世界がどれだけ残酷なことをしたって、
ぼくからわたしは奪えない
わたしからぼくは奪えない
そう決められて産まれたからじゃない
ぼくとわたしがそう決めた
10年前、まだめらんこるがエロ同人作家になる前、若干ボーイズラブ寄りなジェンダー的深淵に言及する類の妄想物語などを小説家になろうに折々投稿してた頃からファンでした、当時高校生で自分の性について悩んでた頃あなたの作品に救われましたと言ってくれた性同一性障害の子の事ぼんやり考えながら昨夜うつらうつら描いたやつです`~`
わざわざ10年越しにめらんこるを見つけ出してくれて、「本当は10年前に伝えたかったけど、伝えられなかったことをずっと後悔してたから・・・」って。
2017年にENDLANDっていうエロ弱めの落書き創作漫画を書いて、その後もそれの続編とか別の水子のお話とか急に色々描くようになって、それまで何年もエロ同人としての作品以外で絵とか物語とか書かなかったんですけど、急にまたそんな事をしようと想ったのはその子に「あなたの作品がまた読めたらすごく幸せ」って言ってもらったからっていうのが大きいです。
その後もずっと細々交流があったんですけど、、、少し前に「さよなら世界」というつぶやきを最後に連絡が途絶えて、ずっと「男の体で生きていかなきゃいけないのが辛すぎて死にたい。せめてまだ若くて、偽物であっても自分なりに精一杯努力を重ねて作り上げた女性的な美しさが保たれてるうちに死にたい」って言ってて、だからすごく心配・・・なのだけど、SNSでやんわり言葉を交わした程度の関係性だから何をどうすることもできなくて、夜な夜なその子の事をぼんやり考えて描いた感じです。
とってもね、綺麗な子なんだよ。
メランコル自身もずっと性自認について「どちらに区分されてもなんだか収まりが悪い」みたいな感覚があって、恋愛マンガとかは普通に好きだし普通にキュンキュンするのに、実際に自分が当事者になると何故か急に怖くなって好きとか嫌いとか言ってられない、怖い、無理、みたいになっちゃう事が多くて、「自分に対して性欲を向けてこない同性なら怖くない」みたいな逃げの姿勢で同性の子と恋愛まがいの事をしたりしてた時期がありました。
「素晴らしく糞ったれなこの世界に祝福を」でもチョロっと書いたけど。
めらんこるは一時期ジェンダー的な問題を抱える人達のコミュニティに属してたので、こういう問題、苦しさを抱えながら生きてる人達を何人も見てきたし、当時良くしてくれた先輩的な人やその輪にいた知人、苦しさに耐えかねて自ら命を断ってしまった人も数人いるし、だから自分だけが特別悲劇の業を背負ってしまった人間だなんて全く思わないし、皆それぞれの形で苦悩を抱えてて、「肉体の性と心の性」っていう、単に性転換すればそれで解決かって言ったらそんな単純でもない、そういうものを当時の仲間達は皆抱えてて、そういう暗い部分を隠すみたいに皆いつも明るく笑ってて、だから上記の私の10年前の作品を10年間ずっと好きでしたって伝えてくれた子に対してもなんとなく戦友のような気持ちを勝手に抱いてて、もちろん「さよなら世界」の真意はわからないし、情緒不安定な子だから単に病み期なだけで普通に今も元気に相変わらず性に苦悩しながら生きてるかもしれなし、分からないけど、ただ少しでも性の定まらない自分自身という存在を受け止める事に成功しててくれたらいいなって手前勝手に都合よく願う事くらいしか自分にはできないから。
どんなに努力しても、自分の望んだ姿には絶対なれない、受け入れ難い自らの姿という牢獄の中で生きていくしか無いっていう地獄。
これを読んでる人の中にも、理解ってくれる人はいるかな。同じように「自分という入れ物の中で生きること」を苦痛に感じながら騙し騙し生きてる人もいるのかな。
今の医学、科学じゃどうにも出来ないことばかりだから、考え方とか心構えとかでどうにかこうにかやりくりするしかない。
つらいけど、耐えてくしかない。
死んでいった人達は皆人前ではいつも前向きだったから、綺麗事は言えない。
でもあなたがぼくでもわたしでも、その両方があなたで、なんだかんだ両方ちゃんと美しかったことをわたしは知ってる。
あなたが自分を許せなくても、受け入れられなくても、耐えられなくても、最悪の決断をしても、その全部を尊重する以外できないし、ただ、あなたがわたしにもたらしてくれた幾らかの温かい気持ちに対して感謝する以外できない。
ありがとう。