SamSuka
シカク
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ヴァイス教~case 2_2~

部屋に誰かが入ってくる気配がする。俺は鉄扉の方へ目を向ける。来たのはあの青年だ。 「食事を持ってきました」 そう言って青年は干し肉一切れと水を手足が動かない俺の口へと運ぼうとしたが俺は自白剤の混入を疑いそれを拒否する。 「変なものは入れてませんよ。貴方に死んでもらったら困るんです」 「どういう事だ?情報も吐かない俺など不要なはずだ」 「そのうち分かりますよ。神の偉大さと共にね」 結局俺は食事を拒否し続け、そのまま青年は部屋を出て行った。とりあえずさっきの会話から俺を殺す気は無いことが分かった。だが、何の為に生かしている?俺にどうにかして情報を吐かせるすべでもあるのか?くそっ!何が目的か分からねぇ。青年に助けを求めたとしても教祖に対してあの崇拝っぷりじゃ絶対無理そうだ。やっぱり青年は教祖に何らかの方法で操られているのか?脱出方法も思い浮かばないし、どうすれば。段々と眠気が…くそっ…… いつの間にか眠っていたようだ。目を覚ますと頭がスッキリしていた。どれくらい眠っていたのだろうか。 それよりここから脱出を…。ってどうしてだ?どうしてここから出ないといけない?俺はヴァイス教をスパイしていたのだからこうやって罰を受けるのは当然だ。何故昨日からここから脱出する事ばかり考えていたんだろうか。それよりも何でスパイなんか?いや、それは俺がシンバ帝国の兵士だからだ。だからってヴァイス教をスパイしていい理由なんかならない。でも俺は騎士団長から命令を受けて…何だこの違和感は?ヴァイス教は国ではなく組織なのだからそんなに神経質になってスパイする程なのか? そうやってあーだこーだ暫く考えていると扉が開き、ルイスが入室する。 「おはようございます。食事を持って来ました。熟睡していたようですが気分はどうですか?」 「ああ、食事か。ありがとう。気分は昨日よりかはマシだ。マシ?いや、何かが…いや、でも体調は悪くない…」 「やっと素直になってきましたね」 「どういう事だ??」 「そのままの意味ですよ。昨日は随分反抗していましたから」 「そうだな。自分でもよく分からないんだが、それは悪かった。謝るよ」 「いえいえ、素直になってくれたのなら大丈夫そうですね」 そう言ってルイスは俺の手錠を外す。 「い、いいのか!?逃げるかも知れないんだぞ!」 「そのままじゃ食べにくいでしょ?大丈夫ですって逃げてもまた捕まえますし、貴方には負けませんよ。それに逃げる気なんてないですよね?」 「まぁ…確かに…」 手錠が外され逃げる絶好のチャンスなのに不思議と逃げる気は起きない。昨日はあんなに脱出しようとしていたのに。悪いのはスパイをしていた俺なのにどうして反抗なんてしていたんだろう? 俺はルイスに見つめられながら食事を取る。昨日とは違い、パンにシチューと裏切り者にしては豪華だ。 「ヴァイス教の事、どう思います?」 ルイスが唐突に質問する。どう思う?俺は今感じる素直な気持ちを言葉にした。 「いい教団だと思う…慈善活動もよくしてるし…でも教皇に裏表があるのはちょっと心配かな…あ、あとあのスキルの紙とか…バレたら大変な事になると思う…」 自分で出した素直な気持ち。口に出しながらまた違和感を感じる。頭の中でその違和感の正体を探していると俺の手をルイスがそっと柔らかく包む。 「教祖様を心配してくれるんですね?ありがとうございます」 「え、いや、そんなつもりは…ただ素直な気持ちを…」 「ええ。でも貴方の言葉嬉しかったです」 「そ、そうか」 “嬉しかった”と笑顔で言われ、顔が熱くなり頬が染まる。近くで見るとルイスの顔はよく整っていて黒髪の短髪で爽やかだ。女の子ならこれ1発で落ちていると思う。俺も思わず顔を逸らした。 「やっぱりまだ話してくれる気にはなりませんか?」 「裏切れない…悪いのは分かっているんだがな…どうしても…」 大きな目で俺を見つめるルイスに思わず吐いてしまいそうになるのをぐっと抑える。心苦しいのだが、やはり生まれ故郷の帝国は裏切れない。 「まあ大丈夫です。もしその気になったら言ってください。あと何も無いと暇かと思って教典持ってきたんですけど読みます?」 「あぁ、読まさせてもらうよ。どうせじっとしてるだけだしな」 その後、昼と夜のタイミングでルイスは俺の元へと食事を持って来てくれた。その際にヴァイス教についての話を色々と聞いた。信者として振る舞う為に自分でも色々とヴァイス教について調べたが、当時は嘘くさい話だと信じず、ただ知識だけを頭の中へと蓄えていたが、今なら何故か信じられる。自分が知っているもの以外、ルイスの話で新たに知る話もとても為になる話ばかりだ。やはり人から直接話してもらう方が信憑性があるという事なのだろうか。 今は何時だろうか。窓も無い為、光源は扉近くで光る小さな魔法石のみだ。朝昼晩のタイミングはルイスが食事を持ってきてくれるので分かる。いつまでこの生活が続くのだろうか。いや、でもこれは罰だ。俺は祖国の為とはいえヴァイス教をスパイするべきではなかった。きちんと任務に対して意見をすれば良かった。ヴァイス教は悪い宗教ではない。皆が幸せになれるように教祖が頑張ってくれている。今日のルイスとの話で、理解は更に深まった。ああ、考えに更けていると眠気が襲ってきた。俺はそのまま目を閉じ、眠った。 目が覚めると俺はある衝動に駆られる。何だ、簡単な事だ。ここにただ居るだけではダメなんだ。ちゃんと償いをしないと。鉄の扉が開き、ちょうどルイスが食事を持ってきてくれた。タイミングがいい。俺はルイスの前に早足で近寄り跪く。 「ルイス、いや、聖騎士様。俺を改めてヴァイス教に入信させて下さい!前のような偽りではなく、今度はちゃんとした信者として、教祖様に祈りを捧げたいです。そしてこの愚かな罰の償いをしたいのです!」 俺の言葉に聖騎士様は優しく微笑んで下さる。 「嬉しいです。やっと教祖様の崇高な考えを理解してくれたのですね。貴方を改めてヴァイス教の信者として聖騎士ルイスの名の元に認めます」 「あ、ありがとうございます!!」 無意識に俺の目からは涙が溢れる。嬉しい…、これが神を信じるという事なのか。 「では折角ですし朝のお祈り、一緒にしましょうか?」 「はい!ぜひ!」 「あと俺の事は聖騎士様じゃなくて、ルイスでいいですよ」 「は、はい!ではルイス様で」 「あと名前、貴方の真名は?信者になるなら真名を教えて下さい」 「はい。俺の名はシェイドと申します」 「ではシェイドさん、祈りを捧げましょうか?祈りの言葉は覚えてますね?」 「はい!勿論です!あと俺の事は呼び捨てお願いします!ルイス様はヴァイス教では聖騎士様。俺なんかただ数年早く生まれただけでルイス様に敬称を付けられる立場ではないです!」 「では遠慮なくシェイドと。ではお祈りを」 俺はルイス様と共に跪いて祈りを捧げる。教祖様へのお言葉を捧げる度、冷たい牢獄の空間だが、俺は陽だまりの中に居るような暖かさに包まれる感覚になる。これがヴァイス教の祈り。そして暖かくなる心はそのまま股間へも影響して、徐々に膨らみを増す。恥ずかしいとは思ったが、それと同時に神への高ぶる気持ちが興奮を引き起こさせる事に更なる偉大さを感じた。気持ちイイ…教祖様に祈りを捧げる事がこんなに気持ちイイとは。 「…シェイド、シェイド」 俺はその言葉にハッと意識が戻される。 「随分と熱心にお祈りをしてた見たいですね」 「す、すいません」 「いえ、謝ることではないですよ」 ルイス様は立ち上がり、まだ跪く俺の股間をじっと見る。 「お祈りで勃起するのは真の信者だけですよ。シェイドもお祈りの最中に教祖様の事を思って興奮したんですよね?おめでとうございます、シェイドも真の信者の仲間入りです」 「あ、お、俺が真の信者…スパイで裏切り者の俺が…いいんですか…?」 「いくら裏切り者でもその股間の膨らみは教祖様への信仰の証。シェイドが改心した事は確かです。俺は喜んでシェイドを受け入れますよ」 「あ、ありがとうございますルイス様!!おれ、おれ嬉しいです!!」 「これは思ったよりも早いな…夜には完成しそうだ…」 「え?」 「いや、何でもありませんよ。では食事は置いていきますね。俺は仕事があるのでまた昼に来ます」 ルイス様が出ていき、1人となった冷たい部屋で食事を取る。信者として目覚め、この気持ちを恐れ多いがルイス様に共有したかったのだが、仕方が無い。忙しい方だ。少し寂しい気持ちが生まれる。食事は昨日と同じで体が温まる。裏切り者にもこんな待遇をしてくれるなんて、教祖様は素晴らしい御方だ。食事が終わると俺は教典を手に更に信仰を深めていった。 教典を読み、信仰を深めていると扉が開く音がする。 「すいません。少し遅くなりました。食事をお持ちしました」 集中して読み込んでいた為、時間の経過に全く気付かず、もうお昼の時間になっていた。集中してヴァイス教の教えを頭に刻み込んでいたせいか、ルイス様が持って来てくれた食事を目にすると反射でお腹が鳴った。 「お腹空かせてしまったみたいですいません」 「いえっ!!とんでもないです!!いただきます!!」 「改めて聞きたいことがあるんですが大丈夫ですか?食べながらで大丈夫ですよ」 「はい!何でも聞いて下さい!」 「シェイドはどこの国のスパイなんですか?それともどこか組織の?」 「あ、そういえば言ってなかったですね…。俺はシンバ帝国の兵士なんです。団長から大きくなったヴァイス教を調査せよと命令を受けて来ました」 「なるほど、シンバ帝国」 そう呟くルイス様からギリッと歯を食いしばる音が聞こえる。 「申し訳ありませんでした!今更懺悔なんて遅いですよね」 「いえ、よく告白してくれました。他にはもうないですか?」 「じ、実は俺以外にもう1人スパイがいるんですが、少し時間を頂けないでしょうか?俺が説得してみます!教祖様の目指す素晴らしい思想を学べば分かってくれると思うんです!!」 「分かりました。とりあえず1度教祖様と相談してみます。先程の事も報告しないといけないので俺は1度戻ります」 「ありがとうございます…ありがとうございます…」 俺は教祖様に相談して頂けるというルイス様の広い心に感謝と罪の意識に揉まれながら頭を地面につけて感謝をする。 「では、また夜に来ますね」 俺はルイス様が部屋を出るまで頭を地面に擦り続けた。 帝国のスパイという事をルイス様に話してしまった。不思議と祖国を裏切ったという後悔はなく、寧ろ吐き出してしまいスッキリとした気持ちになっていた。 夜が待ち遠しい。 あれから数時間過ぎた頃、俺は教典をひたすら読んでいた。有難い話や教祖様のお考え、それを取り込み続けた。すると急な頭痛が襲う。次に身体が熱くなり、苦しくなり、股間が膨らみ窮屈になる。頭の中では言葉が刻まれる。自分の立場、役割、生きる目的、生涯を捧げるべき主人。 “お前は奴隷” “教祖様に忠誠を” “お前が従うのは帝国ではない” “従うべきは教祖様” “お前は教祖様に人生を捧げろ” “教祖様の道具” “教祖様の変態ホモ奴隷” “教祖様に従うことが幸福” “教祖様の奴隷である事が幸せ” “全ては教祖様の為に。全ては教祖様の為に。全ては教祖様の為に。全ては教祖様の為に……” 様々な言葉が頭を貫く。だがそれは一瞬だった。そしてその一瞬の間に俺は理解する。自分がどうなったのかを。 全身が教祖様の魔力で包まれている。とても暖かく、幸せだ。あぁ、これが幸福。今俺は人生最高の幸せを感じている。興奮は収まらない。股間はびしょびしょだ。だが、気にならない。だって、射精が収まらず、まだまだ濡れるのだから。俺は脳内に刻まれた言葉を繰り返し、ビクビクと震え、幸福に堕ちていった。 どれくらいだっただろうか。相変わらず俺は幸福に浸っていた。すると扉が開く音がする。入ってきた人物を見て、俺の体は反射的に動き、その人物の元へすぐに駆け寄り跪く。 「あ、あぁぁぁ教祖さまぁぁぁぁ!!大変申し訳ございませんでした!!俺は帝国のスパイという大罪を犯しました!ですが俺は生まれ変わりました!教祖様のご加護で真の信者として目覚める事が出来ました!教祖様の奴隷として全て捧げます!如何様にも俺をお使い下さい!俺は教祖様の道具!教祖様の淫乱ホモ奴隷です!!」 「俺の奴隷として目覚めたようだな」 「はいっ!」 教祖様が跪く俺に目線を合わせて頬を撫でて下さる。あぁ、教祖様のお手が俺の頬に触れている。それだけで俺は先走りを流し、股間を更に濡らす。隣で真っ直ぐ立つルイス様も俺の事を優しい顔で見ていてくれる。俺はなんて幸せ者だ。この幸福に包まれる感覚。これがヴァイス教なんだ。教祖様は立ち上がると今度はスボンをずらし、反り勃った一物を外に出す。 「俺の奴隷として完成したなら分かるな?」 その問いに俺は大きく返事をしてすぐに咥える。なんて美味しいのだろう。これが神の味。神、それが俺のご主人様なんてすげぇ。俺は教祖様に気持ちヨクなってもらおうと舌を絡め、喉の奥まで届くまで咥え、必死に奉仕した。 「上手いぞシェイド。そろそろイク、残さず全ては飲み干して、更に俺に染まれ」 教祖様に頭を掴まれ、一突きドンと打ち込まれ、喉ちんこは教祖様の精液で揺れる。大量に出される神聖な精液を命令通り漏らさぬように俺はゴクゴクと飲み干していく。飲めば飲むほど体は熱くなり、教祖様に染まっていっていることを実感する。 「はぁ…はぁ…はぁ…」 教祖様のチンコが抜かれると、また教祖様はしゃがんで俺と目線を合わせてくれる。恐らくトロン目は蕩け、だらしない顔の俺に教祖様は囁くように話しかけてくださる。 「これからお前は二重スパイとして帝国の情報を俺に逐一報告するんだ。そして教団にとって都合のいい情報を帝国に渡せ。もう1人のスパイは説得しなくていい。教団に潜んでいたスパイとして帝国に叩き出す。それを理由に教団の帝国進出を拡大していく。そしてゆくゆくは支配してやるさ。お前は教団の、俺の奴隷。祖国の帝国を裏切り、俺の命令だけを聞いておけばいいんだ。お前の役割、理解したな?」 「はい…♡」 俺は返事と共に了解の射精をする。教祖様に命令を受け、役割を貰える幸せ。帝国を裏切る背徳感。興奮が止まらず、また射精をする。その様子に教祖様も笑顔を向けてくださる。なんて光り輝く笑顔なんだろう。あっ、またイクっ。 「元気なやつだ。それでこそヴァイス教の真の信者だ」 「はい、全ては教祖様のために…」 教祖様のために。俺がヴァイス教の信者で教祖様の奴隷ある限り、幸福感が収まることはない。帝国よりも幸福が溢れている教団に所属する俺はなんて幸せ者なんだろう。


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