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サキュモスハンター(侵攻編)【16】【二対の蜂を落として……夜蜘蛛の支配地域へ】

サキュモスハンター(侵攻編)【16】【二対の蜂を落として……夜蜘蛛の支配地域へ】【1433文字】 【第15話より】 https://abnormal-create.fanbox.cc/posts/10058080 「くっ!私たちまで……」 「お姉さま……ごめんなさい……でも、まだ……」 「そうね、きっとあのお方が……」  二対の蜂は撃墜された。  大地に体を横たえる二対の蜂の女王。 「はぁ……はぁ……あぐぅ……♡」 「はぁ……♡ぁぁ……♡」  だが、リットもイサネも無事では済んでいなかった。  蜜で濡れ、装備の一部も破損していた。  淫気を注がれ、身体の中に情欲が流れ込んでいた。  淫気に悶える体。  そんな状態でありながら、とどめを刺そうとリットは剣を振り上げた。 「ふふ、もう私たちはここまでですけど……♡」 「もう、この場所は私たち……♡」 「「サキュモスの、も・の♡」」  リットが振り下ろす前に彼女たちは霧散した。  根本的な部分では消えず、冬眠のような状態へとなっただけだ。  人の精がなければ、復活することはできない。  つまるところ、ここで都市の崩壊を許せば、彼女たちの復活にもつながる。  そのため、こんなところで負けるわけにはいかないのだ。 「ヴァルトアーテ……」 「イサネ……でいいわよ」 「そうか、では、イサネ。これからどうする」  どうするというのは、この北西に襲撃を仕掛けてきたビーキュモスはあらかた討伐できた。残党はいるかもしれないが、ビーキュモスの性質上、女王を倒した時点で彼女たちは戦力にならない。ほとんどは巣に戻っていただろう。  だが、こちらも損害がすさまじかった。  リットが預かった部隊で戦闘に参加できるものはいない。そこいら中に転がった兵は、アヘ顔晒して倒れ伏していた。 「私たちの部隊も、残っているのは私だけ」 「こっちも預かった部隊は、このざまだ」 「そのうえ、北東の城門は……落とされた」 「なに……イサネでも倒せなかったのか」 「いや、相手が悪い……私やあなただと相性が悪いわ」  どんな相手なのか。そう聞く前に彼女は言った。 「姿は見えなかったわ。でも、毒の煙を使う敵だった」 「なるほど、それなら確かに戦いずらいな。特に俺達には……」 「北の中央は、まだ戦闘中だったけど……その全体までは見えなかったわ。あれは、なんだったのかしら」  蜜で髪を濡らしながらも、冷静に状況を分析するイサネ。  リットも同じように考える。  状況的には中央に進むべきだった。 「なにかなんて、いってみればわかるだろう」 「選択肢は、ありそうでないのよね……見捨てるわけにもいかないし」 「まだ持ちこたえていればいいが……」  市民たちは家の中に閉じこもっていた。  それでいい。  力を持たない者は、このような事態には何もできない。 「皆さん、もうしばらくの辛抱です。そのまま隠れていてください。私たちが、サキュモスをすべて殲滅してみせます」  イサネの声が響いた。  サキュモスは近くにいない。  扉の隙間、窓を少しだけ開け、彼はその声を聴いていた。そして、閉じられる扉。それはまだ抵抗をしようとする意思だ。 「いくわよ」 「あぁ」  イサネが駆けていく。  それに続いてリットも駆けだした。  中央に待ち受ける地獄を知らずに……。 *** 「こ、これは……」  北の門前、中央には……誰もいなかった。  暗い夜空の元には誰も残っていなかった。 「なんで……そんな」 「ここ、だったのか……」  ここが戦闘地域だったのは、間違いない。戦闘の痕跡がそこかしこに残っている。  なのに、そこで戦っていたはずの人の姿がなかった。 「どういうことだ……」  リットは前へ足を踏み出す。  そうしようと思った。 「待て!!」  その言葉に……。 【選択肢】 ・即座に後ろへ飛び下がった。【第21話へ】 https://abnormal-create.fanbox.cc/posts/10208462 ・反応が一歩遅れた。【第17話へ】 https://abnormal-create.fanbox.cc/posts/10058198


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