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帝国騎士 -1-

この世界では他国との戦争が多く、強い者が生き残れる弱肉強食の世界だった。その中でもバルム帝国は世界で1番の領土を持っており、戦争でも勝利を収め続けていた。 ではその帝国の強みは何か?それがこの世界での謎になっていた。スパイや裏切り、捕らえた兵士の拷問等で国の情報が漏れることなどがざらにあるが帝国ではそれが無い。そして敵国に捕らえた者も拷問などで口を割ることは一切なく、自ら自害することが殆どだという。 逆に敵国のスパイは何故か1度帝国に潜入すると自分の国を裏切り帝国に仕えるようになるという。そういった者も含め帝国兵士の裏切りなどもなく、1度帝国に仕えると除隊者ゼロという奇跡みたいな記録まで持っている。 そのため帝国は敵国の情報を持ち、自国の機密情報を漏らさないという普通では有り得ない状態がずっと続いていた。 それが世界最強国であるバルム帝国という国だ。 そんなバルム帝国の人間である俺の名前はヴァン・マクウェン。所謂普通の平民だ。でもそんな平民の俺は沢山の弟や妹、家族を養う為に必死に努力をして限られた者しか入学出来ないバルム帝国の騎士学校へと入学した。バルム帝国では騎士の称号を得られる者は選ばれた人間しかおらず、帝国兵士として優秀な功績を残すか、この騎士学校に入学するかだった。優秀な人材を育てるだけあって学費や学校生活に必要な経費は全て免除だった。だが勿論倍率は高く、本当に文武両道な者しか入学出来なかった。そして仮に騎士学校に入学出来ても卒業出来るのは更に限られた人間になっていた。そしてその騎士称号は持っているだけで最低でも准士官並の地位があり場合によっては単独行動も許される立場にある称号だった。そんな選ばれたバルム帝国の騎士学校を卒業して帝国騎士となった俺は新たな帝国騎士として入隊式を迎えていた。 「おめでとう!!諸君らは今日から偉大なるバルム帝国に仕える騎士となる!!それを誇りに思い帝国に仕えるのだ!!」 『はいっ!!』 指導官が今日から新米騎士となる騎士学校を卒業した俺達の前で大声出して仰々しく喋る。そして俺達も憧れである新品の真っ黒な詰襟軍服を纏いながら誇りを持って敬礼をした。国のために、家族のために。 「では、誇りある新たな帝国騎士諸君。今から私が言う言葉を続けて復唱したまえ。これはとても重要な言葉だ」 俺はその時、何も考えていなかった。ただ今から言うことは重要な言葉なんだと。復唱してこの言葉を覚えとかないといけないぐらいにしか考えてなかった。 「バルム帝国に永遠の忠誠を!私の全てを帝国へ捧げます!!ロックリリース!!」 指導官が仰々しく言う。そして俺達、新米騎士達は復唱した。 『バルム帝国に永遠の忠誠を!私の全てを帝国へ捧げます!!ロックリリース!!』 すると俺達が着ていた帽子と軍服の胸辺りから魔法陣が浮かぶ。赤く光出したそれは全身に電気が走る様な衝撃を与えた。 「がァっ!ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ヴヴヴヴヴヴヴ!」 頭を抱えて膝を付き、俺は頭を前後に振る。 その間、悶える様な苦しみと共に言葉が脳内に突き刺さる。 “従え。忠誠を誓え。家族、命、人生、お前の全ては帝国のモノ。裏切る事のない忠誠を。どんな命令も従え。お前の存在意義は最早帝国の為だけにある。忠誠を。忠誠を。忠誠を。忠誠を。忠誠を。忠誠を。忠誠を。帝国に絶対の忠誠を” 「忠誠を...帝国に...忠誠を...帝国に...忠誠を...」 暫くすると俺は口から自然と忠誠の言葉が漏れ出していた。全身を巡る苦痛もなくなりゾンビの様にふらふらと立ち上がると、また魔法陣が光だし次の言葉が脳内に聞こえてくる。 “お前は帝国のモノだ。帝国に忠誠を。理解出来た褒美に快楽を与えてやる。帝国に忠誠を誓った者だけに与えられる幸福だ。命令に従え。任務を成功させろ。全ては帝国の為に。さすればまた褒美を与えてやる” その言葉が聞こえた後、魔法陣はまるでインクが染み込む様に俺の中に消えていった。そして与えらる愉悦の快楽。全身をゾクッとした快楽が巡り俺は両手で思わず自分を抱きしめ、悶え、射精をした。そして頭に脳内麻薬が溢れ出して俺は完全な帝国騎士へとなった。家族を養うために帝国騎士になった事などすっかり忘れて... 俺は帝国騎士として完成するとそのまま拳を胸に当てて、赤黒く濁った瞳で真っ直ぐ前を見つめていた。他の同僚達も続々と並び、全て新人騎士が完全なる帝国騎士へと完成した。 「おめでとう!これでお前達も立派な帝国騎士だ!」 『はっ!!ありがとうございます!!バルム帝国に永遠の忠誠を誓います!!私達の全ては帝国のために!!』 その声は先程よりもハッキリと響き渡り帝国奴隷になった事を示していた。

Comments

ありがとうございます! なるべく早く更新出来るように頑張ります!

シカク

これは続きが気になりますね!!楽しみにしてます!


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