SamSuka
ハルカナ
ハルカナ

fanbox


ザ・ドッグトレーナー #69『エリナと出迎え』(⇔68)

#69 「なぁ~~~んで、ソフィアちゃんじゃなくてオッパイお化けが出迎えなのよぉ? ソフィアちゃんも連れてきなさいよね!」 「あらあら、姉様じゃなくて申し訳ございませんわねぇ? 姉様はお疲れの様子でしたので、余計なストレスを与えないためにわたくしがワガママお嬢様のお相手を申しつけられましたの♥ ようこそいらっしゃいましたわね? ルルシア様ぁ?」 「むぐっ! だぁ~~~れがワガママお嬢様ですってぇ? この胸だけデカ女!」 「何でもかんでもお金にモノを言わせて無理難題を依頼するお嬢様など……ワガママ以外の何ものでもないでしょうに? お陰で今回も大層お姉様に無理をさせてしまいましたわ……」 「ぬぐぐぐ~~っ! ソフィアちゃんに無理させたのなら謝るけどぉ~~あんたのその物言いには毎度腹が立つわ!」 「おっと……そうでしたわね? お嬢様はご依頼主様ですものね? これはこれは失礼いたしましたわ、口が滑った事に関してはお許しくださいまし♥」 「キィ~~~ッ! ムカつく! こいつ絶対反省してない! これだから礼節を胸に吸収された女は嫌いなのよっ!」 「さぁさ、リサちゃん? ご主人様のご到着ですよ? こちらへ来て挨拶してくださいな♥」 「無視するな! ……ったく!」  二人の毎度のやり取りを見て呆れの息を深く吐くあなた。事情を知らないリサはあなたの隣でいつ挨拶をして良いかと困惑している様子。  あなたはそんなリサの肩を優しく叩いて、彼女に前へ出るよう促しを入れる。 「あ、あの……始めまして? 貴女が……その……私の……御主人……様?」  目からバチバチと火花が飛び交っているかのように睨み合っている二人の間へと入り、おっかなびっくりしながらその様に言葉を捻り出すリサ……そんな彼女に改めて視線を合わせたルルシア嬢は睨む目を続けながらも興味深げに身体を見て回る。 「そう。私がルルシア=ライラック……今日から貴女のご主人様になる人間よ?」  まるで品定めをするかのようにジロジロと身体を見て回っているルルシア嬢に少し警戒の色を示すリサだが、彼女がひと回り身体を見回った後で睨み目から満足気な顔に戻ったのを機に頬を緩めて改めて挨拶を交わす。 「あ、あの……鬼灯……リサです。よ、宜しくお願い……します……」 「ええ、宜しくね? あんたの奴隷に堕ちた経緯は調べておいたわ。表では大変な目にあったみたいだけど……今日からは私が毎晩“笑顔の絶えない”暮らしをさせてあげる♥ だから……何も心配せず、期待してうちに来なさい?」 「わ、笑いっ!? は、はい!!」  ルルシア嬢の言う“笑顔の絶えない”という言葉は、きっと何の比喩でも例えでもなく……物理的にそういう意味だとリサにも伝わる。  その言葉を聞いた瞬間からリサの口元に堪え切れない笑いが浮かび、身体をブルリと震わせる仕草を無意識に行ってしまっていた。 「フフ♥ リサ? 早速だけど……両手を万歳して頭の後ろで組んでみせなさい?」 「んぇ?? は、はい……」  ルルシア嬢はリサの反応を見てニヤリと笑みを浮かべ、早速その様な指示を彼女に下す。  リサはその指示に反射的に身体を正し、言われた通りに腕を上げて頭の後ろで組む姿勢を取った。 「フム……。綺麗で張りがありそうで……とってもいやらしい……良い“腋”ね♥」  連れて来られた時に着衣していた“奴隷衣”を再び着せられていた為、それに袖はなく腕を上げるとワキの部位が丸見えになってしまう。そのワキを惚けるような目で見ているルルシア嬢は試しにと言わんばかりに人差し指を舐めて見せ、リサの腋にその指を這わせ始める。 「ちょっ! はっっ……はははは! あははははははははははは、ルルシア様ぁ? くすぐったいですぅぅふふふふふふふふふ!」  ワキの緩やかな凹凸を上下に往復してなぞるくすぐりを入れたルルシア嬢は、リサの反応の良さと笑い声の可愛らしさを見て再び満足な笑みを浮かべ、反対の腋へも手を回して本格的なくすぐりを彼女に入れ始める。 「やはっっはははははははははははははははははははは、くすぐったいですってばぁははははははははははははははははは、ルルシア様ぁぁははははははははははは、くひ~~っひひひひひひひひっひひひひひひひひひひひひひひひひひ♥」  膝を折り思わず地面に座り込んで笑い悶えてしまうリサだが、ルルシア嬢から指示された“腕を頭の後ろで組め”という命令には決して逆らわず彼女のくすぐりに自ら無防備を維持して責めを堪え忍んでいる。  それを見たあなたとエリナは、こんな所でリサへの調教の成果が見られるとは思わず……互いに顔を見合わせてにこやかな笑顔を共有してしまう。 「うんうん♥ ちゃんと腕も降ろさないし……触り心地も想像以上に良くて、笑い方も私好み♪」 「っはははははははははははは、うぁはははははははははははははははは!! う、う、上手いぃぃひひひひひひひひひひひひ♥ くすぐり方がぁははははははははは、滅茶苦茶うまいぃぃひひひひひひひひひひひひひひひひひひひ!!」  「こんな薄汚い服なんて早く脱がして……もっと腋が映える様な衣装を着せてあげたいわ♥」 「ンハハハハハハハハハハハハハハハハ、ルルシア様ぁははははははは、何で私の弱いトコぉほほほほほほほほほほほほほほほ知っているんですかぁははははははははは!? まだ会ったばかりなのにぃひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひ!!」 「良いわね……結構強めにくすぐってるけど耐えてくれてる。これは久々に……私も夜が眠れなくなりそう♥」  ルルシア嬢はその様に呟くと手を止め座り込んで笑い悶えていたリサをくすぐりから解放する。 「ハァハァハァハァ……や、ヤバイ……あの小さな手に……触られただけで……わ、笑いが勝手に……くはぁ、はぁはぁ♥」 「よし、手を降ろして良いわよ。手を降ろしたら立って、表に止まってる私の車まで先に行ってなさい」 「はひ、はひ、ルルシア様ぁ……わ、私……今、腰に力が入らなくて……自分で立てない……」 「なぁに? あの程度でだらしないわねぇ~♥ ほら、手を貸してあげるから……さっさと立ちなさい?」 「は、はひぃぃぃ〜」  ルルシア嬢が手を差し出すと、リサはその手を借りて膝をガクつかせながらも座り姿勢から立姿勢へと戻る。 「よしよし……。まずはこのまま服を選びに町へ行きましょう。そして滋養強壮の特性ドリンクも買い付けて……屋敷に戻ったら早速一緒にお風呂に入って……感度チェックも兼ねた洗いっこでもして……」 「はぁはぁはぁ……(たったあれだけのくすぐりで腰が立たなくなるなんて……)」 「今日の拘束はどうしようかしら? ワキだけを責める十字架の拘束も良いし……足も拘束して責められる特製の椅子に座らせるのも良いし……敢えて拘束せずにどれだけ耐えられるか試すのも良いわねぇ? ウフフ♥ どうしましょう……楽しみがどんどん溢れてきちゃうわ♥」  何をそんなに喜んでいるのかと困惑しながらも立ち上がったリサはルルシア嬢に誘導されながらフラフラと玄関の方へ歩んでいく。  そして、扉から出ていこうとしながらもリサは名残惜しむように後ろを振り返り、あなたとエリナに何かを言いたげに口をパクパクと動かす仕草を取る。そんな彼女を見てエリナはにこやかに笑顔を返し…… 「行ってらっしゃい……リサさん♥」  と、優しく手を振って門出の言葉を交わしてあげた。  その言葉にリサも言葉を返そうと大きく息を吸い込むが…… 「ほ~ら、リサ? 屋敷につくまでも私と“コチョし合い”しましょ~ねぇ~? こちょこちょこちょ〜♪」  っと、屋敷までの道のりすらも我慢できない様子のルルシア嬢がリサの脇腹をくすぐってしまったため、結局その出そうとした言葉は口から出る前に笑い声へと変えられてしまった。 「アハハハハハハハハハハハハハハ、も、も、もう! ルルシア様ぁ! いきなりはズルイぃぃひひひひひひひひひひひひひひひひ♥ ぁはははは……」  リムジンの後部座席に半ば押し込められるように乗せられたリサだったが、車に乗ってもその笑い声は途切れることなくあなたとエリナの耳に届かせた。  そして、車が発進しようとエンジンをかける音が鳴り出すと後部座席の窓が自動で開き、中からリサの笑い声と共にルルシア嬢が顔を突き出してあなたに向けてお礼の言葉を述べて来た。 「今回の調教、請け負ってくれて感謝するわ! 報酬は約束通り標準の倍額を今日中に支払っておくけど……実は今回の無茶振りのお礼に、もう一つサプライズを用意しようと思っているの♪」  ルルシア嬢の言葉にあなたとエリナは顔を見合わせて頭を傾けさせる。彼女の言う“サプライズ”とは何なのか? それは想定されていなかった報酬であったため、お互いに疑問符しか浮かばない。 「サプライズの方は1か月後くらいには送り付ける予定だから♥ パソコンのメール欄はチェックしておいて頂戴ねぇ~?」  ルルシア嬢はそこまでをあなたに伝えると、運転手に合図を送りリムジンを出させようとする。そして一度窓を閉めかける様子を見せるが、途中で何かを思い出したかのようにもう一度窓を開き直し…… 「あ! 胸デカ女っ! 今回は運よく……私にイジメられるって運命を回避したみたいだけど、次回はもっとキツい条件出すつもりだから! 次こそは私の屋敷に来なさいよね? た~~っぷり可愛がってあげるからぁ♪ じゃ~~~ねぇ~~~♥」  ベェと舌を出して再び窓を閉め終えたルルシア嬢……エリナはそれを聞いて「丁重にお断りさせて頂きますわぁ♥」と舌を出して対抗する。  そして車が発車するや否やリムジンからは再びリサの笑い声が漏れ聞こえ始めた……  まるで台風が去った時のように安堵の息を零したエリナは、走り去るリムジンに向かって今度はちゃんとお辞儀を交わし……あなたに聞こえないような小声で「望む所です」と言葉を零した。  リムジンが坂を降り切って見えなくなるまでリサの笑い声は聞こえ続け……そしてその声がいよいよ聞こえなくなった頃合いを見計らって、あなたとエリナは屋敷へと戻っていった。  屋敷へと戻ると、今目覚めたかのようにソフィアが慌てて駆けつけてくる様子が見られた。 「ま、マスター!? ルルシア様は? も、もう……帰られたのですか?」  慌ててその様に聞くものだから、あなたはソフィアにルルシア嬢が今帰ったところだと伝え、付け加えて彼女が大層満足して帰っていったという旨も返してあげた。するとソフィアは…… 「そう……ですか。満足して……帰られましたか……良かった」  と、零し……続けて、 「っで? あのリサは……どうでした? 怖がったりしては……なかったですか?」  と、実はリサの方を気にしていた様子を見せながらあなたに聞き直してきた。  あなたはその言葉に「大丈夫。これ以上ない“笑顔”で出て行ったよ」と返し、彼女を安堵させてあげた。 「な、何だ……そうでしたか。でも……そう聞くと、まるでココを去るのが嬉しそうな出て行き方ですね? まぁ、行きたくないと泣きつかれるよりはマシですが……なんか、嬉しそうに出て行くのは……釈然としませんね……」  そう言いながらわざとらしく頬を膨らませて見せるソフィアを見て、あなたとエリナは無言のまま微笑み合って……そして屋敷の中へと戻っていった。  エリナは夕食の準備のために厨房へ……ソフィアはリサが居た部屋の掃除をするために地下へ……  そしてあなたは……今回の調教全体を振り返るためにモニタールームへ……  それぞれがリサとの濃い時間を思い出しつつ……日常の雑務に戻るように分かれていった。 →#70へ 


More Creators