(ぴゅあスマ2)#35
Added 2021-02-17 11:52:36 +0000 UTC#35 脇腹をチェックするためのボタンを押すと、恵理の座る座面裏に張り付くように設置された黒いボックスの中から鳥の羽根を持った2本のマジックハンドが左右の穴から飛び出し、責める部位の偵察や焦らしなどを一切行わず早速と言わんばかりに2本の羽根を突き刺すように構え恵理の脇腹めがけて羽根先を近づけさせた。 ――コショ♥ 肋骨下から谷間を作る様に深く括れている恵理の脇腹に羽根の先が僅かに触れ、羽根と皮膚の擦れる乾いた音を立てたかと思うとマジックハンドは手を巧みに上下左右に動かし羽根先の動きを素早く細かく動かしてその部位をくすぐり回し始める。 「んぷくっっ!? ふっっ、くっっ……んっっ!?」 恵理はその素早いこそばし攻撃に紅潮している頬に空気を溜め込んで思わず吹き出してしまいそうになる衝動を耐える。 一瞬、驚くように目を見開いた表情をあなたは見ることが出来たが恵理はすぐにその顔を下に向けて、興味深くその表情を見ていたあなたの視線から顔を隠してしまう。 顔は隠れてしまって表情を見て取ることが出来なくなってしまったが、彼女が脇腹の刺激に負けそうになっているという事実は彼女の身体の反応を見て判断が出来る。 羽根が動くたびに全身がビクリと震え、肩がビクビクといかり肩となで肩を往復するように上下し、下げた頭も小刻みに震えを見せいかにも笑いそうな雰囲気を体中で表現してみせている。 あなたはその様子を腕組みをしながらじっくり観察し恵理の細かな反応も見逃すまいと彼女の全身に目を配って見守る。 「ふふっっ……くっふっ! くくっっ……っく…………ぅくぅぅぅぅ!!」 脇腹の敏感な肌をソワリソワリと横断するように羽根の毛先が行ったり来たり往復して彼女を笑わそうと耐え難い刺激を送り込む。その刺激にどうにか声を漏らすまいと必死に口を結んで出そうになる声を我慢し続ける恵理だが、足の指をパタパタ動かそうと枷に力を込めてみたり、手を降ろしてくすぐりから逃れようと手首に巻かれた枷にも力を込める仕草を見せたりと彼女なりの抵抗を見せ始める。 しかし、彼女の力で枷がどうこうなる筈もなく……恵理の足はそのまま足指まで磔にされた状態のままだし、腕も腋や脇腹へのくすぐりから逃れられないよう万歳の格好のまま維持させ続ける。 「むくっっふっ!! くっっくくっっ……んぐぅ!!」 手に力を込めても足に力を込めても自由になれない彼女は、そのもどかしさに加え脇腹へ加えられる刺激にももどかしさを感じ無力感と共に唯一自由に動かせる顔を左右に振って嫌がる様子をあなたに見せ無言で訴えかける。 もういい……もうやめて! と……。 そんな彼女の心境を機械の手達は一切考慮に入れてくれることなどない。どんなに嫌がろうが、どんなに苦しんでいようが責めの命令が下っている以上手は止めたりしない。彼女を笑わせる為の刺激を無慈悲に送り込み続けるだけなのである。 「んくっ……ふっ…………ふっ! く……っく……」 そんな感情も何もない機械の攻め手に負けたくないという意思の表れなのか、恵理は横に振っていた顔をピタリと止め漏らしていた苦悶の声も徐々に収まりを見せ身体の拒否感を示していた反応も緩やかになっていく。 「ふっ……ふふっ…………フフフ……」 羽根の責めが緩やかになったのでは決してない。むしろ動きは速くなり触れる羽根の範囲も広く取ってさえいる……しかし、恵理はその刺激を克服したと言わんとするように自分から余裕のある笑いを零し、顔を上げ直してあなたに自信に満ちた得意げな顔を見せつける。 「ふぅ……ふぅ……は、は…………。もう……このくすぐりは効きませんよ? 最初は……凄くくすぐったく感じましたけど……慣れてしまえばこんなものですね……羽根の刺激が……今は気持ち良く感じるくらいです……」 勝ち誇ったように自ら笑みを浮かべてそのように零す恵理に、あなたは何やら顔が火照るような屈辱的な感情に苛まれる。 「チーフ……残念ですけど、恵理ちゃんの脇腹への攻撃は失敗に終わりそうですね?」 美咲も恵理の余裕ある表情を見てあなたに今回のチェックが失敗してしまった事を素直に言葉に出す。 足裏を責めた時は“笑い癖”を付けることが出来て……このまま勝ちのレールをひた走るだけだと内心では思えていたあなただったが、ここにきてその笑い癖のデバフを帳消しにしてしまう選択をしてしまうとは思わず……落胆を覚えずにはいられない。脇腹ではなく“腋”を責めていればまた話は変わっていたかもしれなかったのに……と、憤りの感情を脳内で滾らせるほかなかった。 「笑い癖は……完全にリセットされちゃったみたいですけど、でも足裏の反応はかなり良かったと思いますのでそこを責めるのはアリだと思います」 美咲の提案に、恵理の余裕のあった顔はすぐに曇りを見せギクリとした表情に切り替わる。 「それに……まだ“腋”のチェックも行ってはいませんから……こちらが効くかどうかも試されるという選択も無くはないですね」 その言葉を聞いて更にビクリと顔を強張らせて表情を硬くさせる理恵……。あなたはその表情の変化に、先程の落胆した表情を捨て最後の選択に向けての冷静な判断を脳内で繰り広げる。 足の裏は……恐らく彼女の弱点なのだろう。チェックの段階であれほど笑い悶えてしまったのだからこれは間違いないだろう。 脇腹を責めるのは論外だろう……今のチェックで見て分かる通り彼女は刺激に慣れてしまっている。ここを選択すれば間違いなく失敗してしまうだろう……。 そして効果が全く分からないのが“腋”の部位である。 まだチェックで触ってもいないのだから反応を見ることなく判断しなくてはならないというのが怖い部分ではあるが……脇腹が効かなかったところを見れば腋なら効くかも……と、期待をしてしまいたい面もありつつ……脇腹に近い部位だからこっちも効かないかも……という懸念も同時に生まれてしまう。 更に言えば、次は機械での責めではなく“自分の手”で直接くすぐりを行うのだから、先に述べた機械で収集した情報がそのまま適用できるわけでもない。自分の実力次第で弱くない所でも笑わせるも出来るかもしれないし、弱い所でも笑わせられないという屈辱的な結果に終わる可能性だってある。だから機械でのチェックが全信頼を置けるという訳でもないし、この脇腹だって素手のくすぐりに弱いかもしれないという期待も持ててしまう。 結局どのように選択すべきなのが正解なのかは考えても出てこないが、少なくとも刺激に対しての反応の過敏さは情報として得られている。今はそれをもとに最後の選択を考えるしかない。 あなたは、2番目のチェックの終了時間になると同時に恵理の脇腹を責めさせていた機械を止め……再度彼女の身体を順番に見て回りながら言葉を待つ美咲へ最後の責め箇所をどこに決めたのかを告げる。 あなたは美咲に…… A:まだ触れていないが“腋”をくすぐってみたい! と、腋の部位を選択したことを告げた。→#36へ B:手でなら笑わせる自信が有る! と、“脇腹”の部位を選択したことを告げた。→#39へ C:反応の良かった“足裏”を責める! と、足裏の部位を選択したことを告げた→#42へ