韓国での喧嘩
Added 2022-08-08 21:50:40 +0000 UTCこれは、もう二十年ほど前に、私が数人の友人と共に韓国に旅行に行った時の話です。 大学の卒業旅行ということで、同じサークルで仲の良かった女友達三名と一緒に、韓国に二泊の旅行に行くことにしました。韓国なら飛行機ですぐに行けるし旅費もそんなにかからないからです。どうせなら国内じゃなくて海外に行こうという、私の提案が元でした。 四人とも初めての海外ということで、私たちの気持ちは浮足立っていました。なので、韓国で誰が一番モテるかという馬鹿みたいな競争なんてものも、ノリと勢いでやることになったのです。 方法は簡単で、韓国でナンパされた数を競うというものでした。一見するとお遊びのようなものですが、どうせやるなら勝ちたいという女のプライドによって、私を含めた四人とも、露出の多い服装で韓国に乗り込みました。 当時の韓国は今よりもずっと賑わっていて、美人な海外旅行者を捕まえようとナンパ目的の男たちが大勢いました。まず空港を出た時点で、私は早速1人目に捕まりました。口では「いやいや」と言いながら、他の三人を出し抜けたことに、私は満足していました。女として優れていると証明できたようなものだからです。 私のことが気にいらない他の三人は、顔は笑顔でも、対抗心を燃やして男たちに捕まろうと躍起になっていました。街中を巡ったりショッピングモールを散策したりホテルのカフェを歩いたりする時も、自分を捕まえてくれそうな男を探し、目で合図を送っているように見えました。無論、私も負けない様に同じようなことをしていました。その甲斐あって、初日は私がリードを取って終了しました。 翌日の朝、私がホテルで目覚めると他の三人はいませんでした。書き置きを見ると、先に起きた三人はホテルのバイキングへと向かったそうです。私は急いで部屋を出ました。 バイキング会場に着いても、三人はどこにもいません。しかも、会場は少し騒然としていました。何があったのか、日本語の分かるホテル職員を捕まえて聞くと、「さっきまで、日本人と韓国人の三人組同士で喧嘩があった」と教えてくれました。 間違いなく、私の友人たちだと確信しました。 友人たちと相手側の韓国人3人、計6人は、別室で職員から事情を聞かれているとも教えてくれました。私はどうすることも出来ずに自室で待機していると、ほどなくして友人たちが戻ってきました。みんな、髪の毛もボサボサで、顔を腫らして腕や足にひっかき傷を作っています。 何があったのと事情を聞くと、友人たちは教えてくれました。 友人たちは、私がいない隙に自分たちの得点を増やそうと、バイキング会場でもナンパ男を探したようです。企みは成功して友人たちは韓国人の男性集団に声をかけられたそうですが、そこに韓国人女の3人組が現れ、男たちを奪っていったというのです。 友人たちは韓国人女たちを問い詰めようとしましたが、互いに相手側の言葉がわからず、やがてはただ大声での罵り合いになったそうです。そして気が付けば手が出て、そこからは取っ組み合いの大喧嘩へと発展したということでした。 友人たちの怒りは収まっておらず、これからあの3人組を見つけ出して決着を付けに行くと言いました。私も、喧嘩にはそれなりに自信がありましたし、友人たちを傷つけられたことにムカついていたので、同行することにしました。それに、4対3ならば数で有利を取れます。勝てるチャンスは大きいと判断しました。 目当ての韓国人女はすぐに見つかりました。どうやらあちら側も私たちを探していたようです。しかも、あっちの人数も1人増えて、4人組になっていました。数で有利を取ろうという魂胆は、あちらも同じようでした。しかも、その増えた4人目は日本語がわかるようでした。少し片言でしたが、聞き取るには問題の無い日本語で、韓国人女の1人は私たちに向かって言いました。 「決着を付けよう。ついて来なさい」 望むところだと、私たちは付いていきました。 案内されたのは、路地裏にあるひと気のない広めのスペースでした。ここなら、たとえ4対4の大人数戦でも充分に戦えそうでした。友人たち3人は、バイキング会場での借りを返すためにあっちの3人組との勝負を希望しました。すると自然と、残った私と日本語の分かる韓国人女でのタイマンということになります。あちらもそれで文句はないようで、私たちは3人と1人に分かれて、睨み合いを開始しました。 先に動いたのは友人たちの方でした。それに合わせてあちらの3人も動き出し、3対3の乱闘戦が始まりました。その間も、私と相手の女はジリジリと距離を詰めながら睨み合い、口喧嘩を繰り広げていました。 「さっさとかかってきなさいよ。このブス」 私が言うと、韓国人女も言い返してきます。 「そっちが来いよ、腰抜けブス」 言葉がわかる分、私も相手も、段々と相手に対する恨みのボルテージが上がっていきました。そして拳が届く距離にまで近づくと、私たちは一斉に飛び掛かりました。 長い髪の毛を乱暴に掴み合い、頭上をぶつけ合いながら私たちはその場をグルグルと回りました。相手を転ばせようとしましたが、上手くいかないので、やがて片方の手で相手の顔や身体を殴り合いました。どこかを狙うというわけではなく、とにかく乱暴に殴り合いました。 ブチブチッと音を立てて、引っ張られていた私の髪の毛が抜き取られました。私は大声を上げて怒り狂い、女の顔面を殴りました。女は涙を流しながら私を殴り返し、私は涙と鼻血を同時に流しました。さらに殴り返すと、今度は女が鼻血をぶちまけました。 殴り合いに疲れてくると、また髪の毛の引っ張り合いになりました。さらに相手の太ももや腹に向かって蹴りを入れ合いました。すると、相手が蹴りを入れようと片足立ちになった瞬間を狙って体重を掛け、女を押し倒すことに成功しました。 マウントを取り、残った体力を使って無我夢中で女を上から殴りまくりましたが、女もノーガードでこちらに殴り返してきました。その内の一発が私の顎を捉え、私は思わず身体を横に倒してしまいました。女はその隙に私からマウントを取り返し、今度は私は上から殴られました。 私は不安定な顔への攻撃を止め、代わりに女のお腹を狙うことにしました。作戦は好を制し、次第に女は苦しそうにお腹を押さえて私への攻撃を止めました。私は女を上から退かし、マウントから逃れました。 お互いに疲労困憊でしたが、体力を回復しながらゆっくりと立ち上がり、拳を構えて近づき合いました。そして同時にパンチを打ち始めました。もう意識はほとんどなく、ほぼ意地で闘っている状態でした。 気が付けば、相手の女は仰向けで倒れていました。いつ倒したのかわかりませんでしたが、完全に、私の勝利でした。 友人たちの方を見ると、1人は倒れ、残りの2人が相手の1人をタコ殴りにしている状況でした。相手側の2人は既に伸びていて、あちらもどうやら勝利したようでした。 私たちは4人に土下座をさせた後、満足してその場を立ち去りました。 結局、その後はずっとホテルで寝込んでいたので、旅行の計画もナンパ勝負も無しになりました。そうして私たちは、傷だらけの顔で日本へと帰国したのです。 以上で話は終わりです。・・・・え?もっと他の喧嘩エピソードですか?まあ、あるはありますね。結構、トラブルの多い人生なので。 それじゃあ、海外の話繋がりで、次はアメリカでの喧嘩の話をしましょうかね。今の話から6年後、夫との新婚旅行でハワイに行った時のことです。 【好評なら続き書きます】
Comments
ありがとうございます。励みになります
ゴシック
2022-08-09 13:58:50 +0000 UTC言葉の通じない相手と旅行の喧嘩というの面白かったです。 日本語が通じてヒートアップして殴り合い最高でした、今週も頑張れそうです^ ^
memory
2022-08-09 00:38:49 +0000 UTC