(試し読み)スニーカーズ2nd ♯3
Added 2020-09-08 11:51:29 +0000 UTC1:立場逆転 ――洋上航海中の豪華客船 ブルーアルカディア号の中央区画メインホール 23時45分。 先程までは沢山の招待客で賑わっていたブルーアルカディア号のメインホールも、その喧騒が嘘であったかのように今は静かに静まり返っていた。 茜 「んっ……んん……」 怪しげな拷問ベッドを操作し、笑いの責め苦を徹底的に与え、あまつさえその被験者を処刑しようと企んでいた神崎茜は突如現れたスニーカーズのオペレーターに襲撃され意識を失っていた。 茜 「……ん? これ……は?」 そして目を覚ました彼女が最初に見たものは、ベッドの被験者であった朝咲舞華が見ていた風景……やたらと高い天井とやたら眩しいスポットライトの明かりだった。 舞華 「……やっとお目覚めね? 神崎茜さんとやら……」 煌々と光を照らすスポットライトの光を遮るように身を乗り出した一人の女性は、茜を覗き込みながら低い威圧的な声をかける。しかし茜の目には光が逆光になりその影しか見えず、声をかけたのが誰なのかすぐには分からなかった。 皐月 「電撃銃の電圧……もう少し下げた方が良かったですかね?」 覗き込んだ女性とは違うもう一人の小柄な体躯の女性。彼女がそう言いながら覗き込むと、最初に声をかけた女性はクスッと笑って「別にいいわよ、遠慮しなくて」と無慈悲な返答を彼女に返した。 茜 「これは……どうなって……んくっ!?」 2人の女性から覗き込まれ不快感を感じた茜は、すぐさま寝姿勢から立ち上がろうとベッドらしきマットから身体を起こそうとする。 しかし……。 ――ガチャッ! 起こそうとした上半身は、腕の手首付近の抵抗感によりその動きを抑制される。 まるで万歳しているかのように両手を上げさせられた格好で寝ていた茜は、その手首に革の枷がはまっていて上半身の自由を奪っている事をその感触で悟る。 そして上半身に続けて下半身も……。 ――ガチャガチャッ!! こちらも肩幅に開かされた脚が動かせなくなっている。足を動かすたびに足首の方から聞こえる鎖の擦れる音……手首を拘束している革枷と同じ感触が足首にも感じ始める。 茜 「くっ……私とした事が……。捕まってしまいましたのね?」 この身動きが取れない状況……。これは端的に自分が捕縛されている事を明確に表している。 寝起きにこのような事実が付きつけられ取り乱したい気持ちは十分にあったが、茜はその捕えた人物に弱みを見せてはならぬと冷静な言葉を選び気丈な態度を彼女達に見せる。 舞華 「良い格好ね……。どう? 逆に捕まってみた気分は……」 “良い格好”と言われ、改めて自分の身に付けている物に意識を集中してみると茜はハッとさせられる。 膝まで丈のあった白衣は脱がされ、上半身はインナーに着用していた黒いタンクトップシャツのみ。下半身はショートパンツ姿のまま脱がされてはいないようだが、足先は僅かな風の揺らぎも感じてしまう程感覚が鋭敏になっている為ハイヒールもタイツも脱がされた裸足の格好にされているのが感覚で分かる。 その露出された部位を頭で理解すると、途端に茜は焦りの汗を額に浮かべ始める。 この格好は後に自分を襲う刺激を暗に示しているのだから……。この拘束ベッドの機能を使おうとしているのが分かってしまったから……。 茜 「ふ、フン! 涼しくて……案外快適ですわ♥ たまには裸足になってみるのも……良いですわね……」 自分が裸足にされている事を実際に目では確認していないが、この肌に直接触れる風の感覚で悟った事を2人の女性に告げる。少しの強がりも絡ませ、自分はまだまだ余裕だと示すような口調で……。 皐月 「アハ♪ 快適なんですって。舞華さん、これはイジメ甲斐がありそうですね♥」 小柄な女性は可愛らしい声で笑い、もう一人の女性を舞華と呼んだ。これにより、分かり切っていた事ではあるが覗き込んでいた女性が朝咲舞華であり小柄な女性が自分を襲った奏皐月である事が分かる。 つい先程まで拷問にかけていたスニーカーズの2人が目の前で自分を覗き込み、優位の立場にいたはずの自分が逆に捕えられ拘束されている。茜にとってはこの状況は途方もなく屈辱的であり悔やんでも悔やみきれない。 まさか罠を仕掛けていた自分が逆に罠に掛かって捕まるなんて思ってもみなかった。もう少し慎重に瑞樹でも警備にあたらせておくべきだった……。 茜 「そう言えば……瑞樹ちゃんはどうなったのかしら?」 自分の近くに置いていた倖塚瑞樹。度重なる洗脳行為によって自分の言いなりになるよう仕立て上げた彼女の姿が見えない。っと言っても、首の可動域にも限界がある為ホールの様子が完全には把握できず見つけきれないだけではあるのだが……。 舞華 「あら? 自分の心配じゃなくて良いワケ? 随分余裕ね……」 未だ逆光に当てられている為彼女の表情は見て取れないが、明らかに自分の事を見下して笑っているというのが声の調子で分かってしまう。圧倒的に優位な立場にいる彼女が見せる余裕の態度に、茜の苛立ちと焦りも内心では高まっていた。 皐月 「瑞樹さんなら部屋の隅でまだ意識を失ったままですよ? 勿論……後ろ手に拘束させて貰ってますけどね……」 茜の質問は舞華から答えは得られなかったが、優しい性格の皐月によって答えがもたらされた。しかし、彼女が助けを期待した瑞樹は意識を失ったままという状態と、後ろ手に拘束されているという役に立ちそうにない格好である事が知らされ茜は改めて絶望の色を濃くしていく。 舞華 「なんだか顔が青ざめてるように見えるけど……どうかしたのかしらぁ? 神崎茜さぁ~ん?」 焦りが顔に現れている事を見逃さなかった舞華は、いやらしく口元をニヤつかせワザとらしく甘い声で名前を呼ぶ。 その勝ち誇った声にますます不快感を露わにした茜は、自分の焦る顔を見られまいとプイッと顔を横に傾け不機嫌な口調で言葉を返す。 茜 「どうもしてませんわ。光加減でそう見えただけじゃないんですの? フン!」 口を尖らせ強がってみせる茜であるが素足の足裏に僅かな風が当たる度にゾワッとした寒気を感じ、それがこれからの事を想像させてしまい焦りが増していく。 舞華 「ふぅ~ん、あっそ。まぁどうでも良いんだけどね、どんだけ強がっても私達の聞きたい事には答えて貰うんだから……。あんた達の作ったこの変態セクハラマシンに自ら嬲られながらね……」 素直じゃない答えを返す茜の態度に増々いやらしく口元をニヤつかせる舞華は、横を向いた彼女にも見えるようタッチ式のコンパクトな操作機器を掲げてそれを見せつけた。 茜 「うくっ! そ、それは……」 その操作機器が視界に入った瞬間、茜の顔色は更に曇りが強まっていく。それもそのハズ、その機器は先程まで彼女自身が操作していたパッドなのだから、それが操作されればどのようになるかは彼女が良く知っている。それが先程まで責められる側であったはずの舞華の手にあるのだから、これから自分に何が行われるのかは火を見るより明らかだ。 舞華 「さぁ、時間もないし答えて貰おうかしら? 柳津美波の居場所を……」 曇り掛かった顔が更に暗みを増した茜の顔を眺めながら舞華はペロリと舌で自らの唇を舐めて見せ、改めてニヤリと笑って見せる。 その得意気な顔を横目に見て茜は再び不快感をあらわにした表情を浮かべ“喋るものか!”という意思を見せるか様に「フン!」と不機嫌そうな声を出して目を瞑った。 舞華 「今喋れば少しのお仕置きで済ませてあげてもいいわよ? この“30分モード”ってやつだけで許してあげる♥」 完全に横を向き切った茜の耳に舞華はソッと唇を近づけ、囁く様に交換条件を加える。最後にフッと細い息が耳奥に送り込まれ、敏感な神経をゾクッとさせる気持ちの悪い寒気を感じた茜は慌てて耳を塞ごうと手を動かそうとするが、枷がその動きを封じてしまい手が降ろせない。その降ろせない手に改めて自分の不自由さを噛みしめてしまった茜は、いいように弄ばれている悔しさに歯を噛みしめギリリと聞こえる音をたてながら怒りの表情を濃くしていく。 舞華 「言わないっていうんなら、この“処刑モード”を延々と続けるわよ? 喋るまで……」 舞華のタッチパネルには『尋問30分モード』という項目の下に『処刑モード』というオドロオドロしいフォントで書かれたスタートボタンが存在する。 そのモードは少しの時間であるが舞華も体験させられていたのでその辛さは彼女が一番分かっている。恐らく、開発だけを行って自分は体感した事の無いであろう開発者の茜本人よりも……。 皐月 「舞華さん? しょけーモードって……何です??」 舞華の持つタッチパネルを横から覗き込んで興味深げに首を横に傾けながら聞く皐月……彼女もまたそのモードについてはほとんど知らない。 舞華 「これね……。すっっっっごく苦しいモードなの! 私がやられてたの見てたでしょ? あんたが助けてくれなければ後5分だって生きてはいなかったかもしれないわ……」 皐月 「へぇ~~。そう言えば舞華さん……笑い顔がヤバかったですもんね。今にも死にそうでした……」 舞華 「こいつにそれを受けさせられたのよ! ホントに死ぬかと思ったんだから……」 皐月 「ふ~~ん。でもそれならお返し出来て一石二鳥ですね♥ 自分で受けさせればどんなに苦しいか分かってもらえるでしょうし……二度とこんなのを作らないように改心させられるかもですよ♪」 舞華 「それはどうだか……。美波の片腕なんだし、反省なんてしないわよ……多分……」 皐月 「反省するまで痛めつけてあげればいいんです♥ 徹・底・的・に♥」 舞華 「あんた……たまに怖い事言うわよね? 可愛い顔してかなりのドSだわ……」 皐月 「えぇ~~? そんな事ありませんよぉ~~見た通りの性格ですってばぁ~。やだなぁ~舞華さんは……ウフフ♥」 舞華 「よく言うわ……」 無人ドローンに捕まり、舞華と同じく責め苦を受けた皐月も美波や茜には恨みを募らせていた。 その恨みをこれから晴らせるのだと思うと無性にウズウズと胸奥が疼いてくる。 処刑モードというのが茜をどのように苦しめてくれるのかと……勝手に妄想してしまう。 皐月 「それで? 茜さんはお喋りしてくれるんですか? 美波さんの居場所……」 皐月は……別に白状することを期待してこの言葉を口にしたわけではない。 どちらかといえばとぼけて欲しいとさえ思っている。このマシンに責められる哀れな悪玉の姿を見てみたいと思ってしまっているのだから……。 拘束され自由を奪われた茜に選択の余地などありはしない。素直に白状するのが自分にとっての最適解だと理解もしている。でも、あの美波を裏切るという行為は万死に値する事もよく理解している。マシンの苦しみを直接体感したことはない茜にとって未知の責め苦よりも確実な制裁が加えられるハズの美波の方がまだ怖い。自分の作った機械よりも、裏切った事を知った瞬間の美波の顔を想像する方が遥かに恐ろしい……。 だから茜は横を向いたまま皐月の問い掛けに返事を返さない。 その無返事こそが舞華達の望んだ答えだと分かっていても……。 舞華 「返事が無いって事はこの機械ベッドを起動しちゃって良いって意味よね? 本当にいいのよね?」 舞華は念のために確認を取る。 喋る事に微塵も期待は寄せていない癖にワザとらしく真顔で……。 皐月 「舞華さん。いいから始めちゃいましょうよ♥ その処刑モードってやつ♥」 真顔で確認する舞華に対して、マシンが動き出すのを見るのが待ちきれないと言わんばかりにウキウキした表情を見せる皐月。早く動かしてくださいと言わんばかりに舞華を忙し立てる。 舞華 「う~~ん、でも折角捕まえたんだし……じっくり責めてみたいって気もあるのよねぇ~~」 そんな皐月に向かってニヤリと口角を上げる舞華は、責めモード選択の画面を指で下にスライドさせ“焦らしモード”と書かれた項目まで戻って見せる。 その項目を見た皐月も舞華と同じようにニヤリと笑い小声で「良いですね♥」と口から零してその責めモードを選ぼうとしている彼女に同意の返事をしてみせた。 パッドの画面が見れない茜は処刑モードという未知の刺激がいつ襲ってきても良いようにと、いつも朗らかな笑みを浮かべている口元をキュッと引き締め額に緊張の汗を滲ませながらも唇を噛んで刺激されるであろう箇所に意識を集中する。 舞華 「それじゃあ、あんたにはたっぷり笑って貰おうかしら♥ 私達にヤった分の復讐も兼ねて……ね?」 舞華は我慢しようとする茜の緊張した顔を見てクスリと笑いを零すと、ゆっくりと人差し指を操作パネルのボタンに乗せ優しくスイッチをオンに切り替える。 すると、茜の寝かされているベッドから期待通りの駆動音が鳴り始めた。 ――ウィィィィィィーーーン!! ゴウンゴウンゴウンゴウン! 選んだモードの名称からは想像もつかない程の轟音が鳴り響き、茜は「いよいよ来たか」と唇を痛い程に噛みしめる。 意地でも我慢して見せると何度も心の中で唱えながらその瞬間を待つ。 ――ガチャ! ガチャガチャ!! ウィィィィィィン!! ガチャガチャガチャガチャ!! 先程舞華を責め抜いたマジックハンド達がベッドの下から次々に這い出して来る。それに伴って細い金属製の関節部分がクネクネとうねり、機械特有の重厚感のある人工的な音を発し始める。 舞華 「さぁ、たっぷり味わってちょうだいね? あんたが自分で作ったこの変態マシンの責め苦を……」 機械の手は白い手袋をつけていて見た目には人間の手のようにも見える。その手がベッドの上でバンザイして寝かされている茜の無防備な身体を捕えると、まるで意思を持っているかのように指をコチョコチョとくねらせ始める。 その動きはとてもいやらしく……これから送られる刺激を容易に想像させられる。 この指達が自分にどんな責め苦を与えるのか……それが分かっているから尚更身体中がむず痒くて堪らなく感じる。 自分で作ったマシンに自分が責められるなんて想像も出来ていなかった。 このいやらしい動きをする指達が、これから自分の身体を這い回って我慢ならない刺激を送りつけてくる。 その苦しさたるや……想像もつかない。 被験者の苦しむ顔は何度見たか覚えていないけれど、常に安全な場所でその顔を見ていた茜には本当の苦しさなんて理解は出来ていない。ただただ滑稽に笑い苦しむ被害者を上からの目線で見下ろしていただけなのだから。 ――ピッ! 舞華がタッチパネルの“開始”のボタンを軽くタップすると、その命令を受け取った事を知らせる電子音が1度だけ鳴る。 そしてその信号を受け取った各アーム達は一斉に茜の無防備な身体へと近づき始める。 茜 「んっっ――――」 ついに始まってしまう! そう悟った茜は更に唇を噛み、なるべく機械の手達のいやらしい動きを見ないようにと目を固く瞑る。自分が作り出したこの“強制笑わせマシン”などに負けてはならない……ましてや先程までイジメられる側だった2人に無様に笑いを見せて屈服するなど計り知れない屈辱だ。だから笑ってはいけない! 絶対に…… ――サワッ…… 最初の刺激が茜を襲う。 隠せないように晒された彼女の大きな足裏に、機械の指1本が僅かに触れそれが上から下にツツツっと撫で降ろす優しい刺激が加えられた。 茜はその刺激にビクリと身体をビクつかせ、突然襲ってきたむず痒さに思わず身体を起こそうとしてしまう。 しかし拘束された身体を起こす事は勿論、触られた足を動かす事も逃がす事も当然出来ない。頭では分かっていたけれど やはりこの刺激には反射的に逃げてしまおうと身体が反応してしまう。意識していても……していなくても。 茜 「むぐっふっっ! んくぅぅぅ!!」 足裏への刺激を皮切りに身体中に散っていた機械仕掛けの手は次々に茜の無防備に晒されている敏感な箇所を触り始めた。 タンクトップの袖から伸びている、滑る様に美しい茜の見事なワキ。少し裾の捲れたそのシャツから見え隠れしているくびれた脇腹……。白衣を着ていたため見る事の出来なかったモデル並みに細くてすらっと伸びた脚、太腿……。 そして舞華達よりも少しサイズの大きい裸足の足裏。 それら、触られれば“こそばゆく”感じてしまう箇所へ機械の手達は次々に群がり、指先で上下にゆっくり触ったり……小さな円を描く様になぞったり……触るか触らないかのフェザーなタッチで焦らしたり……様々な動きで彼女をくすぐり始めた。 茜 「んくぅぅぅぅっっ!? くぅぅぅぅっっふ!! んっ、んんっっ、んんんんっっっ!!!」」 全身を襲うゾワゾワっとした不快感が茜の笑いたい衝動を容赦なく刺激する。むず痒いけれど掻けないジレンマの如く、この意地の悪い刺激から逃げる事の出来ない身体が恨めしくもあり苦痛でならない。 舞華 「ムフフ♥ どうしたの? 随分辛そうな顔してるけど? もしかして……どこかくすぐったかったりするのかしら? 自分の作った機械達に責められて……」 顔を横に振って必死にむず痒い刺激から意識を外そうと試みる茜に、舞華は目を細めていやらしく言葉を掛ける。 その言葉に憎まれ口の1つも返してやりたかったのだが、込み上げてくる笑いを必死に我慢しようとしている彼女には口を僅かに開くことさえも許されていなかった。 息が漏れた瞬間、今の我慢が全て吹き出してしまって……そのまま笑ってしまいそうだったから……。 皐月 「うわぁ~見ているだけでとってもくすぐったそう♥ 動きがいやらしいんですよねぇ~~特に足の裏を触ってる指とか……」 舞華 「あら? 皐月ってば足裏が好きなの? さっきからずっと見てるけど……」 皐月 「ち、違いますよぉ!! 別に好きとかじゃないですっ!! ただ……私も足裏が特に弱いから、茜さんのおっきな足がくすぐられているのを見てると……なんだか変な気分になってきちゃうんです……」 舞華 「……変な気分?」 皐月 「な、なんか……もし触られているのが自分の足裏だったら……とか勝手に妄想しちゃって……」 舞華 「あんた……もしかして、くすぐられたくなった訳? 責められ過ぎて……」 皐月 「ち、ち、ち、違いますよぉぉ!! 何言ってるんですかぁ!! 私は変態じゃないんですよっ!! 責められたいなんて……そんな……」 舞華 「ムフフ♥ 私で良ければいつでもイジメてあげるわよ? こんな風に縛ってあんたの足裏を延々とこしょぐってあげましょうか? 気が済むまで……」 皐月 「(ゾクッ♥)ば、ば、馬鹿な事言わないでください!! 私はどっちかと言うとくすぐられるより……くすぐる方が好きなんですから……」 舞華 「あぁ……そう言えばあんたはドSだったもんね? そりゃそっかぁ~」 皐月 「だ、だから!! ドSとかも違いますから! 普通です、ふ・つ・う!!」 舞華 「はぁ~い、はい♥ 分かった分かった~~」 皐月 「むぅぅぅぅ!! 分かっていませんよね? 絶対……」 自分が必死に責め苦を耐え抜こうと頑張っているのに、ベッドの上では微笑ましい会話がやり取りされているこのギャップ……茜はその緊張感の無い2人に怒りの感情を覚える。 真面目にやれ! と一喝してやりたい所なのだが、怒れば笑ってしまうという矛盾した結果を生む事は自分でも分かっていた。だから、口を開くのを諦め怒りの感情を抑えながら身体中から送られてくる笑いの衝動を抑えるべく意識をそちらに向ける。 感情さえも自由に出せないこの拷問に、茜はまだ始まったばかりだと言うのに既に“辛い”という言葉が頭を過り始めていた。 笑いたい時に笑って怒りたいときに怒りの感情を出す……その当たり前がさせてもらえない……我慢させられているこの状況は、奔放に生きた茜にとって苦痛以外の何ものでもなかった。 思いっきり笑いたいけれど屈服するのは絶対に嫌! 好き勝手に振る舞う2人に怒声を浴びせたいけれど安易に口を開くわけにはいかない……。ムズムズ刺激するくすぐったい指達から逃げたいけれど拘束されているから逃げられない……。 何ひとつ自由は許されていない。束縛される事が何より嫌いな茜にとってこの身体も精神も自由にならないこの拷問は苦痛しかない。 まさか自分がコッチの側になることが有るなんて……。今まで支配する側だった彼女はこの支配される側に立場が逆転している事が悔しくてならない。 補足される側の舞華や皐月に下衆い目で見下ろされながら責め立てられる現実が来るなんて……思いもしなかったし望みもしなかった。 ただただ悔しい! あの時勝ちを確信し拷問の方にうつつを抜かしていた自分を思い返すと悔やんでも悔やみきれない。 警戒しておくべきだった……。 奏皐月が自分よりもハッキング技術が上であるという事実を受け入れるべきだった……。 高慢にも自分の技術力の方が上だと勝手に決めつけなければよかった……。 そうであったなら、この救出劇は防げたはずだったのだから。 用心棒として残しておいた瑞樹の催眠を“警戒モード”にしておくだけで良かった……。 1対1であれば彼女の合気道で皐月は倒せていたはずだったのだから……。 茜 「くっっふっっ!? ふっっ……ふっっっぐっっっ!!!」 足の裏を複数のアームがモジョモジョと触りまわる嫌悪感と、ワキから脇腹にかけてのラインを指先だけで撫でられる不快感……それらが、どうしようもない笑意を腹の底から喉元へと運び込んでくる。それを吐き出さないように口を閉じておくのが苦痛でならない。笑いたいのを笑わないように我慢するという行為がこれほど苦しいものだとは……人生の中で初めて知った感覚だった。 皐月 「あれぇ~? 舞華さん……この程度のくすぐりで茜さん、もう笑いそうですよ? お口がピクピクしちゃって笑いの形になっちゃってます……」 舞華 「う~ん、“焦らしモード”で始めたからそんなに強く刺激しないと思うんだけど……思いのほかこういう刺激に弱かったんあじゃないかしら? 彼女……」 皐月 「かなり辛そうですもんね……笑うのを必死に我慢してるって感じで……」 舞華 「自分はくすぐりに弱いくせに、他人をくすぐりで責め立てる機械を作るのには積極的だったって事よね? ほんとたわけた悪党だわ……」 皐月 「そんなたわけた悪党さんには……お仕置きが必要ですよね?」 舞華 「ん? お仕置き? なぁ~に? 皐月ってば……悪い顔しちゃって……」 皐月 「えへへ♥ 来る途中の倉庫にこんなのを発見しちゃいましてね♥」 舞華 「あ、鳥の羽根? そんなものこの船に乗せていたの? この悪党たちは……」 皐月 「えぇ……。袋にはTickling featherって書いてありましたので……これも拷問用に売るつもりだったんだと思いますけど……」 舞華 「くすぐり拷問用の羽根か……。確かに毛先が細くて……こそばそうね……」 皐月 「これを使って……どっちが先に彼女を笑わせられるか勝負しません?」 舞華 「おっ、良いわねそれ! 面白そうじゃない♪」 皐月 「じゃあ、負けた方は罰ゲームとしてこの羽根で10分間足の裏コチョコチョの刑っていうのはどうです?」 舞華 「……何よ……やっぱりあんた……くすぐりをするのもされるのも好きになっちゃったんじゃない……。これじゃあ私が一方的に不利なだけよ……」 皐月 「そ、そんなことありませんよぉ! 私だってくすぐりは受けたくなんてないんですぅ! 今はこれしかヤってないから、そういう罰ゲームしか思いつけなかっただけで別に他のを考えようと思えば……」 舞華 「ふ~ん、まぁいいわ……私が勝てばいいだけの話だしね? どんな罰ゲームであれど……」 皐月 「フフフ……私だって負けませんよぉ~~」 2人の影を帯びた企み顔が顔を青ざめさせながら刺激を我慢する茜の顔に向けられる。 捕虜の尋問・拷問用に自分たちが開発した鳥の羽根の形をした拷問具を手に持ち……含み笑いをいやらしく零しながら……。 2:囚われの美波 ――ブルーアルカディア号 船底区画 同23時45分。 背もたれの異様に長い金属製の椅子…… その背もたれは座った者の頭よりも遥か上まで伸びていて、頭上より少し上の部分には座った者の“腕”を拘束するための2つの穴が開いていた。 先程まではその椅子にスニーカーズのリーダーである金剛千沙が座らされ、悪の元凶である柳津美波によって過酷な拷問を受けさせられていたのだが……内部工作担当の真中岬の手によりその立場は逆転し、今ではその椅子を開発した当人がその椅子に座らされ拘束されてしまっている。 千沙 「単刀直入に聞くが……あのデータは何処に隠してある?」 布切れ一片ほども被されていない純粋なる裸体を惜しげもなく見せながら拘束されている美波に、千沙は色目を使うことなく鋭い眼光を向け最初の質問を口より出す。 美波 「データって……何の事かしらぁ? ちゃんと説明してもらわなきゃ分かりかねるわね……」 手は天井へ向けて垂直に万歳の格好で拘束、足は地面に足底をつけることも許されず無駄に高さを持った椅子の脚の中腹付近に設置された足首用の枷に拘束され足の指に至るまでを完全拘束されてしまい、椅子から降りることも何かに抵抗するという行為も封じられてしまった美波は顔を横に背けふてくされるような顔をしながら千沙の質問に返事を返す。 千沙 「……今回の“拷問器具研究発表会”で発表した拷問器具の詳細なデータと、その器具を作るために行った数々の違法な人体実験のデータ、それに今回招待した各国の要人たちの名簿……それら全てのデータの事だ」 横を向いて不機嫌そうな顔を浮かべていた美波は千沙の言葉に敏感に反応し千沙の方へ視線を傾けるが、すぐにその目と口元はいやらしく笑み作り彼女を嘲笑するように言葉を繋げた。 美波 「あぁ、そういえば今回の貴女達のミッションって……私の研究データの奪取だったわよね? 私の捕縛はオプション任務だったっけ? 私の身がオマケだなんて……傷付くわぁ~~」 千沙 「任務の計画や裏側も把握済みって事か? やはりまだ警察内部にお前の伏兵が居残っているってわけだな……」 美波 「クフフ♥ 警察だけに忍ばせていると本当に思ってる? 私の部下は色んなトコに潜り込んでいるわよ……国会、大使館、裁判所……それ以外にも幅広く……ね♪」 千沙 「なるほど……あのDBB解体騒ぎの直後、警察から異例の人事異動や天下りが同時に広範囲に行われていたが……それもお前が糸を引いていたってわけか?」 美波 「あの時警察署内に潜入させていた私の部下は茜さんも含め40人以上……。それらを散らせて配置させるのにはかなり苦労したわぁ~」 千沙 「大規模な人事異動や他の上位職種への転職を行える人物なんて限られている……一介の管理職でそういう事は行えないからな……。つまりはお前の部下にもかなり“上の位”の人物が居るってって事になるな……下手したら……警察のトップである彼女も……」 美波 「フフ……さぁ、どうかしら?」 千沙 「勿論そういうリストも隠してあるんだろ? どれだけの人物がどこに配属されているかの詳細なデータが……あのPCの中に……」 美波 「……そうね、残っているかもしれないわね? 消してなければ……」 千沙 「だったら、まずはそのPCのパスワードを教えてもらおうか。岬のハッキングの腕では時間がかかってしまいそうだしな……」 美波を尋問する千沙の後ろでは先程からデスクトップ型のPCに向き合っている真中岬の姿があった。顔をしかめ「あーでもない」「こーでもない」と独り言をつぶやきながらIDとパスワードの入力画面と戦う彼女だが……ハッキングが専門技術を持つ皐月とは違い、それが専門ではない彼女にとってその入り口の壁は途方に高くどう対処すればいいか分からず焦りを禁じ得ない。 美波 「やぁ~な こった……って言ったらどうする? 私の事……拷問しちゃう?」 千沙 「あぁ、最初からそのつもりだ。そのためにその椅子に拘束したんだからな……」 美波 「アハ♪ この椅子……どうだった? とっても辛かったでしょ?」 千沙 「なんだ……制作者であるお前は体験したことが無かったのか? このふざけた拷問椅子を……」 美波 「するわけないじゃない♥ 私はヤる方が専門だしぃ~」 千沙 「それじゃあ丁度いいな。お前も一度味わってみて後悔するがいいさ……。こんなもの造らなければよかったってな……」 美波 「フン! 後悔するわけないじゃない。もうすでにこのマシンの増産体制は整っているんですもの……あとは買い手を付けるだけ……」 千沙 「その買い手だが……さっきお披露目会は中止になったようで、乗船した客たちはみんなこの船から脱出したみたいだぞ?」 美波 「脱出? 何を言っているの?」 千沙 「まぁお前は丁度気絶していた時だったから聞いていなかっただろうが、この船は座礁したんだとさ……それで緊急避難を放送で促していたぞ?」 美波 「こんな海のど真ん中で座礁なんてするはずがないでしょ! それに座礁していたんだったら船底であるココが真っ先に……」 そこまで言いかけると、美波は何かに気付いたかのようにハッとなって苦い顔をする。 千沙 「あぁ……あの放送の声は紛れもなく皐月の声だった……。だから、皐月が何らかの工作をもって乗客を騙し下船させたんだろうな……」 美波 「そんな事……上にいる茜さんが許すはずが……」 千沙 「つまりは、上は上で片が付いたって事だろう。皐月がそういう工作をするってことは、そういう事だろうからな……」 美波 「奏皐月は……計画通りにドローンの拷問を受けさせて拘束し続ける計画だったはず……」 千沙 「まぁ、お前達が考えるほどうちの皐月は無能ではなかったという事さ……。乗船時のカードトラブルで皐月のハッキング能力を測っていたようだが……そいうのもあいつにはお見通しだったのさ。わざとミスをしてお粗末な様を演技していたしな……」 美波 「くっ……そんなとこまで見抜いていたのね? 確かに……それは侮っていたわ……」 千沙 「さぁ、もう助けは望めないが……観念してIDとパスコードを教えるか? 教えるって言うならこいつの操作も優しくなるかもしれんぞ?」 美波 「教えても責めるつもりなのね?」 千沙 「当然だろ? お前にやられた仕打ちは倍くらいにして返さない時が済まんしな……」 美波 「じゃあ、教えてあ~げない♥」 千沙 「いいのか? 今教えないと……延々と責め抜いて徹底的に吐かせるぞ?」 美波 「どうぞ? やってごらんなさいよ。でも……その徹底的に責める時間自体があまりないようだけど良いの?」 千沙 「どういう意味だ? 時間などたっぷりあるだろう? 本当に座礁したわけではないのだから……」 美波 「今岬ちゃんが奮闘してるそのPC……万が一の為にさっきタイマーをONにしておいたの♥」 千沙 「な、何??」 美波 「私か茜さんに不慮の事故が起きた場合の保険……こういう事に想定した時限式の保険を掛けさせてもらっていたわ」 千沙 「保険とは……何のことだ?」 美波 「岬ちゃん? PCの画面の右下に時間がカウントダウンしているでしょ? それ……今、何分になってる?」 美波に促され岬は慌ててモニターの右端に視線を落とす。 岬 「23分……30秒……」 彼女がそう告げると美波はクスクスと笑いを口から零し、笑みを浮かべながらそのタイマーの意味を説明し始めた。 美波 「そのタイマーは私のIDとパスワードを入力してログインしない限りずっとカウントダウンをし続けるわ……。私は1時間のタイマーをつけて岬ちゃんの様子を見に行ったから……気絶させられてここまで運ばれた時間はおよそ30分ってところね?」 千沙 「カウントが0になると……どうなる?」 美波 「さぁ、どうなるんだろうね? クフフフ……」 千沙 「それも喋らせる必要が……あるという事か……」 美波 「喋るわけないじゃない。どんな事をされようとも……ね」 千沙 「いいさ、それならすぐにでも喋りたくなるように……このマシンを最初からフル稼働させてやる」 美波 「いいわよ。制作者である私をどれだけ追い込めるかしら? 今から楽しみね……」 千沙 「フン! そのしたり顔……5分後には死にかけの顔に変えてやるからな……」 美波 「クフフ……どうぞ、ご自由に……」 千沙はテーブルの上に置いてあったタブレット型のリモコンを手に取り、そのタッチパネルに指をのせ操作を始める。 すると椅子の座面裏に設置された黒いマシンボックスからゴウンゴウンと機械的な唸りが上がり、その拘束椅子のシステムがオンの状態になったことを美波に告げる。 強気に振舞った彼女だったが、この物々しい機械音をこんなにも間近で聞かされることは初めてであり、逃げられないよう拘束された身体がその音を聞いて勝手に緊張してしまっていることに自分でも気づいてしまう。 尻を置いている座面の下……板を挟んだすぐ下で何かが蠢いているような振動と音が伝わってくる。 黒い金属製のボックスの中を……蛇やミミズのような細くて長い何かが蠢いているような音……。 それは紛れもなく機械仕掛けのマジックハンドであることは自分が良く分かっている。 アームが中で絡まぬよう自ら動いて束ねられたケーブルを動き回っている様子がいとも簡単に想像できる……そういう風に作ったのだから、中の動きすらも頭の中で想像が出来てしまう。 やがてそのアームたちの準備が完全に整ったという事を示すように蠢く音は静かになり始める。 千沙の手元のタブレットには準備完了の緑色の文字が浮かび、攻め手のコースを選択するよう指示が現れる。 千沙は画面を下にスワイプし続け、やがて最下の項目までたどり着いて画面移動を終わらせる。 その画面にはおどろおどろしい文字で“処刑モード”と書かれたボタンが映し出されていた。 千沙はそのボタンを躊躇なく指でタップし、実行の指示を機械に向けて送信した……。 座面裏のマシンボックスは先ほどの駆動音よりも激しい機械音を響かせて動き出し、そしてボックスの中に収納されていた全てのアームをボックスに空いた穴から次々に排出し始めた。 見た目にもおぞましい動きを個別に取りながら、水の中を泳ぐウミヘビの如く宙をさまよっているその無数のアーム達……。その総数は……100を超えている……。 その圧倒的な数を視界に収めた美波は、改めて寒気とともに身体をブルリと震わせた。 これからこの機械たちに体中を嬲られるのだと想像しながら……初めて緊張の汗を額に浮かべた。 口元はわずかに震え、先程の余裕めいた表情は不安と恐怖に影を帯びていく。 そして、蠢きながらも自分が責める場所をセンサーで分析しそれを終えたアーム達は、それぞれの責め場所へと移動を開始していく。 一寸の狂いなく……全てのアームが全ての定位置へと着いた時、美波の身体側面は……多量のアームの手によって包囲された。 ワキから脇腹にかけてのライン……太腿、内太腿、首筋、二の腕、膝の裏……足首からカカト、土踏まずは勿論足の指先まで……全てのくすぐったさを感じる部位に余すことなくアームが配置されていく。 美波 「………………くっ……」 体中を機械の手に包囲された美波は……目と口をギュッと強く閉じて襲い来るであろう刺激に対して少しでも抵抗してやろうと試みる。 しかし、そんな抵抗が実を結ぶことは一切なく……彼女は無様な笑い顔を千沙に見せてしまう事となる。 自分自身の欲の為に作った……このマシンに責められて…… 3:我慢の行方 ――サワっ♥ サワッ♥ 足の裏や脇腹、ワキの窪みなどに散っていたマジックハンド達は、舞華が下した指示通りに茜の体中を指先1本だけでいやらしく撫で上げ彼女にじれったいこそばゆさを与え続けていく。 茜 「っっくふっ!? んぐっっ……くっっ……」 そのむず痒さは笑うにはまだ至らない優しい刺激ではあるが、触られるたびに身体がビクついてしまう程に気色の悪い感覚を彼女に植え付け口元を緩ませるのに一役買っている。 舞華 「ほら……もう笑ってもいいのよ? ほら、こそばくて仕方がないんでしょ?」 ワキの筋をなぞる様に上下に何度も往復して茜を焦らし続けているアームの指の隙間を縫って、舞華の握った“くすぐり用に開発された羽根”がコショコショと悪戯するようにワキの筋横を撫で追加のこそばゆさを茜に与えている。 茜 「はぐっっ……くふっっふ!! んぐぅぅっっひぅ!? んんんんっっ!!」 指の刺激とはまた全く別のこそばゆさが合間合間に挟まれもはや我慢の限界を迎えつつある茜だが、緩む口元と下腹に必死に力を込めてどうにか笑う事だけは避けている。 しかし、機械の手の刺激と違って人間の操る羽根の動きは予測が取り辛く、思いもよらぬタイミングで予想だにしなかった刺激が加えられると小さな悲鳴を上げてしまう。 茜 「はひゃっっ!? んひっ!! ちょっっっ、その羽根……やめ……て……んくぅふっ!? ぶくっくくくくくくく……」 拷問用に作られた羽根は普通の鳥の羽よりも羽先が細かく、それでいて芯が補強されているため撫で上げの際の反発力と抵抗力が強い。つまりは上から下に撫でるという行為だけとっても羽根先の柔らかでゴワゴワした感触と爪の様に硬い芯の部分で同時に引っ掻かれるというおぞましい感触を皮膚に与える……。もっと分かり易く表現するのであれば丁度人の指の爪先に羽毛を生やさせてその爪で敏感な皮膚を引っ掻いているかのような感触。 茜 「かひっ! んくふっっ!! んんんんっっぐ、んぐっひ……ぅくくくくく……くふっ! くくっっ……」 そのような刺激を生む羽根に撫でられて普通人間が笑わずに済むはずがない。それを触って実感した舞華はあえて急所になりそうな箇所を触るのは避け、あえて笑わずに済むギリギリの刺激が行くよう調節して触っていた。 そのおかげで茜は悶えているが確かに笑い声を上げてはいない……かなりギリギリであることは顔を見れば分かるが、まだ「敵の前で笑いたくない」というプライドが勝っていて我慢出来ている。 皐月 「はぁ~い、舞華さん1分経ちましたよ~交代で~す♪」 舞華 「あら、もう? 1分って……結構早いわね……」 皐月 「さぁ、今度は私のターンですね? 何処を責めちゃいましょうかねぇ~?」 舞華 「そんなこと言いながらしっかり足の方にスタンバってるじゃない……ほんとあんたはソコ、好きよねぇ~」 皐月 「エヘヘ……バレちゃいました♥ それじゃあ、失礼して……」 勝負と銘打っている以上茜を笑わせるのが本来の肝となるのだが、舞華はそんな事よりもあえて我慢できる刺激を加えて必死に耐えようとする彼女の顔を見る事を選んだ。彼女からすれば先程まで死ぬまで苦しめられた経緯があるのだから、出来るだけ長く苦しんでいる顔を見たいという加虐心を持つのは当然だ。 しかし皐月の考えはそんな舞華の考えとは逆で…… 皐月 「いきますよぉ~~♪ そ~れ、こ~しょ、こしょこしょこしょぉ~~♥♥」 足裏の端を円を描くように往復してギリギリ笑わせない様に調節していた機械の指を無視するように、堂々と足の中指の 付け根付近から土踏まずの中央を抜けるようにツーーっと一直線に羽根をなぞらせ、一切の容赦なく茜の足裏に強烈なこそばゆさを与え始めた。 茜 「ひっ!? はぎっひぃぃぃいぃぃぃぃぃっっっ!!?」 その最初の一撫でで甲高い悲鳴を上げた茜は腰が浮くぐらいに身体をビクンと大きく仰け反らせ過剰に反応を示す。 そしてその上から下に撫で下ろす刺激が2往復、3往復と続けられると、溜まりに溜まり込んでいた笑意の塊が一斉に彼女の口をこじ開けて吐き出され始める。 茜 「だひゃっっ!? ひぎゃっっっはははははははははははははは、ちょっ、ズルいっっひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひ! そんな触り方ずるいぃぃぃひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひ!! だぁっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは……ウヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ!!」 皐月の責めが始まってほんの数秒……その数秒で彼女は陥落してしまった。 勝負は秒で決着した……本来ならこれで試合終了という運びになるが、皐月の手は止まらない……。だらしなく笑いを吐き出し始めた茜の顔をジトリとした半目で見つめて…… 皐月 「あぁ~あ、笑っちゃいましたね? 耐えきれずに♥」 とだけ零して足裏へのくすぐりを止めようとしない。むしろその邪悪な顔には“もっと笑わせてやる”といった邪な思いさえ宿っているように見える。 舞華 「なによぉ~もう笑わせちゃったの? もう少し我慢させて楽しみたかったのに……」 皐月 「エヘヘ……私の勝ちですね? 帰ったら楽しみだなぁ~~」 舞華 「うっ……皐月の目が怖い……」 皐月 「フフ……まぁそれは後にして……。ほら、舞華さん? せっかく笑わせたんですから、彼女の事……もっと笑わせちゃいましょうよぉ~~♥」 舞華 「……このドS娘め……。でもそうね……折角だし、機械のレベルを上げる前に私達の手でコイツをもっと苦しめちゃおっか♥」 皐月 「はい♪ この羽根……こんな風に縦に構えてなぞってあげると反発力が上がってこそばゆくなるみたいですよ。試してみてください♥」 舞華 「はいはい……じゃあ、私はワキを本気でくすぐっちゃおっかなぁ~?」 茜 「かはっっははははははははははははははははははは、待っで! やめでっっっへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへ、耐えらんないっっひひひひひひひひひひひひひひひひひ、そんなの耐えらんないっっっひっひっひっひっひっひっひっひっひっひっひっひっひ!!」 舞華 「別にもう耐えなくて良いのよ? もう勝負はついちゃったから、今度はたっぷり笑わせてさっきの恨みを晴らさせてもらうんだから♥」 ニヤリと笑みを浮かべ両手にそれぞれ持ったくすぐり羽根を改めて彼女の無防備なワキへと近づける舞華……2本の羽根先が狙った箇所は先程の様な刺激が微妙な箇所ではなく機械の指がなぞってるワキの窪みそのものに照準を絞っている。 舞華 「今度は焦らさないで確実にあんたの事笑わせてやるわ♥ せいぜい、止められなくなる笑いに悶え苦しみなさいな♪」 2本の羽根の先をマジックハンドの指と若干距離を空けて沿うように構えた舞華は、そのまま指の動きに同調するようにワキの敏感な筋をソワソワソワ~っと撫でおろして刺激を与えてみた。 茜 「ぶぎゃっっはっ!? うはひゃっっっははっ!? ぎひゃあぁぁぁっっっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは、うはぁ~っはははははははははははははははははは、えひひひひひひひひひひひひひひひひひ! やめっ! やめぇぇへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへ!!」 その刺激に過敏に反応した茜は、陸に打ちあがった魚の様に身体を仰け反らせ何度もビチビチと拘束ベッドの上で拒絶反応を示し今までよりもトーンの上がった笑いを吐き出し始める。 まるでその羽根先から電気でも流れているかのように、ビクビクと身体を痙攣させ刺激を嫌がる様に顔も左右に振っている。 皐月 「すっごいですね。やっぱり拷問用に開発された羽根というだけはあって……弱いトコを触られるだけで大爆笑しちゃうんですね」 舞華 「フフ……良い悶えっぷりね……ここまで反応がでかいとイジメてて楽しいわ~♥」 皐月 「ですねぇ~私も、逃げられない足裏をこんな風にコショコショさせてもらえるのが楽しくてしょうがないです♪」 舞華 「足裏フェチのあんたには堪らないでしょ? 他人の足裏を眺めながらくすぐることが出来るんだから……」 皐月 「べ、べ、別に、足裏フェチなんて言った覚えはありませんよ! 舞華さんこそワキが好きなんじゃないですか? そんなにねちっこく羽根を二本も使って責め立てるなんて……」 舞華 「うっとりしながら足裏を覗き込んでるあんたに言われたくはないわね……。でも、こいつのワキ……嫌いじゃないわ。いかにも大人って感じの肉付きと肌の張りを羽根越しに感じられるし……なによりエロいのよね、こいつのワキ……」 皐月 「うわぁ~認めちゃってる……。ワキフェチだって認めちゃってますよ……舞華さんったら……」 舞華 「う、うるさいわね! あんたも折角二本持ってるんだから、どっちも使いなさいよ~」 皐月 「こっちの羽根ですか? フッフッフ~♪ こっちのはまだお預けです♥ もう少し苦しめてから使ってあげます♥♥」 舞華 「うわ……怖っ! とことん責め抜く気だわ……この子……」 皐月 「ムフフフ~~♪」 ※試し読みはひとまずここまでです。まだ試作段階なのでアップした文章の中でもガラリと変わる箇所も出てくるかもしれませんがご了承ください。
Comments
有り難うございます。現在も鋭意製作中ですので、もう少しお待ちくださいね✨
ハルカナ
2020-10-10 19:47:58 +0000 UTC楽しみにしてます!
2020-10-08 08:33:13 +0000 UTCスニーカーズは逆転ありきのシナリオ組みを意識して書いてますのでその部分を楽しんで頂けたのでしたら嬉しい限りです🎵
ハルカナ
2020-09-09 14:21:48 +0000 UTCスニーカーズはこの逆転劇がいつも最高ですね。本当に素晴らしいです。
ガリタル
2020-09-09 00:51:05 +0000 UTC