なんて素敵なハロウィン(おまけ)
Added 2020-10-17 14:21:12 +0000 UTC“VR専用!ハロウィン期間限定無料ゲーム!!” 「なんだこれ?」 最近面白いゲームが無く、ゲームのWebストアを覗いているともうそんな季節かと思わせる広告があった。ハロウィン期間限定とはどんなゲームだろうか。逆に気になる。クソゲーの予感しかしないが、暇を持て余す俺はそれをインストールした。VRを使うということはゾンビが出てくるシューティングだろうか、それとも単純にお菓子を集めるとか。インストールが終わったようだ。どんなクソゲーが出てくるのかある意味で期待しながら俺はVRゴーグルを装着し、ゲームをスタートした。 “ゲームを始める前に君がどんな怪物になるのかルーレットで決めよう!” ルーレットなのかよ。こういうのは自分で決めれるんじゃないのか?この時点でクソゲー決定だな。思わず乾いた笑いが出てしまう。とにかくやってみるか。俺はルーレットスタートを押す。 ぐるぐる回るルーレット、止まったのはオオカミだ。なるほど、ハロウィンらしい。他にもヴァンパイアやミイラ男、魔法使いなどがあった。キランという効果音の後に目線を自分の体へと移すとちゃんと灰色の毛皮が生え、オオカミ男へとなっていた。そういう細かい所のシステムはちゃんとしてるんだな。 それからゲームスタートの文字が飛び出すと白い壁にルーレットという風景は変わり、俺の部屋に変わった。いや、戻った?どういうことだ?ゲームが始まるんじゃないのか?頭の中で幾つもの疑問を巡らせていると頭に電気が走る。 「イ"…っ!!」 一瞬頭が上に持ちあがり、痛みが走るがすぐにそれは収まる。再び周りを見渡すと正面にはさっきまでは居なかった男がいた。 「お前は…誰だ…?俺の部屋…これもゲームか?」 男が口端を吊り上げ、指を鳴らすとまた頭に電気が走る。 「イ"…っ!!またかっ!!」 男の口端はつり上がったまま。だが、さっきと違うのはその男の股間から陰茎がモロだしされている事だ。 男のソレを見て目を逸らしたい筈なのに、何故か惹かれてしまう。ソコからいい匂いが香る、美味そう、ゲイではない俺にはありえない欲が湧き上がる。口から涎が垂れているのが分かる。さっきまであった痛みや苛立ち、嫌悪感は既にどこかへ浮遊してしまっている。灰色の毛が目立つ足をゆっくり引きずらせてソレに近付き、ついに俺は膝を着く。反り上がるソレを目の前にすると俺の微かに残っていた抵抗は消え去り大きく犬歯が生えた口を開けて咥えようとすると、動きが止まる。それ以上動かせない。咥えたいのに…。 “言わないといけない事があるだろう?” 耳に入る男の声。知らない声。だが、とても魅力的で聞き心地がいい。思い当たる言葉は浮かばない。でも自然と口は動き、呟く。 「とりっくおあとりーと」 合言葉なのか、ハロウィンお決まりの言葉を言うと体が動くようになった。いよいよと思いソレに再び大きく口を開けて咥えた。だが、それは空振りだった。男の顔を見るとその表情は愉悦に歯を見せて笑顔を浮かべていた。その人を見下した表情さえも今の俺にとっては興奮を促すものになっていた。本当にどうしたのか。するとまた 「イ"…っ!!ア"ア"ア"…っ!!」 今度の電流は少し長かった。目の前の男は居なくなっていた。何時もの俺の部屋。VRゴーグルを脱ぐ。変わらない俺の部屋。俺の姿は元の人間の姿へと戻っていた。次にする事は分かっている。アレが欲しい。俺は急いで家を出た。走って駅へ向かい電車に乗る。電車の中では遠巻きに見られていた。息を切らし顔を赤く染めていた。もしかしたら股間の膨らみも気付かれていたのかもしれない。電車を降りるとまた走り出す。そして脳に刻まれた場所へと辿り着く。そこは高層タワーマンション。エントランスに足を踏み入れて、コンシェルジュの元へと向かい。そして口から自然と吐き出される。 「Trick or Treat」 コンシェルジュが優しく笑う。 「貴方のモンスターは何でしょうか?」 「オオカミです…」 「1405号室です。どうぞ」 コンシェルジュが鍵センサー付きの自動ドアを開けてくれる。俺は相変わらず息を零しながら、導かれるように歩く。エレベーターに乗り込むとそのまま勝手に14階へと上がっていく。ひとつひとつ上がる度に期待が膨らみ股間も大きくなっていく。14階に着くと俺は早足で1405号室を探す。 「1405…1405…1405…あった!!」 インターホンを鳴らすと扉から下着だけを身に付けた筋肉をスポーツ選手のようにガッチリと仕上げている男が現れた。男は俺に微笑むとそのまま部屋へと向かい入れてくれる。廊下を進み、扉を開けたリビング。そこにはあのゲームと同じ男がL字型の大きなソファに座っていた。俺は急いで駆け寄る。そして男の前で慣れているかのように自然と跪いた。 「やっとオオカミのペットが来たか」 「ハァ…ハァ…ハァ…俺、オオカミです」 「お前はこれから俺のペットだ。俺がご主人様だ」 男はそう言うと、拘束具が付いたレザーの首輪を俺の首へと嵌める。 カチッと音がなると俺は嬉しさのあまりに射精をしてしまう。 「さっそくおもらしかよ。これは躾のしがいがあるな」 その言葉に俺はまた興奮してしまう。コスプレなどではなく、俺はオオカミとしてご主人様のペットになった。なんて素敵なハロウィンだろうか。