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ハルカナ
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(ぴゅあスマ2)#31

#31  命令が下されるとすぐに恵理の背もたれの代わりとしてそびえ立っている円柱状の柱の中から機械の駆動音が唸りを上げ始め、早速と言わんばかりにその円柱の横に開けられた穴から左右二本のマジックハンドを這い出させる。  ウネウネと蛇のように空中をくねりながら恵理の胸付近まで移動すると、そこで脇腹の時にも持っていた“鳥の羽根”を空中でコチョコチョと動かして見せ、これから行う責めの予行演習を恵理に見せつける。  恵理はくすぐられる前からその羽根の動きに嫌悪感を示し、折角あなたを見る様に上げてくれていた顔を再び下へと俯かせ口元も声を出すまいとするように固く閉じさせた。  くすぐる前から下を向いて表情を隠すあたり、腋の刺激には自信がないのか? と勘繰りを入れるあなただが、実際に責めが開始されると脇腹の時とは明らかに違う反応を見ることが出来、あながち間違いではない想像だったと自分の勘の良さに僅かな満足感を得る。 「くふっっ!? んっっくっくっっくっっ!! ぷふっ!! むぐっっぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!」  子犬が唸るような声の合間に時折挟まれる息が漏れ出すような吹き出しの声が混じり、脇腹の責めよりも明らかに肩の震え幅が大きい。  左右両方の腋の窪みに同時に差し込まれた羽根が、むず痒さを強く感じる腋の表皮を毛の先で上下左右にコチョコチョと薄くくすぐっている刺激に耐えられないのか、恵理は首を横にイヤイヤと振り乱してくすぐったさを紛らわせようとし始める。  反応も声も先程とは段違い! 見た目には本当に嫌がっている風に視界に映っている。これは演技ではなく……本当に悶えているのではないか? そのような期待があなたの脳裏に強く過る。 ――コチョコチョ~♥ コチョコチョコチョコチョコチョ♥ コチョ……コチョ……コチョ……コチョ♥  機械の手が操る羽根の動きは執拗に恵理の“腋”を嬲る様にくすぐり続け、下を向いて悶える彼女を確実に追い込んでいく。  窪みが伸びきるかのように引っ張られた恵理の両ワキは、手をどんなに引こうが暴れさせようが羽根の蹂躙から逃れられることはない。  枷がはめられているのだからそれが当然である事は恵理も十分に理解しているだろうが、それでも彼女は手を暴れさせて抵抗しないわけにはいかない。くすぐったい刺激に対する反射的な行動を取ってしまっているだろうが、少なからず“止めて欲しい”という欲求をその暴れっぷりに乗せているというのが見て取れる。  “笑ってしまいそうだから早く拘束を解いて!”と言わんばかりに必死に手を振ろうと試みている恵理だが、枷がそんな彼女の思惑を汲んでくれることはなく……“どんなに嫌でも恥ずかしくても、お前の腋だけは晒し続けてやる”と主張するように彼女の手首を金属製の円柱に縛り付けている。  そんな無防備な腋を羽根の先端でコチョコチョ……コチョコチョ……としつこくくすぐられているものだから、恵理が一層手や脚を暴れさせようとするのも無理はない。無理はないが……無駄な足搔きになってしまっている。  血管が浮き出る程にピンと伸ばされ刺激に過敏にさせられた腋の窪みを、羽根先でコチョコチョと弄られるくすぐったさたるや想像したくなくても想像できてしまう。羽根が動くのを見る度にあなたも疑似的にくすぐられているかのようでゾクゾクっと背筋に寒気を走らせてしまう程だ。  下を向いて表情を隠しながら必死にこそばゆさに耐えようとする恵理だが、その羽根の刺激は彼女の想像とはかけ離れたくすぐったさであったため徐々に悶える声に笑いが混じり始める。 「くっふっ!? んくっっふっっ!! くっくっくっくっくっくっく……んむぅぅふっっ!? んんっっ!!」  プルプルと顎先が震え、肩も頭頂部も大きくビクついている。刺激を受けている訳でもない足の指も不自由ながらもモジモジ動かし始め腹部の痙攣も起き始めている。  肺に空気を入れる為に僅かに開けているであろう口からはもはや抗う事の出来ていない可愛らしい笑いが小刻みに漏れ出て、いよいよ恵理も堪えるのが限界であるという事が目に見えて分かってくる。  もう一押し……あと少し!  と、あなたは期待の眼差しを彼女の腋に向けるが、彼女もプライドが高いのか大きな笑いを吐き出さずギリギリ喉元で笑いを抑え込んでいる様子。  しぶとい! 普通なら笑っていてもおかしくない刺激なのに……なぜこうも我慢出来てしまうのか?  笑いそうで笑わない恵理の反応にやきもきしながらもあなたは責められている腋に視線を集中させる。  相変わらず腋の表皮を毛先で撫でるようなくすぐり方をしているマシンの手に、「もっと激しく引っ掻いて!」とか「羽根の柄の部分でくすぐったら笑うだろうに……」などと自分だったらこうするのにという妄想を重ねて見てしまう。  自分でくすぐっていないからこそ、笑わせられていない現実に余計やきもきさせられる。こうすれば良いのに……こうすれば確実に笑わせられるのに……と、妄想ばかりが募っていく。  結局……最後の最後まで恵理を笑わせるには至れず、2番目のチェックは時間切れとなり終了となってしまった。  笑わせるのが目的ではない……弱点を探るのがこのチェックの目的なのだからしょうがない……  あなたはそのように自分に言い聞かせマシンの停止ボタンを渋々押して恵理をマシンのくすぐりから解放してあげた。  下を向いたまま肩を震わせゼェゼェと息を切らす恵理の姿に、あなたはその疲労の様子が本当の反応なのかどうなのか……正直分かりかねている。さっきの脇腹の時も感じたが……くすぐったさに“笑わずに耐えきれている”という事は……やはり効いていないのか……全く効いていないという事はないだろうが、もしかしたらくすぐり自体に効きにくい体質なのかも……と、あなたは“笑わせられなかった理由”を様々な可能性を立て脳内で考えを巡らせた。 「残念でしたね? 恵理ちゃん……もう少しで笑いそうでしたが耐え切っちゃったようで……」  難しい顔をしてあれこれ考えを巡らせているあなたに美咲が優しく声をかける。 「でも、さっきの脇腹より反応は良かったと思いますよ? チーフから見た感想はいかがです?」  確かに……美咲の言う通り“脇腹”の耐え方よりも“腋”の耐え方の方がより苦しく悶えているようには見えた。それが“演技”である可能性はまだ残ってはいるが……少なくとも純粋に反応の違いを比べてみれば、どちらが効いていたかは一目瞭然だ…… 「まだ、足の裏は試せていませんが……どうです? 彼女を笑わせる自信は湧いてきましたか?」  美咲の言葉にあなたは改めて恵理の足裏に視線を移す。  足の指までがっちりと動けないよう拘束された恵理の足裏……果たしてそこは彼女の弱点なのかどうなのか?  チェックしていないから分からない……もしかすれば、脇腹以上にくすぐったさを感じない部位なのかもしれないし……そうじゃないかもしれない。  脇腹……腋……とチェックしてみて分かった事は、脇腹よりも腋の方が反応が良かった……という事だけである。  しかし、これは機械によるチェックであったため、自分の手でくすぐるとどうなるのかはまだ想像も出来ない。機械に対して感じた“もっとこうしたらいいのに”という自分の思惑を……今度は直に反映させることが出来る。それによって笑わせられればそれに越したことはない……しかし、その自分なりの責めが効かなかったら……目も当てられない。  ここからの選択はかなり難しい……。何一つ確かなものはなく、何処を選んでも賭けに等しいチョイスになるからだ……  しかし、あなたには“次の責めで確実に笑わせろ”という課題が課せられている。腋……脇腹……足の裏……果たして何処を選ぶべきなのがベストな選択なのか……  あなたは悩んだ……。それぞれの部位を改めて見直して、それぞれをくすぐるイメージを脳内で広げてみる。  今機械に責めさせたあの柔らかそうな腋の窪みをくすぐってやろうか……  それとも……先程責めた緊張するように肌の張った脇腹の肉を揉みしだいてやろうか……  はたまた、顔に似合わず大人の色気をムンムンと醸し出している、肉厚の足裏をコチョコチョしてやろうか……  想像し……妄想し……恵理が笑う顔までも勝手に脳内に作り出したあなたは、やがて一つの責め箇所に心を決める。  時間をかけてあなたが最終的に選び抜いた責め場所は…… A:反応の良かった“腋”の部位だった。→#37へ B:手でなら笑わせられると確信した“脇腹”の部位だった。→#39へ C:きっとココが弱点なのだと勘が囁いた“足の裏”の部位だった。→#41へ


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