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ねむうさぎ
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02シャットアウトシャム⑤

Chapter 5 『改造体』

 ヒーローズ本部の汚れ一つない清潔なトイレ。特に利用者が少ない階でコソコソと出入り口の方向に視線を送るのはシャットアウトシャム。

「だ、誰も来ないよね……!?」

 彼を知っている者であれば驚いたであろう、挙動不審な様子。だが同期の若手ヒーローたちと連れションをするようなタイプでもないのが幸いし、1人でこっそりと小便器へ向かうことに成功した。

 何故なら見られるわけにはいかないからだ。

 背広タイプのヒーロー衣装の下、そこで育っている悪しき黒色。ベルトを外し、ズボンを少しズリおろせば黒色の戦闘員スーツが身体をミチリと覆っているのだ。首から下を自分では脱ぐことさえできない戒めが笑っている。

 こうした排泄の度、思い起こさせられる肉体改造の悦び。

「う…ぁ………は、恥ずかし過ぎるってぇ………♡」

 そして何より、身体で1番変化させられたのは睾丸だろう。その大きさは性欲を溜め込むだけ大きく膨れ、今ではシャットアウトシャムの拳以上。普段はなんとかヒーローパワーの防御フィールドで包み込むことで隠してはいるが、油断をすればこうしてバルンと垂れ下がって存在感を露わにしてしまうのだ。

 だからといって他下級の戦闘員と同じように股間には南京錠のロックマークが大きく描かれている。これは当然デザインだけでなく、ヴィランの技術か能力によって射精を封じるものだ。上級戦闘員の言葉に従えば、手柄を立てねば解放はない。


 ともかく考えても仕方ないこと。トイレという目的を果たすため、どうにか膨れた雄玉をヒーロースーツのズボンへと押し込めようとするシャットアウトシャム。

「ん……ぁ♡はぁ、んんっ♡こ、のぉ……♡」

 精をこれでもかと溜め込んだ金玉袋は、ただ大きいだけでなく感度も抜群。触れるだけ、衣服へと押さえつけるだけだって滲むような快感が溢れてしまうのだ。

「とにっ…かく、おしっこしちゃわないとぉ……!」

 牙を噛み締め、尻尾を大きく振るう。一般生活で戦闘員バレしてしまわないように尻尾は露出しているのが救いとはいえ、付け根をミチリと締め付けられていれば甘い疼きだって常日頃。

 そして排泄、そんなことさえヴィランの手先に自由はない。

(ま、またアレをしないといけない、なんてぇ♡)

 シャットアウトシャムの端正な顔が屈辱と被虐心で歪む。息遣いを乱しながら、周囲を何度も確認したのちに行ったポーズ。それは小便器の前での真っ直ぐな敬礼の体勢。

 中途半端にずり落ちたズボン、膨れた睾丸、黒スーツに覆われた情けない性器を丸出し。そんな状況でさえシャットアウトシャムの表情は真剣そのもの、敬礼ポーズにだって僅かなブレもない見事なもの。

(ま、不味いってこんなぁ……こんな、こんなの………気持ち良すぎるってぇ♡)

 あのアジトの大広間のような異常な空間ならともかく、素面でしかもヒーローズ本部でこんな行為に及ぶだなんて。そこにスリルと背徳感、えもしれない感情の昂りで勃起さえしてしまうシャットアウトシャム。


 勃ってしまったことで明らかに不便そうにだが、小便器へと腰を進め、上気した顔で宣言するのだ。

「ボク、ぅ……あ………か、下級戦闘員、排尿させて頂きますッ……♡」

 これを行わなければ、言わなければ排泄の自由だって存在しない。ヒーローズ本部だろうと、自宅だろうと、ヴィランアジトだろうと、これがシャットアウトシャムの日常。ヒクンヒクンと可愛らしく甘勃起を揺らし、黄金の放物線を走らせていく。

「ふぁ、出ちゃ……ァ……ァアァァ…ッ………♡」

 たかだかいち小便でさえそんな声を上げてしまう、それが今のシャットアウトシャムなのだ。


 帰宅したって、まだそのドキドキは継続中。

 ベッドで悶々としながら下半身の熱に困り続けるだけ。以前ならばヒーローとしての座学、自主的なトレーニング、市街のパトロールを休む間もなく行っていたというのに。

 今では自身の身体を、その熱を持て余すばかりだ。今か今かと上級戦闘員からの徴集の連絡を待ち侘びるだけで、まともな活動の一つ行えていない状況なのだ。

 そして唯一必死になることといえば。

「か、下級戦闘員っ……ぁ、え……ぼ、勃起させて、頂きますッ……♡」

 ようやく意を決したように起き上がったかと思えば、大きな姿見の前でまたしても敬礼ポーズ。たかだか勃起一つだって、下級戦闘員には宣言が必要なのだ。もちろん無様に血流を良くするだけ良くして射精などはできないが、それだけでも今のシャットアウトシャムにはご褒美に感じてしまうのだ。

「ハァ…ヘェッ……♡」

 急くようにヒーロースーツを脱ぎ払う。直ぐに首から下を真っ黒な戦闘員スーツに包まれた肢体が現れる。勃起するだけでさえ気持ち良すぎると感じているのか、戦闘員スーツをミチミチを鳴らしながらも腰が揺れてしまっているシャットアウトシャム。 

 その揺れは次第に大きくなり、見事な敬礼をしているだけに下半身のなんたる無様なことか。擬似セックスとも動物の交尾の物真似とも笑われるような、そんなカクカクとした腰振りさえ、今のシャットアウトシャムは真剣に行ってしまうのだ。

 以前だったら「ふん、変態」と視線すら合わせなかったような行為を、自ら進んで喜んでやっているのだ。次第に床にボトボトと垂れていく臭い立つ我慢汁。

「ンゥ………ァ……ンッ♡」

 もちろんそれは黒。男性器を丸ごと肉体改造された今のシャットアウトシャムでは、ヴィラン謹製の卑猥な黒汁しか出すことしかできないのだから。


 そうして射精への思いだけが強まっていく。

 次第に我慢などという言葉さえ忘れ、ただひたすらに気持ち良くなりたいという願いだけがシャットアウトシャムを支配したのだ。それなのに徴集されないせいで活躍だの手柄だの以前の問題。そもそも数の多い下級戦闘員だ、まだ新参のシャットアウトシャムが呼ばれる可能性自体が低いのだろう。

 そうかと思えば適当なタイミングで徴集され、苦しそうに睾丸をパンパンに膨らませた同期たちと様子見するように弄ばれたりもした。


 戦闘員スーツを着ての生活は嬉しくも苦しく、排泄や勃起を願うたびに自分が単なるコマの一つでしかないという矮小感と安心感を与えるのだ。そうして次第に卑猥な敬礼台詞や助平な懇願ポーズは強まっていく。

 ヴィランたちの計画通り。自尊心を切り売りしながら、下級戦闘員であるシャム猫青年はズブズブと底へと沈んでいくように仕向けられていくのだった。


 * * *


 いてもたっても居られない。そうまでシャットアウトシャムの下半身の限界が迎えたのはどれくらい経った頃だろうか。

 どうせ南京錠ロックマークで封じられている。たかだか下級戦闘員に射精など自由にさせるはずがない。そんなことは分かっている、分かってはいても、だ。

 自宅の大鏡の前で戦闘員スーツで包まれた全身をただ撫で回す。以前ならば服装の乱れや気品ある毛並みを入念にチェックしていた姿見の用途はこれ一択。どんなに見慣れても、この姿の自分をまじまじと見るだけで興奮が治まらない。

「う…ぁ……♡こ、この変態のっ♡か、下級戦闘員に、どうか勃起させて、頂きたいです♡は、発情ちんちんを固くしたい、ですっ♡」

 敬礼しながらの叫び。上半身だけは規律を感じさせる姿勢だが、その下半身の情けない必死さは鏡に反射してよりシャットアウトシャムの羞恥心を煽るのだ。

(駄目なの、分かってるけど……けど…………もう我慢できないよぉ♡)

 二度と脱げないかもしれないこの戦闘員スーツ。指で摘もうとも獣毛やその下の皮膚と一体化しているのではないかという感触。何より、どうしようもない有機的な管が尿道の奥まで入り込んでいるのが実感できる為、脱衣は絶望的だろう。


 それでも、僅かな快楽を求めて今まで馬鹿にしてきた自慰に縋るのだ。南京錠ロックマークの描かれた股間、勃起だけは一丁前のそれを握りしめるシャットアウトシャム。

(ボクも気持ち良くなりたいっ♡コレ、触ってるだけで……んんぅぅ♡)

 染み出すような快感を追い求め、シャットアウトシャムは羞恥心の森へと分け入ろうとする。黒く染まった若雄をどうしようもなく無様に握り締め、今にも扱き上げてやろうと意気込んだ、その時だ。

 戦闘員スーツに織り込まれた通信装置。それがあたかも耳元で上級戦闘員が話すようにかたりかけたのだ。

『下級戦闘員、徴集だ』

 珍しく感情を感じさせない、平坦な声。何か意味があってのそれだと今のシャットアウトシャムは考えもつかず、ただこんがらがった頭で的外れなことを思考するばかりだ。

(こ、んな時にぃ……でもこれで、ボクも組織の役に立て──違っ、ボクはヒーローなんだから、今日こそはあいつらの企みを……!)

 もうどちらの目的の為に行くのかなど、本人はとっくに分かっているはずだろう。かつてヒーローとして出動していた時よりも素早く、その足は工場群へと向かっているのだから。


 大急ぎ、何もかもをかなぐり捨てた速度でシャットアウトシャムは到着した。自分が一番乗りだと誇らしげにさえ思い、着替えを完了する。戦闘員スーツと全頭マスクでがらんどうの大広間に佇むことになってようやく気付く。

(な、なんで誰も居ないの……?)

 目の前には上級戦闘員が静かに立っている。今までにない問いただすような声が響く。

「下級戦闘員」

「は、はい……」

「お前──」

 ここにきてシャットアウトシャムは血の気が引くのを感じてしまう。こんな不可解な状況だということは、ヒーローだということが知られてしまったのではないか。

(不味い、正体がバレた……!?)

 続く上級戦闘員の言葉。

「お前だけスーツの刺激指数がやたら高かったんだが、どういうことだ?」

 だがそれはシャットアウトシャムが想像したこととは全く違うものだった。


「ど、どうって……」

 拍子抜けで返答に困っていると、距離を詰めた上級戦闘員の手がシャットアウトシャムの股間を揉みしだく。

「触ってたんだろお?ココを必死に、なあ?」

「ひゃ…う♡……ぁああ、あっ♡」

 南京錠型のロックマークがひしゃげ、黒に覆われたシャットアウトシャムの恥ずかしい果実がグニグニと弄ばれる。ヒクンと揺れる若雄は、ぷっくらと膨れた大きな睾丸は、上級戦闘員の手の中で玩具にされてしまうのだ。

 その雄気を感じさせる眼差し、吐息がシャットアウトシャムを痺れさせる。上位の存在に身体を触ってもらえる栄誉と興奮が若いシャム猫青年の理性を蕩けさせるのだ。

 嬉しさがオーバーフローして少し抵抗のような形で身じろぎするも、それだってピシャリと

「“敬礼"!」と叫ばれれば魔法のように従ってしまうのだ。

「ひゃ…ハイッ♡」

「たまーに居るんだよな、こういう性欲高い奴」

 情けない中腰で敬礼ポーズで固まり自分を見上げるシャットアウトシャムへと、上級戦闘員は小馬鹿にしたように続ける。

「右手ばっか動かして、一日中シコシコしてんだろ」

 間違いない図星。上級戦闘員の手のひらの中でビクンと若竿が反応して答えを告げてしまうのが恥ずかしくって仕方ないシャットアウトシャム。

「なあ?オナ猿のエロガキくん」

 そんな煽りにだって、ジワリジワリと黒の先走りを漏らすことで肯定を知らせてしまうのだから。


(違うっ、ボク……そんなんじゃないっ♡)

 誰にも、自分自身だって信じてはくれないだろう。上級戦闘員の手が僅かに開閉するだけで、股にぶら下げた破廉恥な突起をヒクヒクさせ続けているのだ。

「んやぁ♡んっ…ァ…ぁ、うぅう♡」

「どーせ1人でお楽しみだったんだろ?ベットベトじゃねーか?ああ?どうなんだあ?」

 楽しげな詰問が飛び、またしてもそれは大正解。

「そ、そうですっ♡戦闘員スーツ着ながらぁ、鏡の前で敬礼オナニーして、してましたぁあ♡」

「ほーお、心構えはご立派だけどよお、勝手にはイけねーのは知ってるよなあ?」

「ハ、ハイッ♡ボクのようなぁ、下級戦闘員はあッ♡上級戦闘員様の、命令なし、にはぁ♡しゃせぇ……射精、できませんっ♡」

 あまりにも情けない行動の全てを語ってしまう。以前のシャットアウトシャムならば言うどころか、そんな行いそのものすら忌避したろうに。だが今の彼はヒーローなんて捨て、ヒトとしての尊厳さえ捨て、目の前の上級戦闘員様から頂ける快楽を待ち侘びるエロ子猫。

(な、何を言っちゃってるんだボクッ……!こんな奴、片手で倒してやればいいのにっ♡)

 潜入捜査だなんて建前、もう自覚している時の方が少ないくらいだ。男らしい筋肉をスーツ表面に浮かせた上級戦闘員の肢体を見ているだけで、下半身が濡れて仕方ないのが今のシャットアウトシャム。何の種族かも分からない雄、顔も名前も知らないながら、ただそのヴィランの作った仕組みに翻弄されるだけ。


 自分でも無意識に腰がヘコヘコと揺れてしまうのだ。シャットアウトシャムのしなやかな肢体は今やそこらの娼婦と同じような媚びで満ちてしまっている。

(あ、でもっ……今はビックボスのヴィラン能力にも晒されてるし……そ、そうだ、騙してるだけ、こんなのただの演技なんだ、からぁ♡)

 騙しているのは自分自身の気持ち。それをプライドで覆ったところで滲み出る肉欲からは逃れられない。身体は熱く、心は淫靡に濡れるだけ。

 上級戦闘員は肩をすくめ、じっとシャットアウトシャムの様子を伺ったのちにこう言い出す。

「ま、下級戦闘員にすらなり損ねた出来損ないの失敗作でもオレ様は見捨てないでやるから安心しな?」

「ッ……あ、ありがとうござい、ますっ♡」

 やさしく、やらしく股間を揉みしだかれながら言われ、シャットアウトシャムの口からは感謝。条件反射ではあるものの、どうしようもない本心。嬉しくって、余計に股間を上級戦闘員の手に押し付けてしまうほど。

 そうして股間を弄られながら、敬礼ポーズのままシャットアウトシャムは細身の腰をくねらせ続ける。

(うぁああ、なんだよこの気持ちっ♡安心してる場合じゃ、ないっ♡喜ぶなボクッ……!)

 身体はもう堕ちきっている、あとはその頑なな最後のプライドの砦だけ。上級戦闘員は珍しく優しげな様子でシャットアウトシャムの股間を指差す。

「ま、特別教育ってことで」

 途端、南京錠型のロックマークが解除。これでもうこの哀れな下級戦闘員の──シャットアウトシャムの射精を妨げるものはない。呆然とした顔付きながら、尻尾を忠犬のように振るシャットアウトシャムへと、上級戦闘員はニヤリと笑いながら股座への刺激を与えていく。


 敬礼の姿勢を解けず、ただ溢れそうな快楽にシャットアウトシャムの理性は決壊する。まだまだ細身の男性器をひしゃげるほどに扱かれ、馬鹿みたいに膨れた睾丸を揉みくちゃにされる。おかしくなる。1番恥ずかしくて気持ち良い部分を上級戦闘員様に触って貰え、おかしくなってしまう。

 聞かれてもいないのに、その口はペラペラと恥の言葉を紡ぎ続けてしまうのだ。

「ふ、ああぁぁ♡気持ち、いいですっ♡」

 我慢汁が止まらない。

「もっと触って、触ってください上級戦闘員様ぁぁ♡」

 腰の前後運動が情けない。

「ボクのちんちん、嬉しくなっちゃいますっ♡」

 必死な勃起をこれでもかと突き出す。


「ははっ、しっかり溜め込んだモン吐き出しちまおうなあ!?」

 それは今までシャットアウトシャムが感じていた孤独なのか、自分や他人へ向けた苛立ちなのか、それとも単に性欲なのか。

 ともかくシャットアウトシャムはこれまでにない解放感に包まれ、何もかもを上級戦闘員に委ね、捧げても良いとさえ思いながら若雄への刺激に浸る。床に滴る唾液と黒のカウパー液。耳を何度も跳ねさせ、尻尾をビク付かせ、尻穴さえヒクヒクさせながら悦びを全身で表現する。

 そして嬉しさのあまり、むしろ口からは感謝ではなく不甲斐ない自分を謝罪する言葉まで漏れ出てしまうのだ。

「勝手にオナニーして、ごめんなさいっ♡」

 過ちを認める。

「出来損ないの性欲猿で、ごめんなさいっ♡」

 自分は淫らに劣った存在だ。

「毎日ちんちんのコトばっかり考えて、ごめんなさいっ♡」

 口にする度、これまでの窮屈さから解放される。自分よりも上位の全て正しい存在に告解することで、救われるのだ。そこへ快楽と肉欲がぐちゃぐちゃの状態で流れ込み、シャットアウトシャムの思考は黒に染まりゆく。

「じ、自分でするのなんかよりっ気持ちいぃですっ♡上級戦闘員様にシコシコされると、ボクのちんちん、幸せ、幸せになっちゃいますっ♡あ、あっ、ああっ♡嬉しい、ですっ♡ありがとうございますっ、あ、っちんちん♡あ、りがとうございますっ♡」


 勃起を跳ねさせ、綻んだ至上の笑顔で上級戦闘員へと上目遣い。全頭マスクがなければ向けられた相手を赤面するだけの笑みを溢し、しかし身体はいやらしく媚びを滲ませるシャットアウトシャム。

 それに気をよくした上級戦闘員、もう片手で下から握るのはシャットアウトシャムの熟れた肉袋。ずっと禁欲を課していた精がただただ閉じ込められ、とても人前には出られないサイズにまで膨れたモノ。それを揉みしだきながら上級戦闘員はからかう。

「こーんなデカ玉ぶら下げちまって、溜まったエロガキ汁見せてくれよッ!?」

 言いながらシャットアウトシャムの若竿をも一気に扱き上げ、追い詰め、最後へと追い立てていくのだ。

(ああぁあボクのおっきくなった玉まで揉まれッ♡そこ、駄目だってぇえ♡い、今は感じちゃうからぁああ♡)

 それでも敬礼ポーズは崩せない。どれだけ間抜けに見えようが、忠誠の姿勢で股間を弄ばれるのは今のシャットアウトシャムには幸福そのもの。腰が抜けてしまいそうな快楽で失禁しそうになるが、それはきっと本当に久しぶりの吐精の予感だから。


「ああ、ああぁッ♡じょ、上級戦闘員さまぁッボク、出ちゃいますっ♡出ちゃいますッ♡」

「イけ!イけ!エロガキ!」

 罵るような声、家畜を蹴散らすような怒号。それだってシャットアウトシャムには嬉しいご褒美。ゾクゾクと痺れてしまうのは、管理されることへの感謝だ。一瞬だけ意識が途切れ、下半身が自分の意思から離れたのを感じて泣き叫ぶ。

「あ″ぁぁあッ❤︎あ″あ″ーッ❤︎か、下級戦闘員んっ射精させて頂きますぅぅう″ぅぅーッ❤︎❤︎❤︎」

 腰を振りながら、それでも上級戦闘員に竿を支配されながら、シャットアウトシャムの久々の解放は激しいもの。今まで味わったことのない、ケダモノじみた大量射精。戦闘員として改造され、黒の精液を溜めに溜め込んでからのぶちまけだから。

「すごっ❤︎戦闘員射精ぇえっ❤︎真っ黒の、止まらないよぉっ❤︎出る、まだっ❤︎出ちゃうっ❤︎」

 臭いだって単なる精液とは比べものにならない雄臭さ。シャットアウトシャムのような中性的な青年でさえ、臭いだけで孕ませてしまいそうな白濁──黒濁液を迸らせてしまうのだ。ドプッドプッドプッ、粘度の高い黒肉汁を鈴口が閉じないほどに吐き出し、シャットアウトシャムの細い肢体はその度に大袈裟に跳ねてしまうのだった。


 床一面、下級戦闘員が撒き散らした黒精。大広間であろうとたった1人で雄臭で染め上げ、腰を抜かしたようにシャットアウトシャムはへたり込んでいた。

「あーああ、どんだけぶちまけんだか。片付けとけよ」

「ハイッ……♡」

「って訳で今日のは劣等生へのサービス」

 少しだけ冗談めいてそう言い、上級戦闘員は再度指をシャットアウトシャムの股間へ。また例の南京錠型のロックマークが描かれ、シャットアウトシャムの自由は奪われた。だというのにどこかホッとした顔付き、喜びさえ感じさせる仕草で小さく頷くシャットアウトシャム。

「次からは組織の役に立つまではお預けだ、分かったなあ?」

 コクコクと何度も頷き、先ほど頂いた快楽の余韻で立ち上がれもしないのだった。


 しばらくして。誰も居なくなった大広間を、シャットアウトシャムは1人で掃除している。自らが出した黒精の量に、臭いに、粘度に驚きながらだ。

(すごかったぁ……上級戦闘員様に直接、してもらっちゃったぁ……♡)

 ほんの少し思い出すだけ、それだけで身体の血がマグマのように熱くなる。あれだけ出したばかりの若雄はヒクンと固くなってしまう。あれだけ出したばかりの睾丸が、大急ぎで次の子種を生産するのを実感してしまう。

 気付けば右手は掃除を止め、股間を弄り始めていた。

「く…ふ…ぅ………ッ♡ぉ、うぅん……♡」

 上級戦闘員の手を思い出し、あの力強いストロークを再現しようとする。息遣い、煽る言葉の全てが忘れられない。天井を見上げながら、ロックマークの描かれた股間へと何度も刺激を落とす。絶対に想いを遂げられはしないのに、止められない止められない。

 そうして泣き出しそうになりながら、右手が押さえられたのは数十分後。

「って……違っ……な、何をやっているんだよボク……!しっかりしなきゃ、しっかしりなきゃいけない‥…のに!」


 シャットアウトシャムはヒーローとして活動しながらも、その首から下は戦闘員スーツがミチリと覆っている。完全に集中力を切らした状態ではヒーローとしての活躍も望めるはずもない。同期の中ではトップを走っていたのにも陰りが見え、ヒーローズ上層部からの期待も下がってしまっていることだろう。

 それでも以前よりも生き生きとしているのは、本人以外には謎。

 まさかヴィランの手先として生まれ変わり、今か今かと上級戦闘員様からの徴集を待っている身だとは。時折、意識を保って「まだボクは負けてない……!ボクは、こんな状況を切り抜けてみせる!」だなんて自答することもあったが、浅ましくへばりつく戦闘員スーツの締め付けに直ぐに溶かされてしまう程度の決意でしかないのだった。


 * * *


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