こんばんは、スタジオ真榊です。2025年5月29日に、NovelAIの最新ナンバリングモデル「NAI Diffusion v4.5」のフルバージョンがリリースされました。
▲NovelAI公式トップページより画像引用
機能限定版である「v4.5 curated」が先行公開されたのは5月5日でしたから、一ヶ月足らずでNSFW機能などが解放されたわけですね。先行公開版のときも最速レビュー(下記記事)をお届けしていましたが、今回はv4.5 fullになって進化したポイントを確認しつつ、高品質なイラストを生成するためのクォリティタグ選びなどを検証していきたいと思います。

1.「Curated」での進化ポイントおさらい
2.「Full」ではどうなった?
①NSFW生成の解禁
②版権キャラの再現度は?
③写真背景生成タグ「background dataset」
④V4.5版インペイント&ポーションはおあずけ
⑤クォリティタグ更新(FurryFocusの追加)
3.クォリティタグ比較実験
①品質タグOFF 「除外したい要素プリセット」:OFF
②品質タグON 「除外したい要素プリセット」:OFF
③品質タグON 「除外したい要素プリセット」:重い
④品質タグON 「除外したい要素プリセット」:軽い
⑤品質タグON 「除外したい要素プリセット」:FurryFocus
⑥品質タグON 「除外したい要素プリセット」:人間に重点を置く
4.オリジナルのクォリティタグ検証
・ネガティブタグは自分で指定する
・キャラクターの容姿タグはキャラクタープロンプトに回す
・基本は白背景?
<ちょっと脱線:AI絵の背景について>
・ドロップシャドウ
・クォリティタグあれこれ
5.イージーに一貫性を保つ方法もあるが…
・知らないクリエイターのタグを安易に混ぜると…
終わりに
前回のCurated記事とかなり重なる部分もありますが、まずはv4からの進化ポイントを確認してみます。バージョンのナンバリングは「4.5」となっていますが、NAI公式によればかなり大型のアップデートのようで、当初は「v5」としてリリースする案もあったとのこと。アップデートの中身としては「画像品質と忠実度、プロンプトの理解力と複数キャラクターの描き分け機能などがV4から大幅に向上している」と説明されています。
ナンバリングが5ではなく4.5となったのは、目玉となるような各種新機能を搭載したというよりは「基本的性能を全体に向上させた」性質の強いアップデートだからかと思います。V4にあった「Curated版をベースにしたことで一部のニッチなキャラクターやコンセプトの知識が薄れてしまう問題」をV4.5で解決したとしている点からも、公式の開発思想として「幅広いキャラクターをプロンプト一発で高品質に出せること」を引き続き重視していることが伝わってきます。
CuratedとFullの間でも、プロンプト忠実度と全体的な美しさが向上していることがブラインドテストで確認できたとのこと。
ただ、こうした基本性能の向上はユーザー個人の体感に委ねられている部分が大きいので、単純比較はしづらいですね。この記事では、まず新規に搭載された機能やV4からの変更点の方を見ていくことにします。
Curated版の時点でリリースされていた新機能をざっくりおさらいしましょう。
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①プロンプト強調機能の進化
…{{{{{{このように記入したり}}}}}}、1.5::このように::記入することで、それぞれのプロンプトの強度を強める機能がより安定化し、強度10でも崩壊しなくなった。
②「負の強調」の搭載
…「-1::fat::」「-1::flat color::」などととすることで、プロンプトを逆方向に効かせるneg pip的な機能を搭載。(プロンプトと逆に、痩せたり描き込みが増えたりする)
③ネガティブプロンプトがパワーアップ
…ネガティブプロンプトを強調することで、概念が固着して付随してきてしまう要素をはがしやすくなった。ただ、curated版時点の実験では「hatsune miku」からtwintail概念をはがすことはできなかった。
④masterpieceタグ復活・locationタグ新装
…いったん排除されたmasterpieceタグが復活した。ただし、いわゆる「マスピ顔」は非搭載。また、背景のあるなしを指定する「location」タグが新たに学習された。
⑤英語レンダリングのやり方が変更に
…キャンバス内に英文を生成するやり方が変更に。日本語対応はしていないので、日本人としてはあまり使わない機能かも。
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以上がCurated時点で主に新しくなった部分でした。
なお、獣人・ケモ属性の人向けに、V3までは「ケモ専門モデル(furry model)」が別にリリースされていましたが、V4以降はケモ系データセットが全体のモデルに同梱されるようになっており、v4,5も同様です。v4.5curated/fullどちらもプロンプトの先頭に「fur dataset」というタグを付けることで、別モデルに変更することなくケモ属性の画像を生成できるようになっています。
▲「fur dataset,1girl,furry,furry_female,cat girl」+キャラ召喚タグ
では、CuratedからFullになってどのような部分が進化したのかを見ていきます。
(以下、一枚だけR-18画像が出てきます。閲覧時は周囲にご注意ください)
まず、Curated版ではNSFW系のデータセットが学習対象から除去されていたため、基本的にR-18に類する表現がほとんどできませんでした。CuratedからFullになって、ユーザーが受ける最大の恩恵といえば、やはりこのNSFW生成の解禁になるでしょう。
Curated版では「1girl,hetero,1boy,nsfw,sex,empty eyes,dot pupils,holding hands,pov」+キャラクタータグで生成してもこのようにR-18要素が無視されますが、
「Full」ではこのようになります。(局部のタグは除いてどぎつくならないようにしています)
V4.5は旧バージョンよりさらにプロンプト追従度が上がっているため、「書かれたことはできるだけ描写する」だけでなく、「書かれていない要素はあまり描かない」傾向も強まっているようです。上の画像のように「nsfwでsexの画像ね」と指示しても、このように乳首や局部が隠れるのは、nipplesやvaginalといったタグが書かれていないため。逆に、「speed lines」や「shiny skin」など、R-18要素のあるタグを盛れば盛るほどH度が上がっていくようです。
前回の最速レビューでも触れましたが、Curated版はプリセットのネガティブタグに「NSFW」が含まれていますので、不意にNSFW要素のあるイラストが生成されてしまっては困るような状況で使う「全年齢版」として扱うのもよいでしょう。(例えば、他の人に生成例を見せてあげるときとかでしょうか。かなり限定的ですが…)
前回、Curated版では「ジークア〇スの主人公くらいまで」の学習データセットのようだと書きましたが、今回もそこまで大きくは変化していないようです。同アニメの第4話で登場し、TLがファンアートであふれた人気キャラクターも再現できませんでした。
▲「shiiko_sugai,gundam gquuuuuux」
一方、見逃しがちですが「既存シリーズの脇役キャラクター」のキャラクターデザイン学習はえらく進んでいる印象です。私の好きな「水星の魔女」で言うと、これくらいの再現度がありました。衣装の細かな部分、たとえば胸の校章なども以前より正確に描写されるようになった印象があります。
新作を大幅に増やしたというより、旧作もしっかり復習してきたといった感じでしょうか。
リリース文でしれっと触れられていたのが、V4にはなかった背景生成専用タグ「background dataset」の搭載です。V4.5curatedから搭載されており、「風景、動物のポートレート、静物など、人物が含まれない写真スタイルの画像を生成できます」とのこと。残念ながら、アニメ/イラスト調ではないところに注意が必要です。
例えば、「background dataset」のみで生成するとこのような画像が出てきます。
画像生成のこんにちにおいて、「アニメ調の画像を生成する際の背景描写力」はまだまだ改善の余地があり、特に前景のキャラクターと同時に描写しようとすると、細かな背景の正確性はまだまだ微妙です。たとえば下図のようなイラストを作るときでも、背景と人物は別々に生成したほうが正確性を保てますし、風景はイラスト調より写真調でいったん生成し、それからアニメ調に変換したほうが正確性が高くなる傾向にあります。
では「background dataset」による描写力はどれくらいの実力なのか?と色々試してみましたが、写真調の生成ではChatGPT4oなど別のモデルに軍配が上がるかな、というのが正直なところでした。
こちらが「background dataset,tokyo (city),outdoors」で生成した普通サイズの画像。
こちらは同シード・同設定で「大」サイズで生成したものです。
写真調の生成をするなら、ChatGPT4oやgrok3にお願いするだけでかなり正確に対応してくれるわけですから、わざわざNovelAI上でdanbooruタグを使って生成してほしい画像を伝えるのは迂遠な気がします。むしろ、アニメ調の人物を生成したときの背景力を素直にアップしてほしいところですね。
画像サイズやステップ数を大きく引き上げるとこの程度まで改善しますが、写真調のモデルに比べるとちょっと品質が苦しい感じがします。
こちらは、V4.5fullで1girlとキャラ容姿タグを打ち込み、それプラス
「location,outdoor,city,sky,car,crowd,tokyo,shibuya,photo_background」で生成したものです。
渋谷というより新宿な感じですし、正確性も高いとは言えませんでした。
ちなみに、最後の「photo background」を抜くとこんな感じになります。看板の文字はしょうがないとしても、やっぱりまだまだ正確性に欠ける印象なので、別々に生成して仕上げていった方がよいな、となりますね。(ただ、キャラと背景を別に生成して合成するにはアイレベルとパースの理解が必要になるため、それはそれで難しいのですが…)
適切なクォリティタグを組み合わせたり、背景描写力の非常に高いクリエイター名のタグを使ったりすると、background datasetで出した画像よりも高品質な背景を生成することはできます。ただ、やはり「blurry background」などで細部をごまかさないと、ややきついかな…という印象があります。
個人的に最も期待していた最新版のインペイント機能ですが、V4.5の公開までに実装が間に合わず、解禁は「近日中」とされています。記事執筆時点ではV4.5でインペイントを起動しても、V4版のインペイント機能が起動する状態。公式は「開発が予想より少し長引いているため」としていますので、楽しみに待つほかありませんね。
同じくポーション機能も、まだv4.5バージョンでは使用できないままです。画像を読み込んで「ポーション機能」を選ぶと、使用モデルが「v4 curated」に無理やり変更される状態になっています。
インペイント機能とポーション機能は、ローカル生成や他の画像生成サービスではなかなか体験できないわかりやすさと手軽さを兼ね備えた優れた機能であり、NovelAIをツールとして使い倒す上で中心的役割を果たしてくれるものだと思っています。「とてもいいイラストが生成できたけど、手だけがおかしい」とか「同じキャラクターのバリエーションを作りたい」「1枚しかないイラストを増やしてLoRAを作りたい」といったときに、手軽にお願いできるのがNAIの強み。もちろんV4バージョンの時点で十分以上の機能を発揮してくれているわけですが、V4.5で更なる進化を期待したいところですね。
NovelAIには「品質タグ」と「除外したい要素(NP)」がそれぞれプリセットで用意されており、こちらのトグルで自動追加できます。V4.5Curatedと比較してみると、ケモ生成用の「FurryFocus」がfullでは追加されていることが分かります。
埋め込みタグから内容を調べてみると、V4.5fullにおける品質(クォリティ)タグのプリセットは「location, very aesthetic, masterpiece, no text」の4つが自動追加される仕様になっています。(※ユーザーの反応しだいでこのタグはこっそり変更されることがありますので、あくまで記事執筆時点の内容である点にご注意ください)
ちなみに、Curated版では「location, masterpiece, no text, -0.8::feet::, rating:general」が自動追加されていたので、足の長さの調整が済んだととらえることもできるかもしれません。
さて、こちらの画像は品質タグも「除外したい要素プリセット」もどちらもOFFにした状態で生成したものです。これではV4.5の性能を全く活かせていません。
そこで、こちらの生成設定にPP・NPそれぞれのプリセットを適用するとどのように生成画像が変化するかを確認してみました。
ミナちゃんの召喚プロンプトを使って、品質タグも「除外したい要素プリセット」の比較実験を行います。ステップ28、正確度6、シード値1111、サンプラーはEulerAです。生成サイズは「普通(横)」。
「PP:1girl, headphones around neck,white headphones, ponytail, black hair, red-framed eyewear, cardigan, glasses, dark blue sailor collar, blue eyes, looking at viewer, neckerchief, bright pupils, white pupils, ribbon, loose socks, long sleeves, school uniform, grey cardigan,light green neckerchief,mint scrunchie, hair scrunchie,white shirts, upper teeth only, blue pleated skirt,open clothes, semi-rimless eyewear, under-rim eyewear, open cardigan, standing, medium hair, oversized cardigan,sidelocks,hair between eyes,sleeves past wrist,oversized sneakers, mint sneakers,school bag,gradient hair, mint hair,converse,solo,location」
①品質タグOFF 「除外したい要素プリセット」:OFF
品質タグがOFFの状態。なにやらアメコミ風で、品質は非常に低い。
②品質タグON 「除外したい要素プリセット」:OFF
品質タグがONになり、masterpiece由来のバランスは出てきたが、まだまだ品質は悪い。
③品質タグON 「除外したい要素プリセット」:強い
ネガティブも揃ったことで、ようやくAIイラストらしい感じになった。埋め込みデータを見てみると、次のNPが追加されていることが分かる。
追加NP:nsfw, lowres, artistic error, film grain, scan artifacts, worst quality, bad quality, jpeg artifacts, very displeasing, chromatic aberration, dithering, halftone, screentone, multiple views, logo, too many watermarks, negative space, blank page(※太字は以下の"軽い"との違い)
④品質タグON 「除外したい要素プリセット」:軽い
「重い」との違いは言葉で説明しづらいが、さきほど太字にしたタグが反対方向に効いているようだ。
追加NP:nsfw, lowres, artistic error, scan artifacts, worst quality, bad quality, jpeg artifacts, multiple views, very displeasing, too many watermarks, negative space, blank page
⑤品質タグON 「除外したい要素プリセット」:FurryFocus
ケモ風イラストを生成するときのプロンプトに適したNPが追加される模様。別に入れるとケモ風になるわけではない内容だった。
追加NP:nsfw, {worst quality}, distracting watermark, unfinished, bad quality, {widescreen}, upscale, {sequence}, {{grandfathered content}}, blurred foreground, chromatic aberration, sketch, everyone, [sketch background], simple, [flat colors], ych (character), outline, multiple scenes, [[horror (theme)]], comic
⑥品質タグON 「除外したい要素プリセット」:人間に重点を置く
「強い」に対して、さらにキャラクターイラスト系のタグを追加したもの。さほど大きな違いは感じない。
追加NP:nsfw, lowres, artistic error, film grain, scan artifacts, worst quality, bad quality, jpeg artifacts, very displeasing, chromatic aberration, dithering, halftone, screentone, multiple views, logo, too many watermarks, negative space, blank page, @_@, mismatched pupils, glowing eyes, bad anatomy(太字は"強い"との違い)
【考察】
このように、FurryFocusだけが別路線で、他は「軽い<強い<人間に重点を置く」の順に追加タグが増えていくかたちになっています。クォリティタグとNPは相乗効果で画像の品質を向上するものですから、基本的には追加すべきものですが、予想外の結果を招くことも少なくありません。どちらかをOFFにしてしまうとやはり低品質に見える画像が生成されますので、基本的にはONにするか、自分で組んだPP・NPを記入するようにしましょう。
比較して気になったのが、「人間に重点を置く」では「@_@, mismatched pupils, glowing eyes, bad anatomy」が追加されただけなのに、他の3つに比べて大幅に違う生成結果が出たことです。むしろ背景も弱体化したように見えます。シード値を「22222」に変えて試してみましたが…
▼「重い」
▼「人間に重点を置く」
やはり同様の結果が見て取れます。V4.5に限りませんが、まずはプリセットをどちらもOFFにしてみて、好みのタグを自分で探していくのが基本になるかなと思います。
ただ、正直この低品質の一番の要因は画像サイズによるところが大きいです。こちらの画像は無料生成ができる「普通」サイズで生成していますが…
「大」で同じ画像を生成すると同シード値でもこのように変化します。
とはいえ、高品質でオリジナリティのあるイラストを生成するためには、さまざまな画風タグを自分で組み合わせて「画風を作っていく」ことが必須になります。
究極的には、NovelAI上でやるよりローカルで自分好みのモデルを作ったほうが思い通りの結果にはなりますが、NovelAIで一貫性がある高品質な画風を確立するためには、クォリティタグ探りを避けることができません。
では、いったいどのようなクォリティタグを入力していけば、高品質でかわいいイラストができるのでしょうか。ここからは、v4.5で高品質なイラストが出やすいクォリティタグを探ってみた検証結果について報告していきます。これは単純に私の好みと美的感覚に根ざしたものですので、単なる一例として参考にしていただければと思います。
・冒頭にクォリティタグを記述する
メインのプロンプト欄には、冒頭からクォリティタグを記述します。次のように1.5倍に強調する手法が公式サンプルで紹介されており、比較的良い結果が出るようです。
「PP:1.5::amazing quality::,1.5::masterpiece::, 1.5::very aesthetic::,-1::flat color::,year 2025,dynamic pose,detailed eyes,white background,simple background」
flat colorをマイナス方向に適用することで、より書き込み量を上げる狙いがあります。プリセットの品質タグはオフにしてあります。
・ネガティブタグは自分で指定する
プリセットの除外したい要素(ネガティブタグ)もオフにし、一番タグの多い「人間に重点を置く」をベースに、自分の美的感覚に従ってカスタマイズしました。頭身がやや好みよりも低くなる傾向に感じたため、childやloliを追加しました。
「NP:lowres, artistic error, film grain, scan artifacts, worst quality, bad quality, jpeg artifacts, very displeasing, chromatic aberration, dithering, halftone, screentone, multiple views, logo, too many watermarks, negative space, blank page, @_@, mismatched pupils, glowing eyes, bad anatomy,sketch,child,loli,flat color」
・キャラクターの容姿タグはキャラクタープロンプトに回す
これは品質アップのためではないのですが、生成したいキャラの容姿に関わるタグは、メインのプロンプト欄ではなくキャラクタープロンプト欄に回した方が整理がしやすいと感じました。下記のキャラ容姿タグ(ミナちゃん召喚PP)を使用しています。
「PP:girl, headphones around neck,white headphones, ponytail, black hair, red-framed eyewear, cardigan, glasses, dark blue sailor collar, blue eyes, looking at viewer, neckerchief, bright pupils, white pupils, ribbon, loose socks, long sleeves, school uniform, grey cardigan(light green neckerchief,mint scrunchie, hair scrunchie,white shirts, upper teeth only, blue pleated skirt,open clothes, semi-rimless eyewear, under-rim eyewear, open cardigan, standing, medium hair, oversized cardigan,sidelocks,hair between eyes,sleeves past wrist,oversized sneakers, mint sneakers,school bag,gradient hair, mint hair,converse」
・基本は白背景?
キャラクター生成をする際は「white background,simple background」で白背景で生成するのを基本とし、写実的な背景を生成するのはできるだけ避けています。これも好みというか美意識の問題ですが、初心者ほど最初は白背景で生成したほうが無難なのではないかと常々思っていました。画像編集ソフトでこのように白い部分を選択削除して、自分でこのキャラに合う背景をあれこれ工夫したほうがずっと楽しいですしね。
よく見ると髪の毛や股下に白い隙間がまだ残っているので、細かく選択して削除しましょう。フリンジが残ってしまわないように、自動選択ツールの「色の誤差」や「アンチエイリアス」などの設定を調整し、変なところがあればペンタブ使用の消しゴムできれいに仕上げます。
アップでよく見ると、眼鏡と瞳のふちも低品質になっていることに気づきます。ちょっとハードルが高いですが、自分で直していくと愛着がわきます。(瞳の直し方は下記記事参照)

こんにちは、スタジオ真榊です。手の修正を紹介した「第2回」に引き続き、今回もCLIPSTUDIOを使った『AI瞳』の加筆修正についての特集です。メインキャラクターの瞳は、イラストを見た人が最初に視線を送る最重要ポイント。目の描き方は「画風」にも繋がるので、絵やキャラクターの個性を出しやすくなり、ここを簡単に...
<ちょっと脱線:AI絵の背景について>
背景は個性が出るところですので、「こうやりましょう」と私のような素人が呼び掛けるのもナンセンスなのですが、Clipstudioのアセット「質感ぼかし混 ティッシュ」で映えそうな色(ミナちゃんのミントカラーの反対色(ピンクあたり)でざかざかっと塗るだけでも楽しいです。
このような感じで、とたんにAI絵らしい不自然さが和らぎますし、プロンプト指示だけより、自分の好みや工夫が反映されて楽しい感じになりますね。
ちなみに、反対色はこのように、スポイトでミントカラーを取って、円の反対側に来るあたりを見れば分かります。
・ドロップシャドウ
先ほど白い部分を切り抜いたキャラクターレイヤーを、Ctrlキーを押しながらクリックして領域指定してみます。別レイヤーを作ってその領域を灰色で塗りつぶし、移動キーでずらすと、いわゆる「ドロップシャドウ」ができます。
ただの影だとつまらないので、グラデーションツールを使ってカラーシャドウにしても面白いかもしれません。「透明ピクセルをロック」して、灰色のところだけにグラデーションを掛けるだけです。何度でも塗り直しOK。
こんな感じで、白背景はむしろ無限にキャラクターイラストの世界観を広げていける楽しい要素です。クォリティタグ探りをきっかけに、いろいろ遊んでみるのがおすすめ!自分でわざわざ塗らなくても、「dropshadow」や「bokeh」、「blurry background」など、あまり破綻しにくい背景タグを使っていくことでもこだわることができます。
・クォリティタグあれこれ
すっかり脱線してしまったので、背景からクォリティタグの話題に戻りましょう。NPを少し工夫し、「anime screenshot」や「flat color」でのっぺりした塗りから離れ、「realistic」でイラストチックな体型を目指し、「old」で画風を新しくするとこのような感じになりました。
「wind」や「dynamic pose」はとたんに楽しい躍動感のあるポーズになるので気に入っているタグです。あとは「dutch angle」や「foreshortning」、フカンや煽りなどを使っていくともっと楽しめます。
4枚のうち一枚目を拡大するとこのような感じです。
ちなみに、下図は上のイラストと一つだけ設定を変えたもの。何を変えたかわかるでしょうか?
答えはステップ数。step:28だったのを50に上げています。28までなら普通サイズを0Anlasで生成し放題ですが、それよりステップ数を上げると必要なAnlasもぐっと上がる点に注意が必要。大サイズだと1枚50Anlasにアップしますが、品質は良くなるように感じます。
もちろん、キャンバスサイズを手動でさらに上げることでも品質はアップします。こちらはさきほどと同じ設定で、サイズ大ではなく「1536x2048px」を指定したもの。
ステップとサイズをアップすれば単純に細部の正確性は上がっていきますので、プロンプトが組みあがっていざ本番、というときには思い切ってAnlas消費するのも良いでしょう。
ただ、ここまでの画像を見比べていただくと分かる通り、画風はかなりあっちへこっちへブレてしまっていますね。Seed値を変えただけで、下図のように「要素は同じでも別人」の画像が出てきてしまいます。NovelAIで毎回一貫性のある画風にするためには、やはり絵師タグ(クリエイター名そのもののタグ)を混ぜるのが手っ取り早いわけですが、個人的にはトラブルを招きそうなので、できれば避けたいところ。ただ、全く触れないわけにもいかないので、注意点とともに少し検討してみたいと思います。
こちらは実名クリエイタータグを10人ほど組み合わせて、個々人の画風が分からないようにしたものです。各段に品質が上がっており、タッチの統一感も保たれていますが、言うまでもなく取り扱い注意です。
確かに高品質ではありますし、塗りもエッチで魅力的なのですが、普段投稿している私のAI絵とはかけ離れすぎていますね。画風に著作権が宿らないのは今更言うまでもないことですが、合法かそうでないかとはまた別次元で、トラブルを招いたら嫌だな、という気持ちがあります。
・知らないクリエイターのタグを安易に混ぜると…
このFANBOXの検証スタンスとしては、別に違法ではないことどもについて「これはマナー違反なので辞めましょう」といったことをマナー講師のように呼びかけることは控えたいというのが大前提。その上で、トラブルを招きそうなポイントについて紹介するときは、必ずリスクと注意点を注記するのが大事かなと思っています。ここで触れておきたいのは、「自分が見て、これは似すぎだ」と判断できるクリエイターでない限り、タグは使わない方が無難ということです。
例えば、ある3人の画風タグを混ぜたときに、うち1人が非常に個性の強い画風のクリエイタータグで、出てきた画像がものによってはパクリ感に満ち満ちている…というケースがあったとします。しかし、自分がそのクリエイターの絵をほとんど見たことがなかったとしたら、「これはちょっと〇〇先生に画風が寄りすぎててまずいな」というセンサーが働きません。結果、「なんだこれ、モロ〇〇のタグ使ってるのバレバレじゃん」と後ろ指をさされる結果になる――というリスクが増大するわけです。
それなら、きちんと個々人のクリエイターの特色が全く分からない程度に画風を作り込んで、一貫性のある「何にも似ていない画風」の画像を用意し、ローカル用のLoRAを作ってしまった方が安心ということになります(下記記事参照)。

「〇〇に似ている」という感覚はかなりあやふやですし、ともすると魔女狩り的になってしまう部分ではありますが、ちょっと気を遣うだけでトラブルは避けられるはずです。クリエイター本人が見て「パクられた」と悪感情を催さないような見た目になっていれば問題ないわけですから、意図せず「狙い撃ち」にならないよう、よく注意して自己防衛したいところです。
というわけで、「NovelAI V4.5 full最速レビュー curatedとの違いは?クォリティタグ選びは?」でした。
全体的な感想として、着実にV3、V4、V4.5と細かな部分を詰めて進化していっていることが感じられます。一方で、NovelAIをメインに使っている方にとっては、モデルチェンジごとに画風の変更をある程度強制されてしまうことも悩みのタネなのではないでしょうか。ポーション機能をうまく使えば、モデルチェンジによる基本性能アップは享受しつつ、これまでの画風からかけ離れすぎないタッチにもできるかと思いますので、V4.5版のインペイントと同様、搭載を楽しみに待ちたいと思います。
また、画風を一貫させるためには絵師タグの使用を迫られてしまう部分もなかなかに悩み深いところ。誰にも似ていないオリジナルな画風を作り出せたり、それを基にLoRAを作って自分モデル化できるほどAIに慣れていれば構わないのですが、初心者のうちはやっぱりリスクの高い行為ですので、生成画像を外に出す場合は特に注意して臨みたいところですね。
V4.5版のインペイントやポーションについては、また後日搭載されたときにいろいろ検証を行えればと思っています。それでは、今回はこのへんで。スタジオ真榊でした。
AIイラストが理解る!【スタジオ真榊】
2025-06-03 01:43:26 +0000 UTCAIイラストが理解る!【スタジオ真榊】
2025-06-03 01:41:11 +0000 UTCz-kumagon
2025-06-03 01:08:13 +0000 UTCめる
2025-06-02 14:37:33 +0000 UTC