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天空戦姫セラフィーヌ 第18話 二人の想い 後編

 黒い霧が晴れていくと、そこにはぐったりと意識を失ったアズールと、その上に覆いかぶさっているルージュの姿があった。

「キョウちゃん……」

 ルージュは剣状に変質した人差し指をアズールの胸元に当てると、下腹部まで伝うように撫でる。

 スーツだけ縦にきれいに切り裂かれ、アズールの白い乳房と秘所が露わになった。「ん……は……柔らかい……♥」

 ルージュはその胸に顔を埋め、ちろりと舌を這わせる。そして両手でアズールの胸を揉み始めた。

 ルージュの顔が嗜虐的に歪んだ。アズールに抱いていた、暗く淀んだ想い。それがはち切れんばかりに膨張して、溢れ出てくるようだった。

「……っ」

 その刺激に、アズールは小さく声を漏らすが、起きる気配はない。

 そのまましばらく愛撫を続けたあと、ルージュはアズールの体を仰向けにして腰を自身のそれに乗せた。

「はぁ……はぁ……んっ♥」

 荒い呼吸を繰り返しながら、ルージュは自分の秘所に手を伸ばし、弄り始める。するとそこからぐんぐんと肉塊が伸びて、男根の形を成した。

「あはぁ……っ♥♥」

 そしてルージュは、そのいきり立った肉棒をアズールの秘所へと押し当てた。

「あ……う……みさ、き……?」

 下腹部への刺激に、アズールが薄く目を開けた。

 ルージュはぺろりと舌なめずりをすると、腰をアズールに向けて突き上げていく。



「行くよ……♥」

 ずぷりっ……。淫猥な音を立てて、ルージュの男根がアズールの中へと侵入する。

「うぁぁっ……! あぁ、み、ミサキ、これは……!? うああっ!!」

 アズールが挿入の刺激に完全に覚醒したようだった。

「キョウちゃん……気持ちいいよ♥」



「い、いやっ! こんな、やめ……くうっ!!♥」

 ルージュの男根は怪人たちに劣らず立派でたくましかった。思わず女の部分を刺激され、アズールの苦悶が色を帯びる。

「感じてる? ふふ……もっともっと強くしてあげる」

「あぐっ! あぁあっ!!」

「見せて? キョウちゃん、さあ……あなたの憎悪を♥」

「ぐっ、うぅぅっ!! みさ、き……!」

 アズールの顔を覗き込むルージュの顔は期待感に満ちていた。同士であり親友に犯され、どんな悪意を見せてくれるのだろうかと。

 それさえ見られれば、自分はすべてを吹っ切り、この胸に淀む気持ち悪さが晴れるのだろう。

「!?」

 しかし薄っすらと開き、ルージュを見つめるアズールの瞳には、ルージュが期待するような感情は宿っていなかった。

 そこにあったのは、慈愛――ルージュを慈しみ、優しく包み込むようなそれだった。

 ぎくりとルージュは身体を硬直させ、その石のように硬化した心が一瞬揺らぐ。

 ああ、そうだ――。

 自分が傷ついたとき、彼女はいつもこんな目で、見守ってくれていたではないか。

「あ、あうぅ……っ!!」

「ミサキ、目を覚まして……」

「キョウちゃ……苦しい、痛い、よっ」

 ルージュの瞳からボロボロと涙が溢れてくる。

 善悪双方の心が渦巻いて、追い詰められた心身は過呼吸に陥っている。

「大丈夫、そのまま、委ねて……心のままに……私は、いいからっ!」

「キョウちゃんっ」

 ルージュは残った欲望を吐き出し尽くすように、腰の動きを早めた。

「あっ! 深いっ!♥ みさ、きっ!」

「あーっ! キョウちゃ、すき、すき、すきぃっ!♥」

「みさ、き、わた、しも……すきっ♥」

 その告白が本心かはわからない。二人ともそういう自覚はなかった。ただ流れに身を任せただけかもしれない。

 だがこの瞬間だけは、ミサキはキョウを、キョウはミサキを、いちばん大事な人だと思った。そして互いの思いを伝え合った二人は、際限なく高ぶっていく。

「キョウちゃ、私、もう、イク……♥ あぁあああっ!!」

「私、もっ! ミサキっ♥ だめ、イクっ♥ いくぅぅっ!♥」



 どびゅくるるるるううっ!!

 ミサキの男根から精液が吹き出して、アズールの中へ吐き出された。

 熱く子宮を焼く奔流にアズールは絶頂し、体を反らせて痙攣する。

「あく、あぁぁああああああーーーっ!!♥」

 アズールの中にすべてをぶちまけたルージュが、どさりとその体をアズールの上に横たえる。そしてアズールはそっと、その体に手を添え、優しく撫でた。

「はぁ、はぁ……う、あぁ……」

 やがてシュウシュウと煙を上げて、ルージュの身体を取り囲んでいた黒い霧が浄化されていく。男根もそれに続くように蒸発し、後にはルージュの女陰だけが残る。

 ルージュの黒く染まったスーツは、半ばほどまで元に戻っていた。

 しかし同時に、悪意にさらされ、友人を辱めて傷ついたルージュの心を写すかのように、セラフスーツまでがボロボロに朽ちていく。



「ごめ、キョウちゃ……わた、し」

 友人を傷つけてしまった。その自責と後悔の念でルージュの心は壊れそうだった。

「いいの、ミサキ……んっ」



 そんなルージュに、アズールはそっと口づけた。

(キョウ、ちゃ……)

 許された――アズールの果てしない愛情に、ルージュの心の中の霧が、すっと晴れていく。



 そして……胸元のセラフクリスタルが光を放ちはじめた。

 それはアズールのクリスタル、そしてルージュの持つもう一つのクリスタルとも共鳴し、光を増幅させ――全てを飲み込んでいった。

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