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【スペードの国の女王】ハートの国のクイーン

第二章

【ハートの国のクイーン】


「ただいま戻りました」

「エース、よく帰って来た。してナナは?」

「ナナ様は……」

「そこまでで良い…お主だけでも無事で何より……」


 この日、スペードの国を発ったエースがクイーンの城へとやって来た。

 しかし、そこにナナの姿は無かった。

 その姿が無いことから自身でも分かっているはずだが、現実を信じたくないという気持ちからか、クイーンはエースに尋ねた。

 だが、『ナナ様は』という言葉を聞いた時点で、エースのことを考えてかそれ以上言う前にクイーンは事実として受け止めた。

 けれども、それらを否定してから言葉を続けるエース。


「いえ、それにナナ様は生きています」

「それは誠か? ではナナはどこに?」

「ナナ様はスペードの国におられます」

「スペードの国に? なぜ共に帰って来ないのだ?」


 クイーンは次々と質問を投げ掛ける。


「落ち着いてください。私はここにスペードの国の使者として来たのです」

「何を言っている? どういうことだ?」

「私はスペードのエース」


 そう言うとエースは、そこにあるマークを見せつけるかのように左足を前に出した。

 左足に刻まれていたのは赤いハートではなく、黒いハートだった。

 さらに、左足全体に巻き付くような蔦とスペードの形をしたの葉の模様も刻まれており、エースがスペードの国に忠誠を誓っていることを物語っていた。


「いったいどうしたと言うのだ…」

「私は気づいたのです…いえ、キング様に気づかせて頂いたのです……♥♥ 女は男に従う生き物だと、そして何者であってもキング様に従うべきなのだと」

「…それでナナを置いてきたと言うのか?」

「それも違います。ナナ様はご自身の意思で残られたのです」

「そんなはずあり得ませんっ!! 何か脅されているのですね? あなたもナナを人質に取られて仕方なく…そうなのでしょう?」

「………」


 クイーンを無視するなど、以前のエースからすればあり得ないことだ。

 つまり答えないという行動こそが、今のエースが偽りでないことの現れであった。

 クイーンからの言葉に応えることはなく、エースは自らの話を始めた。


「本題に戻りましょう。私はスペードの国の使者として、ハートの国の女王に書簡を届けにきたのです…こちらを……」

「……何っ!? ふざけるなっ!!」


 その書簡には、クイーンがキングの軍門に降るよしの内容が書かれていた。

 国の主であるクイーンが軍門に降るという事は、ただ単にその意味だけにとどまらず、ハートの国がスペードの国に従うことを意味する。

 つまり、属国になるという事に他ならない。

 また、これを拒否した場合にはこの場でクイーンの首を落とし、ナナの名の下にハートの国を解体するとも記されていた。


「私の腕が確かなのはご存知でしょう? 城の者を呼ぶ前に一瞬であなたの首を取ることも…私も出来ることならよしみのあなたを手に掛けたくないですが、キング様に楯突くのであれば……それに、これでも譲歩しているのです。あなたがそれを受け入れれば国は存続するし、あなたの身も…」

「…属国としてでしょう? 私の身はどうなっても構いません。一国の主として、はなからこの身は捧げています。しかし国民は……」

「よくお考えください、断ればその国民が路頭に迷い、その身を追われるのです。国が解体されれば、結果としてスペードの国に制圧される。民は捕虜として、もしくは奴隷として扱われるでしょう。しかし、属国としてでもハートの国が残れば……」

「…エース、あなたの言う通りかもしれませんね……」


 クイーンは自らが捕虜になることで、国民を守る決意をした。


「それでしたら調印のため、このままスペードの国へとお連れします。念の為、我が黒いハートの騎士団をここに残しますので、民のことを思うならばくれぐれも変な気は起こさないように」

「わかっています(民を救う方法が何か方法があるはず、ナナも…そしてエースあなたのことも……)」


 この日、クイーンは国を発った。

 クイーンがスペードの国へ向かうことは心配だが、エースが一緒なら安心だと国民は思っていた。

 国民は知らないのだ…エースがスペードの国に堕ちていることを……



【スペードの国にて】


「ようこそスペードの国へ。お待ちしてましたぞ『ハートの国の女王クイーン』よ」


 わざとらしくその名を呼ぶのはこの城の主であるキング。


「我が城までご足労ういただき誠に感謝する」

「くっ(何がご足労だ、来たくて来たわけではないことぐらいお前が一番わかってるくせに)こちらこそ、お招きいただき感謝するわ」

「そう敵意を剥き出しにされたら、言葉だけ取り繕っても意味がないぞ? それに、今更そんな必要も無いだろう?」

「……それもそうね。キング、ナナとエースは返してもらうわ! そのために私はここに来た!!」

「…はぁぁっ……っ!!」

「やめろっ、そこまでだ」


 一瞬にしてクイーンへと距離を詰めたエースを静止させる。


「しかしキング様っ!!」

「…聞こえんのか?」

「申し訳ございません」


 キングに仇なす者は誰であっても許さない。

 今のエースにはそれしかなかった。


「…わかったであろう? エースの気持ちはこちらにある」

「それでも、私は民を…友を救いたい」

「う、うう、実に泣ける話だ。今し方自分を殺めようとした者を友と、救いたいと申すか…感動させてくれるねぇ……そしたら一つ、ゲームでもしようではないか」

「…ゲームだと?」

「お主が勝ったらナナとエースを返してやる。それにハートの国にも手出ししないと約束しよう」

「キング様、私はっ!!」

「黙れっ! お前は我のものなのだから、どうしようと勝手では無いのか? それとも、先ほどに続き二度も我に口答えするつもりか?」

「…申し訳ございません」

「それで良い…わかったなら部屋の外に出ておけ」

「かしこまりました」

「躾がなっていないようでつまらん邪魔が入ってしまい申し訳ない…で、どうするのだ?」

「(…こちらにメリットしかないなんて怪しすぎるし、何か隠していることは明白……でも、こんな好条件を断るわけにも……)返事の前にゲームの内容を確認しても良いかしら?」

「もちろん、全て公平にいかなくてはな」

「…そうね(何が全て公平よ全く……どの口が言っているの? この国は不平等もいいところじゃない!!)」

「せっかくだ、お前とはゆっくり楽しみたい。他の者は一晩だったが、そうだなぁ…… 一日、明日のこの時間までその身を使わせろ」

「私を侮辱するつもりかっ!! 敵国の王に抱かれろと言うのかっ!!」

「自分一人の身体で何万もの民の命が救われるんだぞ? それくらい安くないのか? それともやはり自分の身が一番大切か?」

「それはっ…いいだろう。だが、勝敗はどうやってつけるのだ?」

「耐え切ったらお前の勝ちだ」

「耐える?(それだけか? それにいったい何を耐えると言うのだ?)」

「これだから女は……仕方ない、わかりやすく言ってやる。明日のこの時間、その時にお前が『ナナとエースと連れて帰りたい』と言えば、お前の勝ちだ。どうだ?」

「そんなの当たり前のことじゃない、楽勝よ。二言は無いわね?」

「ああ。ところで負けた時のことは良いのか?」

「こんな勝負で負けるはずないじゃない」

「そうか。時間はたっぷりあるのだ、食事をしてから始めるとするか」

「…ふん、悠長なことを……時間が足りなくなったとか後で言わないでちょうだいね」


 勝敗の付け方を聞いてから、途端にクイーンの様子が変化した。

 しかし、決して負けないという自信から来るその態度を見て、キングは心の中で笑っていた。

 なぜなら、キングにとっては『強いと勘違いしている女を』地に落とすのが楽しいのであって、すでに屈服している女は退屈だからだ。

 またキングの他にも、その様子を見て陰で笑う者たちが居た。

 ナナとエースである。


「キング様は意地悪ですわね」

「そうですね、絶対に勝てないとわかっているのに」

「でもこれでまた、お母様と一緒に居られますわ」

「私との時間が減ってしまうのは残念ですが、キング様は私一人で満足なさるような器のお方ではないですし、お側に居られるだけでも感謝しないと……」

「ではお邪魔をしないように私たちは撤収しましょうか」

「はい、ナナ様」


 決して負けないと意気込んでいるクイーンに対し、絶対に勝てないと思い知っているナナとエースは、それを伝えず城の奥へと姿を消すのだった。


ーーーーー


「我がナナを産んだのだ。セ〇クスのやり方くらいは知っているだろう?」

「貴様のナナではないっ! 明日には私と共にハートの国へと帰国するのだ」

「そうだといいな…けれど、望みとは望んだ形で叶うとは限らないものだ……」

「言っておけ、私が屈することなどあり得ないっ!!」

「それにしてもよく吠える。もっとお淑やかな女かと思っていたが……」

「幻滅させてしまったならすまないが、私だって人の子だ。相手によって態度も変わるというもの」

「いや、幻滅なんて滅相も無い。お淑やかな女を乱れさせるのも良いが、気の強い女を屈服させるのも嫌いでは無いのでな」

「…それは良い趣味をお持ちで……しかし残念だな、私は決して…」

「屈しないのだろう? 今日だけで耳にタコが出来るほど聞いたさ…結果はどうあれ明日にはわかるのだ……」


 クイーンの強気な態度も皮肉を効かせた言葉も、キングには意味を為さなかった。


「食事も終えたことだし、おしゃべりはこのくらいで良いか? 気の長い我であってもそろそろ相手をしてもらいのだが、それともこのまま相手をせずに逃げる気ではあるまいな? …逃げてもいいが、その時点でお前の負けだ。それにここから逃げても、ナナとエースは戻らんし、国も滅ぶ……」

「…勝負は受けたのですから、最低限のお相手はします……」

「そうか、では浴場に…まずは身体でも洗ってもらうとしようか、交わる前には身を清めなければな……」

「貴様にもそう言う考えがあるのだな」

「我は紳士だからな」

「………」


ーーーーー


 キングの後ろについて浴場までやって来たクイーン。


「ストリップは別の機会に預けておく、お前はそっちの部屋で準備をしてから来い」


 そう言ってキングは別の部屋へと入り服を脱ぐと、先に浴室へと向かった。

 それから少しして、タオルを巻いたクイーンが浴室へとやって来た。


「……待たせてしまったかしら?」

「いや、こっちへ来い」


 大理石でできた広い浴室には湯けむりが充満しており、はっきりとした視界は確保できなかった。

 クイーンはキングの声を頼りに、その声がした方向へと進んだ。

 数メートル進むと、白い煙の中に黒く大きな影が現れた。


「(…キングはあそこね……)」

「そう、こっちだ…悪いな、広くて……自慢の浴場なんだが、初めてだと迷ってしまうかもな」

「大丈夫よ、もうここに来ることはないから(露出していた顔や手足だけでなく、全身が黒いのね…それにこうも黒いと服を着ている時より威圧感があるわね……)」

「まあいい、始めてくれ」


 クイーンは手で石鹸を泡立て、キングの背中に触れる。


「(…ただ大きいだけでなく、ごつごつとしっかりした体付き……これが敵国の男性の、キングの身体か)」


 その黒く大きい背中に白い泡を広げる。


「…お前の小さな手では何時間かかることか。身体を使え」

「からだ?」

「そうだ全身を使って洗うんだ」

「私の身体は貴様の身体を洗うための道具じゃないぞっ!」

「やりたくないならそれでも良いが、奉仕をやめるということは、逃げたということでよろしいか?」

「…くっ、やるわよ。やればいんでしょ!!」


 クイーンは自らの身体を泡立て、後ろから抱きつくように、キングに自分の身体を当てる。

 全身を使ってもなお、その背中を洗うには何度も身体を往復させる必要があった。

 それほどまでにキングの身体は大きかったのだ。


「…はぁはぁ……」

「それくらいで疲れてもらっては困る、まだ半分だ。次は前を洗え」

「…背中は届かないとしても、前くらい自分で洗いなさいよ」

「生憎だが生まれてこの方、自分で身体を洗ったことがなくてな」

「きゃっ!!」


 そう言うとキングはクイーンの腕を引っ張り、自分の方へと引き寄せる。

 そのままクイーンを抱き抱えると、まるで物でも扱うような乱暴な手つきで、自らの身体に擦り付けた。


「何をするのっ!?」

「動かなくていい、自分で身体を洗ってみようと思ってな」

「あっ…あっ……私を物のように扱って、ゆるさ」

「少しは黙っていろ」

「あっ、あっ、ああ、やめなさ、あっ」

「慣れないことをするのはやはり難しい、特にここは難所だな」


 キングが差した先にはそそり立つ一物があり、それを見たクイーンは息を呑んだ。


「(はっ…なんて大きい……)…これを私に洗えと言うの?」

「嫌ならいいさ、自分で洗う。だが、それを使わせてもらう」


 キングはクイーンの両胸を掴むと、それを使って自らのち〇こを挟み、無理やり動かす。


「やめっ、痛い。そんな無理やり引っ張るなっ! 洗う、私が洗うから、やめっ!!」

「そうか、それは何より」


 キングの手から離れたクイーンは手を使ってち〇こを洗おうとその手を伸ばす。

 しかしそれをキングが静止する。


「お前の手には有り余ると何度言えばわかるのだ?」

「洗えれば同じでしょ?……仕方ないわね、お望み通り胸を使ってあげるわよ」


 クイーンは身体を寄せ、キングのち〇こをその胸に挟む。

 キングのそそり立つ一物は、その胸に収まらず、先はクイーンの顔の前まで来ていた。


「(大きすぎる…確かに手に収まる大きさではないとは思っていたけど、それでも胸には……自慢ではないけど人並み以上の大きさと形を持っているのに、それでもキングの方が大きいと言うの?…それに、この匂いは……)すんっ……///」


 キングのち〇こを目の前にして、それを観察するかのように見てしまう。

 さらに、クイーンの胸を貫通してその間から顔出したち〇この先に漂う匂いを嗅いでしまう。


「んっ、んっ、んっ、んっ(石鹸の匂いの中に、キングの匂いが…荒々しいオスの匂い……///)」

「いい感じだ(いい感じだ、誰であっても『我の神聖なる一物』を一目見れば虜になる。その匂いもしっかり覚えておくんだな)」


 クイーンは冷静を装いながらキングのち〇こを胸で扱く。

 しかし、キングにはお見通しだった。


「もうすぐだ」

「もうすぐって? まさか!?」


ビュル、ビュルル、ビュルルルルルルーーーーッ、ドピュッ! ドチュッ!!


「うっ、顔に掛かって…それに胸もべとべと……すんっ(…すごい匂い……///)まさか風呂場で、それも身体を洗っている時に出すやつがいるわけ?」

「むしろ風呂場の方が後始末が楽だろう? お前もそれを落としたら寝室に来い」


 キングは軽く身体を流すと、湯船に浸かることなく、寝室へと戻った。


ーーーーー


…コンコンコンッ……


「クイーンだ」

「入ってこい」


ガチャ、ギィーーッ


「…スッキリしたか?」

「ええ、綺麗さっぱり洗い流せたわ。それで、今度は何の相手をすればいいのかしら?」

「何をって? ナニに決まっているではないか」

「それはさっき…っ!?(嘘でしょ!?)……どうして…」

「どうしても何も、一度で鎮まるほど我も衰えてはおらぬさ」

「(衰えてるとかそんな話じゃない。私の夫は…)わかりました…お相手します……」

「当たり前だ。ローブのままでいいからベッドに乗れ、それから尻をこちらへ突き出せ」

「そんな犬みたいな格好をしろと言うの? そんなの屈辱的よ!」

「先ほどのでわかったが、お前は何もかもがぬるいのでな。我が躾てやろうと思って…お前の言う通り犬のようにな……」

「女王の私を躾けるですって? いいわ、やってみなさい。あなたの考えの方がいかにぬるいか証明してあげるわ」


 クイーンはベッドの上に登ると四つん這いになり、そのお尻をキングの方へと突き出した。

 するとキングはバスローブをめくりお尻だけを露出させる。


「いい眺めだ。綺麗な形をしていて張りもある」

「そんなに見るな! それに簡単に触れおって……」

「せっかく褒めてやっているのに?」

「そんな所を褒められても嬉しくないっ!!」

「そうか? その割にはここが濡れているようだが??」

「………」

「無視か……そうしたい気持ちもわかるが、それでは返って認めているようなもんだぞ?」

「…うるさい、やるならさっさとやれ……」


 決して期待をしているわけではない。

 しかし最近ご無沙汰のクイーンにとって、女王になってから全てが当たり前とされるクイーンにとって、このような状況や褒められることによって起こる感情を抑えることは出来なかった。


「ならば望み通り、ほれっ!!」


メリッ


「あっ///」


 キングは躊躇することなく、勢いよくち〇こを突っ込んだ。

 キングの指摘通りクイーンの股は濡れており、ち〇この先をすんなりと受け入れる。

 しかし、その膣はそれ以上の侵入を阻んだ。


「夫のは小さいようだな」

「あ、あんたのが大きいのよ」


メリッ、メリメリメリッ


「あ”っ/// 広げないでっ!」

「…夫には同情するが、お前には感謝してもらいたいものだな……」

「感謝…だと?」

「今までに味わったことのない快楽を得られるのだ…しかし、夫のでは満足できなくなってしまうのでな……誰だか知らんが、本当にすまないと思うよ」


メリメリメリメリッ、ズンッ!


「えっ!? 何か当たって…」

「どうした、何かおかしいことでも? それに当たるものなんてち〇こ以外あるか??」

「…でもそんなことって……」


 キングのち〇こは子宮の入り口まで辿り着いていた。

 それはクイーンにとって初めてであった。

 それゆえ、信じられなかったのだ。


「これで信じられるか? ほらっ!!」


ズンッ!!


「あっ///」


ズンッ! ズンッ!!


「あっ/// あっ♡(これすごいっ♡ 届いちゃいけないところまで届いてるっ♡♡)」

「(抵抗が弱くなってきた…これは随分と興奮しているように見える……)」


 クイーンの膣からはさらなる愛液が溢れていた。

 それが潤滑油となり、ち〇こと膣の摩擦を無くす。

 抵抗も弱まり、さらに動きが良くなる。


ジュボッ、ジュボッ、ズブッ、ズブッ、ズンッ!


 勢いに比例して水音が激しくなる。

 また、それにつられるようにしてある音も増していた。


「あっ♡ あんっ♡♡ んっ♡ んんっ♡♡ あんっ♡ あんっ♡ あーーっ♡♡」

「なんだ、やはり獣ではないか。これを犬以外のなんとすればよいのだ」

「あんあん♡ あんあんっ♡♡」


 既にクイーンの耳には届いていなかった。


ドピュ、ドピュドピュドピュッ、ドピューーーーッ!!


「あっ♡ ああぁぁぁーーーーっ♡♡♡ ……はぁぁぁん♡♡(しゅごい…しゅごかったぁ……こんなの初めて♡♡♡)」

「…こうもあっさりイクとは、拍子抜けだな」

「……う、うるひゃい。これは人として仕方のないものだ。そう、性行為をしているのだから別におかしなことではない」


 クイーンは必死に言い訳をするが、呂律も頭も回っていない状態だ。


「身体は正直と言うわけだろう?」

「だ、だから身体は反応してしまってもっ♥ こ、心までは堕ちてはおらぬっ!!」


 自身で言っていておかしいと気づいていないのか、身体は既に堕ちていると言っているようなものだった。

 それでいてこの自信に満ちた態度。

 これにはキングも笑わずにはいられなかった。


「がはははっ…これは失敬、それでいてまだと申すか。しかしそれも良かろう…本日はここまでとする。明日もあるのだ、部屋で休め」


 クイーンは客室に戻ると、疲れからかすぐに眠りに落ちた。


ーーーーー


 朝食を終え、客室に戻るクイーン。

 昨日の今日で冷静になったクイーンから話し出すことは無かったが、驚くことにキングからの発言も無かった。

 キングは食事を終えると、無言で自室に帰ったのだ。

 そのため、敵国の城で何もすることの無いクイーンは、客室に戻るしか無かった。

 客室に戻ったクイーンは文句を垂れていた。


「何よ、女性が気まずい思いをしているのに何も無いわけ? それに客人を放って置くなんて…まぁあの男にそんなことを期待する方が間違っているか……それにしても本当に何も無いのかしら……」


 クイーンがそう思うのも仕方のないことだろう。

 キングとクイーンは勝負の最中なのだ。

 それも期限付き、あと半日もないのだ。

 このまま時間が過ぎれば、当然クイーンの勝ちである。

 これが何もかけられていない勝負であれば今状況も納得できるが、3人の女性と一国の行く末がかかっているのだ。

 たとえ傲慢なキングであっても、この機会を見逃すとは思えない。

 だからこそ、何の行動も無いことが不思議でしかないのだった。


「……もうすぐ、正午。結局何の音沙汰もない」


…コンコンコンッ……


「昼食の時間です」


 エースに声をかけられ、客室の外に出るクイーン。


「エース、調子はどう?」

「問題ないです。少し溜まっている以外は」

「そう。ナナは?」

「ナナ様もお変わりありませんよ」


 そのままエースに連れられて食堂へと向かう。

 食堂には既にキングが待っていた。


「私はこれで」


 そう言うとエースは姿を消す。


「………」

「…いただきます……」

「………」

「…ごちそうさま……」

「………、………食べ終わったのなら部屋に戻るといい、エース連れて行け」


 ようやく口を開いたとか思うと、その内容はまたしても予想を反するものだった。

 今朝からしたことと言えば食事だけ。

 何か付け足そうにも、食事のために食堂と部屋を往復したことくらいだ。

 勝負に関することは何一つとして無い。

 絶対にクイーンが心配することでは無いが、もう残された時間も少ないのだ。

 気になったクイーンは客室に向かう途中、エースに尋ねた。


「エース」

「何ですか?」

「キングは何か言っていなかったか?」

「それはどういう意味ですか?」

「…いや、何も無いのならいいんだ……」

「そうですか。私はあなたを部屋に案内する以外何も伺っていません。もし何か気になることがあるのなら、直接キング様にお聞きになればよろしいのでは?」


 客室に着くとクイーンをその場に置いて、再びエースは姿を消した。


「…またこの時間か。何もすることが無い…こんなのいつ以来だろう……」


 女王になってからというもの、常に国のこと、民のことを考えていた。

 そんなクイーンが手持ち無沙汰に陥っている。

 もちろん、今も国や民のことを思っているのは確かだ。

 しかし、今ここで出来ることが何も無いのも事実である。

 自分の身を捧げ、命果てるまでこんな機会が訪れることなどもう無いと覚悟を決めていたクイーンにとって、この時間は永遠にも感じられた。


「何かすることは、出来ることはないだろうか。何もしてこないのなら、このままここで過ごしていれば終わるのだ。どうせこの時間もあと少し、ちょっとしたことでいい。何か時間を潰せることは……」


 思考を巡らせるも、久しく訪れていない自由な時間と、ここが敵国の客室であることが重なり、何も思いつかない。

 それでも他にすることの無いクイーンは思考を続ける。

 すると、ふとした瞬間にキングのことが頭に浮かんだ。


「なぜこんなことで私が悩まないといけないのかしら……キング、これも全てあいつのせい。あいつがナナを攫わなければ、今ここに私は居ない。そうすれば私が悩むことも無かったのに…私をこの城に連れて来ておいて放って置くなんて許せない! キング、いま何をしているというの?」


 キングへの怒りと現状を気にするクイーン。


「…もしかして勝負のこと忘れているのかしら? 脳筋のキングのことだしありえるかもしれない。せっかくこの私を自由に出来るというのに放って置くなんてそうに違いない。あと一時間もすればその権利を失うのにもったいない。それにナナとエースも失うのだ、お情けにもう一度くらいなら相手をしてやっても……」


 明らかにおかしな方向へと進んでいる思考。

 それはクイーンがいま出来ることを正当化するように脳が働いた結果だった。

 つまりクイーンの脳は、いま出来る時間潰し=キングとの性行為だというの結論を出したのである。

 以前のクイーンであればこんなことはあり得なかった。

 しかし、昨夜その身を堕としたクイーンは、無意識のうちに求めていたのだ。

 朝になったらまたするものだと思っていたのにお預けをくらい。

 女王であるクイーンが、言い訳できる形でキングと性行為を出来るのは、あと一時間しか無い。

 手持ち無沙汰なのも、女王として扱われないのも勝負が終わるまでであり、それ以降は一国の主に戻るのだ。


「…もう一度くらいならしてやっても…もう一度くらいなら…もう一度……したい♥ そう言えばエースが『何かあるなら直接』って言っていたし、キングの部屋に行こうかしら♥♥」


 『エースが』という言い訳をつけて、キングの部屋へと向うのだった。


ーーーーー


…コンコンコンッ……


「クイーンだ」

「どうした」


ガチャ、ギィーーッ


「貴様っ!!」


 扉を開けた先には、キングに奉仕をしているナナとエースの姿があった。


「(…私を放って置いて……うらやま…違うっ!!)何故そんなことをしている?」

「そんなこととは?」

「ナナとエースにしていることだ」

「我がしているのでは無い、こいつらが我にしているのだが?」

「なに勝手なことを言って」

「かはってではない、わたしがじふぅんでやっているのだ……じゅぶっ」

「しゃぶりながら話すんじゃない、みっともないじゃないか」

「ごべんなしゃい…じゅるっ」

「で、お前は何しに来たんだ? 客室で過ごしていたのでは無かったのか?」

「そ、そうです。けどもうすぐ時間だと思いまして……」


 てっきり部屋にはキング一人だと思っていたクイーン。

 そうであるから、誰にも知られず目的を果たせると思っていたのだ。

 それなのに部屋にはナナとエースがいるでは無いか、それも自身の意思でキングに奉仕をしていると言う。

 2人をキングの魔の手から救うと、国を守ると宣言していたクイーンが、性行為を求めに来たのだと知られるわけにはいかなった。

 だから、クイーンは攻め方を変えた。


「そうだな」

「ではどうしてそんなことをしているのだ?」

「そんなことは失礼だな。お前が昨日、心までは堕ちぬと言ったのでは無かったか?」

「っ///(2人の前で言わなくても///)…そうですが?」

「だから、ナナとエースを手放す前に楽しんでいるのではないか」

「わたひたちはいつまでも…じゅずっ」

「お前は口を出すな、これは約束だからな……それに我とやるのは嫌であろう? だからこいつらを使っているんだ。このまま待っていれば帰れるのだぞ? 約束通り2人を連れてな」

「………」


 キングの言うことは最もだった。

 それゆえ、クイーンは黙って部屋の入り口に立っているしかなかった。

 そんなクイーンが何か思いついたかのように喋り出す。


「(はっ!!)2人は連れて帰ります。しかし、これを黙って見ているわけにはいきません。一国の主として、ナナの母として、この状況は許せません」


 クイーンも最もらしいことを言い放つ。


「しかしまだ2人とも我のものだろう? それにこれはこいつらが望んでいることだぞ? せっかく望んでいないお前を放ってやっているのに、それともお前が相手をしてくれるとでも?」


 果たしてそれがどちらの思惑通りかはわからないが、ようやくその言葉をキングから引き出したクイーン。


「ええ、娘を守れるなら私の身体くらい。それに心は堕ちない」

「そうか。だが遠慮させてもらう」

「どうしてだ? これを逃したら私を抱くことなど一生無いのだぞ? もう一度くらいしたらどうだ?」

「そう必死になるな」

「必死になどなってない」

「ならば別にいいじゃないか。我だって女などいくらでもいるのだ。お前でなくても良い……どうしてもと言うならせめてもの情けをやってもいいが?」


 情けのつもりで来たクイーンが、キングに情けを掛けられている。

 言うまでもないが、完全にキングのペースだった。


「…情け?」

「負けを認めて懇願すれば、犯してやろう」

「負けを認めるだとっ!?」

「ああ、心まで堕ちていない女は犯したくない気分でな。これは情けだと言ったろ? ちょうどここには心まで堕ちた女がすでに2人いることだし、断ってもらっても構わないんでね」

「…負けを認めると……どうなるんだ?」

「そう言えば、負けた時のことを決めていなかったな……どうしてくれる?」

「……私の身を捧げることで許してはもらえないだろうか」

「……ぷっ、あーーはっはっはっは、ひっ、ふっ、ふぅ……久しぶりにこんなに笑わせてもらったわ。お前一人を引き換えにハートの国を諦めろと言うのか?」

「わ、私は一国の主。ハートの国のクイーンだぞっ!!」

「そうだな、しかしお前の身にその価値はもう無い。それにその身を差し出すのは、単にお前が気持ち良くなるだけで無いか? 我に得が無いではないか」


 クイーンがこの部屋を訪れた目的を、初めからキングは気づいていたのだ。

 その身を堕としたクイーンに価値はなかった。


「(…そうか、私の身はすでにキングの……私が差し出せるの私ではないのだ、昨日までの一国の主人であったはずの私の価値はすでにない。では私が差し出せるのは……それでもハートの国の女王である私が差し出せるものは、ある。国と民だ。)私に価値がなくても、国や民には価値がある」

「ほう。ならばどうする?」

「………(これを言ってしまってもいいのか。私の快楽のために、今まで守ってきた国や民を捨てて…いや、今まで守ってきたじゃないか……私が守ってきた、私の国と民。私がどうしたって……)」

「時間も無いんだ。これで最後にしよう、負けを認めて何を差し出す?」

「私は……全てを……この身も、ナナも、エースも、民も、ハートの国も……私がキング様に差し出せるものは全て差し出します。この身はすでに堕ち♥ 今この瞬間をもって心も堕ちました♥♥ 私の…負けです……キング様に全てを捧げます……どうかお願いです……私を犯してくださいっ♥♥♥」


 そこに以前のクイーンの姿は無かった。

 ナナやエースでさえ自分のものとして扱い。

 自身の快楽を買うために、自らの意思で国とその民をキングに売ったのだ。


「愉快、実に愉快だ。いいだろう、堕ちた女を犯してやろう」

「はいっ♥♥ ありがとうございますっ♥♥」

「お前の娘たちのおかげで、我の準備は出来ている。お前は……聞くまでも無さそうだな」

「はいぃぃ♥♥ 私もエースたちのご奉仕を見て羨ましいと、私も混ざりたいと思って、部屋に入った時から濡らしておりました♥♥」

「ではその濡れた身体を見せるがいい。この時のために、昨晩の浴場ではストリップを預けて置いたのだからな」

「(はぁぁ♥♥ 流石です、キング様♥♥ 私が堕ちるとわかっていたのですねっ♥♥)それでは、堕ちた女の淫らな身体をご堪能くださいませ♥♥」


 クイーンはドレスの紐に手をかける。

 紐を引き結び目を解くと、少しだけドレスが着崩れた。

 しかしその手は止まらず、さらに紐を緩めていく。

 キツく締められていたウエストが解放されていき、それと同時にクイーンも開放的になる。

 まるで女王としての重圧から放たれているようだった。

 紐を緩め終わると、続けて背中のファスナーに手を伸ばす。

 大きく手を後ろに回したことで胸が強調され脇も見えてしまっているが、それを気にする様子がないどころか見せつけるようにファスナーを下ろした。

 ゆっくりと下りていくファスナー。

 それに比例して広がる白い肌。

 開いたファスナーの隙間から、白く染み一つない綺麗な背中が顔を覗かせていた。

 すぐにでも脱いでしまいたいが、ストリップショーだと宣言されたのもあって、一拍置くクイーン。

 キングを焦らすのと同時に、自らも焦らされる。

 キングが顎を動かし合図を送ると、クイーンはストリップを再開する。

 肩紐を持ち、下へとずらす。

 胸まで下ろされ、腰まで下ろされ、足元まで下ろされた。

 ドレスから手を離し立ち上がるクイーン。

 残すは下着のみとなった。

 再び手を後ろに回し、ブラのホックを外す。

 そのまま手を離すと、ブラは自然と床に落ち、視界から消える。

 その代わりに現れたのは、クイーンの胸。

 そして、その左胸に刻まれた赤いハートの刻印。

 クイーンの心臓にあるその刻印は、ハートの国がクイーンと共にあることを示しているようだった。


「ほう、お前の印はそこにあったか…昨晩は湯けむりで見えなかったが……それでは堕ちたとは言えないよなぁ?」


 『堕ちていない』それはクイーンにとって死活問題だった。

 なぜなら堕ちていないとキングに犯してもらえないからだ。


「そ、そんなぁ……こんなんもの消えろ、消えろ、消えてしまえ!!」


 どうにかしようと、印を擦るクイーン。

 胸の表面は赤くなるが、それよりも濃くはっきりと赤いハートは存在感を示している。

 当たり前ではあるが、その肌にしっかりと刻印されている印が擦ったくらいでは消えるはずは無い。

 しかし、クイーンにはこうするくらいしか出来なかったのだ。


「そのくらいにしておけ」

「で、でも…」

「そんなにそれをどうにかしたいのなら、コレを使うといい」


 そう言うとキングは、ハート型の器具をクイーンの前に放り出した。


「消すことは不可能でも、赤いハートを黒く染め、上書きすることは出来るだろう? すでにハートの国を捨てたんだ、お前の手でそのハートを変えてみろ」

「はい♥」


 刻印用の器具を拾い上げると、何の躊躇もなくその流れのまま左胸に押し当てる。


「んっ♥♥」


 赤いハートを隠すように、ピッタリと重ねるように押し付けられたその器具の表面には無数の小さな針があり、その針がクイーンを刺激する。

 針からは黒い液が注入され、クイーンの肌に染み込んでいく。

 液が無くなり、少し馴染むのを待ってから器具を外すと、赤いハートは黒いハートへと塗り変わっていた。


「あっ♥♥ んんんんーーーーっ♥♥♥」


 これで、今度こそ完全に堕ちたのだと思ったクイーンは絶頂を迎える。

 しかし、キングはそう思っていなかった。


「まだだ、まだ足りない」

「ふぇ?」

「パンツを下げて、お腹をこっちに突き出せ」

「?? …はい……はぁんっ♥♥♥」


 突き出された白いお腹に、先ほどとは異なる形の器具を押し当てる。


「そのまま動くな」

「はい♥♥」

「………このくらいか。どれ見てみようではないか」


 器具を外すとお腹、正確に言うならへそとま〇この間の子宮の上に、その刻印はされていた。


「いいでは無いか。お前のために特注したスペードの刻印だぞ?」

「私のために♥♥♥」

「これでお前もスペードの国の…いや、我のものになったのだ」


 それは特別なスペードの刻印であり、スペードの中にクイーンの『Q』の字が入っていた。

 心臓を黒いハートに支配され、子宮は黒いスペードに支配されたクイーンは、その身が黒く染め上がったことを示すように宣言をする。


「私はスペードの国のクイーン。全てはキング様のためにっ♥♥♥」


 この日、この世界からハートの国のクイーンは居なくなった。



【スペードの国のクイーン】


 あの日クイーンが堕ちた後、キングによってその身は犯された。

 ナナとエースに見られながら散々犯され、その後2人を混ぜてさらに犯された。

 そして最後にキングはこう聞いた。


「ナナとエースと連れて帰りたいか?」


 クイーンが負けを認めた時点で勝負は終わっていた。

 それでいてなお、それを聞いたのだった。

 クイーンはこう答える。


「ナナとエース、そしてキング様を連れてハートの国へと参りたいです」

「……その望みは叶えてやろう」


 クイーンの『ナナとエースと共に国に帰る』という願いは、歪んだ形で叶うのだった。


ーーーーー


…ザワザワ……ザワザワ……


「クイーン様が帰って来たぞーー!!」

「ナナ様とエース殿もご一緒だ!!」

「御三方とも無事でよかった!」


 数日してクイーンは、ナナとエースを連れてハートの国へと帰って来た。

 急な帰国でこの場に居合わせた民は少なかったが、3人の無事はすぐさま国中に知れ渡った。


…ザワザワ……ザワザワ……


「…あれは誰だ?」

「クイーン様の側にあんなやつ居たか?」

「そもそもこの国に……」


 そんななか気になるのは、ハートの国には似ても似つかない黒い巨漢の人物。

 国民たちは勘違いをしているが、正くはクイーンたちの側にではなく、男の側にクイーンたちが居た。

 3人と男はそのまま城へと入っていった。


…ザワザワ……ザワザワ……


 その後、帰国に際してクイーンから今回のことに関するスピーチが行われるとのことで、城の前には多くの国民が集まった。

 先ほど間に合わなかった国民が、クイーンの姿を、そして無事に帰って来たナナの姿を一目見ようと、その時を今か今かと待っている。


…ザワザワ……ザワザワ……

…ザワザワ……ザワッ………。


「ハートの国の国民よ、貴様らはこれよりスペードの国の支配下に置かれるっ!! 我がハートの国は……キング様のハートの国は、スペードの国の属国となった」


…ザワザワ……ザワザワ……


「何を言っているんだ?」

「あれはクイーン様の偽物か?」

「でもあの威圧はクイーン様では?」


…ザワザワ……ザワザワ……

…ザワザワ……ザワザワ……


「静まれっ! 国のマークは赤いハートから黒いハートに、王家の紋章はキング様よりいただいた特別なスペードのマークである『QOS』に変更とする……以後、赤いハートの刻印を身につけたものは処刑するっ!!」


 エースは黒いハートの描かれた新たな国の旗を、ナナは『QOS』マークの描かれた新たな王家の旗を掲げる。


「それではこの方が、この国の新たな主であるキング様だ♥♥♥」


…ザワザワ……ザワザワ……

…ザワザワ……ザワザワ……


「嘘だー」

「本物のクイーン様を出せー!!」

「ナナ様は? ナナ様はどこなの??」

「エース殿、助けてくれ……」

「こんなの嫌だー」


 目の前の現実を受け入れられない国民が阿鼻叫喚する中、元女王のスピーチは終わった。


ーーーーー


 それから数ヶ月、均衡の崩れた世界は……


Comments

ご満足いただけて私も嬉しいです! こうやって感想をいただけると、どのシーンが読者に刺さったのか分かって大変ありがたいですし、自己肯定感も上がります!! さて、次回が最後のお話になりますね……ここまでの長文作品を書いたのはこれが初めてですが、ようやく三部作完結です。

macaroon(まかろん)

最後のシーン最高でした。まさに完堕ちでしたね。完全に堕ちるシーンのようなアレ好きなんですどあまり他の作品では見かけないんですよね。 とても満足できました。ありがとうございました。続きが気になる終わりでしたね。次回もありそうなので楽しみに待ってます。

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