SamSuka
シカク
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堕ちる青春 -1-

「ファイアーショット!!」 「ぐあっ!!クソっ!このオレサマがこんな所でぇぇぇ!!」 爆発音と共に一体の怪人が吹き飛んだ。 トドメを刺したのは赤いマスクと赤に白いラインが入ったスーツに身を包む、この世界を悪の組織から守るヒーローの1人、レッドだ。 ヒーローは4人体制で他にブルーとイエロー、グリーンがいる。 「今日も絶好調だな!ご苦労さん!」 そう言いながらレッドとハイタッチをするのは同じくレッドと前線で戦っていたブルーだ。 レッドとブルーは近距離でイエローとグリーンは主に遠距離攻撃を得意としており4人の連携はそこら辺の怪人を一切寄せ付けないほど圧倒していた。 「よしっ!じゃあ基地に帰って任務完了の報告だ」 ヒーロー達のお陰で今日も悪の組織から世界が守られているのであった。 「怪人がまた一体ヒーロー達によってやられた様だな。相変わらず侵略は進まないままか?」 薄暗く広がる大広間、上座にある豪華な椅子に座る悪の組織のボスであるサウザントが幹部のマクロに低い声で問いかける。 「はっ!申し訳ございません!!ですがサウザント様、それももう暫くの辛抱です」 「ほう...その言葉、期待してもいいのだな?」 「はっ!お任せ下さい!長年潜入させていた部下から面白い情報といっしょに敵の正体を得ることが出来ました。そして我が研究所で遂にアレも完成し、上手く行けば敵の戦力をこちらに取り込むことも可能です」 跪き頭を垂れていたマクロだが、顔を上げニヤリと笑みを浮かべる。 「ならばマクロ、お前に一任する」 「はっ!必ずやサウザント様のため成功させてみせます!!」 悪の組織が現れて怪人に銃など既存する兵器が通用しないと分かるとすぐに対策としてヒーロースーツが作られた。だが、中々適合者がおらずやっと発見された適合者は高校生2名と大学生2名だった。まだ未成年の4名だったが世界のために政府はすぐに接触をしてヒーローになるように説得をした。 様々な条件を出し、了解を得た政府は4名をすぐに転校させて周りにはヒーローである事をバレない様に生活をしてもらっていた。 レッドである三沢剣とブルーの深谷翔は同じ高校に通う事になり、お互いヒーローに選ばれた同士でもあったため、出会ってから仲良くなるまでそれほど時間はかからず今では親友という間柄になっていた。 だが、剣は翔に持っていはいけない感情を持ち始めていた。それに剣が気付いた時は死ぬまで隠し通す事を決意した。でも日々、話す度、触れ合う度にその感情は膨れ上がっていった。 「はぁ...うん...翔...イクッ...」 放課後マンションの一室、その言葉の後に白い液体が剣の陰茎から飛び出る。剣はここ最近、日に日に高まる翔への感情をオカズに抜いていた。そうでもしないと本人を目の前に抑えられる自信がなかったからだ。翔に対しては申し訳ない気持ちはあったが仕方が無い事だった。そんな時、ピピッと電子音が部屋に鳴り響く。ヒーロー専用の通信機を見ると基地へと集合して欲しいとの事だった。 「何かあったのですか?」 剣はすぐに秘密基地へと向かうと既に他のヒーロー達は集まっていた。 「あぁ、まずはこれを見てくれ」 モニターにある男の映像が映る。司令官が渋い顔を見せて、その男について説明が始まった。 「先程、怪人センサーに反応があったのだがその場所では何も無く、至って平和だった。近くにいたイエローにも異常がないか調べてもらったが何も無かった。しかし、隠しカメラで解析してみると人間に化けた怪人であることが分かった。恐らくこの男がセンサーに反応したのだろう。男を見失ってしまったのだが、何をしていたか目的も定かではない。皆、重々に注意しておくように」 「はいっ!!」 司令官が部屋から出ていくと俺達は一息つく。 「ほんと、まさか町中に堂々と現れるなんてな。全然分かんなかったよ」 両手を挙げて困った様に口を開くのはイエローである喜久田歩だ。 「全くその通りだ」 それに同意し、厳しい顔を浮かべるのはグリーンである五十嵐進。 「とりあえず今日はこれで解散だな。俺はジムで鍛えてから帰るけど皆はどうする?」 「じゃあ、俺も」 「僕もよければ一緒に」 「すいません、俺は帰ります...」 歩がそう言うと翔と進は共にジムに、剣はバツの悪そうな顔を浮かべながら先に部屋を出ていくのだった。 “どうした?体調でも悪いのか?” 翔からメッセージが届く。やはり気になったのか翔からのメッセージに剣は大丈夫と一言返事を返して痛む心を抑えながらマンションへと戻るのだった。 その途中、あとマンションまで100mといった所か、道の真ん中に全身黒を身に纏う怪しげな男が壁を背もたれに立っていた。 少し気にしながらも通り過ぎようとすると男から声がかかる。 「三沢剣くんだね?」 「そうですが。誰でしょうか?」 「私の名前はマクロと言います。分かりやすく言うとレッドである君達ヒーローと敵対している組織の者だと言った方が分かりやすいかな?」 「なっ!?」 剣はすぐに距離をとって通信機に手を伸ばす。 「待ってくれ待ってくれ!今日は戦いに来たんじゃない。話し合いに来たんだ」 「話し合い...だと...?」 「あぁ、話し合いだ」 剣は通信機で本部との連絡を試みるが連絡がつかない為、何度もカチカチと音を鳴らす。 「さすがに仲間を呼ばれちゃ不味いから一時的に妨害電波は出させて貰ってるよ」 「くそっ...!!話って何だ?」 「話が早くて助かるよ」 マクロは笑みを浮かべゆっくり1歩1歩剣へと歩み寄る。 「いきなり核心をつく話になるのだけどデリケートがないとか思わないでくれよ?手短に済ませたいだけだからね」 「いいから何だよ」 「キミ、ブルーのこと、深谷翔くんが好きだよね?友達としてじゃな...」 「だまれっ!!お前がそれ以上言うな!!」 「おっとっと、怖い怖い」 剣は鬼の形相でマクロを睨みつける。 マクロは1度止まるが再び剣へと歩み寄る。 「何故お前が知ってる」 「こちらにも特別な情報網があってね」 「私はね、キミに協力したいんだよ!その恋を叶えてあげたいんだよ!だから今日こうやって来たんだよ」 「一体何が目的だ。俺を脅すつもりか?」 「いやいや、ただね...」 マクロは遂に剣の目の前まで近付き首筋の辺りにポンと手を置く。 「私のアドバイスを聞いて言う通りに動いて貰いたいんだよ」 ニヤッとマクロは口を吊り上げる。マクロが触れた瞬間、チクッとした感触といっしょに剣の瞳孔は小さくなりキューっと絞られる。その瞳孔は小さく震えて視界を揺らす。 「あ、あ"、あ、あ、」 そして再び大きくなった黒目は光を失っていた。生気を失い半口が開く剣の顔に先程の様な威勢の良い姿はどこにも無くなっていた。 マクロは剣の首筋に小さな針を打ち込むと同時に数ミリにも及ばないナノマシンを体内へと侵入させ、その脳を支配した。その結果、剣は現在まるで催眠術に掛かったような状態になっている。ナノマシンは更に時間を掛けて今後その脳の支配を広げていくことになる。 「さてと、私の声は聞こえますね?」 「はい...」 「では1つキミにアドバイスです。キミにこの筒を渡しておきます」 マクロは剣に直径1センチ程の黒い筒を見せる。 「この筒の中にある針をキミの愛する人に打ち込めばいいんです。そうすればキミのようにその愛する人もキミのアドバイスを聞いて言う通りに動いてくれますよ」 「これで...翔も...」 「はい。どうぞ。あといっしょに私の連絡先も渡しておきますね。途中経過や結果をしっかり連絡して下さいね」 「分かった...」 「では、私はひとまずこれで」 「あぁ...ありがとう...」 「いえいえ、連絡待ってますね」 そのセリフを最後にマクロはスっと消える。 剣も何事も無かったように筒を握りしめ、マンションへと歩いていった。 次の日の昼休み。剣は早速行動へと移す。何時もは教室か食堂で翔とご飯を食べているが、今日に限っては屋上で食べようと剣は提案した。屋上にて何気なくいつも通りの会話が進む2人はご飯を食べ終わるとそのまま周りに誰もいない為、ヒーローについての話になる。 「やっぱ変身ポーズって大切だと思うんだよ!」 「その話前から言ってるけど俺たちしか変身する時見ないだろ?外で変身するにしろ誰にも見られない場所でするし、大してこだわる所じゃないだろ」 「いやいや、やっぱリアルにヒーローになった事だしさ。そうだ!翔の考えてみたポーズ1度やってみてくれよ!そこからインスピレーション湧くかもしれないし!」 「えぇー嫌だよ」 「頼むよ」 「じゃあ今適当にパッと考えてみたやつな」 そう言って翔は立ち上がる。ベルトに触る動きの後に両手でクロスマークを作るポーズを決めた。 「そのまま!そのまま!それだったらさこうした方がもっと...」 剣はそう言いながら翔の首筋へと手を持っていく。その刹那、翔は剣と同様にその瞳孔が小さく絞られる。小さく声を漏らす様子はナノマシンが脳内へと侵入している証拠だった。そして霞んだ黒い瞳が大きさを取り戻す。 「俺の声聞こえる?」 「あぁ...聞こえる...」 「俺のお願い聞いてくれるか?」 「剣の願い、聞く...」 「翔は俺のこと、どう思ってる?」 「剣は俺の何でも話せる親友だ...」 「親友か...ってことは俺のこと大好きだよね?」 「あぁ...」 「俺のこと恋愛対象として好きってことだよね?」 「いや、俺の好きは親友として...」 「それは違うんだよ」 「違う...?」 「あぁ。翔は俺のことを恋愛対象として好きなんだ。愛してるんだ」 「剣を、あい、してる」 剣の言葉に翔の瞳が、言葉が、体が、震える。 そして改めて剣は続ける。それに翔の震えは止まる。 「そう。深谷翔は三沢剣を愛してるんだ」 「俺は剣を愛してる」 「俺も翔を愛してる。嬉しい?」 「嬉しい...俺も剣を愛してる...」 「なら相思相愛の俺たちは恋人同士だね。決して離れられないヒーローという絆で繋がった、ね」 「あぁ...俺たちは恋人同士だ...」 翔と恋人同士になれた。ナノマシンによる暗示だと剣はハッキリ理解しているのか翔の言葉に剣は頬を染めて嬉しそうに笑顔を見せていた。 「じゃあもう一つ、恋人のお願い聞いてくれるか?」 「あぁ...聞く...」 「じゃあこれから俺が翔の前で指を鳴らす時、翔は俺の奴隷として目覚める。分かった?」 「分かった...指、鳴らすと、俺は剣の奴隷...」 「そうそう。じゃあ、もうそろそろ昼休みも終わるし目覚めようか」 その言葉に翔はハッとして目覚める。 「翔!」 「剣!」 剣が声をかけると翔は大事なものを見るような優しい目をして返事をする。 そのまま剣は翔の唇を奪うも何も抵抗すること無く、喜んで舌を絡め始めた。 「俺たち、ずっと一緒だよな?」 剣が不安そうな目をして言うと力強い目で剣の頬に触れ、翔はその言葉を返す。 「当たり前だろ!俺はお前を手放す気はないからな!」 剣は目をウルっとさせて、遂に翔を手に入れられたことにホッとする。そして今度は黒い笑顔を見せてパチンと剣の目先で指を鳴らした。 すると翔の力強い目がトロンと垂れ下がり甘い顔を見せる。 「はぁ、ご主人様ァ...ご主人様ァ、俺に命令して下さィ...何でも、何でもします」 「よしよし、翔は可愛いな。じゃあ、でっかくなったコレ、しゃぶってくれる」 「はぁい!!もちろんです!!」 剣は先程の翔とのキスで膨らんだ股間を指すと翔はすぐに跪いてベルトを外し、その一物を顕にした。 「はぁ、はぁ、ご主人様、よろしいでしょうか?」 「ちゃんと待てが出来るなんて偉いな。勿論いいよ」 翔は口を大きく開けてかぶりつく。歯を当てない様に主人の肉棒を丁寧にしゃぶる。 翔のその様子に剣は更に興奮する。そして 「あぁ、ヤバい、もうイク、翔にこんな事されるなんて夢みたい。翔、俺の、全部飲んでよ」 剣の言葉に翔はコクコクと何回も頷く。 「イクっ!」 剣は腰を突き出し、翔はそれに耐えてゴクゴクと喉を動かす。全て飲み切り離すと、翔はその半開きの口にトロンとした目させ、惚けた顔を晒していた。 「ご主人様ァ、とても美味しかったです...ありがとうございます...へへっ」 その後チャイムが鳴り、剣と翔は何事も無かったかの様に服装を正して、トイレで翔の顔を洗い、再び指を鳴らして翔を恋人にしてから慌てて教室へと戻った。


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