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タイガ②

「ッ………な、なんだ、何が…俺、俺はどうして、ここは……!?」

 下水道から地上に一歩踏み出した時、タイガの意識は覚醒して驚愕の顔へと。あの奇妙な悪魔を倒した際に聞き取れなかった言葉を全て理解したからだ。

 腹の紋様は『淫虐の呪い』と呼ばれるもので、卑猥な運命に導き、淫らなことへの抵抗値を皆無にしてしまうもの。加えて、今こうしてハイエナ盗賊を縛り上げて連行しているように、無様な人生の記憶を朧げながらも引き継いで、異なる世界線での享楽を次々に味わわせられ続けるということ。

「どうかしたんですか旦那?なんならあっしが助けを呼んできやすぜ、ねっ?」

「二度と口を聞くんじゃないぞ、分かったな……!」

「ひえっ」

 一つ前の世界線ではご主人様と慕っていたハイエナ盗賊へと、何とか威厳の声。

 気を付けていれば大丈夫なはずだ。現時点ではそう判断してしまうタイガ。何よりも残りの依頼を放っておけるほど無責任な男ではないのだから。


 これから先、冒険者タイガには無数の世界線での恥のバッドエンドが待ち構えているのだ。




episode ②『4つの依頼・ゴーストハンドの除霊』


──ロケーション『サギール地下墓所』。

 タウンプティートからしばらく行った森の中にその入り口はポッカリと穴を開けていた。古代人が使っていたという地下墓所には、いつからかアンデットモンスターが住み着いており、今回のように定期的に討伐依頼が。

 タイガほどになればゴーストハンド程度はもう何度も倒してきている。

「とはいえ油断は禁物」

 フルプレートアーマーに巻き付けたベルトバッグには、対霊用のアイテムと抜かりはない。

「ここは一気呵成に決めせさせてもらう……!」

 ヒヤリとした地下墓地へと、覇気と気迫の凄まじい雄叫びにて突入。

「ウオォオオーッ!!」

 アンデッドは強い意志の宿った生気を嫌う為、こういった策を用いたタイガなのだ。目論見通り、ビクリと身を──その手を震わせるゴーストハンドたちが視界に。


 怯んだ様子、3組のゴーストハンド。青白い半透明の左右の手が浮かんでいるという姿のアンデッドモンスターだ。

「げっ……やばい」

「なんだぁ……!」

「こ、こいつ強そうだぞ」

 口もないのにそれぞれ弱気に騒いでいる彼ら。

「大人しく退治されることだな」

 すかさずバッグから聖水を一本取り出し、愛用の斧に振りかけるタイガ。

「この聖水がある限り、お前たちには触れることもできんぞ」

 言葉通りの効果を得ようと、次の一本を自分へと振りかけていくタイガだったが──。

「ッ………へ…?あ……何、だ……あ……ふ、ぉ………♡」

 頭から液体を被った途端、情けない声を出しながらぺたんと座り込んでしまう。斧が手から滑り落ち、聖水のはずの瓶が転がっていく。

 これも淫虐の呪いの導き。バッグの中身を散らかしながら、タイガは惚けた顔で動けなくなってしまう。まさか斧に使った聖水以外は、中身が強力な媚薬だったと気付いていない様子。

「ど、どうなって……俺、はぁ……何を、したぁ…………♡」


 生者の生気や精気を獲物とするアンデッドモンスターであるゴーストハンドたち。しかし今回ばかりは相手が悪いと怯えていたのも束の間、タイガの様子に事態を把握しようと恐る恐る。

「なあこれって……」

「聖水じゃねーじゃん」

「……もしかして」

 転がる瓶、容器だけは聖水だが彼らには何の脅威でもないと理解。嗅覚もないのに匂いで媚薬だと分かった途端、彼らはもう狩られるだけのモンスターではなくなった。

 その縦横無尽の手たちは、するりとタイガの露出している顎の下、後頭部、尻尾を撫でる撫でる。

「ンフッ……ぅ♡」

「バッカだなコイツ!」

「媚薬かなんかか、これ」

「自分でエロ猫になってやんの」

 しかもだ、バッグの中身にあったアイテムも摘み上げられて奪われる。

「ほれ、間抜けな冒険者さんっ」

「や、それはぁ……!」

 ゴーストハンドに使うはずだった『捕縛札』を後頭部に貼られてしまう。

「ウ″ヒッ……!?」

 ビクンと大袈裟に震えたかと思えば、巨体を誇る大虎冒険者は身動き一つ取れなくなってしまうのだ。


 となれば木偶の坊、単なる肉の塊でしかなくなったタイガなどゴーストハンドの慰み者になるだけ。

「ったく、格好付けてんじゃねーぞ」

「おら脱がしちまえ」

「いかつい戦士様のストリップショーだ」

 鈍い光を放つフルプレートアーマーは何の防御効果も発揮できず、ゴーストハンドによって剥ぎ取られていく。

「やめろぉお、低級ゴーストの分際で……!」

 唸り声だけで祓うことは出来ない。タイガはステテコパンツ一枚の姿にまで追い詰められ、焦りと怒りの表情。

「ひゃはは、自分のアイテムで動けなくなってやんの」

「どれ、そんな必死に隠そうとしてるチンポのご開帳といこうぜ」

「ほーれ、くっせえ雄パンツ下ろしちまうぞ、っと!」

 3匹のゴーストハンドが一斉に群がり、タイガを全裸へと落とそうと。

「こ、この野郎どもッ、やめ──」

 それもただの虚勢、身動き一つ取れないままタイガはその恥ずべき股間を晒し者にされてしまうのだ。


 脱がされた反動で、プルンと跳ね出たタイガ自身。媚薬の効果で既に固くなっているとはいえそのサイズは本当に、あまりにも。

「だっははは!」

「顔に似合わず可愛いモノぶら下げてよ!」

「皮被りで短小とか終わってんな」

 嘲笑の大合唱。ゴーストハンドたちは本体である手で拍手するように身を打ち付け合い、心の底からの侮蔑をタイガに送ったのだ。自分たちは生殖器すらない癖、小馬鹿にする語彙力だけは豊富に騒ぎ立てる。

「オレたちの小指よか小さいぜ」

「まあでも勃起したら流石に親指くらいにはなんじゃね?」

「そら面白そうだ!」

 1匹がタイガの顎を掴み、顔を上げさせて言う。

「おらクソネコ、勃たせてみろよ」

「……そ、それは」

「媚薬もっとぶっかけられてーか?」

 この世にこれほど残酷なこと言わせられる者がいるだろうか。

「ッ…無理、なんだ…………こ、これで勃ってるんだ!」

 ムキになって叫んだが、恥ずかしさのあまりタイガは目を瞑ってしまうほど。呼吸を荒くし、虎耳を伏せての消えてしまいたくなる告白なのだ。

 一瞬静寂、その後の「ギャハハハハ!」という大笑いは、死者たちが起きてしまうのではないかという音量。

「自分で媚薬ぶっかけたかと思えば股間はこんなんだもんなあ、笑っちまう!」

「図体にばっか栄養取られて頭とちんこはカッスカスだな」

「これじゃあ精気を奪うのも一苦労だぜ」

「おお!それがこの冒険者さんの作戦ってわけだ」

「ははは、シコられない為の粗チンってか〜」


 口々に勝手なことを言い、ゴーストハンドたちは獲物を取り囲んで品定めするように撫でるのだ。

「てわけで、戦士さんからは生気も頂くんだがよ」

「どうせ媚薬でバカになってんだし」

「精気の方からご馳走させてもらうぜ〜?」

 転がったバッグの中身、どんな経緯で入れ違いが起きたのか分からないその媚薬をゴーストハンドたちは自分たちの本体である手に塗りたくる。ニチャニチャと音を立て、粘着く動きでタイガを動揺させるのだ。

「そ、んなことさせるものか……ぐ、うう…………!」

 捕縛用アイテムを一枚貼られているとはいえ、僅かに動けるのは流石は腕利の冒険者。

「おーすげえ筋肉バカっぷりだ」

「んじゃ捕縛札、あと何枚か貼っとくわ」

「ほーれ無駄な抵抗してみろや」

 だがそれも尻たぶや脇腹などに雑に追加の『捕縛札』を貼られれば封殺されて終い。

 たっぷりと生気を含んだ大きな肉体は、ゴーストハンドから見ればご馳走。その全身をくまく愛撫しては極上の、しかし間抜けな獲物の反応を楽しむのだ。


「う…くぅ………♡や、めろぉ♡俺に触るんじゃ、ねぇえ……〜ッ♡」

 強力な媚薬を頭から被り、とっくに発情に濡れた巨躯はモンスターの手でゾワゾワと悶えさせられる。

「おっ?諦めて気持ち良くなっちまったか?」

「なあコイツの乳首すげーぜ」

「指で転がすだけでビクビクしやがんのな」

 バレてしまった弱点は、どう足掻いても意地悪な指先で遊ばれ続けるだけ。

「違っ、ううぅ♡摘む、な″あ″ぁあ″ッ♡指ぃ、やめろお″お″ぉぉ♡」

 隠しようのないムチリとたわむ臀部だって、浅ましいゴーストハンドが貪らないでいられる訳がない。

「ほーれ、でっかいケツも可愛がってやるからなあ」

「揉むんじゃ、な…い″ぃ……♡」

「ったく、エロいデカケツしやがって」

「広げ、るなぁああ♡」

「いい歳して前も後ろもまっピンク色かよ」

「くそうぅ……見るな、見るなぁああーッ♡」

 童貞丸出しの前突起、処女だからと怯えるようにヒク付く後孔とが、邪悪なモンスターたちの晒し者。転がる媚薬を勝手に使われ、その筋肉しい肉穴もマッサージするように濡らされていくタイガ。


「ッ…はーっ……はーっ…………く…この俺が、こんな奴ら、にぃ……♡」

 失敗しようのない依頼、苦戦するはずのない相手。今ではこんなにも興奮に濡れ、怒りの火を絶やさずにいるのに苦心するほどだ。

「へへ、どうせなら包茎くんとセックスしちまうか」

「お″♡お″お″ぉぉっ♡ど、こに指入れて、んだあ″ぁあ″っ♡」

 タイガの腰や股間を2匹のゴーストハンドが押さえ、1匹が中指を立ててからかった後、それをだぶついた包皮へと突っ込んで犯し始めたのだ。

「ほーれ、皮ん中グッチョングッチョンにしてやらあ」

「クソみたいな短小でも皮だけは一人前以上だな、おい?」

「でっかい金玉も支えててやるよ」

 掻き混ぜたり、引っ掻き回したり、ぐるりと撫で回したりと。

「う″♡あ″っ♡うごか、すな″ぁあ♡やめ、ろ″お″っ♡」

 更には腹を伝わせて媚薬をたっぷりとかけられてしまう。すればタイガの股間は媚薬と我慢汁でグッチャリと濡れそぼり、まるで粗相でもしたかのよう。

「童貞くんには刺激が強いってか?」

「こいつどんだけカウパー溢れさせんだかっ」

「性欲強そうだもんなあ、見ろよこの股間の剛毛」

 分厚くちぢれた包皮、そこにヌクヌクと包まれていた真っピンク色の亀頭は、ゴーストハンドの雄指で何度だってコネくられておかしくさせられてしまうのだ。

「す、好き勝手言ってんじゃ──ん″お″ふぅうう♡かき回す、な″ぁあ″あ″ーっ♡」

 全身を撫でられるだけでキツかったというのに、敏感すぎる短小先端を虐められれば悶えて悶えて瞳を濡らしてしまいそうになって。

「あーあ、子猫ちゃんを泣かすなって」

「ちんこはガキ以下だけどな、ははは!」


 タイガの弱々しい声は、悪の性質を持つモンスターたちには堪らない美声。

「んじゃ、パコパコしてやろうな〜」

 タイガの性器を弄ぶゴーストハンド、片手を筒状にしてなんとか竿を保持。あとはもう片手の中指をペニスにでも見立てるように包皮へと挿入、前後運動、ぐちゅぐちゅ、ヌプヌプ。

「ん、ふ″ッ♡お″っ、ふ″ぅう♡そ、れ……や″め″っ♡やめろ″ぉお♡」

 あまりにも汚い水音が出てしまい、虎耳はへたり込んで聞きたくないと。

「包茎オナホおもろ〜ッ」

「はは、きったねえ音立てやがって」

「腰震わせてどうしたあ?」

 ゴーストハンドの冷たくも固い雄指が、タイガの肉厚包茎を犯す犯す。

「そ″、れ″ぇえ♡や″め″ろぉお、先んとこ……はぁあ″あ″あ″ぁッ♡」

 ぶぽっ、ぶちゅぅう、ぶぽっ。

「ほれ、童貞チンポにゃキツか?なあ!?」

「すっげ、皮も伸びちまうなあ」

「だはははは、泣いちまうかガキチン〜?」

 ぶちゅ、ぶちゅうう、ぶぶぽっ。

「や、め…え″っ♡亀頭ぉ、擦れ、てぇえ……変に、な″る……変になっちま″う″ぅぅう……♡」

 散々に玩具にする。男としての器官を馬鹿にするように陵辱し、それが機能を活かせもしない不要品だと笑い者にしたのだ。それでさえ今のタイガにとっては狂いかけるような強刺激、嘲笑を浴びせられながらも追い詰められて。

「おっ……♡お″んんっ…おっ♡ほ、ぉおおお♡♡♡」

 タイガの声質が明らかに変化。果てを予感させる、なんとももどかしさを含んだ声。

 だというのに、ピタリと動きを止めたゴーストハンドたち。間違いなくわざと。

「──ッ、アアア……な、何でえ♡くそう、今……もう俺ぇ俺っ♡……く、ぅう、何で、だよぉおお……!」


 くすくすと笑い声が地下墓地に響く。カビ臭い死者のにおいも、今はタイガの漏らした我慢汁の潮臭さで何処かへ。たった1匹でここに熱を籠らせているタイガ、物欲しそうに腹を上下させ、股間をヒクンヒクンと。

「バーカ、そう簡単にイかすかよ」

「期待しまくってんのな」

「いきなりビビせてくれたお礼はしねえとなあ?」

 楽しそうな打ち合わせ、ゴーストハンドは最早タイガを恐れてなどいないのだから。

「シコってイかせるのなんて、こんな粗チン野郎にはもったいねーよな」

「はは、シコシコできるようなサイズじゃねえだろ」

「どうせならこいつが一番悔しがる方法にしようぜ」

 決まったらしく、息のあった調子で3匹が同時に言うのだ。

「なら──皮引っ張りの刑、決定だな〜」

「お、おいお前らぁ……い、今ならまだ許し、てやるぅ♡お、おいっ♡聞いてるのかぁ……♡」

 あまりにも情けない、今更の脅し。自分で頭から媚薬を被るような間抜けな冒険者を、恐れる悪がいるはずもない。

「なっさけねえチンポコをヒクヒクさせてよく言うぜ」

「期待してんだろ?」

「可愛がって欲しいんだろ?」


 3匹はそれぞれにタイガの股間へと舞い降りる。

「ア………ア♡……アァ……………ひい″い″ぃっ♡」

 指先で摘んだタイガの甘皮を、6つの手がバラバラに独自のアプローチで刺激していくのだ。強引で粗雑な力加減だ、これがより包皮の形状を無様に変えてしまうのだろうとも、ゴーストハンドたちには知ったことではない。

「ほーれ、やらけーエロ皮ッ」

「伸び、ちまぅう″♡」

 後先を考えない動き、明らかに包皮をみっともなく伸ばしているのだ。

「短小戦士さんの粗チン鍛えてやってんだ感謝しろよ〜」

「ひ″っ♡皮、がぁあ″っ♡お、お前らなんかにい″ぃいっ♡」

 刺激と悔しさ、ぐちゃぐちゃの感情。射精したさに追い詰められているせい。

「二度と人前に出せないびろびろ包茎にしてやるぜ」

「や″♡引っ張るな″あ″ぁあ♡伸びる、皮ぁあ♡駄目、だぁあ♡」

 しかし着実な嬉しさに繋がっているのは、今にも出てしまいそうな昇りかけだったから。

「しょーもない短小っ」

「だっせー皮被りっ」

「男として終わってんだよ負け犬粗チンくん〜」

 包皮をつねられ、ケタケタと笑われながら皮を引っ張られてタイガは──。

「く、そおぉ…♡お、俺、俺はぁ……♡あ、が………う″あ″──だ、だめだあ″あ″あ″あ″ぁああーっ❤︎❤︎❤︎」

 こうまで無様な射精など男の風上にも置けないだろう。分厚い皮刺激によって堪えきれずに精を漏らしてしまうなんて。くしゃくしゃに丸まった包皮のせいで、ボタボタと垂れるだけの精液だ、前に飛ばすこともできないなんて。

「まともに射精もできねーのか」

「しょんべんしてんじゃねーんだぞ」

「精通からやり直すか〜?」

 言われながらもタイガの皮窄まりの先からは、べちゃ、べちゃと白濁が漏れ出続けたのだ。体格に見合わない、なんとも貧弱極まりない精の迸りなのだった。



 そうしてタイガはその逞しい巨体をゴーストハンドたちに弄ばれ続けた。足元に飛び散った精液がガビガビに乾くほどの間、3匹の手によって玩具にされたのが現在の惨状へと繋がっている。

「も″ぉ……むりぃい♡イかせろ″ぉお……♡」

 焦点も定まらない、吐精のことしか考えられない。焦らされ続け、とっくに理性など滅茶苦茶になっているのだから。

「最初はイキりまくって『俺は絶対に負けない』とか言ってたじゃねーか」

「おいおい、こんな粗チンくんにそんな甲斐性あるわけねーだろ」

「だはは、見ろよ金玉パンッパンになってんのな〜」

 指をさされたタイガの睾丸。そこにはバッグに詰めていた『封印札』が貼り付けられており、その効果によって決して射精を許されていない状態。

「くそおぉ♡……俺、俺ぇ……イきてぇ…イクことしか、考えらんねぇんだよおお♡」

 したたかな雄の口調もかなぐり捨て、生臭い股間をピクンピクンと跳ねさせて叫ぶタイガ。

「ほーれ、赤ちゃんちんこ気持ちいいか〜?」

「でっけえ玉袋しやがって」

「あーああ、皮もこりゃ戻らねーわ、悪い悪いっ」

 からかうように触れるだけ、直接的な刺激は与えずにつついたりして馬鹿にするだけのゴーストハンドたち。

「う″……お″♡く………う″ーっ♡………ち、くしょおお、もっと、もっと触れよおお♡……イかせろおぉお……札、剥がせってえ″え″え″ーっ♡」


 今だに『捕縛札」のせいで動けない、それでもとにかく『封印札』を剥がして欲しいタイガなのだ。我慢汁をべしょべしょと漏らしながら、下級アンデッドに媚びるような視線を送ってしまう。

 それを受け、ゴーストハンドたちは邪悪な声音で囁く。

「負けてえんだろ?」

「う″ぁあぁ……♡」

 触れるか触れないか。

「ぶっ放してえよなあ?」

「く、ふうぅうーっ♡」

 ツツツとなぞれば一瞬、射精しかける。

「認めちまえって?」

「あ…あ…………あ″ッ♡」

 おかしくなりそうだ。なってしまいたい、そうしたらどれだけ楽か。

 タイガの弱りきった心に、ゴーストハンドたち全員が中指を立ててからかう様がゾクゾクとした危険な感情を掻き立てさせるのだ。


 ついには喉の奥から絞り出された声。

「あ……俺は……俺の……………俺の負け、です♡」

 静かな言葉だが、無音の地下墓地には響いてしまう。こんな時ばかりはゴーストハンドの誰もが黙りこくっている。タイガは自分が試されていると感じ、ゾクンと痺れるような疼きを虎耳から尻尾の先までに駆け巡らせて。

「俺のっ♡俺の負けですっ♡粗チン戦士タイガはぁ、ゴーストハンド様に、敗北っ♡完全敗北してしまいましたぁあ♡お、俺の負けだと、認めますっ♡だ、だから、お情け射精ッさせてくださいっ♡」

 腰下から込み上げる欲望に屈し、たかだか生臭い汁を漏らす為にこうべを垂れたのだ。下級アンデッド風情に、あの歴戦の冒険者であるタイガがチン媚びの様相を見せた瞬間だ。

「素直になったなクソネコ〜?」

「チンポコどんだけヒク付かせてんだ?」

「なっさけねえ顔して可愛いじゃねえか?」

 となればゴーストハンドたちの態度はまたしても一変、馴れ馴れしく撫で回しては可愛がる動き。

 許された、試しに通ったと理解すれば身体の力が全て抜け、固い棒立ちのまま腑抜けた甘え声を出すタイガ。

「う……あ……しゃせえ♡しゃせえさせて、くださいっ♡ちんぽっ……おれぇ……しゃせえ、したい、ですっ……♡こ、このすっぽりかわかぶりのぉ……たんしょーそちんちんに、おなさけを、どうかあぁ♡」


 こうまでなればゴーストハンドたちも馬鹿にせずにはいられない。適当に頭を撫でて子供でもあやすようにしつつ、指先で小さな小さな泣き虫ペニスを突っつく。

「見ろって、我慢汁でベットべと」

「カウパーお漏らし止まらねーのな」

「先走りでべっしょべしょ、恥ずかしくねーのかよ」

 淫虐の呪いによって加速した被虐性が、ゾクゾクとした後ろ暗い悦びをもたらす。

「うぁ…あ……俺っ……俺はぁ……………♡」

 タイガはこんな体格、こんな強面でありながらも泣き出しそうになってしまうほど。

「そんな顔すんなって」

 浮かぶ手が玉袋に貼られていた『封印札』を剥がせば、ゆさりと中身が重たそうに揺れる。

「ちゃ〜んとお情け射精させてやるって」

「ほーれガキちんタイガちゃん、見てろ〜?」

 ゴーストハンドたちの指が形作ったのはデコピンの形。もちろんそれが向けられているのはタイガの股間へ。

「へ、あ…あ……そ、それは……それは駄目だ、駄目だあぁ♡そ、んなの、はああ♡」

 ただでさえ包皮によって男らしい吐精の出来ない身。指で弾かれて果ててしまったりすれば、それこそ男らしさの不在証明となってしまうだろう。だから、だからそんなことは望むべきではない、それなのに込み上げるマゾヒスティックな欲。負かして欲しい、終わらせて欲しい、どうしようもなく嘲って欲しいと。


 薄っぺらい拒否感と99パーセントの期待の顔、タイガのねだりはゴーストハンドの指を準備運動でもするようにワキワキと動かす。

「せ〜の!」

 楽しそうな掛け声と共に、限界まで引き絞られたデコピンはタイガの雄部分を抉るように弾いてみせるのだ。

「待っ──ひぐう″う″う″う″ぅぅう″ん″ほ″ぅぅううーーっ❤︎❤︎❤︎」

 痛みが爆ぜたかと思えば、自分の下半身ではないように溢れてしまう精。これまでの人生で間違いなく一番の大量射精、皮袋が馬鹿みたいに膨れたかと思えばドバッっと溢れては足元へとボタボタと垂れて垂れて。

「は″❤︎ひ″ぃ❤︎出るぅう″❤︎出てる″ぅう❤︎イグッイグッ❤︎ちんぽ弾かれただけ、でイグウ″ウ″ゥウ″ーーッ❤︎❤︎❤︎」

 リフレインする痛みがタイガに強制的な精のお漏らしを強いるのだ。散々焦らされていたからであり、こんなにも尊厳を踏み躙る行為にとびきり暗い悦びを感じてしまったからこそ。棒立ちの屈強な雄虎獣人は、そうやって汚らしい無様射精でモンスターたちの拍手喝采を浴び続けるのだった。


 肉体的に限界が来たのか、札によって動けなくとも膝が笑ってしまっているタイガ。何より可愛がられ、痛め付けられた股間をどうしようもなくヒク付かせて余韻に浸っているようだ。

「………へ……ァァ……………す、げ……ぇ…こんな……♡」

 もう精魂尽き果てたというタイガに対し、ゴーストハンドたちは逆に奪い去った生気──もしくは精気によって活発化。まだ中身の入った媚薬瓶の蓋を開け、タイガの口へと突き入れた。

「ンオォンムッ♡」

「なーにへばってんだ」

「ほれ水分補給だエロネコ」

「デカケツ振っておねだりしてたじゃねーか」

 皆して妖しく撫で回しながら、虎耳を引っ張り上げて脳に直接届かせるように囁くのだ。

「イかせて下さいって言ったのはお前だろ?」

 まだまだこれから、精気を残らず吸い尽くしてやるという宣言に他ならない。

「待っ、おい、もう──や、やめろおおおぉぉおおーっ♡」


 * * *


 日の光も眩しい真昼間の冒険者ギルド。

 陽光を背に冒険者タイガが依頼の報告をしている。

「依頼は完了した、これであの地下墓所はもう安全だ」

「ああ良かった、少し時間がかかっていたようなので気になっていたんです」

 受付の猫青年は安心したように頷いた。

「う、む……一応、安全確保の見回りをしていてな」

「流石はタイガさん、いつも頼りになります!また次の依頼も頼みますね」

「……っん♡」

 そんな時、突然タイガが奇妙な声を上げたのだ。

「どうかされましたか?」

「いや、なんでもない……!」

 まさかその見事なフルプレートアーマーの内部に、タイガの精気を吸って遥かに強力になったゴーストハンドたちが潜んでいるなどと、この場の誰が想像できるだろうか。人前であろうとせっつくように乳首を摘まれた今のように、タイガの冒険はより淫らに続いていくことになる。


 <バッドエンド②>

Comments

コメントありがとうございます! 元からド包茎が引っ張られて余計に情けなくなっちゃうの、堪らんですよね。

ねむうさぎ

皮伸ばしいいですね


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