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大河原カイ
建川市に新設された新東都統合学校の生徒。
セラフィーヌの一人、セラフジェイドとして人類を守護する。
真っ直ぐな正義感を持ち、そのための強い決意も秘めている。
しかしそれ故の頑固さ、融通の効かなさが伺える部分もあり、それは彼女にとっての強みでもあり、弱みでもある。
処女。
「たああああっ!!」
曇天に、雄叫びを伴って翡翠色の光がはしる。
一瞬遅れて、その軌道上にいくつもの爆発が起こった。
爆煙を振りほどいて、白と紫のコスチュームをまとい、翡翠の光を振りまく女戦士が姿を現した。
きぃん、と甲高い音とともに身を翻し、彼女は眼下の民衆に目をやる。
彼らが歓声を上げ、手をふるのにかすかに相好を崩し、彼女は飛び去った。
セラフジェイド。
人類守護の一翼を担う、翡翠の戦姫である。
3年前、地球を襲った危難があった。
エリミネーターと今は呼称される、未知の軍勢の襲来だ。
それは未知の技術で産み出された改造人間を用い、人類を蹂躙、殺戮し、弄んだ。
男は戯れに殺され、女は犯された。
やがて世界中の軍隊が沈黙し、人類は滅亡の危機に瀕した。
その時、突如として天から現れたものがある。天使の似姿のような、華美なコスチュームに身を包んだ女戦士であった。
エリミネーターの侵攻と時を同じくして、外文明よりもたらされた技術によって生まれたそれは、セラフィーヌと呼ばれた。
彼女らの奮戦により、人類とエリミネーターの勢力は拮抗、今に至る―ー。
荒れ果てた平野に、瓦礫の山脈が連なっていた。これでも、ここはかつて市内で一番の繁華街だった場所だ。
今や荒廃しきっているところではあるのだが、現在もしばしば戦闘が起きていた。
瓦礫に埋もれた食料や資材調達のため、市民は地下シェルターから這い出し、この辺りを徘徊することがある。そこを怪人が襲うのだ。
そして、今まさに戦闘の真っ最中だ。
どぅん、と大気を揺るがす轟音がして、大地に爆炎の柱が立つ。上空から何かが墜落したのだ。
「ぐはっ……」
その爆心地で、タコのような姿の怪人がぐったりと倒れ伏していた。
「く、くそ……つえぇ……うっ」
怪人を取り巻く煙が晴れると、その隙間から緑光の剣先が伸び、怪人の眼前に突きつけられた。
剣を握っているのはセラフジェイドだった。逃げ惑う民衆からの救難信号を受け、急行してきたのだ。
「トドメだ」
「ひええっ……た、助けてくれよお」
ジェイドは命乞いをする怪人を冷ややかに見下ろし、剣を振り上げる。
「覚悟しろっ!」
「おっと、そこまでだ」
「むっ!?」
背後からの声に振り向くと、そこには赤肌の怪人が、シェルターに逃げ遅れたであろう女性に爪を突きつけていた。
「貴様っ……!」
「こいつがどうなってもいいのかなあ」
「くっ……卑怯な……ッ」
ジェイドは歯噛みした。
連中はこういう事を平気でやる。改人たちの思考は、地球の悪人のそれと近い。
「た、助けて……いやぁぁ……」
女性は怯えきっていた。
「彼女を開放しろ! さもなくば……」
「さもなくば? おお、怖いねえ。俺らじゃ確かにあんたにゃかなわねえよ。だがよ……」
爪の切っ先が、女性の首筋に食い込む。ぷつ、と肉が裂け、鮮血が一筋伝う。
「あんたが俺の首を飛ばすより、この爪がこの女の首を裂くのが早いだろうなあ」
「……わかった。私はどうなってもいい。彼女を開放しろ」
「ほ、殊勝なこって」
からんと剣を投げ捨て、ジェイドは叫んだ。
「さあ、彼女を離せ! そして、私を殺すがいい!」
「やーだね」
どすっ!
「うっ……」
首筋に灼熱感を覚え、そして、ジェイドの意識はフッと遠くなっていく。
倒れ際に振り向くと、タコ怪人の触手の先端から、毒針のようなものが生えているのが見えた。
「殺したら楽しめなくなっちゃうだろお?」
ケヒヒ、クヒュヒュ……
意識を失う直前聞こえたのは、怪人たちの哄笑だった。
「ん……」
どれくらい時間が経ったのだろう。
ジェイドはやわら覚醒し、伏せ目で周囲を確認した。
何処かの倉庫のようだ。ホコリと油の臭いが鼻につく。崩れた屋根からうっすらと光が差してくる。周囲に敵影はないようだが、瓦礫の死角が多く視認は困難に思えた。
そして、脱出しようにも四肢をエネルギーバインドと呼称される拘束具で繋ぎ止められていた。セラフィーヌでも破壊困難な代物で、脱出は難しそうだ。
そして……
「これ、は……っ」
ジェイドのコスチュームはところどころ破れ、乳房と秘所があらわになっている。
さっとジェイドの頬に朱がさす。
昏睡している間に、体を弄ばれたのだろう。傷もいくぶん増えている。
ただ、それ以上のことはされていないようだ。
「おっ、起きたみたいだぜ」
「どれどれ……」
「!」
ぞろぞろと瓦礫の影から先程の怪人が現れた。
「へへ……寝ている間にいたずらしてたんだがよ」
「やっぱ反応してくれねえとつまんねえしなあ」
ゲスい嘲笑を顔に貼り付けて、二人はジェイドを見下ろしている。
「さあ、楽しもうぜ? せっかくだからよ……」
「誰が貴様らなどと……」
「つれないねえ。じゃああの子にお相手願おうかなあ」
「っ……」
ぐっと唇を噛みしめる。怪人の膂力に、普通の人間は耐えられない。
「約束しろ、彼女に手は出さないと……!」
「はいはい、約束しましたヨ……と、へへ……きれいなピンク色だぁ」
怪人たちが、思い思いにジェイドの体を弄ぶ。
「っく、うっ!」
くちゅ、くちゅ。ぐに、もみ。
「んっ……!」
ジェイドは唇を引き結び、恥辱に耐える。
タコ怪人の指先が、ジェイドの秘裂に滑り込む。
「んあっ! そ、そこはぁっ!」
ずぶ、ぶぷっ。
「くううーっ!」
誰にも侵入を許したことのない聖域を、汚らわしいものが侵食していく。
ぬちゅ……ぬちゅ。
「ん、あ……はぁ」
節くれだった指先が歩を進め、やがてつん、と膣を塞ぐなにかに触れた。
「おっ、こりゃ処女膜だな」
「やっぱりなぁ。男なんて知らねえって顔してると思ったぜえ」
かっとジェイドの顔が熱くなる。
「へへ、もっと鳴かせてやるよっ」
ぐちゅ、ぐちゅっ!
「あくっ! ああああっ!! やっ、く、ああっ!」
タコ怪人の指が膣をえぐり、飛沫が舞う。
「そんな激しくっ!? うああっ!」
「おっといけねえ」
愛撫をやめて、ズルリと指を引き抜く。
「っあ! あ……」
「うっかりイカせちまうとことこだったぜ」
「あ、うう……」
押し寄せる刺激に、脳がチリチリと焼けるようだ。
「さあて、そろそろ本番と行くか」
「ひっ……」
それを見た瞬間、ジェイドの口から思わず小さな悲鳴がこぼれた。
タコ怪人の股間からぬるりと現れたのは、触手の先に亀頭が付いたかのような、おぞましい男性器だ。
「や、め……や、めろ……そんなものっ」
「やめるわけないだろお? 楽しもうぜえ……へへ……」
それが伸びて、ジェイドの股間にぴたりと照準を合わせる。
「じゃあ兄弟お先に!」
「ガバガバにするんじゃねえぞ」
「う、ああ……いやぁあ……」
下劣な会話も、今のジェイドの耳には入らない。
膣口にあてがわれた男性器に目が行ってしまっている。
(こんなやつに初めてを奪われるのか……私はっ)
ぐ、ぐぐっ……。
亀頭の先が、ジェイドの閉ざされた門を押し開く。
「ぐ、ああ……痛……っ!」
ずっぶうううっ!
みち、みし、ぶちっ!
「あがっ……! ああああーっ!!」
ずるずるっ、こつんっ!
「ひぐうっ!」
「おっと、奥まで行っちまったぜ。すまんねえ」
謝罪の言葉とは裏腹に、下卑た嘲笑を響かせ、怪人は腰を動かし始めた。
ずぶんっ、ぐぽっ。
初体験に似つかわしくない盛大な水音は、痛みに呼応して分泌された体液、タコ怪人の粘液によるものだろう。しかしそれは、皮肉にもなめらかなピストンに貢献した。
「うひょっ、さすが処女。いい締りだあ」
「うあっ、あっ、あっ!!」
ずっちゅん、ずっちゅん。
(敵に犯されて……喘いで……なんて情けないっ……!)
痛み、屈辱、喪失感……様々な感情に押しつぶされ、ジェイドはもはや喘ぐ以外出来ない。
「お、おっ! やべえ、いっちまいそうだっ」
「っ……!」
その言葉に、瞬時に我に返る。
「やめろっ……! 中は、やめてくれ……頼むっ!!」
「だめだっ! 全部受け止めやがれ……よっ」
孕んでしまうかもしれない。その恐怖で懇願するが、怪人はにべもない。
「そんな、ああっ! あああっ!! 嫌だっ、あああっ……」
「くうっ!」
どぷっ! びゅくるるるっ!
「んああああっー!! 熱いっ……!!♥!?」
「おおっ! おーっ!」
「で、出てるっ……! あああーっ!」
結合部からびしゃびしゃと精液が吹き出し、地面を汚す。
「ふい~っ! 気持ちいい~」
「ああ……あ……出され、た……出されてしまった……」
ちかちかと視界が明滅し、ぷつん、とそこでジェイドの意識は途切れた。
(後編へ続く)
小鬼上人
2023-08-18 09:45:39 +0000 UTCkargan
2023-08-10 13:06:54 +0000 UTC