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ザ・ドッグトレーナー #8『0日目夕食(上半身ルート)』 (⇔6)

#8 ――上半身開発及び感度チェック後、夕の食卓にて。 「っで、エリナ的にはどう感じたの? 彼女との初対面の印象は……」  テーブルの前にはエリナが作ってくれた数々の料理が並び、貴女とソフィアはそれに舌鼓を打ちつつエリナに今日の所感を確認する。 「そうですわね……まぁ、性格的には中々に強情で強気な印象は拭えませんけど、自分が危機的な状況に置かれたり不利な立場に置かれてるって意識すると途端に弱気になるのが特徴でしょうか……」  皮までこんがりキツネ色に熱を入れられた骨付きのローストチキンに、色鮮やかなハーブと根菜の敷き詰められた野菜バスケット……焼きたてのパンに、カボチャのスープ……と、最初の大仕事をこなしたとは思えない豪勢な食事が食卓には並べられ、あなたはそれらの食事に絶えず目移りを余儀なくされている。 「そうね、私も……警戒心が高い印象を感じたわ。今後の調教でも……その部分は難儀しそうよね……」  以前ソフィアにも食事の当番を任せたことがあったが、彼女はそういう家事的なものは得意でないらしく……料理本片手にハンバーグ作りに挑戦してくれたようだが、完成したのは見た目にも身体に悪そうだと分かる黒い燃えカスの様な物体が皿に並べられるという恐ろしい事態となった。  なぜか塩辛い味のするポタージュに、異常に甘すぎるドレッシングの掛かった野菜適当盛り……そして、嫌がらせの様にマスタードがふんだんに練り込まれた激辛ソースをかけたハンバーグらしきもの……それらを一口食べたエリナはその夜うなされて眠ったという逸話まで残っている。  しかし、調理をした本人はレシピ通り丁寧に調理したつもりだと訴える始末で……彼女がいかにポンコツな舌の持ち主なのかがそのエピソードを経て伺い知る事が出来た。(ちなみに、その出来事以降エリナはソフィアに調理場へ近づけさせないよう自分が率先して食事当番を引き受けるようになったのは言うまでもない) 「弱点開発の方は、指示通りワキを中心に脇の下付近までの部位を焦らして弱く出来たと思いますわ」 「うん、後……脇腹もかなり効いてた印象ね」 「そうですわね、点数で表現するなら……ワキが100点、胸横が90点、胸の部位は50点、脇腹は80点、そして……お腹の臍周辺が70点……と言ったところでしょうか……」 「そうね……後は首やら背中やら鎖骨の周囲やらもボチボチ効いてたわよね?」 「その辺は……まぁ、50点以下だとは思いますが、普通の女子よりかは弱い印象は受けましたわね」 「身体自体が普通の女子より敏感だった……って事かしら?」 「緊張が強かったから、より敏感になってたと言えなくはないですが……刺激に対して素直に反応してくれるくらいには弱いとは思いますから、くすぐりに対して笑わないという事は無いと思いますわ♥」 「ふむ……。後はあの強情そうな性格をどうにかしないと……か……」 「それは、明日のわたくしの調教次第……って事ですわよね?」 「そうね。少なくとも明日の調教で、彼女を第二段階まで引き上げられないと……日数的に厳しくなると思う……」 「今は第一段階の拒絶期……。何を言っても拒絶してくるイヤイヤ期ですわよね?」 「えぇ……。ここから第二段階の“逃避期”に運ぶには……彼女の性格上、今日以上の苦しさを彼女に与えないとその段階に移行するのは難しいと思われるわ」 「っとなると……明日は弱点にした上半身を徹底して責めないといけませんわね……」 「そうだけど……でも、彼女の体力とかもあるんだから……なるべく短時間で最大限の苦痛を味合わせないと明日は厳しいとも私は思ってるわ……」 「うぅ、短時間で責め切るというのは……わたくし……苦手なのですが……」 「あんた……焦らすの好きだもんね?」 「……はい……ぃ♥」 「まぁ、そこはマスターがちゃんと指示してくださるでしょうし……責め方とかはマスターに判断して貰いましょ? ね? マスター?」  上手い料理を口に頬張り、ムシャムシャと咀嚼していたあなたに突然そのような言葉のパスが来たものだから、あなたは食事が気管に入って咽てしまう。  そんなあなたを見てソフィアは「話、聞いてましたかぁ?」と呆れた溜息をついて、あなたの手に持っていた空のグラスに水を注いでくれていた。  あなたはその水を飲み干して、ゴホンと咳払いをし……二人を見て頭を頷かせて見せた。 「マスターもマスターで好きな部位を責めさせたいっていう悪癖があったりしますからねぇ~明日は……そういうの抜きで指示をお願いしますよぉ~?」  怪しむ様なジト目であなたを睨むソフィアにタジタジになりながらも、あなたはもう一度頭を縦に振って彼女に「任せておきなさい」とわざとらしく胸を張って伝えた。  それからしばらく談笑を楽しみつつ、初日の報告会を終えそれぞれ残された仕事をこなしつつシャワーを浴びてそれぞれ床に就くのだった。  →#10へ


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