⑰後編・ユグドラ
Added 2024-09-30 15:00:00 +0000 UTC⑰後編『雌性の下神』
Chapter 4
──ロケーション『ドゴールの屋敷・地下牢』。
作ったはいいが使うことのなかったと笑ってユグドラを地下牢へ幽閉するドゴール。その逸物の根本に嵌ったコックリングという如何わしい形状ながら、淫虐の神××××の力を受けたマジックアイテムは今のユグドラを簡単に無力化しているからだ。
「ぐ……離さぬか、このような……!」
そこへ閉じ込められ、壁に標本のように金具で固定されてしまうユグドラ。そんな何の力も持たない雄竜を前に、2人は鉄格子越しに愛を交わし合うのだ。観客がいる方が盛り上がるだろうとドゴールが笑い、レリクゥは嬉しそうに子猫のように身体を擦り付けて。
裸に剥かれたユグドラ、壁に打ち付けられては股間を隠すことなどできない。レリクゥの痴態を前に、その股間はいとも簡単に勃起を晒す。スリットからズルリと欲望のままに飛び出し、貪欲な雫を垂らしてビクンと跳ね続ける。しかし両手も両足も壁に固定されては、欲の解放など不可能。
「どうしたレリクゥ。今日もまた一段と可愛い奴だ、ここをこんなになるまで濡らして」
「んっ……♡ぁあ♡ドゴール様のが欲しくて、僕ぅ……♡は、はやく……ぐちゃぐちゃにして欲しくてぇ♡」
今までの覗きへの意趣返しのように、今度は2人から進んで見せつけていく。ユグドラの視線を誘導するようにドゴールがレリクゥを撫で、細やかな刺激だけで甘え声を引き出して見せる。レリクゥだってドゴールの雄を握り、これ以上の宝はないとばかりに両手で愛撫を捧げる様を披露する。
飽きるまで愛し合うと、2人は楽しげに快楽の証に濡れながら立ち去っていく。レリクゥのくすくすと擽ぐるような笑い声が、よりユグドラに敗北感を味合わせながら。
そうして次に、やってきた使用人がユグドラの金具を外す。牢を施錠し、足早に立ち去る使用人の姿が見えなくなればユグドラは1人。今の今まで、2人が交わっていた全てを思い出し、右手は股座へと伸びてしまう。
あの声、あの音、あの臭い。レリクゥの気持ち良さそうに跳ねる肢体、高く上がった喘ぎ声、快感にのたうつ尻尾の動き。ガチガチに固くそそり立ち、我慢汁を浮かせた肉棒を扱き始めてしまうのに、躊躇などあったものではない。
ただ1人、取り残された囚われの身で、陰茎をいじり続けるだけの存在。きっと今もレリクゥとドゴールは口付けをかわし、抱き合い、下腹部を密着させていることだろう。それを思うと、頭の中は2人の淫らな抽送だけが繰り返される。
「く、そう……あ、ぐ………ぉ♡」
あの激しい肉の交わりを、鉄格子の向こうに夢想してしまう。あの情交が脳裏に満ちてしまう、込み上げる欲望が右手をひた走らせる。
「…ぅ……ぐ、ぅう″ッ〜〜❤︎」
駆け足じみた早さ。見せつけられた間、ずっと出したくて出したくて堪らなかった雄の雫が床を濡らしていく。惨めだとわかっていながらも、その込み上げる肉欲には勝てないのだから。右手をじゅくじゅくと未練たらしく扱きながら、ユグドラは込み上げるそれを口にしてしまうのだ。
「…は、ああ……ふーっく……………はぁっ……レリクゥのあのような姿を想い、果ててしまうなどお……我は……わ、われはあ………!」
そんな日々が続き、いつしかレリクゥを羨ましく思ってしまうまで。あのように雄に組み敷かれ、あれだけの声を上げるのだから、それがどれだけ心地良いのだろうかと。いつしかユグドラさえ尻穴が疼くのを感じ、ついには指を触れそうになってしまう。
「ッ……ば、馬鹿な……何を、我は何をしようと……!」
今はまだ耐えられた、今はまだ。
* * *
もう何日、何十日経ったろうか。
「う……ぅく……は…ぅ………ぐぅう……♡」
今日は戯れに天井から垂れた鎖に両手を釣られ、爪先立ちで耐えさせられているユグドラ。肉体的な責苦には及ばない、屈強な肉体を持つユグドラにその程度、効くはずもない。けれど喉の奥、逆鱗から迸るような呻き声は、そのはち切れそうな肉欲からくるもの。
足元に転がるポーション瓶の中身、違法な強力媚薬をスリットないに注ぎ込まれて何時間も放置されているからだ。ボタボタと雄の唾液を滴らせる肉棒、痛みを覚えるほどに天を向き、スリットの淵を捲るようにして飛び出している。
爪先立ちの不自由さではあるが、筋肉の張り詰めた太ももを擦り合わせるようにして自身を慰めるユグドラ。合わせて左右に揺れる自身の情けなさなど気にもならず、恥知らずな身動ぎを続けるのだった。
いつまで待てばと牙を噛み締めるユグドラに、足音と2人の会話が聞こえてくる。牢屋から離れた階段のあたりだろうか、声は微かだが聞き取れないほどではない。どうやらドゴールは所用で屋敷を離れるようだ、その間にレリクゥを自分に当てがうということも。
「──このドゴールのモノになるよう、支度を頼んだぞレリクゥ」
「──はい、お任せください旦那様ぁ♡」
性的な意味合いには疎いユグドラでも察してしまう。自分もレリクゥのようにドゴールの慰み者にされる、求めるよう誘導されるのだと。しかもそれをレリクゥは進んで手伝うのだ。
ひたひたと裸足の足音がユグドラの牢へと近づいてくる。薄ヴェールをはためかせ、石造りの床材を滑るように艶かしく歩き、牢を開いて側に立つレリクゥ。
ようやく2人きり。このチャンスを逃すまいと、ユグドラは意を決して力強い威厳のある声に努める。
「レリクゥ、この戒めを外すのだ」
「それは……出来ませんユグドラ様」
目を伏せたのは罪悪感か、レリクゥは断る。
ユグドラは両手の金属鎖をガチャガチャと鳴らし、誠実さという言葉の意味を問う。
「今までの行いは全て演技でしかないのだろう?あれだけ清廉潔白であったお主ほどの竜神が、あのような下賤な男にはべらされるなど……!」
顔を上げたレリクゥの顔は、快楽を思い出すように赤らんでいた。鱗の薄い竜肌部分に朱が指し、耐えられないと自分自身を抱きしめるレリクゥ。
「ユ、ユグドラ様ぁ……旦那様を悪く言わないでください、僕は望んでここに居るのですからぁ……♡」
「な、何があったというのだレリクゥ……」
「ぅ……ほ、本当に僕、モノにされちゃったんです♡」
それは下界にしか存在し得ない、発情顔。蕩けた舌遣いでレリクゥは語り出す。
「ち、違うんです……。ぼ、僕だって最初は抵抗したんです……今思えば、愚かなことでしたけどぉ……♡」
一呼吸、そしてレリクゥは静かに薄ヴェールを脱ぎ払う。間近で見るレリクゥの裸体はかつてないほどに妖艶で、そのそこかしこにドゴールが付けたであろう口付けの跡や、噛み痕で飾られていた。
ユグドラにそれらを見られ、どういった行為でこんな痕が付くかと理解されてしまい、はにかむレリクゥ。自身の肢体を撫で付けながら、ゆっくりと恥じらいながら臀部をユグドラへと見せつけていく。柔らかな弾力を持つ尻たぶ、その中心からは取っ手のような金属輪が垂れていた。
肉色の管が後孔へと続いており、それが何かは分からなくとも、醜悪な気配だけでユグドラにも十分に伝わってしまう。
「こ、れをぉ……♡あの忌まわしい淫虐の神××××のアイテムの片割れを、どうにかしようとこの屋敷に、きたんです……。そして捕まってしまい、旦那様に直接っ♡……か、可愛がられてしまったんです♡」
後ろ向きで不便しながらも、その輪に指を通し、レリクゥはそれを一気に引き抜いた。青年竜の後孔が捲り上がるような、蠢く大きな肉の球体がヌラリと姿を現した。まるで収縮する肉のアナルプラグ。そしてその後孔には、淵取るように雌を意味する淫紋のようなものが刻まれて。
「こ、れが刻印──隷属の証、なんです……ぅ♡旦那様に、あの宝石の付いたコックリング──『覇王の雄輪』の持ち主にぃ♡欲情し尽くしてしまい、逆らえなくなってしまうのです……♡い、淫虐の神らしい下品なアイテムだと、思っていたのに……今では、もう、旦那様のおちんぽの事しか、考えられなくなっているんです……あぁ♡」
レリクゥの目を覚まさせることさえ躊躇させる、淫猥な表情にユグドラは絶句してしまう。
その間にレリクゥは動く。指でその邪悪そうな肉製のアナルプラグをぶら下げ、レリクゥはユグドラに正面から密着する。互いの腹に刻み込まれた落界の原因、淫虐の呪いをすり合わせる。互いのスリットからはみ出た欲情の証拠、竜種のすらりとしたペニス同士を擦り合わせる。
「ユグドラ様にも、同じ淫虐の呪いがかかっているのですから、きっと直ぐに僕と同じになれますよぉ……♡」
「や、止めぬか、レリクゥ……そ、そのような浅ましい腰使い、はあ……ッ♡」
会話は濡れた兜合わせによって途切れたり、甘い吐息に変貌してしまう。
「んんぅ……あっ♡ユグドラ様も、興奮してくれている、のですねぇ♡ん、ああっ♡僕と一緒に、ドゴール様のオナペットになってくださいね♡僕、そうなるように頼まれてしまったんですからぁ……♡」
逆らえないと明言し、どこかその命令を嬉しく思っているようなレリクゥ。かつて愛した主であるユグドラを、今の主人であるドゴールへと膝を折らせることを本気で望んでいるのだ。その誘惑が、糸引く腰のうねり、亀頭同士による浅ましいキスによってユグドラを苛んでいく。
「ぐ、ぅ……こ、これは、違っ……レリクゥ……正気に、戻るのだあ…♡」
そんな声など、レリクゥには誘っているようにしか聞こえない。手に持っていた球状の肉アナルプラグを胸元へと掲げる。それを絞るように握り締めれば、ユグドラとレリクゥの胸へと滴る、媚薬めいた淫肉の汁。ボタボタと垂れ、呪いの浮かぶ腹を伝わり、スリットへと垂れていく。最後には蟻の戸渡を進み、重力に逆らうようにユグドラの尻穴に絡みついていく。
レリクゥの穢れを知らぬような細い指先が、悍ましい肉製アナルプラグをグチュリと鳴らして見せ付ける。自身の愛液で濡れたそれを。
「これをぉ、ユグドラ様にも味わって頂きます……♡」
「な、にを言って、ぐ……お、っ……♡」
互いのスリット、雄竿を擦り合わせるように刺激していくレリクゥ。自身も嬉しそうに感じ入りながら、悪神が仕掛けたゲームのルールを口にする。
「ユグドラ様の強情そうなアナルで、しっかり味わってくださいねぇ♡これを入れられて達してしまえば最後、隷属の証が刻み込まれて晴れてドゴール様の所有物に堕ちてしまうのですよ♡」
自分がそうだったように、ユグドラも、と。肉奴隷1号としての役目を果たさんと、レリクゥは“2号”の背面に回り込む。長時間の爪先立ちのせいで力のあまり入らないユグドラは、呆気なくレリクゥに尻たぶを開かされてしまうのだ。
「では、失礼しますねぇ♡このアナル舐めドラゴンのレリクゥが、ユグドラ様のお尻をしっかり解して差し上げますからぁ♡」
臭い立つ雄の尻穴。それを唾液と欲情を垂らしたレリクゥが鼻息も荒く凝視している。今にも今にも細い舌先が、ユグドラのアナを性器にせんと伸びていき。
「ま、待つのだレリクゥよ──んひうっ♡」
出てしまったのは、自分でも恥ずべきという甘い声。低い声や威厳を保ち続けていた表情、それら賢しい仮面など剥がれ落ちた瞬間だった。
筋肉質な肉たぶに両手の指を食い込ませ、レリクゥはくすくすと笑う。
「あはっ♡ンッ……ユグドラ様も、やはり淫竜の気があったのですねぇ♡」
「ち、違うっ……い、今のは、あ、んくぅう♡そ、そのような所を、舐め、るなどお……♡」
清い道徳や美しい詩をそらんじていたレリクゥの舌。それが男の肛門を舐め回す、下賤な男娼よりも激しくピチャピチャと水音を立て。ユグドラの硬い意志をこじ開けるよう、肉襞の一枚一枚を舐め広げる。すらりと端正なマズルを、ドンと大きな尻に食い込ませ続けるのだった。
そうして次第に脱力してしまうユグドラの両手首には金属鎖が食い込み、足先はガクガクと震えて尻舐め竜の攻勢に落ちていた。
ポタポタと淫肉の怪しい液体を滴らせながら、肉製アナルプラグがレリクゥの手によってユグドラの雄穴へと当てがわれる。
「さあ、ユグドラ様にもこの雌竜になる悦びを知って貰いましょうねぇ♡」
生き物のように収縮し、次の獲物を得んと蠢く肉の球体。金属製の取手を残し、それが強引に捩じ込まれていく。ボコボコとサイズ感を変化させ、宿主へとずうるりとめり込んでいくのだ。
「待っ、レリクゥ──ぅう″ぐ″ぅう♡」
「ああ、この鍛え抜かれた肉体をドゴール様に味わって貰うのが楽しみです……♡」
片手でユグドラの筋肉繊維を撫で付け、全体が収まった肉製アナルプラグの取手を引っ張ってからかうように刺激してくるレリクゥ。ぬちぬちと尻穴が広げられる感覚。直ぐに反発して体内奥部へと潜り込んで行こうとする、肉の球体から齎される奇妙な快楽がユグドラを襲い続ける。
「ぐ、ぅう♡お″ッ……♡レ、レリクゥ止めるの、だあぁッ♡」
「ん、ああ……ユグドラ様にこんな無礼をしてしまうだなんてぇ……♡し、神界にいた頃には考えたこともなかったというのに、なんと興奮してしまうのでしょうかぁ……♡」
それは豪華な背徳感を快感の皿に乗せたレリクゥの独白。きっと心のどこかでユグドラに焦がれる気持ちがあったのかも知れない。だがそれは今ここで最悪の形で暴発してしまっている。ユグドラの雄穴を攻め立て、尻たぶに頬擦りをし、レリクゥはその太ももに性器を擦り付けては心地良さそうに目を瞑っているのだから。
「め、目を覚ますの、だあ……レリクゥ、ぐ、ぅう″♡」
「このまま果てて良いのですよユグドラ様ぁ♡この大きな肉割れに隷属の証が刻まれるのが楽しみですっ♡」
レリクゥの細い指が金属輪、肉管で繋がった肉プラグを思い切り引っ張ってそう誘う。
メリメリとユグドラの雄穴の淵が広がって苦悶の喘ぎが飛び散っていく。
「ぐ、うぐお″っ♡わ、我が、この程度で、果てるだ、などぉ……♡」
「僕も、最初は頑張って耐えたんですよぉ……♡で、ですけど、お尻ほじられてぇ♡何度も何度もズポズポされちゃってぇ、おまんこにされちゃったんです♡い、今でもあの時のこと、思い出すだけで下半身が濡れてきて、しまうんですからぁ……♡」
ユグドラのアナを刺激しながら、自分の下腹部にも手をやるレリクゥ。スリットから溢れ出ている愛液を絡め、思い出すようにして後孔へと指を挿入。手慣れた動きではあるが、興奮し過ぎたのか性急な抜き差し。2人分のアナを弄り回し、ドゴールへの捧げ物にしようというのだ。
「ぅ、ぐぅ……♡止めるの、だレリクゥ……♡こ、このような行為、お主らしからぬこと……!」
気張って耐えるユグドラ。
「っもう……♡ユグドラ様ったらぁ、僕はもう旦那様の肉便器竜なんですよぉ♡ね……ユグドラ様も、一緒に堕ちて……くださいね♡」
ふと優しげな声音になったかと思うと、レリクゥは自身を放ってユグドラへの愛撫に集中しだす。スリッへの下部、そこに指を引っ掛けて広げたり、下腹部を撫でるようにして快楽を誘ってみたり。しかし決して聳り立つ雄竿には触れはしない。そんなもの、ドゴール様への貢物には必要のない器官だから。
ユグドラの前後、地上に生きるいち生き物が受け止めるには過剰な快楽刺激が注がれていく。
「ぬ、ぐ、お″お″っ♡わ、我が屈する訳に、はあ″っ♡」
どうしても触れて貰えないと分かってはいても、ユグドラの肉棹は抵抗に応じて上下に揺れる。ぶるんぶるんと情けなくも跳ね、透明な潮臭い雄液を撒き散らすのだ。
「ほらぁ、ユグドラ様もぉ♡僕と同じように敗北汁、いっぱい出しちゃってくださいよぉ♡射精しちゃいましょう♡ねぇ♡この無駄におっきな雌竿からぁ、メスイキ汁を迸しらせちゃいましょうよぉ♡」
尻穴に捩じ込まれた肉プラグを、捻るようにして動かすレリクゥ。単体でさえ興奮を込み上げさせる蠢動をみせているのに、そんな刺激が重なればユグドラの理性など残り僅か。体内の奥で感じる、支配される雌の快楽が込み上げ続け、今にも溢れ出してしまいそうなのだ。
「や、止める、のだあレリクゥ♡そ、そのような触れ方ぁ、そのような煽りい♡わ、我がお主を助け、るのだ……こ、ここで果てる、訳にはあっ……♡」
小さな笑い声。そっと立ち上がったレリクゥが背伸びをし、ユグドラの耳元に囁きかける。
「……そんなの嘘ですよねユグドラ様ぁ♡」
「な、何を言うか、我はあ……!」
「ユグドラ様も、犯されたいんでしょう?ドゴール様にあんな風に抱かれる僕を、食い入るように見てましたものね?そうでしょう、ユグドラ様ぁ♡」
きっとレリクゥもユグドラの気配を感じ取っていたのだろう。見張り塔から自身がドゴールに食いものにされる様を見ていたと、愉しんでいたと何となく察していたのだろう。
「違うっ……違う、そのようなこと、はあ……♡」
否定しなければ。再びしゃがみ込み、性器などではないはずの尻を肉塊で暴かれるのを止めなければ。レリクゥの間違いを正さねば。
そんな意志をへし折るように、まるで淫虐の神××××のような粘着く声がレリクゥの口から放たれてしまう。呼応するように肉の球状プラグが中を抉るようにボコボコと歪に膨らむことで激しい刺激を叩きつけてくる。
「このような逞しい身体をしていながら、ユグドラ様は望んでおられるのですよ♡組み敷かれ、雌のように扱われ、雄の剛直で喘がされることを──」
「ひ、ぐぅ……ちが、う″、違っ……わ、我は…う、ぐぅ…違っう″う″う″う″ぅぅ❤︎❤︎❤︎」
視界がチカチカと瞬き、息をしているのか、立っているのか、何も分からない。ただ自分が精をぶちまけるだけの肉、雌の刺激だけで果ててしまった浅ましい生き物に堕ちてしまったという自覚だけがユグドラには分かること。苦しいほどの止められない射精、体内で暴れる肉製プラグに前立腺を殴られ続けてはユグドラの意識など幾許も保つことは出来ないのだった。
白目を向いてビクビクと跳ね、気絶してしまったかつての主を愛おしそうに抱きしめるレリクゥ。そこには同じ存在へと堕ちた奴隷仲間の優しさと、ドゴールに褒められるかも知れないという達成感とが同居していた。
「ああ、ユグドラ様もこんな素直になられてぇ♡」
気を失いながらも、未だに跳ねるユグドラの肉棹。見栄えこそする雄々しいそれではあるが、レリクゥ同様にメスイキを覚えてしまっては今や無用の長物。
何せ、先ほどの尻穴射精を果たした段階で、ユグドラの尻穴の淵にもしっかりと隷属の証が刻み込まれていたのだから。
「……これで、ユグドラ様も旦那様のオナペットですね♡」
意識を失っているユグドラから返事などあるはずもないが、それでもその肉棒は嬉しそうにヒクンと跳ねたのをレリクゥは見逃さないのだった。
* * *
⑤初夜
Chapter 5
──ロケーション『ドゴールの屋敷・レリクゥの私室』。
半ば倉庫、もしくは衣装室のような部屋。そこかしこに過剰なプレゼントボックスに仕舞い込まれた、多種多様な様式の衣装が山積みになっている。
そこでレリクゥに着替えさせられたユグドラ。背中から身体のラインを確認するようにレリクゥに撫でられ、やけに敏感に揺れる肉体を持て余しているのだ。
「ふーっ……ぐ…ッ……ふーっ……ぅ……!」
「流石のユグドラ様も、初夜には昂っておられるのですねぇ♡」
「そ、そうではない……!」
「そのお召し物も、お似合いですよユグドラ様♡」
レリクゥが用意したのは異国の衣装。丈の短い黒布が胸や股間を隠し、煌びやかな金細工の装飾が首や胴回りを走っている。パールがかった白鱗が黒い生地に映えるからとレリクゥが選択したのだ。手首や足首の金腕輪には細やかな薄円盤の飾りが付いており、ユグドラのいち挙動ごとにしゃなりと鳴る。
「こ、このような悪趣味極まりない衣装……下界に染まったかレリクゥよ!」
「もぉ、ユグドラ様ぁ……興奮しているのはご自身でもお分かりでしょう♡」
ただでさえ丈の短い腰布、2人分の視線を受けて持ち上がっている黒布がヒクンと揺れる。着替えただけで固くさせてしまうなど、肉の主人との本番ではどうなってしまうのだろうか。それがユグドラにもレリクゥにも分かっているからこそ、浮ついた沈黙が訪れるのだ。
そうして咳払い、ユグドラの着付けを正しつつ送り出すレリクゥ。
「では、旦那様であるドゴール様に無礼のないよう。頑張って務めを果たしてくださいねぇ♡」
神界では見せたことのないねっとりとした笑み、そして少しだけ羨ましそうに下がるレリクゥなのだった。
「ッ…つ、務めだとう……」
それが何を意味するか分かっていながらも、ユグドラは歩まざるを得ない。腹部とはまた別に刻まれた『隷属の証』がむず痒く命令を発しているから。
「フーッ…く……フーッ……!」
熱い吐息は怒りか興奮か、それに染まっている様子。淫らな衣装に身を包み、しゃんしゃんと金細工を鳴らしながらふらつく足で死地へと赴くユグドラなのだった。
──ロケーション『ドゴールの屋敷・主寝室』。
主神以外を主と崇める筈がない。自分は世界を創生の時代から見守ってきた世界竜ユグドラその者である。そんな自負も、ドゴールの寝室の前に立った今の胸の高鳴りの前には無意味。だがしかし微かな矜持に火を点け、ユグドラは顔を上げた。
「違うっ……!我は、我がレリクゥを助けるのだ。このような姿になろうと、我はあやつの上神なのだ、打開してみせようぞ……!」
大きな寝室の扉を開け放ち、仁王立ちでズカズカと入室するユグドラ。
「レリクゥを返して貰うぞ!」
大声をぶつけても、柔らかそうな寝巻きでベッドで酒をあおるドゴールには何の痛痒も与えらない。
「元気が良いな、それもまたレリクゥとは違って愛い。その格好も、また唆るじゃないか」
毛先の整った立髪、豊かな脂肪を揺らして酒のグラスを空にするドゴール。その巨体の雄獅子は壮年特有の脂ぎった笑みで返す。
「そうかそうか、ならばお前が満足させてくれたら考えてやってもいいぞ?何事にも対価が必要だ、そうだろうユグドラ?」
淫虐の神××××に由来するマジックアイテムに刻印された今、その挑発に乗るのは無謀かもしれない。しかし呼び捨てに憤るに任せ、決意を露わにするユグドラ。
「よ、良いだろう!我が貴様を満足させたのなら、レリクゥを解放するのだぞ!?」
「ああ構わない。約束しよう」
これだけの財を成した男のニヤリとした笑みは意味する所など一つ。もはや出来レースと言っても過言ではない肉の勝負への火蓋が切って落とされたのだ。
「さあ来いユグドラ。このドゴールを満足させてみろ、がはは」
背中を大きなクッションに預け、広大なベッドで寝そべって余裕を見せる雄獅子。
「ぐ……その余裕、打ち砕いてくれるわ」
おずおずとベッドに上がり、ユグドラは息をしないよう、顔を見ないよう、無駄な抵抗をみせながらドゴールの寝巻きに手をかけた。結ばれた腰紐を解き、柔らかな布地を捲れば微かな石鹸の匂いと共に雄のずんぐりとした果実がユグドラの視界を襲う。
「ッ……♡……う、おぅ…な、なんとお……ッ♡あ、ぐ……♡」
腹部の淫虐の呪いが笑う、尻穴の淵の隷属の証が疼く。堪らず唾液が口に溢れ、ドゴールの未だ勃ち上がってもいない陰茎から目が離せない。生唾を飲み込み、その大ぶりな男性器、ひと抱えはある睾丸の膨らみに腰から下が期待に満ちてしまうユグドラ。
まだ何も始まってもいないと言うのに、屈強な竜は眉を下げて手をこまねいてばかり。
「どうしたユグドラ、もう降参か?」
「……だ、誰が………ふ、ふん、このような肉棒に、惑わされる我では、ないぞ……!」
ドゴールに再び笑われ、噛み付くように返すが、ユグドラには余裕などあるはずもない。言われるがまま、誘われるがままに股間に顔を埋めていく。
この地上に落ち、行ったのなど情けない自慰が少々。決して得手とは言えるはずもないが、それでも今までレリクゥが行なっていたフェラチオを真似ての必死の奉仕。覗きが役に立ったのだと自覚し顔から火が出るほどの恥じらいを覚えるが、それを誤魔化すためにも舌を動かし続け、喉を鳴らすのだ。
側から見れば締まりの良さそうな大尻を振り、尻尾をバタバタと跳ねさせ、奉仕でありながら喜んでいるのはユグドラの方なのではないかと。それが分かっていても、ドゴールはあえて黙って不慣れな口淫を、これはこれでと楽しむのだ。そう、いつかレリクゥを躾けた時のことを思い出すように。
「ンムッ……ッ♡……ど、どうだ……ぁっ♡」
清潔感のある男性器が、次第に唾液と先走りの臭いでもって雄の征服器官へと変貌するのなどあっという間の出来事。グンと勃ち上がる雄の巨木、育ってユグドラのマズルを打つ。その根本にはコックリング状のマジックアイテム『覇王の雄輪』、その宝石と妖しい輝きを放っているのが強力な印象を。
「中々頑張るじゃないか。覗きをしてたかいがあったなあ?」
レリクゥから聞いていたのか、知った口でからかうドゴール。
「ち、違う……!あ、あれはレリクゥの身を案じて……」
「そんなこと言って、毎日レリクゥが犯されるのをオカズにシコりまくってたんだろ?うちの警備もザルじゃあない、不審者が入ればマークしておくのは当然だ。まあ、こんな変態が見つかるのは初めてだけどな、がはは」
そう聞けば、他にも監視の目があったと理解させられる。当然、見張り塔の痴態など筒抜けだったのだろう。しゃんと鳴る腕輪の飾り、羞恥心が溢れてしまいそうなユグドラ。
だがまずは相手を倒すのに全力を尽くさねばと、両角の先まで火照る身体を懸命に動かす。大きなマズルを開き、獰猛な肉舌でドゴールの太々しい肉棒をしゃぶり尽くさんとするのだ。
「ぬ……ぐう……ッ♡く、そう、このう……♡」
顎が疲れるまで、舌が回らなくなるまで頑張ろうとも、ユグドラの持つ性技ではドゴールの余裕を崩せない。相手はレリクゥの足腰が立たなくなるまで犯すような絶倫であり、情交の権化のような存在なのだから。
むしろ余裕がないのはユグドラの方だ。ドゴールの股間の毛深い雄の茂みにマズル鼻先を押し付けているせいで、呼吸の度にその雄臭さが脳裏にインプットされてしまうのだから。今や股間の黒布はじっとりと濡れ、胸元のそれも片側に捲れてしまっている惨状。腕と足輪の薄金の装飾をしゃらりと鳴らしながら、ポタポタと清潔なシーツにスリットからの甘汁を垂らしてしまうほど。
「それ、頑張れ頑張れ。このドゴールを満足させるには程遠いぞ?」
「ん、ムゥッ……ンプッ、ハッ♡ンチュ、ジュルッ……♡」
気負えば気負うほど、ユグドラの口淫は硬くなって官能さを失う。口で雄を愛撫するなど絶対にお断りだという気概と、そうまでしてもレリクゥを取り返さねばという気持ちが混ざった瞳。ドゴールによっては快楽よりも支配欲を唆らせる、そんな光景なのだ。
「この程度なら、レリクゥの方がよっぽど上手くやるぞ?それとも、やはりレリクゥを抱くことにするかな。あの淫らな肢体、何度貪っても飽きないからなあ?」
そんな言葉はユグドラには致命の一撃となる。肉体は既に欲情に濡れそぼり、心のどこかでは自分もレリクゥのように抱かれるのを期待していたからかもしれない。
「なっ……そ、それは…!我を、初夜を……ぐ、い、いや違う…!レリクゥは、貴様などに、やりはせぬぞ……今宵は我が相手を、してやるのだから……♡」
つい口走った言葉は乱れてはいたが、ドゴールの口角を上げるには十分な吐露。
どうにかして矛先を自分に向けねばと、ユグドラの浅い知識が導き出すのは無様な誘惑。ドゴールの足元で対面し、大股開きでその隷属の証が刻印された尻穴を見せつけたのだ。自分でその雌を意味する印を誇示し、限界までに開脚して両手で黒の腰布を捲り上げて騒ぐ。
「ど、どうだ♡こ、これで貴様の粗末な逸物をお……♡か、快楽へと導いてやろうではないかあ♡」
とっくに勃ち上がった肉棒は潮臭く濡れ、スリットから溢れた愛液が尻穴にまで伝わっている。レリクゥに虐められた経験しかないアナはそれでもヒクヒクと期待を刻み、ドゴールの視線を物欲しそうに。
「がはは、そうかそうか!そんなに──雌にされてえか?」
「ッ……く、ぐう……や、止めよ、そんな目で見る、のはあ……♡」
ようやく本気になったのか、ギラついた雄の目がユグドラを──その尻穴を貫く。屈強な雄竜人の、心の中の雌性を射抜くように。
壮年獅子は起き上がり、恥ずかしげなご開帳で固まるユグドラの顎を引く。
「これからお前を、このドゴールの雌にしてやる」
「……ッ♡」
言葉が、視線が、雄気がユグドラの雌性を鷲掴みにする。欲しいはずが腰が引けてしまうのは、思考が敗者のそれになってしまったから。ゴクリと喉が鳴り、ユグドラは小さく頷くのみ。
簡単に押し倒され、胸と腰の黒布など引きちぎるように取り払われる。細い黄金の装飾が走る裸体、手足の薄金の飾りが鳴り止む。祈りにも似た感情を見せるユグドラだったが、略奪者たるドゴールは声を荒げるのだ。
「いや、レリクゥも嬉しそうに言っていたな──オナペットだと!!」
単純な腕力でも身体の作りでも勝負にならない肥満体型ながら、その挿入の勇ましさは堂に入ったもの。腰を打ち付け、一気にユグドラの初釜を我が物にするのだ。
「ん″ッ、ぐぅう″う″う″ぉぅう″♡♡♡」
最奥までズンと打ち込まれた巨塔。根本までズブリとめり込み、ドゴールに装着されたコックリング状の『覇王の雄輪』がユグドラの尻穴の入り口をノックする。
たった一度の挿入、処女喪失でユグドラの自意識にはヒビが入ってしまう。それだけ雄としての格の違いを見せつけるようなひと突きだったから。何せ、初めてを奪われたショックだけで、本人も気が付かないうちに呆気ない雌の吐精を晒していたからだ。
「ひぃ、ぎぅ……お″ぉお″…お″っぐぅぅぅ❤︎」
ひり出すような声と精液。トロトロとだらしなく漏れる白濁は、そんなようでは男を名乗れないような情けなさ。
「がはは、どうしたどうした!入れただけでメスイキ晒すとはなあ!?そんなにこのドゴール様のチンポが善かったのか!?」
これが見たかったと言わんばかりに喜ぶドゴール。長々と焦らした甲斐があったものだと、嬉しそうに腰を思い切り引き、再度贅肉の乗った腰をぶつけてくるのだ。
「ぐぉお″、う″う″う″っぐぅ〜❤︎」
ドスンと打ち込まれる二度目。ユグドラの最奥はドゴールの亀頭と再会し、またしてもはしたない白旗汁を飛び散らせる。今度は少しは勢いのある、とぷんと跳ねるような白。
それだけでユグドラの竜神としての誇りや、雄としての自尊心など砕け散ってしまう。敗北の雌汁で股間をぐっしょりと濡らし、被虐の涙と唾液を垂らしながらヒイヒイと無様な息遣いを晒すのだ。
「どっちが満足させられてるか分からねえなあ!?さあどうするユグドラ!別にレリクゥを返してやってもいいが、それで手切りだ!それともお前も一緒に飼ってやろうか!?毎晩こうやって犯してやろうか!?なあ!?」
怒号と共に叩きつけられる、雄の本気交尾。爆ぜるように結合部から汁気を散らし、暴かれるユグドラの尻穴。三度目にドゴールの肉棒で突かれた瞬間から最早そこは排泄器官を卒業し、雄棒を咥え込む為の肉壺。
「がっお″ぅう″❤︎しゃせ、い止められ″ぬぅう″ーッ❤︎」
誰も見たことのない蕩けたイき顔を晒し、ユグドラは醜男に組み敷かれたまま下半身を濡らし濡らしゆく。たった3回、雄の突起で小突かれただけ。それだけでユグドラは今や完全にドゴールの持つしたたかでずうずうしい肉棒の虜。
あれだけ大切に思っていたレリクゥでさえ、そして自分自身さえ二つ返事で売り渡してしまうのだ。まるで小便のように薄い精液を馬鹿みたいに漏らしながら、ユグドラは鳴く。
「こ、こんな快楽がある″う、なんてえ″っ❤︎わ、我も飼ってくれ、飼ってください″❤︎は、ぐぅ……ま、毎日犯してくれ、このチンポを味わわせて、くれえ″❤︎レ、レリクゥと共にい″、我も……ド、ドゴール様の……に、肉便器竜として仕える、仕えさせてくだ、さ、い″ッ❤︎」
いつしか求めるように両手を伸ばして抱きしめたユグドラ。分厚い肉獅子の背中に甘く爪を立て、腕輪の飾りをしゃりしゃりと鳴らす。今や透明になりかけた薄汁をちょろちょろと甘イキさせながら、ユグドラはドゴールの全てを求めてばかり。
「おいおい、いいのかあ?レリクゥを取り戻すんじゃなかったのか、がはは!」
「そ″、れよりい″ぃっ♡は、早くこの雄々しい肉棒で、逞しい太チンポで突いてくれ″え″っ♡我の尻穴が、疼いて仕方ないの、だあッ……♡」
雄獅子の太陰茎が食い込むユグドラの尻穴、その淵に刻印された隷属の証がパチパチと魔力光を帯び、そのどうしようもない服従度合いを指し示す。どちらにせよドゴールには、喰い千切らんばかりに自身の竿を締め付けるナカ肉で、ユグドラの堕落など手に取るように分かっている。だから笑うのだ、勝利を確信した支配者の睥睨で。
「がはは、レリクゥより呆気ねえな?じゃあ、お望み通りぶっ潰してやるよ──」
「ひっ──」
そうして夜は更けていった。
終わってしまったのは雄としてのユグドラ。夜明けには主人との交尾の仕方をカラダに叩き込まれているだろうユグドラ。マジックアイテムによる支配どころか、雄としての格付けに負けたことで名実ともに肉の奴隷へと堕ちたユグドラ。
その手足の腕輪、静かな薄金の飾りの音色が、それを祝福するようにいつまでも。
* * *
Chapter 6
──ロケーション『ドゴールの屋敷・客間』。
「ほれオンナ共、好きな衣装を選べ選べ」
運び込まれた移動式ショーケースの列、列、列。お抱えの衣装商人を呼びつけたドゴールが楽しげに、傲慢さを隠そうともせずに笑っている。今や侍らせた2匹の竜人に、その浅ましい本性に似合う淫らな衣装を用意している、いや自ら選ばせている場面だ。
レリクゥの私室に転がっているのもこういった経緯があり、これは大金をはたいたドゴールなりの前戯だというのが実情。それをよく知るレリクゥだからこそ、雄の股間を刺激するような露出とチラリズムのエロスを引き立てる和装に視線をやる。
「ああ、お目が高い。それはニザクラ島名産の染料を使いまして、特別な紅色を──」
すかさず商人が解説を始める。長々と続きそうな講釈ではあったが、淫竜たれと躾けられた2匹がそれを聞き取る余裕があるかどうか。レリクゥもユグドラもお揃いの輝やく紫の薄ヴェールを纏い、並べられた数々の衣装に視線だけは注いでいる。
その真後ろ、2匹の真ん中に陣取ったドゴールの両腕はまさに両手に花の状態。方や軟らかで蕩けるようなハメ心地の柔尻、方や筋骨逞しく締め付け抜群の肉尻。衣装を選ぶ2匹の雌穴を、堂々とドゴールの両手が犯し続けているのだから。
「ん、ああッ♡ど、どれも素敵で迷ってぇ、しまい、ますねぇ……♡」
「……ぐ、お″♡ソ、ソコはあ……♡いや、う、うむ!どれも見事な品だ……♡」
ドゴールの遠慮なき中指が、2匹の竜穴をかき混ぜる。両者の違いを楽しむように、両者それぞれの反応の違いを楽しむように太い指が踊る。
「このドゴールの目を楽しませる衣装なら、幾らでも買ってやろう」
何度も2匹の良い所を的確に抉り、撫で付け、擦り上げては弄んでいくドゴール。気前良く大笑いし、中指以外の指を硬さの違う尻たぶに食い込ませるのだ。
「あ、あっ♡旦那様、旦那様ぁ♡ああっ、あっ♡」
「レ、レリクゥよ、其方ばかりい″ッ♡が、お″っぐぅ……♡」
ユグドラなど同じように可愛がられているというのに、小さな嫉妬の炎さえあげてみせる。レリクゥもそれに少しだけ嬉しそうな照れ顔をするのだから2匹の主人には堪らない。
「ははぁ、流石はこの街一の大富豪ドゴール様、お仕えの者も上玉を揃えておりますなあ」
こうもあからさまな愛撫を見せ付けられれば気付いていないはずもない商人、ニヤニヤと眼福そうに殆ど本音のお世辞を並べた。
そんな商人の好色そうな視線。目の前に広がる卑猥な衣装の数々。それを着込んで主人であるドゴールに奉仕するであろう未来の自分を想い、2匹の下半身は濡れ、そして火照りを増す。そして何よりも、愛すべき主人の太指が秘部を慰めてくれている多幸感でどうにかなってしまいそうなレリクゥとユグドラなのだ。
「どれが欲しい?」
それは単なるなんてことない質問だろう。
普段の判断力ならば衣装を指した言葉でも、今の発情に堕ちたケダモノ2匹には違って聞こえてしまうもの。
「んぁんんっ♡だ、旦那様のおちんぽが欲しいですぅッ❤︎❤︎❤︎」
「お″、尻穴が、そ″こ″にぃ、旦那様の肉棒が欲しい、のだあ″あ″ぁあ″❤︎❤︎❤︎」
早く犯されたくて堪らないと、雄指の刺激だけで、妄想だけで果ててしまう奴隷たち。机に両手をついてビクビクと尻たぶを跳ねさせ、薄ヴェール越しでも飛び散った精の範囲はかなりのもの。それだけ興奮し、悶え、快がったという証。
「がはは、まったく媚び上手な雌竜どもだな!」
並べられていた衣装で白濁で汚してしまった物は、全部買い取ることに。どうせあらかた買い占めるのだからドゴールにとってはどうだって良いこと。それよりも。
「しばらくは、着る物に困らないな──」
二着の濡れた破廉恥な布切れをレリクゥとユグドラの胸へと、試着させるように押し当てた。似合うぞと不敵に笑いながら、自身を慕う2匹の竜へ贅肉を揺らして笑いかける雄獅子。
「──その雌汁くせー衣装で、しっかりこのドゴール様に奉仕してくれよ?出来るよな?」
「「はいっ♡」」
同時に上がった全肯定の返事。この世の何よりも従順で媚びた声音。ただのくだらない金持ちの奴隷だとかペットだとか、そんな身分に甘んじながらも2匹は下腹部から込み上げる幸せを感じて静かに尻尾を絡ませ合うのだった。
<終>