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Blacked city - 黒く染まった街【進学編】

【学園編】および【宣教編】の続きのお話になります。

※現在、第一話の【学園編】を無料公開中ですのでこの機会にぜひお読みください。

もちろんこのお話だけでもお楽しみいただけるはずですが、こちらから読んだ方が世界観がわかりやすいです(この作品独自の意味を持った言葉が登場しますので……)。


ーーーーー


 私がまだ小さい頃、たしか小学生の低学年くらいだったと記憶している。

 家族で行った旅行先のホテルで温泉に入った時の話だ。

 その頃はまだ “あの男” のことが好きだった。

 あの男……私の実の父親。

 今思えば当時の私はどうかしている。

 しかし当時はなぜか好きだったあの男と温泉に入った。

 私は小さかったし、同じくらいの男の子が女湯に入っていたのを見たこともある。

 私が男湯に入ったとしても不思議ではないのだろう。

 家のお風呂より何倍も広い温泉に来た私のテンションは上がっていた。

 湯船へザブンと飛び込んだり、プールのようにバシャバシャと泳ぎたい。

 そんな気持ちでいっぱいだったはずだ。

 そうであれば、家のお風呂には無いサウナに対して興味を持ったのも自然な流れだと言えよう。

 重い扉を開けて、初めて入ったサウナはまるで別世界。

 体からは汗が溢れ出し、喉が渇く。

 すぐに出ようかと思ったけれど、後ろから入って来た人に押されるように奥まで進んでしまった。

 階段上の椅子を前に、私はずっと立っているわけにもいかないと思ってちょこんと座る。

 初めは周りの人を真似してテレビを見ていたのだけど、多分面白くなかったんだと思う。

 私がテレビから目を逸らすと、代わりに肌の黒い男性の…大きな……男性器が目に入ってきた。

 サウナのせいか、それとも初めてまとも見るあの男以外の男性器を見たせいか。

 私の心臓はドクドクと、いやドキドキと鼓動していたはずだ。

 今なら分かるあれが私の初恋。


 それから先の記憶は定かではないが、ぼんやりと覚えていることもある。

 あの方が、脱水で倒れてしまった私をすぐさま脱衣所まで抱えて運び出し、ホテルの人を呼んだり冷たい飲み物も買ったりと、率先して介抱をしてくれた。

 ぼんやりとした意識の中でも、その温かくてしっかりとした肌、安心するような優しい声、男らしいゴツゴツとした体……あの男とはまるで正反対の……。

 そうよ、脱水で倒れてしまった私を助けてくれたのはあの男ではなくて “例の黒い肌の男性” 。

 え、あの男は何をしていたのかって?

 知らない……けれど、あの男が来た時には全てが終わっていたとだけママから聞いたわ。

 本当に情けない男。

 それに比べてあの方は……♥♥♥


 次の日、私はお礼が言いたくて……ううん、本当はあの方に会いたくて……ママにお願いをしたんだけど、朝一番にホテルを発ってしまっていたみたいでその願いは叶わなかった。


ーーーーー


 それから月日は経ち、私は中学生になった。

 あの日を境に、私の中での “価値観” は変化した。

 私にとって “理想の” 男性像があの方であり、異性として意識できる “普通の” 男性としての基準もあの方になった。

 そうなれば当然、同じクラスの運動が出来る男の子も、筋肉自慢の体育教師も貧弱にしか見えない。

 友達との恋バナには興味を持てず、ネットの世界へと逃げ込んだ。

 放課後は部屋にこもってスマホを弄る日々。

 初めは国内のサイトを漁っていたのだけど……まるで “おままごと” だった。

 だから私が訪れるのは専ら海外のポ〇ノサイト。

 理由はもちろん、“黒い肌の男性を眺めるため” 。

 …パンッ…パンッ……と、ただ肉がぶつかり合う音一つとっても違う。

 その力強い体から奏でられる音は神秘的で、まるで教会の鐘が鳴っているように感じる。


 ……なぜ急に “教会” という言葉が出て来たのか。

 それは動画に映る女性の多くが “修道服” を身につけていたからである。

 また画面の中の女性は皆、驚くほどキレイであると同時に “タトゥー” をその身に刻んでいた。

 蔦だったり葉だったり、ハートだったり羽だったり、そのほかにも英語で書かれた文字など。

 大小様々なタトゥーが目に入ったが、中でも多かったのは “スペードの中にQの字が書かれたタトゥー” 。

 タトゥーのデザインには何らかの “意味” が含まれていると聞いたことのあった私は、このデザインについて調べた。

 そして出てきた答えがこれである…… “Queen of Spades” 。

 その意味は、“黒人男性と性的関係を持つ女性” とでも言えばいいだろうか。

 これこそが私の “目指す姿” 。

 脳がそう考えたのではなく、一瞬のうちに体の方が理解したようだった。

 私の股はグチュグチュに、床はビチョビチョに濡れていた。


 その日から、私の自慰は激しさを増した。

 本物のタトゥーを入れることは “まだ” 出来ないから、代わりに黒のマジックでQOSマークを書く。

 それだけで狂った獣のように興奮できた。

 そんな変態な私は、いいえ私は少しエッチなだけ……

 その証拠に初めては憧れのあの方に貰っていただきたくて、処女膜は破らないようにしているし……

 だから、そんな少しエッチな私はクリ〇リスや乳首、それからア〇ルでイケるようになるのだった。


ーーーーー


 三年生になり、中学校での生活も残すところ一年を切った。

 この時期になれば悩むこと、それは進路選択である。

 当然両親や学校の先生には進学を勧められたし、私も就職ではなく高校受験を望んでいた。

 だからこそ悩むべきはそこでは無く、問題は私の選んだ学校にあった。


 私立『黒染女学院(くろぞめじょがくいん)』


 私は進路選択の用紙に、その学校名だけを書いて提出をした。

 次の日、担任に呼び出されたし、家にも連絡された。

 私は女であるし、将来あの方と一緒になりたいと思って英語の勉強もたくさんした。

 なので、条件や学力的には何ら問題はない。

 問題とされた主な理由は、その高校が海外にあったからである。

 学校で「両親は知っているのか・ちゃんと相談したのか・他の選択肢はないのか」など様々問い詰められた後、家ではあの男に「何を考えているんだ・学費や生活費はどうするつもりだ・相談も無しに決めることじゃない」と、こっぴどく叱られた。

 そんなあの男に対し、ママは「あの子が決めたことなんだから…それに無理なことを言ってる訳じゃないし……」と軽く宥めながら私に「やりたいことがあるならやりなさい」と応援してくれた。

 バツの悪くなったあの男は「そんな無名の学校より、もっと偏差値の高い進学校を目指すべきだ・お前の為を思って言っているのに、絶対後悔するぞ・後になってから言っても遅いからな」と捨て台詞を吐いて寝室に篭ってしまったが、結果として両親から許可をもらえた形になったので、それ以上学校で担任から何かを言われることも無くなった。


 海外の学校なので、中学校を通じて連絡を取ってもらう。

 すると後日「中学校様・保護者様・受験者様」と分けて、中学校宛てに一通・自宅宛てに二通の封筒が届いた。

 “受験者様” と書かれた封筒の中には、“パンフレット” と “紙” が入っており、私はそれを食い入るように見た。

 なぜなら、真っ黒な表紙のパンフレットには白い字で『QOS学園』と書かれており、開いて中を見るとそこには全身にタトゥーを刻んだ女子生徒と黒い肌の男子生徒が裸で交じ合う様子が見開きで一面に広がっていたからだ。

 あまりの衝撃的な内容に、学校名が『黒染女学院』では無く『QOS学園』であることなど気にはならない。

 次のページからは、座学および実技の授業や放課後のクラブ活動、学校行事の風景なども載っており、気がついた時には片手でパンフレットをめくりながら、自然ともう片方の手でオ〇ニーをしていた。

 一通りの紹介が終わったかと思うと、学校の説明と卒業後の進路が書かれていた。

 概要をまとめると「QOSとしての基礎知識を学び、BBC様に奉仕をし、BBC様の所有物になれる学園」。

 それが『QOS学園』だとあった。

 ちなみに卒業後の進路は “ご主人様所有のQOS” か “組織所有のQOS” のみでグラフが構成されていた。


 ここに入学すれば……黒くて大きい素敵なおち〇ぽ様にご奉仕をし……BBC様に犯していただいて……BBC様の所有物になれる……夢にまでに見た本物のタトゥーを刻んでもらうことも出来るし……将来も約束されている……。


 私は「なんて素晴らしい学校生活を送れるのだろうか」と、期待で胸がいっぱいになった。

 パンフレットを一度閉じ、表に面を返す。

 再び、一ページ目からめくり出す。

 まるでゲームを制限され、代わりに説明書を何度も見返すように……ワクワクを抑えられない私は、合格すら決まっていないのに、もし入学できるとしても半年以上も先だと言うに、何度も何度も繰り返してパンフレットを見返すのだった。


ーーーーー


 あの日は、そうしてオ〇ニーをしているうちに寝てしまっていた。

 朝起きると、少し体が重かったが学校へと登校した。

 すると、担任から中学校宛てに届いた封筒を渡された。

 中身を確認すると、そこには『黒染女学院』と書かれた “初めて見るパンプレット” と “入試要項や志願書” が入っていた。

 そこで私は、中学校と保護者宛てには表向き用に偽装した書類が送られているのだと気がつく。

 また、入試要項や志願書とは違う “紙” の存在も思い出す。

 家に帰った私は急いで自室に向かい、同封されてていた紙を手に取る。

 紙には、“課題と指示および細かい注意” が書かれていた。



◼︎これは事前課題であり、試験課題である。

◼︎全ての課題を達成した者はその能力を認め入学とする。

 また、入学を認められた者はいかなる理由をもってしても辞退することは出来ませんのでご理解ください。

◼︎課題は学校を通さず、下記のフォームより直接提出するようにお願いします。

 なお、提出された課題に関する所有権は当学園に移るものとし、別途利用される可能性があることをご承知おきください。

◼︎合格に関しては、当学園が設けている基準に達したと判断されたタイミングに “特別な方法で” お知らせ致します。

 お気づきになられなかった場合でも、当学園から再度通知をすることなどはありませんので、くれぐれも見逃さないようにご注意ください。

◼︎最後に、ここに記載されている内容を親族も含め、外部へ漏らした場合に起こる事象について、当学園は一切の保証を致しかねますのでご了承ください。


 ① 事前学習として “BBC様およびQOSについて” や “ブラックシティについて” 等の動画を視聴する

 ② 志願書(自己プロフィール)の作成

  〈カナ氏名・スリーサイズ・一日の回数・好きなシチュエーション … etc. 〉

 ③ 指定された動画を視聴ながら自慰行為をし、その様子を撮影して送る

 ④ ③の課題とは別に、日々の自慰行為および開発を行い、内容を報告をする

 ⑤ 追加で課題が出た場合は、速やかにこなして提出する



 外部に漏らした際の具体的な事象については書かれていないし、内容が曖昧だったり、一方的だったりする但し書きばかり。

 さらに課題だっておよそ高校入試のものとは思えないが、私はそれに疑問など覚えない。

 そもそも『黒染女学院』でなく『QOS学園』の時点でおかしい。

 …いや、“そもそも” で言うならば『黒染女学院』なんて無名の学校をどこで知って、どうして志望したのかだって……。


ーーーーー


 過去の話をしている最中に、さらに過去話を混ぜ込むのはタブーかも知れないが……私が『黒染女学院』を知ったのは三年生になる数ヶ月前、いつものように海外のポ〇ノサイトを漁っていた時のことである。

 先ほどの “紙” を読んだのなら勘付くかも知れないが、そのサイトには “提出された課題用の動画” が学園によって流出されていたのだ。

 外部に漏らした際のことを考えれば、いくら本人が変態だったとしても自身でサイトに流す可能性は限りなく低い。

 だからこそ、その動画は学園から流出したのだと考えた。

 まぁ、いま考えればそれがミスで流出したのではなく、わざと流出させたのだと分かる。

 私のように素質のある者へ餌を撒いていたのだ。

 珍しく例のタトゥーを刻んでいないその初心な少女の動画に違和感を覚えた私は、まんまと釣り上げられていたわけである。

 動画の最後にはそれこそわざとらしくリンクが貼られており、それを踏んだ瞬間に「Yes / No チャート」と呼ばれる方式の診断フォームに飛ばされた。



 問1 黒い肌の男性が好きですか?

   → Yes(問2へ)/ No(結果Dへ)

 問2 誰かの為に尽くすことは好きですか?

   → Yes(問3へ)/ No(結果Dへ)

 問3 あなたは〇〇ですか?

   → Yes(問4へ)/ No(結果Dへ)

  ・

  ・

  ・


【結果B】『黒染女学院』へようこそ

 (https://kurozome-jogakuinn.bc)

 (https://qos-gakuenn.bc)



 別にこういう診断は、Aが一番いいとか言うものではない。

 私の結果はBだった。

 『黒染女学院』という初めて聞く学校名と “二つのURL” 。

 それに存在しない “.bc” のドメイン。


 二つのサイトを見て分かったのは『黒染女学院』が『QOS学園』を隠す為に作られた法人格ということだった。

 そしてドメインを調べていった結果、たどり着いたのは “ブラックシティ” という “謎の” 都市である。

 いくら調べても歴史はおろか、その場所すら不明。

 そうだと言うのに “Blacked city - 黒く染まった街” と異名が広がり、“黒色の肌の男性” と “黒色の印を刻んだ女性” による天国だとまことしやかに囁かれていた。

 “黒色の印” ……それは例のタトゥーに違いないと私はすぐに思った。


 “絶対にブラックシティへ行く” ……その為には『黒染女学院』、もとい『QOS学園』に進学する他ないと考え、志望するに至ったのだ。


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【追加課題①】喘ぎ声を練習し、喉を鍛える。


 私の家は防音ではないので、カラオケのフリータイムを利用して一日あたり約八時間にも及ぶ練習をした。


【追加課題②】練習用ディルドを用い、喉を開発する。


 追加課題の通知と同時に『黒染女学院』から届いた小包には、大小様々なサイズ・形のディルドが入っていた。

 最大のものは、私の腕ほどあるようにも見えた。

 指定された期間内では、残念ながら10段階中6段階までしか入れられなかった。


【追加課題③】喉の開発を継続しながら、いま咥えられる最大のディルドを使って口技・舌技を身につける。


 ただ咥えられるようになっただけでは、BBC様を気持ち良くはさせられない。

 一般的なフェラチオに加え、バキュームやイラマチオ、舌を絡ませたキスなど……私が知り得る限りの技を練習した。


【追加課題④】性感帯を増やす。


 処女膜を守りながら自慰行為に励んでいた私は、すでにこの課題をクリアしているはずだ。

 ……私は、“少しエッチ” で良かったと思った。

 しかし記録の映像を提出すると、再提出の判定が出された。


【追加課題④】お腹も性感帯です。


 いくつかの課題をこなし、私は内心 “もうQOSになれたんじゃないかと” 思っていた。

 けれどまだ、“知識も性技も全然足りていないのだと” 私は思い知らされた。

 私はお腹の性感帯についてすぐに調べた。

 すると “腹イキ” とも呼ばれる “体外式ポルチオ” 開発を見つける。

 体外式ポルチオとはその名の通り、中に何かを入れるのでは無く、体の外から子宮の一番奥にあるポルチオと言う性感帯を開発することのようだった。

 「これだっ!」と思った私は、さっそく開発に取り掛かる。


 おへその下辺りのちょうど子宮に当たる位置に手を当てて、やさしく、やさしくほぐしていく。

 次第に私の、未使用の子宮が反応を見せる。

 今度はトントン、トントンとお腹に刺激を与える。

 手から送られる振動によって子宮は軽く揺れ、それにつられて私の体は小さく波を打ったように震えた。

 初めての腹イキは弱いものだったけれど、このまま開発を続ければいずれは強い波が全身を襲うようになるだろう。


 私が見たページによれば「体外式ポルチオ開発は、私生活に支障をきたす恐れもあるため程々に」と注意書きがされていた。

 お腹に触れる、子宮が揺れるだけでイケるようになった体は、全身が性感帯になったとも言える。

 服が擦れるだけで軽くイキそうになるし、バスや電車に乗ればずっとイキっぱなし、終いには友達に肩を叩かれただけでも……。

 見事に私は課題を達成したのだった。


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 それからも課題を提出しては新たな課題をもらい、また提出をするといった日々を私は過ごしていた。

 そんな日々が続いたある日のことである。

 もはや私の聖書とも言える『QOS学園』のパンフレットに、突然 “赤いQRコード” が浮かび上がっていたのだ。

 受験生が単語帳を何度も繰り返すように、私はパンフレットを使って何度も何度もオ〇ニーをした。

 その過程で私の “愛液が” かかってしまっていてもおかしい事ではない。


 レモン汁で書いた文字は火で炙ると先に焦げるし、蛍光物質の入ったインクはブラックライトで光って見える。

 これは炙りだしや不可視インクと呼ばれるものたちだが、それと同じようなものでフェノールフタレイン液は “アルカリ性” に反応して “無色から赤色に” 変化する。

 女性の膣内は通常 “酸性” だが、酸性に弱い精子が途中で〇んでしまわないように “アルカリ性の何か” で中和しなければならない。

 その “何か” は行為中に必要であるからこそ、外から取り入れるのは現実的ではなく、中から出てくるのが理想的だ。

 その点、女性の体は素晴らしくよく出来ていると思う。

 感じれば感じるほど出てくるし、出せば出すほどアルカリ性の度合いも強くなる “愛液” を持っているのだから。


 QRコードを読み取ると『合格おめでとうございます』の文字に続いて、『入学のお手続きをお願いします』と画面に表示されていた。

 下へとスクロールするとそこには私の住所やカナ氏名、生年月日などの個人情報が入力されており、すでに必要な準備は全て終わっている。

 私がすること、いや出来ることと言えば『QOS学園へ入学する』と書かれたボタンを押すことだけ。

 もう合格はしているのだし、期限だって迫ってはいないのだから急ぐことはない。

 それでも私は合格したことママへ伝えたり、手続きの相談をしたりなどは一切せずに、何よりも優先してボタンを押した。

 画面が徐々に黒く変化していき、白く中抜きされた文字で『QOS学園でお待ちしております』と表示された後、その文字すらも塗りつぶされて画面は黒一色に染まった。

 それはまるで私自身が、そして人生が “黒く染まる幸せな結末を迎えると” 暗示しているように感じた。

 

ーーーーー


 卒業式が終わってから数日後、私は少量の荷物を持って家を出た。

 寮生活のため家具は必要ないし、こっちで着ていた服もおそらく向こうでは着ないだろう。

 ブラックシティで私はQOSに生まれ変わるのだから、これまでの私は置いていく事にしたのだ。

 家を出る時に、ママには「ありがとう」とお礼を言い「またね」と挨拶をした。

 私のことを応援してくれたママには感謝をしているし、“また一緒に暮らしたい” と思ったからだ。

 ちなみにあの男は、私の入学が決まった直後に急な転勤によってどこか遠くへと行った。


 空港に着くと突然「お似合いですね」と、知らないお姉さんに声を掛けられた。

 お姉さんはたくさんのタトゥーをしていたからすぐにQOSなのだと分かったが、それに対して地味な私にお姉さんが声を掛けて来たのは、私があるものを身につけていたからである。

 『QOS学園へ入学する』とボタンを押したのち、『黒染女学院』用の偽の入学書類に紛れて、一対のピアスが届いた。

 スペードにQの字があしらわれたピアスである。

 それが目印になるからと、当日は耳につけるように言われていたのだ。


 それにしてもなぜ、タイミング良く空港にQOSが居るのか。

 それは所在不明のブラックシティに行くには、先導となるQOSが必要だからである。

 さらには一般の飛行機ではなく、プライベート機で向かうのだという。

 私一人のために、ここまでしてくださる事を感謝すると共に、BBC様たちの繁栄をその身に感じることができた。

 それから私は、この先に待つ楽園の様な都市での素敵な学園生活に期待し胸膨らませて空港から飛び立った。


ーーーーー


 降りた先、ブラックシティの空港を出ると外には “ほぼ裸のような” 服装の女性が通りを歩いている。

 私の感覚では薄着に思えるけれど、女性から見れば私が厚着をしているように見えているはずだし、この都市においては私の格好の方が異常なのだ。

 『QOS学園』でしっかりと学んで、立派なQOSになればその時はきっと、私もこの都市に相応しい女性になれるのだろう。

 ここまで連れて来てくれたQOSのお姉さんは「他の子も連れてこなくちゃ」と言って、再び飛び立った。

 あのお姉さんは私たちのような子を連れてくる専用のQOSで、事前に得た知識によれば “組織所有のフリーQOS” の一種だ。

 他にもフリーQOSは様々なものに従事しているが、私がこの都市で目指すのはやっぱり “ハーレム” に属すること。

 そして、願わくば “あの方” のハーレムに……。

 改めてそんな決意をしている私に、一人の女性が近づいて来た。


 「ようこそブラックシティへ……そして、QOS学園への入学おめでとう」


 そう話した彼女の名前はマユ。

 『QOS学園』の先生であり、新入生の案内役みたいだった。

 街を案内してあげると言われ、私たちは徒歩で学園に向かった。

 その道中のあちこちでは女性の喘ぎ声が響いていたし、私たちも声を掛けられ一緒に声を出した。

 初めての本物のBBC体験に私は、外だと言うのに人目を気にせず全力で、生のBBCにしゃぶりついた。

 頑張ったけれど私の技術はまだまだで、最後は先生が代わりにBBC様を気持ちよくさせていた。

 「これからよ」と先生は励ましてくれたが、やっぱり悔しくて私は早く『QOS学園』で学びたいと思った。


 「何もなければすぐに着くわ」と言っていた学園に着いたのは、それから数時間経ってからのことだった。

 その日は寮へと案内され、入学式までは “親交” と “信仰” を深めなさいと指示が出された。

 当然だが寮には、私と同じで “BBC様を知って夢中になった女の子” しか居なかった。

 中学では価値観の違いで窮屈な学校生活を送って来たけど、ようやく気の合う同年代と会えてすごく嬉しかった。

 他の子も同じだったみたいで、話しても話しても話題は尽きなかった。

 BBCとの出会いや興味を持ったきっかけだったり、お気に入りのBBC動画やおかずの交換会をしたり、こんな開発方法や練習方法があると教え合ったりして盛り上がった。


 数週間後、入学式が行われて私は正式に『QOS学園』の生徒となった。

 一緒にご入学されたBBC様たちは、私が知る同年年代の男とは一回りも二回りも大きく、皆たくましい肉体をお持ちだった。

 入学式も終わり、学園生活にも慣れて来た時のこと。

 教室ではいつものようにクラスメイトが犯されており、私はそれを眺めていた。

 私の初めては “あの方” に……その気持ちは今も変わらず持っている。

 それでも楽しそうなクラスメイトを見ると、本物のBBCを目の前にすると、私も私自身を捧げたいと思ってしまうのだ。

 それほどまでに生で見るBBCは素敵であり、抗うことのできない魅力がある。

 じきに実技の授業だって始まるわけだし、それまでにあの方と会える確証も無い。

 そうであれば、烏滸がましい話であるけれども私からお願いして理想のBBCに処女を捧げたいと考えてしまった。

 その日の帰り、私は学園近くの教会へと立ち寄り懺悔した。


「QOSである身の私がBBC様を選りすぐろうとしたことをお許しください」


 すると向こう側で、その懺悔を聞いてくださったQOSシスターが教えを説いてくれた。


「たしかにBBC様より自らを優先する行為は決して許されるべきものではありません。しかし、理想のBBCを追い求める姿勢は褒められることです。なぜなら相性がいいと言うことは、BBC様にとっても良いことだからです」


 私にはまだ到達のできない答えに、さすがは “シスター” と呼ばれる存在だと感じた私は “心の中に溜め込んでいたこと” を吐き出していた。

 全ての話を聞いたシスターは「なんて一途で素晴らしい思いをお持ちなのでしょう」と褒めてくださり、その後で「そういうことでしたらお力になれますよ」と私を小部屋へと案内してくれた。

 中へ入って見るとそこには水盆がポツンと置かれているだけだった。


「思い人のことを考えながら自慰をして、この水盆にあなたの愛液を垂らすのです」


 私はシスターに言われた通り、あの方のことを思い出しオ〇ニーをした。

 水盆に愛液を垂らすのに時間は掛からなかった。

 溢れ出した愛液は止まることを知らず、ジョボジョボと音と立てて水盆へと注がれる。

 水盆は満ち、勢いも徐々に弱まって来たかと思うと水面に何やら地図のようなものが浮かび上がると同時に、私の愛液はある一点を指していた。

 するとシスターが「こちらにいらっしゃるみたいですね」とブラックシティの地図に印をつけると「ここに行くといいわ」とだけ言い残してどこかへ行ってしまった。

 私はオ〇ニーの余韻もあって頭がふわふわしていたし、おそらく冷静であっても何が起きたのかは理解できなかったが、落ち着いた頃には地図だけしか残されていなかったのでシスターの助言に従ってその場所を目指した。


ーーーーー


 超高層ビルが立ち並ぶ高級住宅街、その中に目的の場所はあった。

 しかし印の場所まで来たはいいが、待ち合わせをしているわけでも無ければ、ここに何があるかも私は知らないのだ。

 どうしようかと不安に駆られて辺りをキョロキョロをしていると、かっこいい声で私に話しかけてきたBBC様がいた。


「何かお困りかな?」


 私は振り返る。

 その声の響きを聞いただけでポルチオ開発されていた私の体は反応してイッていた。

 「やっとお会いすることができた♥♥♥」と思っただけで股は濡れ、そのBBC様のご尊顔を見た時には涙を流していた。

 困っている私に声を掛け、また助けてくれた。

 あの時から変わらずに優しく、紳士的なあの方が目の前にいるのだ。


「あの日、温泉で助けてもらった女の子です。本当にありがとうございます。お礼が言いたくて、お礼がしたくて……私の初めてをあなたに、私をあなたのハーレムに…」

 

 気づいたら私は、思いの丈の全てをぶつけていた。

 とにかく必死で、何を話したかは覚えていない。

 それでもあの方……いやダーリンは私のことを受け入れてくれた。

 私の話は長く、つまらなかっただろう。

 それでも黙って聞いてくれたダーリンは嫌な顔ひとつせずに私の体を抱き寄せた。

 私のお腹に当たるダーリンのBBC♥♥♥ それだけで一度イッてしまう。

 ダーリンに会ってからすでに二回。

 ようやく好きな人に処女を捧げれる♥♥♥ そう思っただけで三回目。


「どうかこんな端ない私を許して、そして愛してくださいっ♥♥♥ イクっ♥♥♥ イキますぅぅぅ♥♥♥」


 それから何度ヤッたか、何度イッたかの記憶は定かでない。

 覚えているのは『QOS学園』を卒業したらハーレムに加えてもらえること、それまでの間も私のご主人様になってくださることくらいである。

 行為の最後に、私はダーリンに誓った。


「ありがとうございます♥♥♥ ダーリンに相応しいQOSになれるよう頑張ります♥♥♥ この身はこれよりダーリンの物♥♥♥ お好きな時に、お好きな様にお使いください♥♥♥」


 こうして私こと “リサ” は、自分の全てを捧げることのできる最愛のご主人様……ダーリンの物になったのだった。


Comments

“フリーのQOS” も “ハーレムのQOS” も等しくQOSであれば組織に内包されるので、どのBBC様であっても、またどんな状況であっても、何より優先して求めに応じます。 通常BBC様の間に上下はありませんが、ご主人様と他BBC様が同時に求めた場合は、ご主人様に奉仕をします。 ただ、それはご主人様が優先(上)だからではなくBBC間での取り決めみたいなもので、QOSに選択権があるわけではありません。 特例として “ご主人様以外は穴の使用禁止” など、特定の行為を制限している場合もありますが、これもQOSの意思決定ではなくBBC様による指示による場合のみです。

macaroon(まかろん)

質問の場所が散らかってしまい申し訳ありません。 街中などで御主人様所有のQOSさんが御主人様以外のBBC様に求められた場合は、御主人様所有である事を理由に断るのかそれとも当然の義務として求めに応じるのでしょうか? ちょっと気になったので質問いたしました。

里中 鈴(さとなか りん)


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