「た、たちけてぇぇぇぇぇ!!」
響き渡るブル猫の悲痛な叫び声。
「だれか、だれかたちけてにゃあああぁぁぁん!!」
ブル猫は必死に駆ける。しかし短いあんよでは到底逃げ切れず迫る魔物の影が徐々に大きくなる。
ワシャアアァァァァ!!
魔物の鋭い爪がブル猫の背中を引き裂き、真っ赤な血しぶきが宙を舞う!
「にゃっ……あぎゃあああぁぁぁぁ!!!」
ブル猫は地面に転げ落ちた。恐怖に震えながら振り向くと、巨大な魔物の目がギラギラと光り、よだれを垂らして獲物を見下ろしていた。
「いやにゃああああぁぁ!!やめてぇぇぇぇぇ!!!」
ブル猫は鼻水を垂らし、ぶるぶると震えながら哀願する。しかし、魔物に慈悲はない。
ズシャアアァ!!
「ぎゃああああああぁぁぁぁぁぁ!!!」
ブル猫の左耳が魔物の鋭い牙に噛みちぎられた。
「お、おみみしゃんがああぁぁぁぁぁ!!!」
悲鳴を上げながらブル猫は地面をのたうち回る。その間にも魔物はさらに追い打ちをかける。
バキイイイィ!!
「よ、よちよちあんよさんもおおおおおおぉ!!」
ブル猫の右足が力強い一撃で吹き飛んだ。血まみれの残骸が地面に転がる。
「いやにゃあああああぁぁぁ!!たしゅけてええええぇぇぇ!!!」
ブル猫の絶叫は次第にかすれていく。涙と鼻水と血にまみれた顔が、絶望そのものを表していた。
魔物は容赦なくその爪を振り下ろし、ブル猫を止めの一撃で貫いた。
「にゃ、にゃん……お……まんちょ、まで……にゃ……」
ブル猫のか細い声が闇に溶ける。
◆
終わったようだ。魔物が立ち去った後近づく。
静寂が訪れた後、残されたのは血塗れのブル肉塊だけだった。
→ 「ブル猫のあんよさん」を手に入れた
TEPPERIAN
2024-12-05 13:45:52 +0000 UTConiQ
2024-11-27 08:40:47 +0000 UTC