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魔竜の巣窟調査レポート03

いよいよ魔竜の巣窟・・・
本格的に頭がクラクラしてきた。
「すみません、この先は僕1人で行きますから警備の方は村にお戻りください。」
「わかりました。何かあればこちらをお焚きください。すぐに向かいますので・・・。」
緊急用の発煙筒を受け取り、中へ入る。

そこで見たのはドーム状の空間のみだ。
お世辞にも広いとは言えない。むしろかなり狭い。
臭いは特にないが、言われた通り思考が定まりにくい。
やはり原因はここで間違いないだろう。
とりあえず闇祓いの陣を整えなければ。

・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・

ふらつく中、持参した道具を使い、なんとか陣を敷くことができた。
ここを浄化すれば何かしらのヒントが得られるはずだ。
呪い、闇魔法によって汚染された場所には必ず媒体があるはずなのだ。
媒体は発動者の属性、種族、流派などが明確になる貴重な手がかりだ。

「ふぅ・・・。属性は黄金。闇を打ち破る知恵を与えよ。」
この祈りは時間がかかってしまう。あまりこの空気を吸いたくはないが、我慢だ!

・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・

そろそろ夜明けだ。
もうどれくらい祈っただろうか。明らかに僕の魔法では効果が無い。『効果が無い』というのは浄化出来なかった事では無い。

僕の召喚したゴールドプラントは呪いや闇を吸収し成長する。そして花となり枯れることで浄化が完了するのだが・・・。
全く成長していないのにもかかわらず、あの禍々しさが洞穴からすっかり無くなっているのだ。

どういう事だろうか・・・。闇祓いが効かない理由が分からない。とりあえず村へ帰ろうか。はぁ・・・。やれやれ、なんの成果も得られなかったな。

・・・?

あれ。上手く立てない。

あれ。この洞穴・・・こんな大きかったか?

「アウルム様、大丈夫でしょうか?この時間であれば魔窟の効果がないようなので、迎えにあがりました。」
「あぁ、すみません・・・ちょっと疲れてたもので・・・。すぐ出ますよ。」
「あの・・・アウルム・・・殿・・・ですか?」

おかしな質問だな。僕は僕だ。アウルムだ。

「ええ、アウルムですよ。この洞穴を浄化してみたのですが効果がありませんでした。」
・・・雄竜人が大きく見える・・・。
「あの・・・アウルム殿・・・!あなたのお体が・・・!」
ここで僕は自分の姿の異変に気がついた。
「な、なんだこれ!?身体が小さくなってる!?」
僕は子供の姿に成り果てていた。
「と、とりあえず村へ戻りましょう!何かの病かもしれません!先生の元へ案内致しますから!」
呆然とする僕を彼はお姫様抱っこで村へと運んでくれた。
ははっ・・・本当に小さくなってるんだ・・・。

「先生!アウルム殿が・・・このようなお姿に・・・。」
あまりの慌てように村中の人々が集まってきた。
そして皆は僕の姿を見るなり、魔窟の破壊や魔窟の永久閉鎖の声が飛び交った。

「おぉ・・・アウルム殿・・・!このお姿はいったい・・・。」
「わかりません、闇祓いの最中にこのような姿になってしまったようです。何かの病でしょうか・・・?」

・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・

「おそらく病ではありませんな。私は呪いや魔法的なものと考えております。何かお心当たりがありますかな?」

あるにはあるが・・・たくさんあり過ぎて語り尽くせない。

「いや・・・おそらく魔窟の呪いでしょう。魔竜の怒りに触れたのかもしれません。」

「それ、幼化作用だよ。」
人混みを割ってあの赤い仔竜が現れ、僕にそう言った。

「あ!この前の!あぁえっと・・・君に聞きたいことが・・・・・・・・・。あ、いや、あなたに訊きたいことがあるんです。」
そういえばこの赤い仔竜はこの村の訓練長だったな・・・

「でも俺も時間がある訳じゃないから伝えたい事だけ言わせてもらうな。あんた、魔竜に狙われてるよ。今後あの魔窟の真相を暴こうとするのはやめておけ。次は出られなくなるよ。」

目つきを鋭くして・・・釘をさすような、そんな一言だった。

「あ、あの!あなたはあの魔窟について何か他に知って・・・・・・。あらら・・・行っちゃった。」
焦りと不安が込み上げてくる。
狙われている・・・?出られなくなる・・・?

でも、僕は知りたい・・・。

まだ・・・諦めない!


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