廊下の空気が、やけに重く感じる。
藤田ことねは、冷や汗で前髪を額に貼りつかせながら壁に手をついた。
「う、うぅっ……! なんで……今なのっ……!」
下腹がぎゅるるると暴れ、腸の奥で何かが押し出される感覚。
いつもの可愛らしい笑顔も、今は全て意味をなさない。
彼女の顔は蒼白で、眉はひきつり、ただ苦悶と焦りに歪んでいた。

ギュルルルルルル……ッ!
キュゥゥゥ……ッ!
「や、やだっ……! もう……限界きちゃう……っ!」
両手で必死にお腹を押さえ込み、ことねは足を交差させるように踏ん張る。
スカートの下、太腿にまで伝わってくる“熱”を意識してしまい、胸が詰まるような羞恥が襲う。
「あたし……っ、かわいい顔して……アイドルなのに……! こんな……かっこ悪いの……見られたら……!」
涙がにじみ、視界が滲む。
思い浮かぶのはファンの歓声や、プロデューサーがかけてくれる「ことねは可愛いよ」の言葉。
その全てが、今は遠い。
ビクッ……!
急激な波が走り、ことねの身体が震えた。
全身に力を込めても、下腹の奥は止まらず攪拌されている。
「ダメ……っ、ほんとに……もう……止められない……っ!」
壁に背を預け、震える声で必死に吐き出す。
彼女の“褒められたい”という承認欲求が、逆に強烈な羞恥に変わり、心を締めつけていた。
グググ……ッ……ギュルルルルッ!!
便意の衝撃波が腹部を突き抜けるたび、ことねの足先から指先までが強張る。
まるで全身で“漏らしてしまう未来”を拒絶しているようだった。
「お願い……っ……間に合ってよぉ……っ!」
しかし、彼女の悲痛な叫びとは裏腹に、腹は容赦なく悲鳴を上げ続ける。
時間はもう残されていなかった。
廊下を抜けて狭い物置の片隅で、藤田ことねは限界を迎えていた。
全身は汗で濡れ、頬は真っ赤。必死に堪えていた下腹はついに音を立てて弾け、制御を失った。
「ビチャァァッ……ブリュリュリュリュッ……!」

水気を多く含んだ下痢が下着の中で一気に広がり、熱い液体となって太ももへと垂れていく。
制服のスカートの奥から漂い始める異臭に、ことねは喉を詰まらせた。
「や、やだっ……! ほんとに、出ちゃってる……あたし……アイドルなのに……っ!」
震える声。
羞恥と情けなさでいっぱいの瞳から涙があふれ、ぽたりと床に落ちる。
「ジュルルル……ブシュッ! ポタ、ポタポタ……」
下痢の勢いは収まらず、下着の布地はもう限界を超えて、びしょびしょに張りついていた。
太ももを伝う感触は、熱く、生々しく、そしてどうしようもなく惨めだった。
「うぅ……っ……もう、これ以上は無理……っ……!」
下痢の感触が広がるたびに、ことねの羞恥心は極限に達していく。
“褒められたい”“可愛いって言われたい”——その願いとは真逆の、最悪の姿。
それでも、まだ身体は苦しさを訴えていた。
もう堪えられない。
ことねは震える指先でスカートを持ち上げ、びしょびしょに汚れた下着のゴムに手をかける。
「やだ……でも……脱がないと……ほんとに……壊れちゃう……っ!」
涙で濡れた頬を赤らめながら、ことねは意を決して下着を引き下ろした。
布地が肌から離れる瞬間、べったりとした感触が太ももに糸を引き、空気に触れる。
「はぁ……っ、はぁ……っ……!」
その場に座り込み、下着を脱ぎ捨てる。
恥ずかしさと屈辱、そしてほんのわずかな解放感が混ざり合い、ことねの呼吸は荒く乱れていた。
スカートの影で震える彼女の姿は、アイドルとしての誇りとはほど遠い。
けれど、これが——承認欲求に揺れる少女の、どうしようもない現実だった。