喫煙は大嫌い。
彼女がもう一本に火をつける機会を得る前に、
自分の憤慨に火をつける前に、
彼女の手を止めたくなる。
しかし、彼女の息とともに自分の身体に吹き込まれる灰色の煙は、
私を震え上がらせ、肺を満たし、彼女に完全に虜にされたような気分にさせ、
迷子のような心地にもさせる。
あの子が私に感じさせる感情の中で、「迷子」が唯一の感情だと、たまには思った。
煙草を指の中でくわえているのが自分だということに気がつく日までは。
思い出の残骸を吸い込み、灰色の虚無に身を包み、 空気中にただ漂う亡霊を私は感じているだけだった。公園で、玄関で、電車の中で、家で、校舎で、一人。
今も、私は迷子のまま。
※上記はフィクション(?)です。ベイビーだからたばこは苦手だし吸えません。