放課後の校舎の廊下。賑やかだった声も遠ざかり、静けさに包まれたその瞬間——侑は突如として腹を押さえ、壁に寄りかかった。
「ギュルルルルル……!」
お腹の中で暴れるような音が鳴り響き、鋭い痛みが*ズキン…ズキン…!*と波のように押し寄せる。
「い、いたたっ……! ど、どうしよう……急に……」
顔が真っ青になり、額に玉のような汗が浮かぶ。制服のシャツを握りしめながら、侑は必死に呼吸を整えようとした。
「ハァッ…ハァッ……っ」
だが、深呼吸も追いつかないほどの苦しさ。思わず*ドンッ!*と壁に手をつき、背中を丸めて耐えた。
「お腹が……ぐるぐる暴れてる……っ!」

目に浮かんだのは、校舎の奥にあるトイレ。そこまでたどり着けるかどうかさえ不安で、唇を噛む。
「トイレ……早く、行かなきゃ……っ」
しかし、もし誰かにこの姿を見られたら——。仲間たちに心配をかけるのは嫌だし、何より格好悪いところを見せたくない。胸の奥でそんな思いがぐるぐると渦を巻く。
「こ、こんな時に……誰にも見られたくないのに……っ!」
腹痛の波がまた押し寄せ、体を小刻みに震わせる。汗がこめかみを伝い落ち、制服をじっとりと濡らした。
侑は唇を引き結び、揺れる視界の先に小さな希望を見つけた。トイレのドアが、あと少し先に見える——。
彼女はお腹を押さえたまま、必死に一歩を踏み出す。
どうにか個室へと駆け込んだ侑は、制服のスカートを乱暴にたくし上げ、下着をずらすと同時に和式便器へ腰を落とした。だが、張りつめていた腹の限界は、もはや彼女に狙いを定める余裕を与えてはくれなかった。
「ひっ……で、出ちゃう……っ!!」
次の瞬間。
ビチャァァァッ!! ドロロロロロロロ……ッ!!
けたたましい破裂音とともに、泥水のような下痢が一気に噴き出した。しかし照準は外れ、便器の縁をかすめ、茶色い液体が床へと飛び散った。
「あぁっ……ま、まずい……床に……!!」
バシャッ! ボタボタボタ……

白いタイルを茶色に汚していく音が止まらない。お腹の奥はグルルルルル……キュルキュル……!と暴れ続け、次から次へと下痢が押し寄せる。
「やだ……こんなの、恥ずかしすぎるよ……っ!」
腰を引き直そうと必死に体を揺らすが、噴き出す勢いが強すぎて狙いは定まらない。足元に広がる水溜まりは瞬く間に広がり、靴底にまで飛沫がかかる。
「止まらない……どうしよう……っ!!」
涙目になりながら、侑は必死に便器へと腰を寄せ直す。だが腹の波は無情にも次々と襲いかかり、彼女の意志を嘲笑うかのようにドロドロドロドロッ!!と音を立てて吐き出される。
個室に響き渡るのは、水と汚物が床に叩きつけられる濁音と、彼女の荒い息遣い。羞恥と苦痛で真っ赤になった顔から、滝のように汗が滴り落ちる。
侑は心の中で必死に祈った。——どうか誰にも、この姿だけは見られませんように。