逃避セコンド(おまけ)
Added 2021-07-09 11:00:22 +0000 UTC走る。限界を超えてもまだ足を回し続ける。ある意味ここまで走れるのは、皮肉にもアイツの為に鍛えた結果だ。走りながらどうやってこの学校を抜け出そうか考える。出入口はすでに固められ、透明マントでも使わないと脱出は難しいだろう。正面強行突破は、もしかしたら行けるかもしれない。いや、でも数の力には負ける。もしその間に応援を呼ばれたら絶望的になる。 くそっ…。せっかくアイツの洗脳が解けたのに。 「こっちにいました!」 ちっ…、俺は急いで足を切り返してスピードを上げる。すると急に全身に電流が走り、俺はその場に倒れてしまう。 すぐに立ち上がろうとするが、追って来ていた仲間達、いや、アイツに洗脳された奴隷達に取り押さえられてしまう。そして俺を倒した張本人である部長が押さえつけられる俺の元へとゆっくりと来た。 「部長っ!みんなっ!目を覚ますんだ!!離してくれ!!」 「監督の命令だ。それに目を覚ますのはお前の方だ。俺達は監督に忠誠を誓ったはずだ。なぜ逃げるようなマネをしたんだ?」 「部長…」 「それに奴隷の証でもあるユニホームまで脱ぎ捨てて。お前はチームのエースなんだ。あまり監督の手を煩わせるような事はするな」 「くっ…」 周りを見渡しどう切り抜けようか目線を動かしていると部長の手にある見慣れない銃に目が止まる。 「それで俺の事を打ったんですか?何ですかそれは!?」 「これはテーザー銃だよ。威力はかなり抑えているから一瞬ひるますぐらいの効果しかないし大丈夫だ」 「そんなものどこから…」 「監督がお前を捕まえるのに貸して下さったんだ」 すると足音と共に監督が現れる。そして俺を取り囲む皆は監督に向かい頭を垂れる。俺は抑えられながらも監督を睨んで威嚇する。 「監督、無事に捕獲出来ました。監督にお借りしたテーザー銃のおかげです。ありがとうございます。俺の管理、教育不足のせいでこんな事態になってしまって…」 「お前は部長として俺の為によくやっている。これは予測出来なかった事態だ。気にする事はない」 「はいっ…!ありがとうございます!」 監督の言葉に部長は嬉しそうに返事をする。俺はその光景で更に怒りが増す。 「おいっ!皆を元に戻せ!!俺達はお前の奴隷なんかじゃない!!こんなこと許されると思ってるのか!?」 「はぁ…かわいそうに、すぐに再教育して俺の奴隷に戻してやるからな。それにしても流石我がエースだ。まさか洗脳を解いてしまうとは思わなかったよ。廃人の懸念があるからあまり強力な力は使わない様に調整していたんだが、お前なら大丈夫そうだな」 そう言って監督は、俺の言葉を無視して睨む俺の目を合わせる。 (しまった…!) そこで俺は思い出す。そして激しく後悔する。目をそらす事はもう出来ず。監督の瞳に吸い込まれる。そして俺の脳内で監督の言葉が響く。前に体験したときよりも、それは酷く心地よく、その声は俺の意思と混ざり合い溶けて行く。 監督への忠誠。監督の奴隷であれる喜び。監督の奴隷の証であるユニホームを身につけれる幸せ。自分の全てが監督のモノであること。全て俺の中で蘇り、より強固にインプットされる。 「立て」 主人である監督の声が聞こえる。いつの間にか俺を押さえ付けていた仲間達から解放されていた俺はすぐに立ち上がる。宣誓をしようとお腹に力を溜めていると、部長から俺が脱ぎ捨てたユニホームが渡される。俺は部長にお礼を言って、急いでユニホームを着た。これで完全に監督の奴隷に戻れた。俺は誇らしい気持ちと共に再びお腹と股間を膨らませて宣誓する。 「監督から逃げてしまい申し訳ございません!俺は二度と監督を裏切りません!改めて監督に永遠の忠誠を誓います!!俺達部員は監督のモノ!このユニホームは証であり俺達の絆です!!そして奴隷として相応しい体に鍛え、監督に勝利を捧げます!!」 「お前はエースなんだ。他の部員達の見本となるように前より一層俺に尽くせ」 「はいっ!!お手数をかけ申し訳ございませんでした!」 「もうお前の洗脳は解けることはないだろう。俺の最大の力でも廃人にならず再教育に耐え抜いたお前には期待している」 「ありがとうございます!俺もう監督の奴隷じゃなくなる事はないんですね!嬉しいです!必ず監督の期待に応えて見せます!」 「じゃあ落ち着いた所でお前には罰を受けてもらう」 「はい!どんな罰でも謹んで受けます」 「今から全員の肉便器になってもらう」 「はい…っ!!悦んで!!」 そうして俺は忘れられない最高の夜を過ごした。 次の日からは再教育して貰い、監督の奴隷として更にパワーアップした俺の活躍は色んな意味で世界にまで轟かせる事となった。