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あまくの! 12

An enemy counterintelligence kunoichi...??

艦長の私的日記
 …士官食堂での朝餉を終えたころ、港湾局の内火艇が本艦へと近づいてきた。内火艇は制服姿の現地女をラッタルに飛び移らせるやいなや、そのまま艀だまりの方向へと全速ですっ飛ばしてゆく。一人降りてきた女は当直兵の誰何を無視して制服を脱ぎ捨て、そのまま海へと飛び込んだ。艦尾の方へと泳いでいった女が、そのまま潜っていっこうに浮上してこないという奇妙な事態に、副長が溺者救助を発令。たっぷり2分たってから浮上してきた女は、一息つくや海面から爆薬とおぼしきものを持ち上げて安全であると告げてきた…

 講談師の語り … 艦尾近くの水面より浮かび上がりたる半裸の女、馬手には姉妹の据え付けたる爆弾、弓手に小刀を持ちたるは、当直兵の唖然としたるを尻目に舷梯にそれらをヒョイと放り上げますると、駆けつけたる海尉にしれっとして茶を所望しつつ、脱ぎ捨てていた軍服を纏いなおしております。女の背丈は五尺と少し、肩に掛かる髪は、水に磨かれ引き締められ赤銅がかった肢体にかかりて実に健やかなるさまではありまする。少々遅れて参った艦長、野次馬の水兵共を一喝人払いすると女を艦長公室に招き入れ事情を尋ねることと相成りました…  


艦長公室での会話
副長「先ほどの艀に潜んでいた者の仕業だというのか?」
掌帆長「艀には潜水具も送気ポンプの類いも見当たらなかったと聞いているが」
女「私がたった今、潜ってみせただろう」
艦長「しかしデリックからスクリューまで100歩以上、潜水具も無しに荷物を持って往復とは人間わざとは思えない」
女「充分な準備と訓練それに強い意思を持った者ならば可能だ。まあ賞賛に値する仕事ぶりではあるな」

 


あまくの! 12

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