クマ被害が深刻化していた。
畑は荒らされ、家畜は襲われ、人里にまで降りてくる異常個体が増えている。
軍主は一般人がクマ被害を抑えるための対策を周知し、クマ被害を抑えられるよう努めてきた。
だいたいのクマは避けるだろう。
だが、それでも例外はある。
人を恐れぬ特大の害獣クマ。
通常の対策が通じないタイプのクマがいるのもまた事実。
必要なのは“駆除”。それもただの駆除ではない。人間を狙う怪物のようなクマを討ち果たすことが大事だ。
【俺がいく】
【ブル猫クマ退治】←
目には目を!
害獣には害獣を!!
ゆえに――
――ブル猫クマ退治だッ!!!
◆
「にゃんにゃん! 今日は肉たっぷり狩りにゃ!」
「ポコチン☆ポコチン☆ クマの肉っておいちいのかにゃ?」
「うんちょ、うんちょっ! ブル猫特製ケツ花火でやっつけるにゃ!」
ブル猫たちは、全員そろってブルパンブルマとブルパンオムツをきっちり装着。
ぴちぴちのお尻にケツ穴ロケット花火をぎゅうぎゅう詰め込み、しょぼすぎる木の盾を小脇に抱えている。
手には猫じゃらし槍――まるでおもちゃ。
胸元にはきらきら輝くお守り、その名も「あんチンポ」。
それを掲げて、ブル猫軍団はぞろぞろと山道を進む。
「ニャンニャン! ニャンニャン!」
「にゃんにゃん! にゃんにゃん!」
アホ面をさらし、よろけながらも楽しげに行進するその姿は、
遠目にはただのお遊戯会――
ゴゴゴゴゴゴゴ!!
木々はざわめき、まるで「戻るな」と警告しているようだった。
それでもブル猫たちは気づかない。
むしろその暗がりを「にゃーん! 秘密の冒険にゃ☆」と笑って駆け込む。
ぴちぴちのオムツがぶるんぶるん揺れ、くっせぇ食い込みブルケツにぶっさした花火の導火線が草に擦れて「じじっ」と不吉な火花を散らす。
「にゃんにゃんにゃんにゃん! 狩りの始まりだニャン!」
「おまんちょドキドキにゃん!」
「メチュイキ!!」
ブリブリジョバアアアアアアアアアアアア!!
「ニャンニャンニャンニャン☆」
その列はどこまでも無邪気に続く。
だが、ひとたび山に足を踏み入れたが害獣はもう二度と戻れない。
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!
ブル猫たちの笑い声が、かえって惨劇の前触れにしか聞こえなかった。
ニャンニャンニャンニャン☆
アホ面をさらしたブル猫たちは山奥へと行進していくのであった……
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