肉に呑まれたルージュは、全身をギチギチに締め付けられ、呼吸にあえいでいた。
そんな中、脳裏に声が響く。それはかつて、囚われたジェイドに語りかけたものと同じであった。
それはかつて、囚われたジェイドに語りかけたものと同じであった。
(君を待っていた)
「待って、いた……? あなたは誰……!」
(私は君たちがエリミネーターと呼ぶもの)
「なんですって……! なら、あなたが敵のトップなの……!」
しかし個として語りかけていながら、自らを総体とでもとれるような言い方に、ルージュは違和感を覚える。
(君が着用している、人の覚醒を促す因子とそれを補佐するスーツ……)
セラフスーツのことだろうか。
これがどうして人類にもたらされたのか、そう言えば詳しいことは何も知らない。
(それは、わたしとは対となるものが君たちに与えたものだ。そう、行き詰まった生命体を進化させるために)
対となるもの――ふっと長官の存在が頭をよぎる。セラフを指揮し、対エリミネーターの音頭を取っている存在だが、
スーツと同じくこちらもほとんど詳細なことはわからない。
しかし一つわかることは――自分たちはどうやら、彼のような高次の存在の企みに巻き込まれたらしいということだ。
「あなたたちが、こんなことを企んだ……っ!? 許せない……!」
エリミネーターとの戦いでは数え切れないほどの犠牲があった。そのほんの僅かの記憶でさえ、ルージュの怒りを沸騰させるに足る。
(私は個ではない。仕組みだ。であるがゆえに――)
ルージュの怒りはしかしどこにも届かず、彼の言葉は途切れた。
そして、全身を締め付ける力が強くなる。ぎち、ぐちっ、と神経を逆撫でる音が頭に響く。
「あ……がっ……!」
その痛みの最中、ズル、と股間に熱いものが当たる。
(ま、さか……)
ルージュはギクリとした。これがなんなのかわからないが、エリミネーターが捕らえた相手にすることの相場は決まっている。
「や……め……」
ズル、ズルッ。熱い塊が恥丘の上で滑る感触に、ルージュは恐怖を覚える。
「いや、いやぁぁぁっ!」
ずるるるる……ずぶっ!!
「んぶぅぅっ!! ぐむっ……!」
ルージュの抵抗も虚しく、肉の槍が彼女の口腔と秘所を無慈悲に貫いた。そして始まる抽送。
(いやっ! こんなのに犯されるなんて、いやぁぁっ!!)
この肉塊が何をしようというのか。種付けか。であればその果てに生まれるのは何なのか。
「や、めぅっ!! んぷ、やぁっ! あぐ、んっ!」
ズブッ!ズブズブズブッ!!
子宮を突き上げられ、ルージュは声にならない悲鳴をあげる。喉奥まで陰茎を突っ込まれ、嘔吐反射でおえおえとえずいてしまう。痛みと屈辱に涙があふれてくる。
「あぎっ! んぐっ! んは、い、いやあっ!」
必死に逃れようともがくが、全く叶わなかった。直立で締め付けられ力が入らないのも理由だが、そもそもセラフの力を吸収されているかのようだ。
ずぶっ、ぐじゅるっ!!
「んーっ!!」
強烈な一撃が、ルージュの子宮口を小突く。電撃のような快感が走り、ルージュの脳を焼いた。
「あ、あぁ……うぁ……♥ あぁ……?」
やがてルージュの嗚咽に苦痛以外のものが混じり始めた。快感の色だ。その事に気づいて、ルージュは恐怖した。
ぬっちゅ、ぐっちゅ……!
「あ、あぁぁっ♥ いや……い、んぶぅっ♥♥」
痛みの中、快感がじわじわと彼女を蝕んでいく。こんな化け物に感じるなんて――恐ろしいことだ。しかし、それを意識すると、否が応でも子宮を押し上げる肉槍のたっぷりとした質量をありありと感じてしまう。
「あぁ、あ、あはぁ……♥」
くしゃとルージュの顔が快楽に崩れた。目はトロンと淀み、その舌は自ずと口内の陰茎をなぞって、怪物はそれに気をよくしたように抽送の勢いを増した。
「ひぁぁっ♥ あ、あはぁっ♥」
いつしかルージュは、自らの腰を振って快感を求めていた。子宮を押し上げられるたびに意識が飛びそうになる。
「あふ、あっ♥ んちゅっ、あむぅぁぁぁぁっ♥♥」
快楽に転んだ自分の浅ましさに打ちのめされるように、ルージュの心は抵抗の意思を失っていく。次第にその目は焦点を失い――やがて完全に光を失う。
「あぁ……ん……♥」
そして肉塊に身を委ねるように脱力しきったところで――
どびゅっ!どぶっ、ぶびゅるるるるっっ!!
「んぶぉぉぉおおっ!!♥ おーっ!♥」
待ちに待った瞬間が訪れ、ルージュの意識が瞬時にスパークした。同時に膨大な量の精液が子宮に流し込まれていく。
「んぐっ、ごくっ、ん……♥」
上と下から流し込まれる熱い精液。それはヒトとあまり変わらないのだなと、薄い意識の中で思う。
「あはぁ……♥ ん、あぁぁ……♥」
怪物の猛攻に、ルージュの心はついに折れ果てた。そしてそのまま、彼女の意識は闇に飲まれていった――。