ヴァイス教~case 2_1~
Added 2020-09-04 15:19:06 +0000 UTC豪華な椅子に座るヴァイス。その上に跨り、以前とは様変わりした肉体美で腰を振り奉仕をする青年ルイス。そこでは行為の中、密談が行われていた。 「あっ♡あっ♡あっ♡あっ♡」 「すっかりこの穴は俺の形を覚えたようだな?」 「はい♡俺のケツマンコは、あっ、もうヴァイス様、あっ、専用ですっ♡」 「ほらイクぞっ!」 「きてください!!俺の中に、あっ、ヴァイス様の聖なる精液を、あっ、俺の中に♡ああぁぁぁぁぁぁ♡」 ルイスの中にヴァイスの精液が流し込まれるが、余りの量に穴からは白い液体が溢れ出す。出したばかりの陰茎は萎えることなく、まだその穴に隠れたままだ。 「んあぁ♡」 「俺の見込んだ通り、お前はこの短期間で素晴らしい信者、いや奴隷となったな」 ヴァイスは舐めるように以前のルイスとは変化した体を眺める。スキルの効果もあってか、集中的に鍛えられたルイスはその戦闘力をこの世界最高クラスのものになっていた。 「ヴァイス様にそう言って貰えて、俺は最高の幸福を感じています」 「あの事は聞いているな?」 「はい」 「そろそろ俺の側近として、本格的に動いてもらうぞ」 「勿論ですヴァイス様。俺はヴァイス様に全て捧げているのですから。やっとヴァイス様の役に立てるようになれて嬉しいです」 「お前に幾つか卵を預けておく。使えそうなヤツが居ればルイスの判断で入信させていい」 「ありがとうございます。必ずやヴァイス様の役に立つ人材を入信させます」 「まあまずは目下スパイの処理だ。頼んだぞ」 「はっ」 その返事の後、ルイスはまた腰を振って主の奉仕を続けた。 真夜中、人が静まり返った時間。俺は行動を開始する。 ここはアルセルラ王国ヴァイス教団本部。俺は信者と偽ってここの清掃員として出入りするようになり、隣の国であるシンバ帝国のスパイとして2年間もの間活動している。なんの為か、それは勿論ここ数年でこの世界を脅かす程大きくなったヴァイス教を探り、情報を我が帝国に逐一報告する為だ。 信者達の信仰心は異常だ。本部に居るもの達はより信仰心が強く、俺も誤魔化すのが大変だ。しかも中々弱みや裏を見せない為、何年間も潜り込む事になり、最近は信者のフリをするのにも限界がきてる。だが3ヶ月前、とある人物が入団した経緯を調べていると怪しい点が幾つも出てきた。その人物の詳しい記録が中々出てこない為、調べるのに時間がかかったが疑うには十分な情報は手に入れた。何でも無宗教だった青年が教祖であるヴァイスが自宅に訪れた3日後に急に心を入れ替えて入信したと。しかも青年は教祖が訪れる前の日に成人の儀であるスキル鑑定を受けている。青年がいきなり教皇の近衛騎士になったのも考えると恐らく優秀なスキルを所持していた可能性がある。そして何らかの方法でスキルを盗み見て、勧誘又は洗脳をされたと考えられるだろう。証拠を掴む為、俺は帰るフリをしてそのまま本部へと残り、人がいないこの時間に動き出したという訳だ。巡回の兵士に見つからないようにオレはまず、本部隣接の教会へと忍び込む。ここで調べるのは鑑定部屋。あちこちと入念に探る。鑑定の際に何か覗くものが無いか調べたが簡素な部屋からは何も出ず、水晶にも細工は特にされていなかった。何かあるとしたらここだと思ったが違ったようだ。もう一度本部に戻り、色々と探る。そして、受付スペースを調べていた時、ある紙に目が止まった。“鑑定スキル報告”。そう書かれたタイトルにその項目を見ると、名前、スキル名、出身地と報告してはいけないはずの違反と思われる証拠が見つかった。 「これを帝国に渡して証拠として世界に晒せば」 見つけた証拠に鼓動が早くなり、そう呟くと後ろから頭に強い衝撃が走る。 「…ぐっ!!」 「困るんだ、こういう事されると」 俺は倒れ、意識が薄れていく。最後に見たのは、夜にはひどく目立つ白い鎧を身に付けた人影だった。 「全てはヴァイス様のために…」 お決まりのセリフである信者の声が聞こえ、俺の意識は完全に闇に落ちた。 目が覚めると頭と手足に痛みを覚える。自分の体を見ると手足は鎖に繋がれ、石の壁に磔にさせられていた。服は清掃員としての姿のまま。だが、感覚的に恐らく暗器は取られている。部屋を見渡すと壁一面石で作られ、鉄の頑丈な扉が1つある恐らく独房と思われる部屋だ。 「気分はどうですか?」 俺の前に佇む白い鎧を纏う青年が口を開く。 白い鎧の青年、その正体に俺は直ぐに気付く。ヴァイス教教祖直属護衛近衛聖騎士ルイス。ちょうど調べていた青年だ。俺はとりあえず信者としての演技を続ける。 「こ、これはどういう事ですか!?聖騎士様、私は何故このような事になっているのですか?」 「白々しいですね。貴方がスパイでヴァイス教について色々調べていた事は分かっています。ヴァイス様を裏切る様な行いをするなんて、許される事ではないですよ?」 「やっぱりバレてるか」 「どこの国の者ですか?アルセルラ王国ではないですよね?そうだったら今すぐ城に行って排除してやる。ヴァイス様に害をなそうとする者は許さない」 怒りと共に湧き上がる殺気に俺は思わず戦いてしまう。そんな時、鉄の扉から大きな音が鳴り、扉が開く。そしてそこからあのヴァイス教教祖であるヴァイス本人が入ってきた。青年はその姿を確認するとすぐに右手を左胸に当てて敬礼をする。 「短気なのはあまり良くないぞ」 「も、申し訳ありません」 「いい、俺の事を思ってだろ?」 「はい!」 そのやり取りに俺は普段表に出る時とは違う雰囲気を纏う目の前の人物は、本当にあの教祖かと疑ってしまう。 「それがアンタの本当の姿か」 俺の言葉に教祖はニヤリと口端を釣り上げるだけだ。だが、青年は俺の教祖に対する言葉遣いが気に食わなかったのか俺に突っかかる。 「おい!!ヴァイス様に何て口調で」 「ルイス。大丈夫だ」 「ですが…」 「俺が大丈夫だと言ったら大丈夫だ。それとも俺の言う事が聞けないのか?」 「いえ!!申し訳ございません!ヴァイス様の仰る通りに」 教祖は青年が思い通りに頭を下げてるのを満足気に見ると次は俺へと目線が移る。 「清掃員のカールさん。名前は偽名ですか?」 「どうだろうな」 「どこの国の間者で?」 「俺はただのヴァイス教信者の清掃員ですよ」 俺の答えに教祖は鼻で笑う。そして目線はまた青年へと動く。 「あの男に卵は?」 「はい、既に体内の中へと」 「どれくらい経った?」 「まだ1時間ほどで…」 「そうか、まあいい。俺の真の信者となったら連れて来い」 「はっ!お任せを」 「では清掃員のスパイよ、俺は忙しいのでここら辺で失礼するよ。次に会う時が楽しみだ」 その自信ありげな態度に何か言ってやろうとしたが、急に得体の知れない感情が湧き上がって体温が上がるのを感じ、戸惑い、何故か俺はただ教祖が出て行くのを眺めていることしか出来なかった。 「では俺もここら辺で失礼します。また様子は見に来ますので」 そして青年も出て行き、俺は動けないまま放置されてしまった。尋問や拷問はしないのか?何故俺がスパイと分かりながら放置するのか。それともこのまま何も喋らないと思い餓死させるのか。精神的に追い詰め話させるのか。向こうの意図が今ひとつ分からない。でも、どんな手を使おうと俺は喋るつもりはない。こんな仕事をしているんだ、国の為にいつでも死ぬ覚悟は出来ている。 だが、俺は気付かないふりをしていた。自分の中に微かに芽生えた感情を認めたくないと。