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Amakuno! Zero (1609) 2

…忍びの秘伝書を元にした講談師の語り  

…敵方の船の何艘かへと、忍びの罠を仕掛け終えて、未明の海を泳ぎ戻りたるノ一達、それはもう大変にくたびれ果ててはおりましょうが、お役目はそれで終わりではありませぬ。  卯刻(夜明け)前、鬨の声が響くと共に、河の上流より敵方に向けて一斉に火筏が放たれました。くノ一達はと申しますと、火矢撃ちの男達を乗せた御味方の小早(小型の軍船)の一艘に共に乗り込みまして、未だ昏さの残る西の沖より敵船団へと舳先を向けます。これはと目を付けたる敵船に数間(10yd)ばかりまでついと近づき、男達が一斉に打ちかける弓・鉄砲の騒々しきに乗じまして、すっと静かに海に潜り敵船へと近づきまする。そう、手に持ちたる鑿を板子の継ぎ目へと打ち入れる「鑿入れ」の技にございます。板子の割れる音と浸水に泡を食った水夫共は、長柄鎌で海中を突き回して鑿入れを防ごうと致しますが、どうにも上手く届くものではありません。

Amakuno! Zero (1609) 2

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