こんばんは、スタジオ真榊です。今回はreForgeのアップデート終了に伴い、引っ越し先の一つとして名前が挙がることが増えてきた「Forge Classic」についての特集記事です。
Forge Classicは「不要なソフトウェアを一切排除した、最も軽量なWebUI」を目標としており、取り回しの早さとUIのシンプルさが売りのwebUI。VRAMなどの環境によってもかなり左右されるはずですが、私の普段のreForge環境と比較したところ、起動時間は5分の1に、生成時間は4分の3に削減できました。一方で、A1111やForge/reForgeにあった多くの機能がオミットされているため、使い慣れた拡張機能も一部使えないことに注意が必要です。
既にStabilityMatrixでの導入ができるようになっていますので、インストール時の環境整備や使用感のほか、記事執筆時点で使用できなかった拡張機能などの情報をまとめました。
StabilityMatrixでの一括導入が初めての方は、こちらの記事をご参照ください。
1.Forge Classicとは?
・起動が超快速
・Forge/reForgeの「勇退」
2.StabilityMatrixで一括導入
3.必要機能が絞り込まれたwebUI
・デフォルト拡張機能を確認
4.ForgeClassicを「いつもの環境」に整備しよう
・一覧表からExtentionsを順次導入
【注意】記事執筆時点で対応していなかった拡張機能
<webUI上の一覧からインストールできるもの>
<URLからインストールするもの>
5.環境設定TIPS
・日本語化
・生成終了時に音を鳴らしたい
・CLIP SKIP表示がない
6.生成関連のデフォルト設定を整備
・画像保存先設定
・よく使うタググループの設定
7.reForge vs Classic!生成速度比較
<reForge>
<Classic>
8.更なる高速化について
終わりに
ForgeClassicは、Controlnetの生みの親であるIllyasviel氏が開発した快速webUI「Forge」をベースに、使用できる機能を絞り込むことでより速度向上を図ったシンプルwebUIです。開発者はHaoming02氏。
reForgeと同様、v-pred方式のSDXLモデルに対応していますので、NoobAIなど最新のillustrious系モデルで画像生成を行うことができます。一方、軽量化のために多くの機能がオミットされており(下図参照)、この影響で一部の拡張機能が使用できなくなっているほか、同設定でもForge系と異なる画像が生成されるようです。
(ForgeClassicリポジトリより画像引用)
中身のシンプル化だけでなく、UIの外観も徹底したシンプル化が施されています。例えば、あまり使われなかった「リファイナー」やClipskipがUI上デフォルトでは非表示になっていたり、プリインストールされる拡張機能もごく最低限になっていたりします。
・起動が超快速(70秒→12.9秒)
特筆すべきはその起動時間の早さ。いろいろ拡張機能を入れた状態でも、StabilityMatrixでLaunchボタンを押してから12.9秒で起動しました。私の環境ではreForgeの起動に普段70秒程度掛かりますので、80%以上削減されている計算です。これは早い!
▲最下段「Startup time:12.9s」
画像生成時間については後で詳しく比較実験を行いますが、RTX4080環境ではreForgeよりも10~25%生成時間を削減できているように思います(Xformersなどによる高速化済)。生成速度だけでなく、VRAM負荷も改善しているそうですので、低VRAM環境でもCUDA Out of memoryにならないなどの恩恵もある程度期待できるはずです。
・Forge/reForgeの「勇退」
ForgeClassicの登場経緯についてもさらっと振り返っておきます。
開発ベースである「Forge」は2024年6月以降開発方針が変更され、「A1111の快速版」という当初の位置づけから、より実験的な機能を試行するためのプラットフォームに変化しました。そこで「いつものForge」を求めていたユーザー向けに生まれたのが、後継webUI「reForge」。初心者にも分かりやすくスタンダードな取り回しが特徴で、このFANBOXでも基本的にこちらをおすすめしてきました。この当たりの経緯についてはこちらの記事に詳しいですね。

<おことわり>この特集記事は、「Forge」の後継としてreForgeが登場した2024年10月当時の情報に基づいて書かれています。その後、reForgeは開発中止が告知され、Forge Classicが後継指名されています。Forge系をめぐる2025年以降の詳しい経緯については、こちらのForge Classic特集をご参照ください。 こんにちは、スタ...
ところがそのreForgeも、Panchovix氏が今年4月に開発終了を告知しました。この告知で後継としてオススメされていたのが、今回特集する「ForgeClassic」だったわけです。
(▲リンク先より告知文を機械翻訳したものを画像引用)
開発終了が告知されたとはいえ、reForgeも今のところ問題なく使えているわけですが、上級者はComfyUIへの移行が進むなど、決定版と言えるwebUIが不在の状態が続いています。また、Forge Classicは快速性とシンプルさが売りですが、まだ発展中のリポジトリということもあり、一部の拡張機能への未対応など「できないこと」もいろいろとあるようです。この記事では、そのあたりに注意しつつ記事執筆時点の現状を紹介していきたいと思います。
さっそく導入を進めていきましょう。StabilityMatrixの左側の「パッケージ」ボタンから、最下部の「+パッケージの追加」をクリックし、一覧から「StableDiffusion WebUI Forge - Classic」を選びます。出てこない方は、メニュー左下からStabilityMatrixを最新版にアップデートしましょう。
あとは「インストール」を押すだけ。「表示名」はデフォルトだと長ったらしいので、「Forge Classic」などと短くしておくことをおすすめします。
インストール完了すると、パッケージ一覧にForge Classicが追加されます(右下)。表示名を短くした方がいいのは、こんな感じでStable Diffusion~とずらずら並んで分かりにくくなってしまうからですね。(Cl...しか見えてない)
「🚀Launch」ボタンを押すと、あっという間に起動しました。親の顔より見たwebUIですね。ただ、よく見ると画面上部やControlnetメニューの位置に表示されるタブがごく絞り込まれていることが分かります。
ClassicはreForgeに比べて、ともかく立ち上がるのがバカ早いです。起動ログもたったこれだけ。拡張機能などを入れていない初回はわずか7.3秒で起動しました。
さて、初期画面を見てみると、Forge Classicのシンプルさがよくわかるかと思います。拡張機能はControlnet(Integrated版=Forge系にプリインストールされているもの)とNever OOM(低VRAMで起こるOut Of Memoryエラーを回避するための機能)しかありません。
Forge系は初期状態で色んな便利機能をプリインストールしてくれていましたが、使い方がよくわからないタブも多かった印象があります。Forge Classicはそうしたわずらわしさを排して、ともかくシンプル&スピードアップを重視したwebUIに仕上がっています。
細かい点ですが、最近のForge系と違い、サンプラーとスケジューラーが分割されておらず、一緒になっています。従来型のほうが分かりやすくて好きだったという人にとってはちょっと嬉しいポイントかも。
・デフォルト拡張機能を確認
デフォルトで導入(built in)されている拡張機能は以下の通りです。webUI上でキャンバスにペイントする際、Sキーで画面を最大化する「canvas zoom」などが最初からインストールされていることがわかります。そのほかは、LoRAやControlnet、インペイントなど、最低限なくては困るものだけが揃っている感じですね。
インストール時はほぼ一切の拡張機能がありませんので、さっそく「いつもの環境」に整備していきたいところ。ただ、ここで確認したいのが、reForgeで使えていたA1111用の拡張機能が全てそのままClassicでも使えるわけではないということです。Classicの開発思想は「ともかく不要なソフトウェアを排除して軽量・高速化しよう!」というものですので、ユーザーの好みでごちゃごちゃと拡張機能を盛り込むことはあまり想定していないのかもしれません。
とはいえ、何ができて何ができないのかを把握しないと使いようもありませんので、とりあえずいつも通りの拡張機能を入れてみましょう。webUIインストール時にやっておくべき環境整備については、常時更新しているこちらの記事もご参照のこと。

こんにちは、スタジオ真榊です。この記事は、StableDiffusionのローカル生成環境をより便利にする「TIPSまとめ」です。例えば、通常は縦横2048pxまでしかないキャンバスサイズのスライダーを制限突破する方法や、無数のCheckpointやLoRAを見つけやすく整理する方法、最初にインストールしておくと捗る拡張機能、生成完了...
・一覧表からExtentionsを順次導入
「Extentions▶Available」から、オレンジ色のボタンを押してExtentions(拡張機能)の一覧を出します。
日本語化機能を入れたいので「localization」のチェックは外し、「stars」にチェックが入っているのを確認。これで日本語化機能を含めたExtentions(拡張機能)が人気順に並びます。
【注意】記事執筆時点で対応していなかった拡張機能
先に、普段使っている拡張機能でForge Classicに対応していないと思われる(通常のインストール方法でエラーが生じた)ものを紹介しておきます。これらを一覧からインストールすると現時点では起動時エラーが生じます(起動自体はできます)ので、ご注意ください。
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・SuperMerger
webUI上でLoRAやcheckpointをマージできるhakomikanさんの傑作ツール。ForgeやreForge上だとLoRAマージがうまくできない(マージ前のモデルがそのまま出力されてしまう)不具合があったが、Classicではそもそもインストールできなかった。
・WD 1.4 Tagger
画像を放り込むと自動でタグを検出してくれる。LoRA作成時に不可欠なほか、「この画像のこういう要素はどんなタグだっけ?」と迷ったときにも気軽に使える。こちらもClassicにdeepbooru.pyなどのモジュールがないため、そもそもインストール不可。
・Pixelization
「その他」タブで生成画像をドット絵化する機能。生成画像のドット絵は拡大すると全然ドットになっていないので、こちらを使って整理するときれいになるーのだが、こちらも未対応。
・Regional Prompter
一つのキャンバス上で複数キャラを描き分けるための機能。未対応だが、Haoming02さんの「ForgeCouple」が対応しているので、そちらを使えばOK。(後述)
※このほかに、「試したらダメだった」という拡張機能がありましたらコメント欄で教えて頂けるとありがたいです。
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マージはともかく、慣れ親しんだWD1.4taggerでのタグ抽出が気軽にできないとちょっと不便なので、reForgeから乗り換えて普段使いするにはこのあたりの対応が済んでからかな…と個人的に考えています。ただ、reForgeでもsupermergerは安定しなかったんですよね(特にLoRAマージがうまくいかない)。Classicはシンプルな画像生成用と割り切って、マージやLoRA学習をするときはa1111版やreForgeを使うなど、使い分けしていくのも一つの案かなと思います。
さて、以下は今回インストールして普段通り動かすことができた拡張機能一覧です。Extentions一覧にあるもの、ないものをそれぞれ整理しました。
<webUI上の一覧からインストールできるもの>
※ControlnetとCanvas zoom機能はプリインストールされているので、重複インストールしないようにしましょう。
ADetailer
生成範囲が小さく崩壊しやすい顔や手を描きなおしてくれる。拡張機能一覧では「ADetailer」表記なので注意。
Booru tag autocompletion
プロンプト入力欄で、Danbooruタグをオート補完してくれる。LoRAやwildcardにも対応している。(<や__と入力すると候補が出る)
Dynamic Prompts
プロンプトのランダム変化ができる。プロンプトを組んで、色んなポーズや画角、キャラで試したいときによく使う。
stable-diffusion-webui-rembg
webUI上で背景透過ができる。「その他」タブで使用。("背景を削除"というメニューが追加されます)
Wildcards
ワイルドカード。ポーズや背景などのランダム生成に。普段使っているwebUIのフォルダ内にあるWildcard(テキストファイル)の移植も忘れずに。
TIPO/DanTagGen Extension
入力したプロンプトを基にAIが追記してくれる機能。ある程度のランダム性も加えられて面白い。詳しくはこちらの記事参照。
Aspect Ratio selector
自分で登録しておいた「いつものキャンバスサイズ」をボタン一発で呼び出せる。詳しくはこちら。
ja_JP Localization
日本語化。
Danbooru Prompt
Danbooru上のイラストについたタグ群を、ボタン一発でプロンプト欄に移植できる機能。キャラクターの容姿(目や髪、服の色や特徴)を再現したいときにいちいち打ち込まないで済む。(Controlnetメニューに並んで"Danbooru Link"というメニューが追加されます)
<URLからインストールするもの>
「install from URL」タブの一番上に各リンク先のURLをそのまま入れて「Install」。
高機能画像管理アプリ「Eagle」を使っている人は必須。詳しくはこちら。
一つのキャンバス上で複数キャラを描き分けたいときに。RegionalPrompterが対応していないため、こちらを使いましょう。
以上です。
必要なインストールが済んだらwebUI上に反映させます。今回追加したのは下記。
Apply and quitボタンを押すと真っ白なReloading...画面になります。
が、これはいつもの罠ですので、StabilityMatrixから再度「▶Launch」しましょう。これで、インストールされた諸機能がUI上に反映されます。
・日本語化
まずは日本語化パッケージを有効化しましょう。「設定▶ユーザーインターフェイス(User Interface)」のタブにある「Localization (requires reloadUI)」の「None」を「ja_JP」に変更。画面上部の「Apply settings」を押します。
ずらずらと変更部分についての文章が表示されたら、画面右上の「Reload UI」を押して再読み込みします。これで、UIがリロードされ日本語機能が有効化されました。
・生成終了時に音を鳴らしたい
生成時に音を鳴らしたい人は、Classicのインストールフォルダに「notification.mp3」という名前にしたmp3ファイルを置いておきましょう。(私はこちらのアクセント03を愛用してます。ピコッ♪)
・CLIP SKIP表示がない
Forge系列では画面上部に常時表示されるのがデフォルトだったCLIP SKIP表示もなく、デフォルトでは「1」になっています。最近のイラスト系モデルはCLIP SKIP「2」でファインチューニングされているモデルが一般的ですので、「設定▶Stable Diffusion」のタブから「2」にしておきましょう。
画面上部から常に確認したい場合は、「設定▶ユーザーインターフェイス(User Interface)」から、こちらの「quicksetteings list」にclipと打ち込むと出てくる「CLIP stop at last layers」を欄に加えて適用すればOKです。
成功していれば、こちらの画像の右上のようにCLIP SKIP表示が常時表示されるようになっているはずです。
さて、さきほど拡張機能をいろいろと導入しましたので、初期画面はこちらのような状態になっています。サンプラーが「DPM++2M」になっていたり、生成サイズが512x512pxと普段使わないサイズになっていますので、起動時のデフォルト設定を整備していきましょう。
このあたりのデフォルト設定は「設定▶その他▶Defalts」から書き換えることができます。(以下、ローカル環境を整備しよう!画像生成が捗る"12の小ワザ"で紹介している方法と同内容です)
やり方は簡単。まずはtxt2imageの画面を開き、普段よく使う設定を自由に記入します。こちらの例では、画像生成サイズを512x512から1024x1408の縦長サイズにし、サンプラーやCFGスケール、ステップ数なども書き換えています。細かいですが、高解像度補助も毎回「Latent」が選ばれると面倒なので、普段使いの設定にしておきます。
高解像度補助など、機能ON/OFFのチェック☑が入っているかどうかもデフォルト設定に反映されるので、気を付けて記入しましょう。
img2img画面でも同様に書き換えます。
そうしたら、「設定▶その他▶Defaults」を開きます。二つボタンが表示されますので、「ViewChanges(変更を表示)」ボタンを押すと、下図のようにさきほど書き換えたパラメータが一覧表示されます。一応目を通して、望んでいない変更がないかチェックしましょう。
例えば上の画像では、高解像度補助のONOFFをつかさどる「Hires.fix/value」が「false」から「True」になっている=デフォルトで高解像度補助がオン(☑)になる設定になっています。これは好みの設定ではないので、いったんtxt2image画面でチェックを外して、もう一度「ViewChanges」ボタンを押せば解消されます。
できたら、「適用」ボタンをクリック。すると「〇箇所変更しました」とメッセージが出るので、webUIを再起動します。
うまくいっていれば、このように起動時の生成設定がさきほど記入した通りのデフォルト値に変更されているはずです。お疲れさまでした。
・画像保存先設定
生成画像の保存先も忘れずに整えておきましょう。生成画像管理にEagleを使っている方は、「設定▶Eagle Pnginfo」でSend all images to Eagleをオンにしておきます。
・よく使うタググループの設定
生成ボタンの真下にあるタググループ登録欄も、普段使っているwebUIから移植することができます。
reForgeなど普段のwebUIのインストールフォルダ(StabilityMatrixならData/Packgesフォルダ内にあるフォルダ)に「styles.csv」というファイルがあるので、それをclassicのインストールフォルダにコピペするだけ。順序などをいじりたい場合は、このcsvを直接編集すれば反映されます。
環境整備が済みましたので、最後にreForgeとClassicで生成速度を比較してみます。実験環境はRTX4080(VRAM16GB)、RAM64GB。UI起動後初回の画像生成はモデルロードなどで時間が掛かるため、2度目以降で測定・比較しています。
<reForge>
生成テストに使用したのはこちらの画像。1024x1408pxを高解像度補助(2x_AniScale2_Omni_i16_40K)で1.5倍にし、ADetailerも掛けています。(FreeUはClassicにないのでオフ)
画面左下の経過時間を見ると、ForgeClassicでは1枚の生成にかかった時間は37.3秒でした。
同設定・同Seed値で4枚バッチ生成してみます。今度は2分13.6秒(=133.6秒)でした。
<Classic>
今度は全く同じ設定でClassicで生成してみます。Seed値など全て同じにしたはずですが、異なる画像が生成されました。(上げている手が逆ですね)
画面左下の経過時間を見ると、ForgeClassicでは1枚の生成にかかった時間は33.7秒でした。37.3秒だったreForgeより3.6秒(約10%)短縮しています。
同設定・同Seed値で4枚バッチ生成してみます。今度は1分53.4秒(=113.4秒)でした。133.6秒だったreForgeより20.2秒(約15%)短縮しています。
必要時間は生成するたびにある程度変化しますが、「圧倒的に早い」というほどではないにせよ、しっかり軽量化されていることが分かります。起動時間ははっきりと「reForgeより圧倒的に早い」ので、UIのシンプルさやこのあたりの速度感を勘案して、引っ越し先にするかを検討していただくのが良いかなと思います。
なお、初期のノイズ画像をSeed値を元に生成するアルゴリズムが違うのか、reForgeと同Seed・同設定でも同じ画像になりませんでしたので、正確な比較にはなっていないことを付言しておきます。(※ちなみに、ForgeClassicは「設定▶StableDiffusion」欄にある「Random Number Generator」がCPU依存になっているのが影響したかと思い、reForgeと同じGPU依存に変更してもみましたが、結果は同じでした)
ただ、この時点ではまだForgeClassicの速度を100%引き出せていません。Xformersなどによる高速化を試してみましょう。
stability matrixのパッケージ画面にある歯車ボタンから、さまざまな起動オプション(LaunchOptions)を選択することができます。それぞれ単純に追加すれば早くなるというものでもなく、VRAMなどの環境によって効果や最適設定が異なりますので、詳しくは公式リポジトリの説明をご参照ください。
デフォルトではOFFになっている「Xformers」と「SageAttention」はそれぞれ、画像生成の高速化とVRAM節約を図るためのパッケージです。ただ、SageAttentionには下記手順で別途Tritonのインストールが必要な点に注意が必要。手続きは比較的簡単ですが、下記の説明で分かる方のみお試しください。
(ForgeClassicリポジトリより画像引用)
「Xformers」と「SageAttention」にそれぞれチェックを入れて起動してみました。さきほどと同じ画像を生成すると、生成時間が33.7秒から29.1秒まで高速化しました。(約14%削減)
4枚生成では、1分53.4秒(=113.4秒)から1分41.8秒(101.8秒)まで短縮しました。(約10%削減)
これをreForgeと比べると、4枚生成では生成時間を24%程度削減(133.6秒→101.8秒)できていることになります。ここまで早くなれば、しっかりと効果が体感できますね。
高速化の効果は本当に環境次第ですので、使用しているグラボ、VRAM容量などで大きく効果が変化するかと思います。いずれにせよ、Classic自体はインストールも起動も非常に早いので、気軽に試せるのがありがたいところ。普段の生成速度と比べてみて、引っ越し先にすべきかを総合判断するのが良いでしょう。
というわけで、ForgeClassicのレビュー記事でした。個人的にはreForgeが最も使い慣れているということもありますが、UI的にはごちゃごちゃしていないForgeClassicがかなり好きです。ただ、普段の使い勝手からすると、WD1.4とSupermergerは非常によく使いますので、もしWD1.4が対応したら本格的に移行しようかなあというのが現状の考えです。
悩ましいのは、やはりComfyUIの存在。Wan2.1の登場により、動画生成もかなりカジュアルにできるようになってきましたし、ワークフローを編集・共有できるのも非常に便利だなと感じています。ただ、初心者~中級者にはとっつきにくいですし、通常の画像生成ならA1111~Forge系で慣れ親しんだこのUIのままで続けたい感覚が強いですね。
「いいか!これは、この世界でいちばんいい銃だ!いちばんすぐれた銃なんだ」「おれには、これしかないんだ!だから、これがいちばんいいんだ」
2年半ほど同じUIに親しんでいたら、妙な郷愁が生まれてしまったような気がしますが(笑)、人気webUIというものはそのタイミングごとにたゆたいながら変化・進化してゆくものだと思います。無理が来るまでは引き続きreForgeをメインにしつつ、検証を続けていきたいと思います。使えなかった拡張機能や、どうやら使えるようになったよ!という情報などがありましたら、コメントなどで教えて頂けると嬉しいです。
それでは今回はこのへんで。スタジオ真榊でした。