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シカク
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堕ちる青春 -2-

放課後、剣と翔は基地でトレーニングをしながら待機をしていたが怪人が現れなかった為、今日は簡単なミーティングだけをしてそのまま帰ることになった。 「翔、行こうぜ」 剣がそう言って立ち上がるとイエローである歩から声がかかる。 「お前ら今日基地に来てから何時も以上にベッタリだな。どうしたんだ?まさか付き合い始めましたーとか言わないだろうな?」 歩がおちょくるように指を剣へとちょんちょんと突き刺す。それに対して剣は翔と肩を組んで笑顔をみせる。 「まあ、俺たち付き合ってるって言われても仕方ないくらい仲良いっすから!な、翔?」 「あぁ、まぁ、そうですね、ハハ」 「ヒューヒュー!たまには俺にも付き合ってくれよな!進は堅物過ぎてこんな気楽な俺とはたまにノリが合わないからな」 「おい、歩!怒るぞ」 「すまんすまん」 「お二人共やっぱり何だかんだ仲いいですね」 翔は和むように笑い、そのまま剣と二人肩を組んだまま会議室を出た。 「うーん俺の考え過ぎか?」 会議室に残る歩は二人に妙な違和感持っていた。何かが、言葉に出来ないがいつもと何か違う気がした。 「お前が珍しいな。でも考え過ぎだろ。トレーニングもミーティングも特に俺は違和感を持たなかったぞ」 「進が言うならそうか」 歩が自分の直感を信じていたならば二人が変化した事に気づけたかもしれない。たが、その大事な会話は何も無く終わってしまった。 帰り道、剣は指をパチンと鳴らす。すると翔は目をトロンとさせて剣の奴隷へと変貌する。 「あ、ご主人さまぁ」 「こんな道端で股間膨らまして翔はエッチだな。俺の家着くまで我慢だぞ」 「はぁい、もちろんです」 他の人から見れば股間と会話以外違和感のない二人はそのまま剣の家へとたどり着いた。 これから翔とどう楽しもうかと部屋に入ると剣は驚きの表情を見せる。 「やあ、おかえり。待ってたよ」 そこには笑顔で2人を迎えるマクロがいた。 「なっ!何でお前が!?」 「ご主人様、お下がりください!」 すかさず翔は1歩前に出て剣を守る態勢へとはいる。 「君から連絡を受けてそろそろいいかなと」 それを気にすることなくマクロはそう言うとパチンと指を鳴らす。すると剣の表情は抜け落ちて催眠術に掛かったようなあの状態へとなった。 「ご、ご主人様!?お前!!ご主人様に何をした!?」 「ちょっとそこのブルーを黙らせてもらえないか?」 「分かった。翔俺が命令するまで少し黙ってろ」 「わ、分かりました...ご主人様...」 ご主人様である剣の命令には逆らえず翔は苦い顔を示して、その言葉に従う。 「さて、そろそろ君たちを次のステップに本格的に私たちの為に働いてもらおうかなと」 マクロはある物を取り出す。それは前回使った黒い針とはまた別の今度は真っ白な針だ。 「やっとこれが完成したんだよ。これを君に打ち込めば前に打ち込んだナノマシンと融合して君の脳は思考は我らの組織に染まる」 そしてマクロはボーッと立つ剣へとその針を打ち込む。 「がぁ、あぁっ、あ"あ"!!」 剣は頭を抱え白目を剥く。その苦しそうな様子に翔もオロオロと戸惑っていたが剣を抱きしめて落ち着かせようとする。命令通りに声は出さずただ剣が苦しむのを黙って見守っていた。 暫くして剣が落ち着くと翔に一言‘ありがとう’と言って立ち上がる。そしてマクロの前に直立し、その右手を左胸へと運ぶ。 「マクロ様、三沢剣、組織の戦闘員として目覚めました。ご命令を。組織にサウザント様に忠誠を誓います」 「ご、ご主人様??」 剣の宣誓に翔も命令を無視して思わず声が出てしまう。 「フフフ...ハハハ!成功だ!!これで三沢剣、いや正義のヒーローレッドはサウザント様のモノだ!!レッド、お前に組織としての初めての命令だ。これをそこのブルーへと打ち込め!」 「はっ!お任せを!」 マクロから真っ白なナノマシンを受け取ると剣は翔の方へと向く。 「そんなに不安そうな顔をするな。組織の戦闘員になっても俺達は親友で恋人だ」 「ご主人様...俺は...ヒーロッ...」 剣は翔の言葉を最後まで聞くことなく、手に持つ針を首筋へと打ち込んだ。 マクロの前には2人のヒーローが組織の敬礼をして立っている。2人の主従関係は命令によって解消されたが、お互いを縛り付けるように恋人、親友関係はそのまま引き継がれナノマシンによってその恋心さえも増幅されている。そんな2人にマクロは笑みを浮かべ更に組織の戦闘員として、いや悪のヒーローとして相応しいモノにする為に2つの黒いベルトとブレスレットを取り出す。そして2人はそれを喜んで受け取り、悪のヒーローへとなる為に‘変身’する。 その姿は赤いマスクと赤に白いラインが入ったスーツではなく、黒いマスクと黒に赤いラインが入ったスーツへとなり組織へと相応しい悪のヒーローが誕生した。 「ブラックレッド変身完了しました!」 「ブラックブルー変身致しました!」 「これも成功だ!!レッド、ブルー、これでお前達は組織の悪のヒーローとなった!!散々お前達にやられた分サウザント様の為に働いて貰うぞ!!」 『はっ!!俺たちは組織の戦闘員としてヒーローとしてサウザント様に忠誠を誓います!!』


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