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夏にのぼせて

▼前回のお話

ストーリー付きヌード差分2

  「一等賞〜!おめでとうございまーす!」 商店街のくじ引きで、人生初の一等賞を当ててしまった。 豪華景品はなんと「プライベート・プール付きリゾート一泊二日の旅」。 日頃の運を全て使い果たして得た棚からぼたもち。 二名様限定とのことだったので、りうちゃんを誘って、いざ出発! 「ミーとりうちゃんのランデ...

俺「りうちゃん、大丈夫?」

りう「うん、ごめんね、せっかくの旅行なのに」

りうちゃんを、敷かれた布団に寝かせる。

彼女はふぅ、と息を吐いた。

りう「...のぼせちゃった、みたい」

プールで遊んだ後、俺たちふたりは温泉に向かった。

ひとっ風呂浴び、俺は先に部屋に戻ってりうちゃんを待っていたのだが。

彼女は顔を赤く染め、フラフラになって部屋に戻ってきた。

俺「長湯し過ぎたんじゃない?」

りう「そうかも...」

顔がまだ火照っている。

俺「りうちゃん、何か欲しいものある?」

りう「ありがとう。えっと、その...熱いから、前をはだけたい、かな」

浴衣の下は裸。

前をはだければ、すなわち...

俺「お、俺冷たい飲み物買ってくるよ!」

“はだけ浴衣”補正が掛かった状態の彼女を間近で見てしまったら...

俺「えと、用事があったらスマホで知らせて!じゃ、じゃあーーー」

りう「ダメ」

俺「え?」

りう「出ていくのは、ダメ」

俺「あ、いや、りうちゃんに冷たい飲み物を...」

りう「ここに居て」

俺「でも」

りう「寂しい」

俺「っ!!」

心臓を鷲づかみにされた。

憂いをたたえて「寂しい」の一撃は反則だ。

りう「そこにいて。あっち向いてて」

俺「うっ...!」

背中越しに、衣擦れの音が聞こえた。

手を伸ばせば触れられる距離に、浴衣をはだけたりうちゃんがいる。

でも彼女の方を向いてはいけない。

ミッション・インポッシブルだ。

りう「嘘」

俺「え?」

りう「寂しいのはホントだけど」

俺「う、うん」

りう「いいよ。こっち向いて」

俺「え、だって今りうちゃん、浴衣がその、ちゃんと前が、なんていうか」

りう「大丈夫だから、ほら」

全然大丈夫じゃねぇ!!

プールの時よりもずっと近い。


りう「...ジロジロ見るのは、禁止」

俺「はっ!す、すみません!!」

ぷっ、と彼女は吹き出す。

りう「キミには、なんだか色々見せちゃったな」

そう言うりうちゃんは、ちょっと楽しそうだった。

彼女は目を閉じ、じきに寝息を立て始めた。


俺は彼女の体に、そっとタオルケットを掛ける。

艶やかなその黒髪を撫でようとして、やっぱりやめた。

彼女から少し離れた椅子に腰掛け、天井を見上げる。


『キミには、なんだか色々見せちゃったな』


彼女の言葉を、笑顔を、反芻する。

顔が熱い。

飲みかけのラムネ瓶を手に取り、一気にあおる。

喉にシュワッと流れ込んできた夏は、この上なく刺激的で、甘酸っぱかった。


つづく

夏にのぼせて 夏にのぼせて 夏にのぼせて 夏にのぼせて 夏にのぼせて 夏にのぼせて

Comments

こちらこそ、楽しんでいただけて嬉しいです!

れぶん

主人公くんはチキンもとい、紳士なのです笑 続きも描いていますので、お楽しみに!

れぶん

超絶な癒しの時間をありがとうございます(*'▽'*)!!

あくあセス翔皇帝PG

えええ!!? 「そっとタオルケットをかける」前の空白のスペースに4ページ分ほど文章がありそうなのにww 時世柄、漢を見せるのが良いのかコンプライアンス意識のある行動をとるのが正解か難しいですが、初志貫徹な社会人俺君に自分は好感が持てました😌 続きがきになるー🌱🌱

んなどん


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