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暴虐王女の国①【被虐の売国姉妹編】

1:拘束 「ほら、マリリア? あの女の人が今なんでバンザイしているか……分かるかしら?」  気品漂うドレスといかにも位が高そうな者が被っていそうな王冠を頭に長いストレートな金髪の上に乗せた女性が、王宮の玉座に片脚を行儀悪く組んでその隣の子供用の玉座に座っていた小さな皇女に質問を投げかける。 「ううん、ママ……分かんない……」  見かけ10歳にも満たないその皇女は質問を投げかけた淑女の事を“ママ”と呼び、その高貴な服に身を纏った意地悪な笑みを浮かべる女性が皇女の母親である事を改めて周囲で立って見学しているメイド服に身を包んだ給仕達に印象付ける形となった。 「あの女の人はね……この国で悪い事をしたから罰を受けているの♥ それは分かるでしょ?」  皇女の母親であるから当然この国の国王の妃……王妃である事はこの国民であれば周知の事実だ。 「……あの女の人……悪い事したの?」  重税を課し市民を奴隷の如く扱った暴君である現国王が亡くなって2年が経ち、間を置かず即位した王妃はその美貌もさることながら見事な手腕で王政の改善と市民の自由を保障した国造りを目指し一躍女性名君と呼ばれるまでに信頼を回復させていた。 「そう……国家反逆罪っていう……わる~い罪を犯したの♥」  しかし市民は知らない。彼女に裏の顔が存在していた事を……。 「こっか……はんぎゃく……ざい?」  善悪の判断もまだ曖昧な若干8歳の若すぎる皇女も勿論知らない。母親の隠された異常な性癖を……。 「あの人はね、私達の国の大事な情報を別の国へ売ろうとしたの。国の軍備だとか兵士の数だとか……戦争の火種になりかねない大事な情報を……ね」  薄暗い地下室に雑然と置かれた拷問器具の数々。先代の王が趣味の傍ら作らせた悪趣味な品達。  普通なら皇女や王女が訪れるには不似合いなこの場所に、わざわざ玉座を持ってこさせ色目を浮かべながらその国家反逆罪の女性を見ているのには理由があった。 「悪い人なんだね……うん、分かった。でもママ? あのお姉ちゃんは何で裸ん坊さんなの?」 「あら♥ 我が娘ながら良いトコロに気が付くわね♥ 何でだと思う? 何で裸にひん剥いているか……分かる?」 「ううん……分かんない。でも、裸ん坊さんは……恥ずかしいと思うよ? 女の人だし……」 「そう……恥ずかしいわよね? 大人になっても裸ん坊にされるのは♥ でも、私はそれを強いているのよ……彼女に……」 「なんで? どうして?」  「フフフ……。それも罰の一つだから……かな?」 「恥ずかしい格好をさせるのが?」 「そう♥ 裸の格好を私や貴女……メイド達に見られてとっても恥ずかしい思いをしている筈よ? 彼女……」 「ふぅ~~ん じゃあ……あのお姉ちゃんは何で逆らわないの? あたしだったら……恥ずかしくて万歳なんて出来ないけど……」 「それはね、人質を取ったからなの♥ ほら、隣におっきな水槽が見えるでしょ?」 「うん。こっちも女の人が入ってる」 「あの女の人は彼女の妹さんなの」 「妹さん?」 「そう……。姉妹でスパイ活動をしてたのよ……私の国で……」 「妹さんは……裸ん坊さんじゃないね?」 「えぇ……でもその代わり檻の中に入っているでしょ?」 「……おり??」 「鉄の鳥かごみたいな檻……アレに入れられているでしょ? 縛られて……」 「うん? う、うん……」 「あの檻はね……ほら良く見て? 水槽の中にはまだ沈んでいないでしょ?」 「うん……沈んでない。水に浮かんで船みたいになってる」 「よ~く目を凝らしたらあの檻の上の方に鎖が繋がっていて天井に向かって伸びてるのが見える?」 「えっ? あ、うん……伸びてる……」 「その鎖が天井近くの滑車に通されて姉である裸の彼女が握っている棒に繋がっているわ♥ コレが何を意味するのか……分かる?」 「うん?? かっしゃ……って何?」 「フフ♥ まだ貴方には難しいかもしれないわね……」 「う~~ん。よく分かんない♥」 「まぁ、要はあの裸ん坊さんはあの棒を放す事が出来ないの。妹ちゃんの命が賭かっているからね……」 「妹ちゃんの……いのち?」 「あの妹ちゃんの檻は、姉である彼女が水槽に落ちないように自分の体重で支えているの♥ だから、放してしまったら妹ちゃんの檻が水槽に落ちてしまうわ……」 「水の中に落ちちゃったら……息出来なくなっちゃうよ?」 「そうね……だから、そうさせない為にお姉ちゃんはあんなに必死に爪先立ちでバンザイして棒を掴んでいるの。棒を放したら妹ちゃんが苦しむ事になるのが分かっているから♥」 「ふぅ~~ん。お姉ちゃんの人……頑張ってるんだね~」 「そう……必死なのよ。唯一の家族なんだから……尚の事ね……」 「それがママの言ってた“罰”なの?」 「ううん、罰はまだ与えてないわ♥ しばらくこのまま皆で見てようかなって思ってね……」 「そうなんだ……ふぅ~~ん」 「滑稽でしょ? 私の国を他の国に売ろうとした悪い女が、素っ裸にされて必死に万歳させられている格好を見るのは……」 「こっけい? う~~ん、あたしにはよく分かんないけど……すっごく辛そうな顔してる様に見えるなぁ~」 「それはそうよ。だってあの格好を強いてから1時間以上たっているんですもの♥ 身体を伸ばし切ったまま爪先立ちで1時間は鍛えられたスパイさんであってもかなりきついハズよ?」 「悪い事したから仕方がないんだよね? ママ……」 「そう! 私の国で悪い事をしたらどうなるか……これからしっかりとメイド達にも見せてあげなくちゃいけないの♥」 「なんでメイドのお姉ちゃん達に見せるの?」 「あのスパイはね……事もあろうに私の直属の世話係として潜り込んできてたの。そして、私の目を盗んでは王国の極秘資料を他国に売っていたわ……」 「あぁ……だからメイドさん達にも見せるだぁ~♪ 同じ事やったらいけません! って教えるために……」 「フフフ♥ 良い子ねマリリア。その通りよ♥ このメイドや側近たちには私の“怖さ”というモノを見せておかないといけないわ。女王である私に少しでも逆らえばどうなるか……その目に焼き付けるためにね……」 「ママ怖ぁ~い! 目が怖いよぉ~~」 「あらイケナイ♥ ごめんなさいねマリリア……。少し怖い話をしちゃったから、お母さんの目も怖くなっちゃったわね……」 「……うん……怖かった……」 「分かった♥ それじゃあ、マリリアが楽しくなる遊びを今からしましょうか♥」 「楽しくなる……遊びぃ?」 「ウフフ♥ こうして頑張っている彼女を眺めているだけというのもつまらないでしょ?」 「うん? う~~ん……退屈……かも……」 「でしょ? だったら、今から“コレ”を使ってあのお姉ちゃんに悪戯をしてきてみたらどう?」 「ふぇ? イタズラ??」 「そう……い・た・ず・ら♥ この羽根を使って彼女の頑張りを邪魔して来て頂戴♥」 「おっきな鳥さんの羽根……それを使うの?」 「クフフ♥ この羽根はね? 王国の近くに生息するオオクジャクっていうとっても大きな鳥の羽根なの♥ とっても毛が細くて沢山生えているでしょ? これで悪戯すると……きっと悲鳴を上げちゃうかもしれないわね……ンフフフ♥」 「羽根さんでどんな悪戯をしたらいいの? 鳥さんみたいに空を飛ぶようにしたらいい??」 「あら……鳥の羽根を手渡されたらやる事は1つじゃない♥」 「……うん?」 「マリリアにもしてあげた事あるでしょ? こういう羽根を使って……」 「えぇ~? なんだろう?」 「覚えてない? じゃあ……ちょっと手をバンザァ~イってしてごらんなさい?」 「ふぇ? う、うん……こう?」 「フフ……我が娘ながら可愛くて綺麗な腋ね♥ ほ~ら、コチョコチョコチョ~~♥」 「んひゃっっ!? んひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!! ママぁぁ、何するのぉ!? 気色悪いよぉぉ!!」 「フフフ……マリリアも弱いもんね? くすぐりに……」 「くす……ぐり?」 「そう……。ほら……いつか朝起きなかった時にやってあげたでしょ? コチョコチョ~って♥」 「あっ! うん! 覚えてる!! ママがベッドで寝てたあたしの事を今みたいにこちょこちょ~ってしてあたしの事笑わせたの!」 「うん♥ それが“くすぐり”っていう悪戯よ♥」 「くすぐりぃ~? ふぅ~~ん」 「くすぐりって不思議でしょ? 笑いたいわけじゃないのに勝手に笑いが溢れてきちゃうから……」 「う、うん……。なんかね? 身体中がムズムズして痒くなっちゃったの覚えてる……」 「その悪戯を~あの女の人にやってあげなさい♥」 「この羽根さんで……ママみたいにこちょこちょ~ってしたら良いの?」 「そう♥ 彼女……裸だから羽根でどこを触られてもくすぐったいハズよ♥」 「ふぅ~~ん……お姉さんの事こちょこちょ~~ってやればいいんだね~~」 「特に今お母さんが触った場所の所とかとってもくすぐったいと思うわよ?」 「……ココ?」 「うん。そこはねワキっていうの♥」 「ワ……キ……?」 「覚えておきなさい。くすぐりは……ワキや足の裏にされるのが一番効いちゃうの♥」 「ふ~~ん……よく分かんないけど……手のずっと下の所だね?」 「クフフ……そうよ♥」 「でも……そんな所をこちょこちょされたら……あたしだったらすぐに手を降ろしちゃうよぉ?」 「大丈夫、彼女はそう簡単に手を降ろす事は出来ないから♥ どんなに悪戯されても妹ちゃんの為に頑張って万歳するはずよ? 妹愛が強ければ強い程……ね♥」 「へぇ~~。うん、面白そう♥ やってみた~~い♥」 「よぉ~し、じゃああのお姉さんの事……たっぷりイジメてきてあげなさい♥」 「はぁ~~い♥♥」


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