ショーダウン(リメイク)㉒
Added 2021-12-05 14:36:02 +0000 UTC22:狂乱の笑宴 「かぎゃハっッ!!? いヒャっッ!? んぎひっっっっっ!!?」 いつ触れれてもいいようにしっかりと口は閉じていた……。 閉じた口を開くまいと奥歯を噛み砕かん勢いに力を込め最初の刺激だけでも我慢して見せようと抵抗の意志を強めた筈だった……。 しかし……客の一人が、先陣を切る様に羽根付き棒を足へと触れさせたその刹那の刺激に、強めた筈の抵抗の意志は簡単に砕かれる事となってしまった。 触り方としてはあまりにお粗末…… 自分が最初に責めてやると言わんばかりに誰よりも早く足裏に羽根を到達させようとしたその客だったが、早さを求めるあまり羽根の操作を誤ってしまい狙っていた足の裏とは全く異なる足の甲の方を触ってしまう。 先程受けた鈴音のくすぐりに比べれば天と地ほどこそばゆさの度合いに開きがある最初の刺激だが、それでも綾香は我慢できずに口を開いて溜め込んでいた酸素を吐き出してしまう。 想定外の箇所を触られたというイレギュラーに驚かされた節もあるが……それ以上に、触れた羽根の感触にも自分の想定以上の刺激が与えられ口を開くに至ってしまった。 形状は羽根の形をしている癖に毛の部分は1本1本が芯を持っていて、撫でられるとその芯の部分の抵抗感が強く肌の上を毛が寝そべりながらも引っ掻くような刺激を生み出していく。 それに加えてシリコンを極限まで細く加工して作ったと言っていたその毛先の感触は先端に行くほどにさらに細くなっていき、本物の羽根の毛先と変わらないほどの細さと柔らかさを兼ね備え、そこにシリコン特有の弾力性と芯の強い抵抗感が加わり普通の羽根では再現できない別次元の引っ掻きを肌に味合わせることが出来る。 最初に触られたのが“足の甲”であり、くすぐりを行う上では足の裏よりも受ける刺激はそう強くはない箇所であったのだが、そんな足の甲でさえその羽根は綾香の我慢を簡単に砕いてしまう程の威力を備えていたのだった。 もしも……あの羽根が足の甲でなく足の裏を触っていたら……。 あんな絶望的なこそばゆさを生んでしまう羽根が……自分の“神経が敏感になる媚薬”を塗られた足の裏を撫でてきたらどれだけこそばゆい思いをさせられるか…… そのような想像をするだけで綾香は笑いが込み上げてきてしまう。その想像だけで口元が笑いの形に歪み、今にも笑ってしまいそうな顔を作ってしまう。 あのような刺激が足裏を襲えば、今度は吹き出すだけでは済まされない…… 綾香がそのように危機感を募らせた矢先、その恐れていた刺激は複数の客が差し込んできた第二陣の羽根達によって送り込まれる事となる。 先陣を切った客の失敗を教訓にしたかのように羽根の操りを慎重に行いながら足裏へと向かってきた羽根先は3本。 その3本がそれぞれ自分の担当を決めるように綾香の足裏の土踏まずと、その横付近と、足指の付け根付近とに分かれ、それぞれが羽根の先や羽根の横のラインを広く使って足裏の敏感な皮膚に優しく着地していく。 「ひっ!?」 次々に着地していく羽根の感触に、綾香は小さな悲鳴を上げつつ身体をビクリと跳ねさせ嫌がる様に顔を横に振ろうとするが、肌に触れた羽根達の次の動きによってその顔は横ではなく天を向く事を余儀なくされる。 ――ジョリッ♥ ジョリジョリジョリっ♥♥ 羽根が肌をなぞる音はそのように聞こえた。 羽根特有の乾いた音ではなく、空気の入ったゴム風船の周りを手で撫でるような……そんな湿りのこもったような音。 その音が足下から聞こえ始めた瞬間、綾香は顔を勢いよく上げ天を仰ぐように顔を反らすと歪めていた口を顎が外れんばかりに大きく開け、唾を盛大に吐き散らしながらはち切れんばかりの笑いをその口から吐き出し始めた。 「いぎゃああぁぁあぁああぁぁぁぁぁぁっっはははははははははははははははははははははははははははははは、いひゃあぁーーーーっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは!!」 その笑いは鈴音の責めの時に上げた笑いにも匹敵するほどの悲鳴に近い笑い…… いや、ほとんど悲鳴だと言っても過言ではないほどの激しい笑い…… そんな笑いを、足裏をほんの一撫でされただけで上げてしまった綾香は、その後に次々にやってくる無数の刺激達にも同じような悲鳴笑いを上げさせられる事となる。 ――コチョ♥ コチョコチョ♥ こちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょっっ!! 第二陣の送った刺激の反応が思った以上に良かったのを見て、客達は我も我もと言わんばかりの勢いで第三陣、第四陣、五陣……と、連なる様に自分たちの持つ羽根を綾香の無防備な身体へ集めていった。 羽根が触っていなかった反対の足裏は勿論、足と双極をなす様に刺激に弱い腋にも当然のように羽根が這い回り、服に隠されていない横腹や腰、腹の中心……更にはパックリと開いてしまっている背中の露出部分や、極端に短いタイトスカートから投げ出された太腿や内太腿に至るまで、ありとあらゆる箇所にそのこそばゆすぎる羽根の大群が群がっていき、綾香の身体を右に左に縦に横にナナメにと様々な触り方で撫で、抵抗できない彼女を無慈悲にくすぐって笑わせていく。 (※こーじさんの挿絵の挿入予定場所) 「ギャ~~~ッッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハ、いぎゃははははははははははははははははははははは、ま、ま、まっでぇぇへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへ、あギひゃあぁ~ッはははははははははははははははははははははははははは」 投げ餌に群がる小魚たちのように足裏に集まって敏感な皮膚を撫で回していく羽根達に身体を震わせながらも笑いを吐き…… 「えひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ、んひゃはははははははははははははははは、あがはははははははははははははははははは、やめでぇへへへへへへへへへへへへへ!! だめぇっへっへっへっへっへっへっへっへっへっへっへっへっへっへっへっへ!!」 窪みや肌の色が見えなくなる程羽根達が押し寄せるように集まり、うねり蠢きながら腋をくすぐる羽根達に身体を何度も柱にぶつけながらも笑い狂い…… 「いひぃ~~~っっひっひっひっひっひっひっひっひっひっひっひ、えはははははははははははははははははははははははは、く、く、くすぐったははははははははははははははははははは、くすぐったひぃぃっひひひひひひひひひひひひひひひひひ、くすぐったすぎぃぃひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひ、くはははははははははははははははははははははははははは!!」 脇腹を撫でられ左右に身体を振って逃げようとしたり、腹周りを撫でられ尻を柱にぶつけてみたり…… 「きひゃっっははははははははははははははは、ダメダメダメぇぇへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへ、こんなの耐えられないぃぃひひひひひひひひひひひひひひひひひ、いはひゃぁっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはぅへははははははははははははははははは……」 首筋や背中、腰や内太腿……とにかく服によって隠されていない箇所を埋めるかのように羽根達は綾香の身体に群がり、その素肌を思いのままにこそばして回った。 「おでがいぃぃひひひひひひひやめでぇへへへへへへへへへへへへへへへ!! やめさせでぇぇへへへへへへへへへへへへへへへへへ、かははははははははははははははははは、いへへへへへへへへへへへへへへへへ」 まるで鳥の羽根で出来たドレスを着せられたかのように蠢く羽根に埋め尽くされた綾香の姿は、見ているだけでこそばさを想像させられ触られても居ないのに体が震えてくるほどの寒気を感じてしまう。 麗華は遠目に見ながらも綾香に与えられている刺激を想像し、痒みに似た疼きを胸奥に感じて口元を思わず緩ませてしまう。 綾香に与えられている刺激の壮絶さは……想像するだけでもおぞましく、自分がもしその立場に立たされたならと考えようものなら身体がビクつくほどの拒否反応を示してしまう。 そんなこの世の地獄を体感しているであろう綾香に……麗華は役割通りの言葉を掛けなくてはならない。 あまりのこそばゆさに我を忘れて笑い狂っている彼女に……自分の役目を思い出させるためにも…… 「あらあら、もう弱音を吐きますの? さっきの威勢は何処に行ってしまわれたのかしら? もしかして……たったこれだけの事で降参だなんておっしゃいませんわよね? そんなんじゃ皆さんも納得しませんわよ?」 綾香は笑い悶えながらも麗華の言葉を頭の中に入れその言葉を何度も反芻させる。 たったこれだけの事で……皆は納得しない…… その言葉を何度も巡らせて自分に言い聞かせる。 そうだ、自分は彼らの罰をしっかり受ける為にも……こんな刺激に弱音を吐いていちゃ駄目なんだ…… もっと自分を追い込むくらいに……煽ってあげなくては誠意を示せない……。自分が真に反省しているという事を……麗華たちに示すことが出来ない…… だから煽らなくては。もっと……彼らが怒りを露わにするくらい……もっと…… 「ギヒャハハハハハハハハハハハ、はひぃはひぃぃっっひひひひひひ、くくくくく……こ、降参? そんな事する訳ないでしょ……っうくくくく!! こ、こんな……ひぎっ!? んぎっひひひひひひひひひひひひひひひひ、くふふふふふふふふ……こんな羽根ごときにぃぃひひひひひひひひひ、降参なんてぇぇ!? っへへへへへへへへへへへへ、いひゃあぁ~~っははははははははははははははははははははははははははははははは!!」 強がれば責めは激しくなっていく。そんな事は考えなくても分かる事だが、綾香はそういう態度を客達に見せなければならない。 「かはははははははは、ほ、ほ、ほらっ! もっと私の事苦しめてっへへへへへへ、みなさいよっっほほほほほほほほほほほほ、ほらぁっははははははははははははははは、こんなの全然大したことは……ッは!? くははははははは!? うははははははははははははははははははは!!」 羽根が触れば触る程肌がその刺激を覚え、もう二度とその刺激を受けたくないと拒否反応を示すようになる。 拒否反応を示した肌はその神経を敏感にさせ、刺激が近づこうものなら避けるようにと綾香に防御行動を取らせようとするが、拘束された彼女の身体はその防御をするという行為自体が封じられてしまっている。 防御など出来やしない……彼女はそのように理解してはいるのだが、肌の神経は身体がそのような状態であると理解することはない。それ故に……反射的に……本能的に肌の神経は勝手に敏感になり勝手にこそばゆい刺激をダイレクトに受ける事となる。 そのこそばゆさたるや……綾香の上半身はもとより、頭のてっぺんから足の先まで……全身を駆け巡る毛細血管の末端に至るまでを笑わせ尽すほどに我慢ならない擽痒感であり、これ以上続けられれば本当に精神に異常をきたし廃人間にさせられてしまうのではないかとすら思えて来る。 そんな恐怖に駆られていても、綾香は客達を更に煽る。 彼らの怒りを買うために……笑いながら煽っていく。 「っは~っははははははははははははははははははは、くはははははははははははははははは!! こんなんじゃ、私は屈服なんてしないわよっっ!! うぐっくっ!? くふっっ!! ほら! 笑いだって……くっふふふふふふ……我慢……出来ちゃ……ふっ!? ぐっくっくっくっくっくっく……」 一度笑い出してしまった身体を再び笑いを我慢する段階まで戻すことは余程の事が無い限りは不可能である事はそれを見てきた麗華が一番よく分かっている。 しかし、綾香は必死に歯を食いしばってその刺激に耐えようと言葉を紡いでいる。 一度笑い癖が付いてしまえば、身体はまるでそれが当然の反射行動であるかのように刺激に対して笑いを吐きださせようとする。 例えば……鼻の奥をこそぐられ、反射的にくしゃみを強いられている状態で、それを無理やり我慢しようとしているのと同じである。 そのような生理現象を意志の力だけで我慢出来る人間は相当に少ないと思う。 ましてや、くすぐりに敏感になるよう神経まで過敏にさせられた身体をこそばされて……笑わずにいられるはずが無いのだ。 「がはっっはっっ!! はひっっひっっ!! いひっっくっっ!! うぐぅぅふっっ!! ほらっ! もっとぉぉ!! もっと私の事っっ! こ、こ、コチョ……コチョって……うぐふっ!? こ、こちょ……こちょ……してみなさい……よ……ぶぐっ!? んぐぐぐぐぐぐぐっっっ!!?」 しかし綾香はその本能にすらも逆らって、自分を責めさせるために煽りを入れている。 笑うよりも笑いを堪える方が辛いと分かっていながら…… 唇に歯を食い込ませ血が滲むくらい力を込めて笑うのを我慢しながら必死に煽りを入れていく…… 彼女の内情を知っている麗華はその姿を見ただけでも彼女に賞賛を送ってあげたいと心を動かされるが、麗華には麗華の役割も存在する…… 麗華は決して……彼女を許してあげてはならないのだ。 客達の恨みを晴らさせるためには、自分は綾香側ではなく客側に与していなくてはならない。 だから麗華も客達を煽る。 綾香が苦しむことになるのを分かっていて……もっと客達の感情を解放させてやろうと煽りを続ける。 「皆さん? どうやら綾香さんはまだまだ反省が足りていない様子ですわ♥」 苦しい胸を手で押さえつけるように握り、反対の手でマイクをしっかり握りしめて……自分も心の内を晒さないよう注意しながら麗華は更なる残酷な指示を客達に与える。 「でしたら……その羽根……服の中にも入れて差し上げましょう♥ 身体の横で構えている皆さまでしたら脇の下の袖部分から入れられるでしょう? その薄い羽根でしたら簡単に入っていくはずです♥」 麗華の言葉に客達は隣同士で顔を向かい合わせてニンマリと笑みを浮かべる。 「内太腿の所からも羽根は入りますわよ~? 足の付け根とかお尻とか……まだまだくすぐったく感じる箇所は沢山ございます! 皆さんでそういう箇所もイジメ抜いて差し上げましょう♥」 その言葉と同時に客達は一斉に羽根を綾香の服の裾や袖に向けて走らせ始めた。 腋のすぐ下にある袖からは胸の横や下乳を撫で回す為の羽根と、まだ触れられていない服の下に隠された背中側の肌……具体的には肩甲骨やら背骨のラインをくすぐる羽根に分かれ次々にそこから侵入し始め、元から晒されるように開かれていた胸上の隙間からも綾香の胸の谷間や胸周りを直接触ろうとする様に複数の羽根が差し込まれていった。 タイトスカートの方も太腿が露出している股側の方から次々に複数の羽根が侵入してきて、下着の上から彼女の大事な箇所を撫でたり、下着からはみ出た尻の肉を撫で回したり脚の付け根の敏感な箇所をくすぐったりとやりたい放題羽根を這わせて綾香を苦しめていった。 「ヒギャっ!!!? あぎひゃああぁぁあぁぁぁあっぁあっぁ~~~~っははははははははははははははははははははははははははははははははははは、そんにゃの駄目ぇぇへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへ、服の中は反則ぅぅふふふふふふふふふふ、あギヒャっ!? いひゃあぁーーっはははははははははははははははは、うがははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは!!」 露出した足裏やワキや脇腹に加え、今まで触られる事の無かった服の中の肌にも羽根が這い回り始め、いよいよ身体全体を羽根でくすぐられるようになってしまった綾香は、手も足も身体も全て拘束の柱にぶつけるように暴れる事を余儀なくされながら笑い狂った。 敏感にさせられた足裏やワキなどの箇所も相当に耐え難いこそばゆさを受けるが、普段露出することが一切ない“服の中”の肌をくすぐるられるという異質な刺激に綾香はもはや意思を持って笑うという行為すらも行えなくなっていた。 胸の下や横……谷間やブラに守られている筈の敏感な乳首に至るまで、あの痛痒い刺激を生む羽根の毛先がいやらしく撫で、引っ掻き、羽根先でチョロチョロと遊ぶようにいじくり……綾香を弄んでいく。 その刺激はもはや自分の身体が自分のものではなくなったかのように強制的に綾香を笑わせ、無理やり我慢しようとした彼女を断罪するかのように激しい笑いを搾り取っていく。 上半身の刺激だけでも耐え難いものとなっているのに、綾香の下半身の衣服の中にも羽根は多数侵入していて彼女を更なる笑いの谷底へと突き落すべく刺激を加えている。 特に脚の付け根と尻への刺激は耐え難い。 両脚を閉じているにもかかわらず内太腿の隙間に無理やり入れ込まれた羽根がその中で藻掻くように暴れ回って刺激するそのくすぐりは、肌と肌との間に異物が混入したかのような感触を生みまるで体内を直接くすぐられているかのような錯覚すらも起こす。しかも内太腿に挟まれている羽根は肌同士の抵抗感も無視して動き回り肌の神経をこそばしていくものだから、いかに脚を閉じて力みを入れようとしてもそのこそばゆさからは逃れられない。 下着が覆い尽くせていない尻の肌をくすぐる羽根も同様に、綾香が柱に尻をつけて抵抗しようとする行為を無視するように尻肉の周囲を這い回り彼女に逃げようのないこそばゆさを植えつけ笑いの起爆剤となるよう複数の羽根が同時に責め立てていく。 色欲にあてられた客が、綾香の秘部にもその羽根を這わせる仕草を取っているが……綾香はその羽根に淫欲を掻き立てられる程の快感を得ることは出来ない。 それよりも、くすぐりの刺激の方が強すぎて……そんな局部の刺激でさえ勝手にくすぐったさへと変換されてしまう。 「ハギャッッハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ、やだっっははははははははははははははははははははははは、やめでっっへへへへへへへへへへへへへへへ!! くるひぃっっひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひ、いひひひひひひひひひひひひひひひひひひ!! くるひぃぃっっっひひひひひひひひひひひひひひひひ、あがはっ!? うはっ! やはは!! だ~っっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは、うははははははははははははははははははは!!」 もはや顔の形が笑ったまま戻らないのではないか? と思ってしまう位に大口を開けて無様に笑い狂った。 涙も汗も涎も……鼻水さえも垂らしながら笑い狂う彼女の顔を見ても客達の責め欲はまだ鎮まる様子を見せず、更なる苦痛を彼女に与えるべくくすぐりにも工夫が加えられていった。 「アギャハハハハハハハハハハハハハハハハ、いははははははははは、ひへへへへへへへへへへへへへへへへへへへ、きへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへ、腹やめてっへへへへへへへへへへへへへへへへ、羽根先でクリクリしないでぇぇへへへへへへへへへへへへ!!」 露出した肌をくすぐっていた客達は羽根の動きが目に見えている為、どのように身体に触れさせれば綾香の反応が良くなるかを責めながら知ることが出来る。 そんな中でも腹をくすぐる客達が行う羽根先を突き立てて腹の上でクリクリと先端を押し付けるというくすぐりが綾香には耐え難かった。 まるで槍を突き立てて処刑するかのように羽根の芯が肌に当たるまで羽根の先端を突き立て、その場の肌をほじる様に羽根をドリルのように見立てて回転させながら一点集中的にくすぐるその刺激は、芯が肌に食い込んで痛みすらも引き起こしてしまうが綾香にとってはその痛痒い刺激もこそばゆくて仕方がない。 それを複数人が真似るように腹の各所で行い始めたものだから、綾香が悲鳴を上げて笑い悶えるのも無理はない。 しかしながら勿論、綾香が苦しめられているくすぐりはそれだけではない。 「ハギャ~~~ッハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ、あひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ、ワギぃぃひひひひひひひひひひひひひひひひひ、ワギにいっぱい集まってぎだぁぁっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは!!」 客達は今までの責めを見てきた為……綾香が特に“ワキ”を刺激される事が弱い……という事は理解できている。 それじゃあ、可哀そうだからその弱い箇所は責めないでいてあげようか……と思う慈悲深い客はいない。あの綾香の煽りを聞いて責め欲が増した客達は、彼女の一番の弱点であるワキを狙い撃つ者達で溢れた。 それはもう……羽根同士が干渉しあって動きが取れないほどの数がそこには群がっていた。 羽根同士がぶつかり合って中々思うような動きを取れないように見えるが、綾香にとってはその埋め尽さんばかりの羽根の大群に腋の全ての皮膚を触られる事自体がもはや耐え難い。 腋の一部を触られるのであればまだしも……二の腕の下から脇の下に至る全ての肌色が羽根の白に埋め尽くされ触られているのだから、羽根の次の動きなどを予測して構えるようなそのような防御反応を取る事も許されず、常にこそばゆい刺激に埋め尽くされたワキに笑い悶える事しかできない。 「ギャ~~ッハハッハハハハハハハハハッハハッハハハハハハハハハハハハハハ、あはあは、あがははははははははははははははははは、あぎひひひひひひひひひひひひひひ!! ワギ死ぬぅぅふふふふふふふふふふふふふふふふ!! ワギで死んじゃうぅぅふふふふふふふふふふふふふふ、ハギャ~ッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハ!!」 腋とは対照的に少数精鋭で嬲りを行っているのは足の裏の方だった。 羽根の数は片方に4本程度…… カカトの周囲を撫でる羽根と、足の指を毛先でコソコソと触る羽根……足の横端を上に下にと往復させて触る羽根と、足の下から土踏まずに羽根先を突き立てて上下左右に引っ掻きながらくすぐる羽根……。片方に4本……両足合わせて8本という……腋と比べれば極端に少なく感じる足の部位への責めだが、少ないが故に羽根1本1本の役割が際立って感じられ綾香にはその刺激がハッキリとしたこそばゆさとして脳内に刻み込まれる。 特に……媚薬を塗られた土踏まずの部位へのこそぐりは、酸欠でボーっとなりかけている綾香の意識を瞬時に覚醒させてしまう程の凶悪さを誇る。 「いぎゃあああぁぁぁあぁぁっぁぁぁ!!? あじ裏ぁっぁぁはははははははははははははははははははははははは、あじ裏っはははははははははははははははは、あじ裏もやめでぇぇへへへへへへへへへへへへへへへへへ!! ひぎはっっははっは、あっははははははははははははははははははは!! やはははははははははははははは、うへひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!」 ジョリジョリと羽根の芯が敏感な土踏まずの肌を引っ掻いていく耐え難いこそばさ。時折指の股に入り込んで毛先でコソコソと愛撫していく羽根。カカトや足の横端を鳥肌が立つほどの優しい触れ方で愛撫するくすぐり方…… そのどれもが綾香にとっては凶器にしかならない。 綾香を無理やり笑わせようとする凶器にしかなり得ない……。 それに加え脇腹、腹、腰を撫でるくすぐりも容赦のない刺激を綾香に送り込む。 括れた脇腹や腰の神経を逆撫でするように掠るように触る羽根達のいやらしい刺激に、腰をくねらせ背中を柱に叩きつけながら必死に苦しむ仕草を見せる綾香。しかし客達はそのような彼女の姿を見て尚更責め欲を掻き立てられ羽根をキワドイ箇所へと這わせていく。 ワキと腰との境目……アバラが浮き出た下乳の更に下の箇所……背中の括れ…… そして極めつけは……彼女の“ヘソ”の穴。その中にまで羽根は忍び込み彼女を笑いのどん底へと落とし込んでいった。。 「はっひゃっっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃひゃ、へ、へしょっっほほほほほほほほほほほほほほほほ、へしょの中にぃぃひひひひひひひ、はにぇがぁぁははははははははははははははははははははははははははははは、アヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ!!」 ゴミ一つない美しく手入れされた綾香の臍の穴……その穴から体内にまで侵入してこようかとする勢いで羽根の先端が突き立てられ、まるでまだ臍ゴマが残っているじゃないかと言わんばかりにその穴の奥深くを羽根先でほじり刺激していく。 腹の中をほじられているかのような……そのおぞましい掻き毟る刺激に、綾香はとうとう身体全体を痙攣させてしまう程に小刻みに震わせ口から泡を吹くように涎を垂れ流し始めた。 客達はその様子を見て「そろそろ限界ではないのか?」「やり過ぎてしまったのではないか?」と零す者も現れるが、その度に「いやアレは演技かもしれない!」「さっきも演技してたんだからこれも演技かもしれない!」と声を荒げる者が現れそれらの意見を消し去っていく。 さっきのは演技だった…… そのように言ってしまった綾香の落ち度ではあったのだが……あの時はああいう風に言うしかなかった。 まさかあの言葉のせいで、この極限まで苦しめられている状態を“演技であり嘘である”と思われる事になるとは考えもしなかった。 せめて……苦しんでいる部分だけは理解してもらいたかった。 笑い続けることがどれだけ苦しく体に負担を掛ける行為なのかを少しでも分かって貰いたかった。 しかし、彼らは今の自分を見てその様な事を考えようとはしない。 責められても責められてもこのようにゲラゲラと笑っているのだから……その辛さも苦しさも理解はできない。 下手をすれば“楽しそうに笑いやがって”と思われているかもしれない…… これほど苦しい思いをしているのに……こんなに辛いと思っているのに…… 今にして麗華の言った「貴女にとっては辛い仕置きになる」という言葉が身に染みる。 これ程苦しい思いをしているのに……それを理解してもらえず、彼らの気が済むまで好き放題に責めらるというこの仕置き。 確かにこの仕置きは堪える…… まだ鞭や棒切れで叩かれていた方が、痛みや苦しみが見て取れて悲惨な様を感じられるだろうが……くすぐりは違う。 普段見せないような隠された肌の部分を優しく刺激して笑わせるだけの行為なのだから……そこに悲惨さは感じられない。 苦しんでいるようにも見えるが笑っているから楽しそうにも見えてしまう……下手をすれば、普段見せない肌を露出して拘束されているこの格好だけ見ても扇情的に感じられ色欲の方が強く刺激されているかもしれない。 子供の様な行為にだいの大人が笑い悶えている様を見て欲情してしまう人間もこの中に入るのかもしれない。 謝罪したいと思って覚悟を決めた綾香にとって……その心境を理解してもらえないという仕置きは肉体的な苦痛よりも精神を蝕み自分のしでかした罪への後悔をこれでもかと強くさせる。 この様な思いをする事になるのなら……いかさまなどせずに真っ当に生きていればよかった…… 後悔してもし切れないが、犯した罪を今更消す事など出来るはずもない。 償っても償いきれないほどの大きな罪を犯し続けた自分なのだから……このような仕打ちでその罪が晴れるような事はないだろう…… せめて誠意をもって謝罪したいと思いはしたが……信用を失った自分がその様な事をしても怒りを逆撫でするだけで何の解決にもならないというのは目に見えて明らかだ。 だから、こうするしか方法はない。 怒りを買って気の済むまで嬲って貰うというのが……誰からも信用されていない自分に出来る……精一杯の誠意なのだから。 「がひっひひひひひひひひひ、ゲホゲホ!! えぎひひひひひひひひひひひひひ、いひひひひひひひひひひひひひひひ、ゴボッ! ゴホゴホ、ゲホ!! ……くへへへへへへへへへへへへへ、いぎひひひひひひひひひひひひひひひひひひひ、はひはひぃ……エヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ……」 謝ってはいけない……まだ謝るには早すぎる…… 自分の犯した罪は、この程度で許されるような軽い罪ではない…… と、思ってはいるが…… 「カヒャヒャヒャヒャヒャヒャ……あひゃひゃひゃ……えひひひひ……いひっ……ゲホゲホゲホ! うへへへへへへへへへへへへへ、っひひひひひひひひひひひ、いひひひひひひ、ゴホゴホ!! はひぃぃっ!? オゲッへへへへへへへへへへへ!! ひゃはははははははははははははははははははは……」 ……どうやら……肉体の方が先に限界を迎えてしまったようで…… 「あがっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは、ご、ご、ごべんだざい……はひぃぃひひひひひひひひひひひいひひひひひひひひひひひひひひ」 これ以上の責め苦には耐えられないと……許しを請う言葉を口が勝手に発し始めてしまった。 「がはぁぁ~~っはははははははははははははははははははははは、ごべんだざいぃぃぃひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひ、も、も、もう限界でずぅぅふふふふふふふふふふふ!! ゆるじでぐだざいぃぃぃひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひ!!」 自分でも愚かで情けないと思ってしまう程歪んだ顔でその言葉を発する事となった。 自分の穴という穴から滲み出た体液で顔をグシャグシャに濡らしながらも、その言葉を必死に吐いた。 「ごべんだざいぃぃひひひひひひひひひひひ、ゆるじでぐだじぃぃぃひひひひひひひひひひひひひひひ!! ホントにぃひひひひひひひひひひひひひ、ホントにもう限界っっひひひひひひひひひひひひひひひひひひひ、はぎひゃっ!? あがっっはははははははははははははははははははは!!」 残念な事ではあるが、綾香は……罪を許してもらいたくてその言葉を吐いたわけではなかった。 そうではなく……単純にこの苦し過ぎる責めから解放してくれ……という思いで謝罪の言葉を吐いてしまった。 「おでがいぃぃひひひひひひひひひ、たしゅけてっへへへへへへへへへへへへへ!! もう限界だがらぁはははははははははははははははは、もう無理だがらぁはははははははははははははははははははははははははは、ゲホゲホゲホ!!」 不正を行った事を謝罪しなくてはならない筈なのに…… 苦しさに負け……自分の身の可愛さが優先されてしまい……ついつい赦しを乞う言葉を出してしまった。 しかし、客達はそんな私の必死な乞いを見てもまだ許しを与えようとはしない。 まだ「これも演技ではないか」「まだ本気で謝ってはいない」と勝手な判断を下し責め続けようと羽根を動かす。 自分の身の可愛さが優先したとはいえ、綾香が限界だと悟ったのは嘘ではない。 実際に綾香の身体はとうの昔に限界を超えて笑わされていたのだ。 普通に生活していては決して味わう事のない、壮絶なる強制笑いの連続…… 恐らく一生分……いや、それ以上の笑いをこの1~2時間で搾り取られたのは間違いない。 その笑い地獄に晒された綾香の身体はもはやどの部位も彼女の意志を受け付けなくなっていた。 足の指や手の指は小刻みに震え、手首や足首が痛みを発していようが手足を暴れさせ勝手に枷に食い込ませていく。背中や腰は意思とは関係なしに拘束台にぶつけ続け、目からも口からも鼻からも体液を垂れ流し続ける。 身体のどの部位も綾香の意思通りには動いてくれない。くすぐりという行為にのみ反射的に拒絶反応を起こし無様な反射行動を繰り返すのみ…… 自分の身体が自分のものでなくなったかのような……くすぐったい刺激に全ての神経が乗っ取られてしまったかのように感じられてしまった綾香は、自分の身体が壊れてしまうのではないかと恐れ……戸惑い……己の限界を悟る事となった。 「もうやめでぇぇぇへへへへへへへへへへへへへへへへへ、おでがいゆるじでぇぇぇへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへ、身体がおがじぃぃのほほほほほほほほほほほほほほほ、さっきからおかしくなってんのぉぉほほほほほほほほほ、エゲッゲホゲホ!! ゴホゴホ!! くはひっ! あがはっっははははははははははははははははははははははははははははは、いへへへへへへへへへへへへへへ……」 もはや演技などする余地も残されてはいない。 それほどまでに追い詰められ、苦しみの奈落へ落ちきる事を余儀なくされた綾香だったが客達はそれでも綾香の身体を気遣う様子も見せず羽根での責め立てをし続ける。 「かひゃっっ……はひゃ……えひひ……いひ……ひひ……イヒヒヒヒヒ……はひ……えぎひひひひひひひひひひひひひひ、はひひひ……いひ……」 自分でも笑い方が異常をきたし始めている事に気付いているが、客の羽根が体中を這い回る刺激には抗えないため引き攣った笑いを無理やり吐き出さざるを得なくなる。 「はぎゃっ!? えぎゃはははははは? いははは……はひへ? えひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ……アヒャヒャヒャヒャヒャヒャ……」 息は絶え絶えになりつつも……それでも笑いはしっかり絞り出される。 残された体力を笑う力に変換させようとする勢いで、綾香から全てを搾り取っていく。 ――コチョコチョ。コチョコチョ……コチョコチョ…… 羽根は無慈悲に綾香の無防備な身体に這い回り彼女を笑わせ続ける。 ――コチョコチョコチョコチョ……こちょこちょ…… 先程からピクピクと死にかけの魚のように痙攣を繰り返す足指も…… そのすぐ下にある足裏も…… ――こちょこちょ……コチョコチョコチョコチョコチョ…… 万歳の格好で晒されている腋も……脇の下も……胸も……脇腹も……背中も……腹も……臍も…… ――コチョコチョコチョコチョコチョ……こちょこちょこちょこちょこちょこちょ…… 首筋も……胸の谷間も……乳首も…… ――こちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょ…… 尻も……脚の付け根も……彼女の秘部さえも…… ――コチョコチョコチョコチョ、コチョコチョコチョコチョコチョ……コチョコチョコチョコチョ…… 笑いを強いる羽根達が犯し尽くしていく。 満身創痍の綾香の身体を……弄ぶかのように…… ――コチョコチョ、こちょこちょ、コチョコチョ…… やがて、綾香の意識は次第に遠くなり……薄暗い筈のカジノのホールが真っ白に見える程目の前から景色が薄らぎ始める。 客からの罵声は遠くに聞こえ始め、自分の身体をくすぐる羽根の掠る音だけが脳内で乱反射して響き続ける。 そして、フッと緊張の糸が切れるように……綾香の意識は途切れてしまった。 突然力が抜けた様に弛緩していく身体と、笑いの反応を示さなくなった綾香……そして、手や足先だけがビクビクと脈打つように痙攣している彼女の姿を見て……ようやく客達は動かしていた羽根を止めた。 「やり過ぎた……」 誰もがそのように声を漏らし、羽根を綾香の身体から慌てて離していく。 何も……気を失うまで責め立てる必要はなかった…… 楽しく笑い悶えている様を見るだけで仕返しをしている気分に浸れて満足は得られていた。 しかし、責めれば責める程に止めるタイミングを見失っていた。 もっと苦しめてしまおう……もっと謝らせてしまおう…… そんな欲求が高まり続け、とうとう気を失うまで攻め続けてしまった。 客達の間に戸惑いの空気が流れ始める。 ここまでやってしまって本当に良かったのか? と自問する者も現れ始める。 すっかりと仕置きを楽しむという雰囲気ではなくなり、隣近所で「誰がやり過ぎた」だの「お前の触り方がいけなかった」だの罵り合いが始まり出した頃合いを見て、マイクを持った麗華が静かにステージへと上がり直して騒然となる客達を前に驚くべき行動をしてみせた。 ――バチンっ!!! 麗華の平手が気を失った綾香の頬に勢いよく打ち付けられる。 一瞬、何が起きたのだと客達は一様に驚きを露わにするが、意識を回復していない綾香を見て再び麗華は逆の頬に平手を放った。 ――パン!! パンっっ!! 勢いのある平手が二回……綾香の頬に赤い手の跡を付ける。 その平手打ちのあまりの強さに、失っていた意識を取り戻してしまった綾香は、軽い咳込みをしつつも突然与えられた頬の痛みに困惑と不安の入り混じった表情を浮かべた。 綾香の意識を戻した麗華は、フゥ……と息を一つ吐き、客席の方を向き返って彼らが更に驚愕するような信じられない言葉をその口から吐き出し始めた。 「さぁさ、皆さん? 意識は戻しましたわよ? 続きをお楽しみくださいまし♥ まだまだ時間はあるのですから……もっともっと彼女の事イジメて差し上げましょう♥」 気を失った綾香の意識を取り戻してあげたから……続きをどうぞ…… そのように笑顔で促す彼女に客達は一瞬時が止まったかのようにその喧騒を収めていった。 相手は苦しさのあまりに気を失うところまで追い詰められたというのに……この曇り一つない笑顔で手を広げて声を上げた彼女は、まだまだ続きを行えと客に促しを入れているのだ。 下手をすれば死んでしまったのではないかと思える程に力尽き意識を失っていった綾香に、客達のほとんどは「自分達がやり過ぎた」と口走る程その高まり続ける一方だった“責め欲”に自らブレーキを掛ける事となった。 もう許してやろう……という空気感が漂っていた観客達に、麗華は平然とした顔で「もっとイジメまて苦しめてあげましょう」と宣っている。 その……狂気とも取れる徹底した無慈悲っぷりに、客達は誰一人として彼女の言葉に賛同する者はいなかった。 これ以上はやり過ぎだ…… 被害にあった事のない客ならともかく、実際に多額の負けを背負った客達でさえそのように思ったのだから、これ以上の責め苦を彼女に強いろうと思う客など一人もいない。 そのような客達の消極的になった様子を見て麗華は……皆に聞こえるよう大きな溜息を一つマイクに入れ…… 「誰も責めを続けない所を見るに……皆さんは満足された……と、捉えて……構いませんか?」 と、ステージの周りにいる客達に問いかけていった。 麗華の問いかけに……答える者は誰もいない。 その無反応を答えとして受け取った麗華はもう一度聞こえるように溜息をマイクへ入れ…… 「そうですか……満足ですか……それは困りましたわ……」 と、続けた。 客達はこれでショーも終わりだろうと悟り、手にしていた羽根付き棒をテーブルの上へ返却し始めると、その様子を見ていた麗華は溜息を妖しい笑みに変え客達が再び驚愕してしまう程の言葉をマイクに入れ始める。 「私達は……まだ……満足していないんですよねぇ~♥」 背を向けた客のほとんどがその言葉を聞き足を止める。 「特に私なんて……この仕置きにウン百万というお金を使いこんでいる訳ですから……これっぽっちの責めでは納得できませんの♥」 客達はマイクに不穏な言葉を入れる麗華を振り返りその妖しく笑う口元を見て戦慄を覚え始めるが、彼女が次に発した言葉に更なる戦慄を植え付けられる事となる。 「ですからぁ~~ここから残りの時間を使って……個人的な復讐を……させて頂こうかしら♥」 客が責めないのであれば、代わりに自分達が……と、言わんばかりの言葉に全ての客の目が一様に驚きと戦慄を覚えるような見開きに変えられて行った。 「鈴音ちゃん達も……まだまだイジメ足りないって思っているでしょう?」 あれだけ責めて気絶までさせるまで責め抜いたというのに……麗華はまだ物足りないと口走っている。 流石にやり過ぎたと皆が感じている空気である筈なのに……この清楚そうな見た目の縦ロールヘアの女はまだ物足りないから自分たちの復讐を行うと言い始めている。 「こんな場面で私に振るのは……何かズルい気もするけど……。まぁ、私としては確かに物足りないって思っていた節はあるわね。こいつってば……散々私の事子ども扱いしやがったし……その恨みはまだ晴らし切ってないもの……」 麗華の仲間である鈴音も彼女の言葉に賛同の意思を見せる。 そして暗がりの中から再びステージへと上がり込んで、綾香の恐怖に慄く顔を楽しそうに睨みながら彼女の背後へと回り込んでいく。 「智恵理さん? 貴女もイジメ足りないって思っているでしょう?」 鈴音が綾香の背後に陣取ったのを見定めて麗華は自分の隣に立っていた智恵理にも同じ言葉を零す。 「私は別に……恨みなどありませんけど~~~。でも面白そうなので私も参加させてもらおっかなぁ♪」 麗華の問いかけに呑気な口調でそのように答える彼女だが、口元は「楽しみだ」と言わんばかりに歪み、指示も何も受けていないにもかかわらずまるで最初から責め箇所を決めていたかのように綾香の足元へと膝を立ててしゃがみ込み、彼女の汗が滴り落ちる素足を見ながら静かに手を添えていった。 「ムフフ♥ 聞いての通り……お二人はまだまだ仕置きしたりなくてウズウズしてますの♥ そして勿論この私も、貴女に対して受けた暴言の数々……忘れてはおりませんわ♥」 それぞれが決められた箇所に陣を取る様に綾香の身体に手を構え手をワキワキさせて見せている。 綾香はその手つきを見て、貧血を起こしたかと言わんばかりに顔を真っ青に染め言葉を失ってしまう。 客達の仕置きで終わりだと思っていたのに…… あの気絶で復讐の幕は閉じると信じていたのに…… この狂気に駆られた3人には……その様な慈悲はどうやら存在しないようだ…… 自分たちの欲望を満たしきるまで……この地獄は続けられるだろう…… 既に客は……誰も望んでもいないというのに…… 誰の為の仕置きなのか……もはや綾香にも理解が出来ない。 「気絶するまで苦しんだ……貴女には申し訳ないと思うけれど……実は……ここからが仕置きの“本番”ですの」 最後に麗華が綾香の目の前まで歩み寄り、その細く美しい指先を目の前に掲げ指先だけをコチョコチョ動かして嫌がる綾香に刺激の想起を無理やりさせる。 「これをしないと“本当の仕置き”は完了になりませんので……私達も本気で責めさせていただきます」 そして声にならない命乞いを繰り返す綾香を無視するようにそれぞれが手を彼女の露出した各部位へと近づけさせ…… 「鈴音ちゃんが脇腹……智恵理さんは足の裏……そして私が貴女の弱点である“ワキ”をくすぐって差し上げます♥ 貴女は私達の責めに今まで以上に笑い狂いながらお客さん達にも私達にも謝罪の言葉を叫び続けてくださいまし? それが貴女に与えられた……最後の仕置き……ですの♥」 そして、ほぼ同時にそれぞれの指が綾香の肌に着地した瞬間、最後の狂擽が綾香を襲った。 「ほ~ら、笑ってくださいまし~? コチョコチョコチョ~~♥♥」 綾香はその壮絶なる狂擽感に再び笑い地獄へと堕とされる事となる…… 誰一人として喜ぶ者の居ない……観客達の目の前で……