デリツクの大きな音が甲板上から響きます。しつかりと時間をおいて息を整へたいのですが、一刻も早く姉様のもとへとつて帰らねばなりません。潜つた先、船尾のほうに見へた姉様は、もう力尽きようとしておられます。早く泳ぎ着いてお救ひせねば。私は磯眼鏡をずらせると、瞳に色がなくたうたうと息が漏れてきてゐる姉様の口へと息を吹き込みました。どうでせう、あふひ姉様の目に光が戻りました。ありつたけの息を口移ししてしまつたので、一度に苦しくなりましたが、何とか組舟にたどり着きます。姉様、あと少しです、何とか気張つてください。
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Midnightfox51
2019-03-03 20:35:07 +0000 UTC