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タイガ③

episode ③『4つの依頼・ゴブリン討伐』


──ロケーション『ミクロンズヒル』。

「ゴブリン討伐など、冒険者になりたての頃以来か」

 なだらかな丘陵地帯。それでも生い茂る草木や突き出した大岩がヒト種族を容易には近付けない。

 タイガが探索をしても、やはりそういった目立たないそこかしこに小さな穴が空いていた。フルプレートアーマーを脱いだ所で入れはしない、ゴブリン専用の移動穴というわけだ。

「ちい、少しは悪知恵が働くのだったな」

 唯一見つけた大きな洞窟、そこからしか侵入できないのは明白。通路はやはり薄暗く狭いが、なんとか進んでいくタイガ。

「なんだこの不快な臭いは……全く、これだからゴブリンの巣穴は」

 何か生物由来の小汚い臭いに眩暈がしそうだが、強い意志で足を進めるのだ。

 そしてしばらくして少しだけ開けた空間に数匹のゴブリンを発見。素早く身を隠して警戒しながら様子を伺う。見張りかと思ったが、木の棒で遊んでいるようにしか見えない。

「見張りをしているのではないのか」

 薄暗さでハッキリとは見えずとも、腰布さえ巻いていないこともあって特に知性が低い個体たちなのかもしれない。

「やれやれ、警戒しすぎだったか」


 タイガは無言のまま、無手で歩み出る。

「おい」

 強者にへつらい、弱者をいたぶるのがゴブリンという種族特性。斧を後ろに放り、素手であることを強調。

「ギャッ!ギャギャー!」

 すれば簡単に引っかかり、ゴブリンたちはタイガを囲んでくるのだ。逃がさない為には自分を囮にするのが効果的と、豪胆なタイガの策。

 だがタイガは一つだけ見誤っていた。久しぶりに対峙するゴブリン、彼らのもう一つの種族特性を。

「ッ…………!?」

 近付かれ、天井の隙間から差し込む光に照らされたゴブリンたちの股間のなんと勇ましいことか。

 醜悪な顔、貧弱な枯れ枝のような四肢、土草のような汚緑色の肌。でありながらも太ましく血管波打つ雄々しい肉棒がぶら下がっているのだ。彼らは脆弱な個体性を、繁殖力で補うという生存戦略をとっており、その結論が股座のソレだ。

「ぅ……なんと凄まじい…い、いや俺はこんな時に何を!」

 淫虐の呪いのせいで下腹がキュンと疼き、そしてタイガ個人としてもその大きさに羨望の念を抱かずにはいられない。雄らしい、羨ましい、そう思ってしまったのは大きな隙を生む。


 体格差でも武力でも技術でも知能でも絶対的にタイガが優っている。それでも逆立ちしてもタイガには勝てない“雄のサイズ”がその思考を鈍らせたのだ。

「ギャヘヘ!」

「馬鹿なっ!?」

 ゴミ同然だと思われたいた木の棒から、まさかの魔法の光。それがタイガに直撃すれば、フルプレートアーマーを始めとする道具ベルト、隠しナイフなどなどが奪われてしまう。これは武装解除魔法。

「グヘッ、グギャギャ!」

 驚いているタイガへと別の木の棒からは麻痺魔法が飛ぶ。避けることも叶わず、やはりそれはタイガの巨体を痺れさせてしまうのだ。

「こ、んな筈が……くそう、だが低位の麻痺ならば直ぐに!」

 本来ならば鎧と自身の耐性があったはず、それらは武装解除魔法と淫虐の呪いによって意味をなさなかった。知能が低いどころか、彼らはむしろ賢くタイガという強者の戦士を無力化してみせたのだ。


「く、来るなあぁあ!」

 麻痺が解けるのを待ってくれるはずもなく、黒い薄手のインナーとズボンだけの姿になってしまったタイガへと殺到するゴブリンたち。

「何だ、近付けるな!」

 明らかに怪しい小瓶を握り締め、それをタイガへと向けてくる。 

「ッ…嘘だろう……そ、そういうことか!?」

 顔に近付けられ、見た目でそれがゴブリンの精液であると把握。続いて洞窟全体に漂っていた不快な匂いの正体がこれだとも悟る。彼らの精には多種族を使役する効能がある、わずかでも吸ってしまっていたせいで、先ほど反応が遅れたのだと。

「ギヘ……」

「ギャヒッ!」

「グヒャヒャッ〜」

 貧弱な緑の手、群がってタイガを押さえつける。見事な虎柄が土や泥で汚れ、口元へ汚らしい白濁の詰まった小瓶を押し付けられていく。

「やめろ、やめッ……やめろおおおーッ!!」

 それを飲まされたりしたら終わりだと、どんな冒険者でも知っている。だが麻痺魔法に痺れさせられ、数々の手で押さえ付けられ、邪悪な呪いに惑わされた肉体は抵抗など出来るはずもない。まだ生温かい、吐き気のするような体液を喉へと流し込まれ、タイガは──。

「ゲェ、ハァッ……ウ、ゲァッ……!」

 小さな悪鬼たちが、タイガの肉のご主人様になった瞬間だ。


 不意に手が離され、見上げるタイガ。以前ならば片腕で小突くだけで倒せていたゴブリンという弱小種族に、勝てるというイメージが湧かない。むしろ自分は彼らに仕えるべき生き物、隷属する存在だと感じてしまうのだ。

「ひ……♡………違っ……ゴブリン、なんぞに俺が……こんな感情は、間違っている……はず、だ………ァ♡」

「……ゲヒヒッ」

 静かに手が伸ばされ、タイガの衣服を剥ぎ取ろうとしてくるゴブリンたち。

「く…下等なゴブリンが俺に触れるなど、おい……くっ、ああっ!?」

 脱がされていく。ゴブリンたちの“下の存在”であると示すように全裸へと剥かれていく。途中で麻痺魔法が解けても、タイガは辛うじて股間を覆い隠すので精一杯。衣服という最後の砦もなくなったタイガを、悪鬼たちはニタニタと嫌らしい目で見つめて笑うのだ。

「ギャヒッ」

「グへ、グヘヘ」

「ギャハハ」

 素っ裸でも見事な肉体美、鋼のような筋肉で構成された巨体。美しい虎柄を穢すように、ゴブリンたちはタイガの顔面や頬に小汚い肉棒を擦り付けていくのだ。

「う…げ…………こ、の臭いはぁあ♡」

 あまりにも不衛生、しかし雄の根源力のある。

「押し付ける、なぁああ♡」

 その熱と力強さ、繁殖機能の完璧さがタイガを惑わす。

「やめ、触るなあぁ……♡」

 イヤらしい手付きは、タイガを雌だと唆す動きだ。


「グギャハ!」

 1匹がタイガの股を開かせる、腕を退かす。そんな力などないはず、屈強な戦士であるはずのタイガの太腕を跳ね除ける力などないはず。それでもヒョイと、簡単に開脚させられてしまうタイガ。脚の間にゴブリンが陣取り、股間と股間を密着させてニタニタと意味ありげに笑うのだ。

「グへ、グギャ〜?」

 まるで雄比べ。勝ち誇るようにそそり立っていくゴブリンの勇姿。

「んな汚ねえもん、押し付け、んなぁ……♡」

 ムチリと圧迫してくる、歴戦の雄肉棒がタイガのソレを押し潰したのだ。

 そう、大虎冒険者タイガの男性器は非常に小さかった。情けなかった。どうしようもない短小で、どうしようもない皮被りだ。今まで誰にも隠し通してきた哀れな秘密が、こんな小汚い洞窟でゴブリン如きに露呈させられてしまったのだ。

「比べ、んじゃねえ……♡」

 へたり込んだ股で、ゴブリンは根本を合わせて“男の格差”という現実をハッキリとタイガに見せつけたのだ。発情から隷属の効果を持つゴブリンの精液に侵されても、鋼の意志で辛うじて勃たないように必死だったタイガだが、もうそれも限界。

「……あ…俺……そんな………ゴブリンにも劣っ………〜ッ♡」

 棍棒のような逸物を押し付けられ、柔らかなタイガのそれも固さを増してしまう。

 これではまるで、まるで雄比べによる敗北マゾ勃起。

「違っ♡こんな、俺は……違うっ♡感じてなんか、興奮してなんかぁ♡」

 叫ぶタイガだったが、その股間を指さされて笑われるだけ。

「グギャーッハハ!」

「ギャヒヒヒヒ!」

「グォーッヒッヒ!」

 少しだけ開けた洞窟の間、粗末な下級モンスターたちが大笑いする声だけが響くのだ。

「こんなはずじゃ♡お、俺は、負けてなんかあぁ……♡」


 呻きながらもタイガは自分の体温が上がり、心臓が跳ねるのを感じてしまう。ドクンドクンと込み上げてくる腰下の衝動。見下ろしてくる小さな人影たち、今まで簡単に蹴散らしてきたゴブリンたちが雄らしく見えてしまうのだ。

「そ、んな目で見る、なぁ……俺は、お前らの雌じゃ、ない………俺、俺はぁ…耐えて、みせるぅ……♡」

「ギヘへ」

 股間合わせをしていた1匹、勃ち上がったそれを扱きながらタイガの目前へ差し出す。

「あ…くそう………あ……あぁ…………ッ、俺は…俺はぁ……♡」

 もう押さえられてもいないのに、タイガは自分から足を開いてしまった。

「ギャヒ!ギャヒッ!」

「俺は何しているん、だぁ……ゴブリンなんぞ、片手で捻ってやる……雑魚モンスターなんかに、俺、俺はぁ──ンゥ♡」

 大股開きのまま組み敷かれ、身体を掴まれただけで声が出でしまった。間違いなく甘い声だった。ゴブリンは薄ら笑いを浮かべ、今にもタイガの初めてを奪おうとしている。

「……グへ、グヘヘェ」

 悪鬼の精液、淫虐の呪いによって既に受け入れ準備の整ってしまった雄穴は、今か今かと挿入を待ち侘びているようにしか。

「あ、あ……あ、俺犯される、のかぁ…こんな、こんな、ア″ア″ア″ァーッア″ガッグゥウウ♡」

 覆い被さられ、ズプリと雄肉を押し込まれてしまう。轟く悲鳴だったが、すぐに冒険者タイガの恥ずべき嬌声がゴブリンたちを楽しませることになるだろう。

「ギャヒヒッ」

「ゲーッへへ!」

「ガヒッ、ガヒッ!」


 処女喪失を指差して笑われ、怒りと悔しさが込み上げる。込み上げているはずなのに、何よりも快楽がタイガの身体を熱くさせている。

「嘘、だあぁあ♡な、んでこんな、こんなぁあ♡あ″っあ″っ♡」

 感じ入っている、ゴブリンが腰を推し進める度に喘いでしまう。

「俺は感じて、などぉお♡ん、お″っ♡ん″ん″っ♡」

 それなのについ耐えようとしてしまうのがまた良くなかった。

「違うっ、こんなの俺じゃ、ア″ッ♡く、ぅう″っ♡」

 ゴブリンはタイガをより鳴かせようと激しく腰を打ち付け、躾のように犯す。

「ひ″んんっ♡デカぃいッ♡離せぇえ、やめろお″ぉお♡」

 声を抑えられてもいない癖、無意味な強がり。

「んぉお″っ♡ケツで、感じてなんかああぁあ♡」

 鍛え抜かれた戦士の肉体に、へばりつくゴブリンが腰をヘコヘコと振っている光景。どう見ても敗者、どう見ても慰み者、それが今のタイガ。周囲で肉棒を扱きながら“次の番”を待っているゴブリンたちの嘲笑がより下半身を濡らしてしまいながらも叫ぶのだ。

「俺は、男だっぁあ♡笑う、な″ぁああ♡」


 そして。

「ギャギャ!グゥ……グウゥ………グゥ…!」

「ッ!?だ、駄目だ駄目だぁああーッ♡そ、それだけはぁぁあ♡」

 今にも雄を弾けさせそうな息遣いでわかってしまったからの焦り。絶対に阻止しなくてはならない、ゴブリン種による中出し行為。これはより精液の成分が回るだけでなく、ゴブリンの孕み袋にされてしまうということだからだ。

 しようもない緑の小さな手、それに逆らえない。

「や、やめろこのクソゴブリン、がぁあ……!こ、のお、離せぇ……やめ、やめろ…………頼むからやめ──」

「グギャ……ングウゥウウウッ!!」

 ドピュッ。ブピュッ。ブピュッ、ブブッピュウ。

「や″め″ろ″ぉおおーっ、あっくそうぅう中にぃ、出されてるっ♡あ、あ、熱いぃ♡やめ、いやだ、ぁあーっ♡」

 生々しい脈動、体液の熱さがタイガにその実感を教えるのだ。輝かしい冒険者としての道は途絶え、この屈強な身体はただの下級ゴブリンたちの孕み袋と化してしまったと。

「そん、な……俺が…こんな……こんな……………」

 まだ誰とベッドを共にしたこともないのに、その巨躯は矮小な悪鬼たちの精液便所が確定してしまったのだ。


 となればもう手をこまねいているゴブリンたちではない。

 雄をタイガの顔面に突きつけ、笑う。馴れ馴れしく身体を撫でる、いやこれは雌を扱う手付きであり、絶対に逆らえないと分かっているからこそ。

「ギャググ〜」

「グヘッ、グッヘ」

「ンギャッ、ギャッ」

 視線に晒されるだけで下半身が疼いてしまうタイガ。

「み、見るなぁあ♡触る、なあぁ♡な、んで俺……不味い不味い、身体が求めてしまって、いる……ゴブリンの精は、こんなにもぉお……♡」

 取り囲まれ、押さえ込まれ、ぐちゃぐちゃにされていく大虎。


 時には四つん這いで前後から肉棒で挟み込まれ。

「ンギャッ!グヘッ!」

「んお″っ♡お″♡ん″っ♡ひ″ぁ……お″え″ぇ♡」

「グゥウ、グヘッ……グへ!」

「ん″げぅ♡がえ″っ♡ん″……げ″え″っ♡あ″……ぇ♡」

 喉と肛門に黄ばんだ汚汁をたっぷりと注がれてしまう。


 時には横向きで股を縦に割り、当然と二本差し。

「む″り″だぁあ″あ″あ″あ″ぁぁーっ♡」

 高く掲げられた太ももに抱きつかれ、2匹が競うように腰を振る。

「が、ひ″っん″♡ケツ、こわれ″ちまう″う″ぅうぅーっ♡」

 体格は子供以下の癖、その男性器は一本でさえタイガを泣かせるのにそれが二本。

「あ″っ♡ひ″っ♡動く、な″ぁあぁ♡や″め″っろお″ぉおっ♡」


 時には両足を縄で所謂チングリ返しの体勢。

「ギャハ、ギャハハ!」

 これでは雄虎どころか種付け用の雌猫としかいえない姿。腰をぶつけていたゴブリンが勢い良く果てる。肉厚な尻ひだをかき分けてナカ肉を味わいながらの獰猛な種付け。

「グヘッ……グヘヘ…………ンギャウッ!!」

「ひっ…アアアア、またなかにぃ♡や、あ、だめだぁあ中出しされ、てるぅう♡」

「グヒッ!グヒッ!」

「こ、れ以上はあぁ♡孕ませ、られるぅ♡俺、この俺がぁ……孕ませ、られちまうなんてぇええ♡」

 これで何匹目、何度目か。雄着床からは決して逃れられないであろう回数。


 最終的にはタイガの見事に割れた腹筋は、なんとも無惨な有様。注ぎ込まれた黄ばんだ濃厚精液によって、その腹部は内部からパンパンに膨らんでいた。小さな勃起をピクピクと揺らしているのはあまりにも情けないが、舌を垂らし惚けた顔にはお似合いだ。

「…お…ひ……………ふ、ぉ………お″……ん″………も、う無理ぃい″♡」

 完全に堕ちた姿、表情。そんなタイガを尻目に、ゴブリンたちは転がっている装備品などをかき集め始めた。

「ギャーヒ!」

「ンギャッ!」

「グヘッ!」

 タイガは開いた股の間から、自分の装備品が洞窟の崖下へと捨てられていく様を見つめる。まるで粗大ゴミでも捨てるような扱い、自分の人生の半身が処分されていくのを膨らんだ腹のラインから呆然と眺めることしかできないのだ。

「あ、はは……俺、もう冒険者、じゃなくなっ……はは、は…………♡」

 どこか歪んだ、乾いた笑い声だけが喉から搾り出されるのだった。


 * * *


 そうしてタイガは洞窟の奥深くへと連行されていった。

 地下深く、日の光も救援の手も届かない暗がりへ。

「ギャーッヒヒ!!」

 巣穴と思しき空間へと到着したのか、1匹が大声をあげた。その鳴き声に反応し、竪穴状の穴蔵からは続々とゴブリンたちが姿を現す。

「こ、こんなに……こんなに、いる、のかぁ……♡」

 見上げて身震いせずにはいられない。

「……く…う………見られ、見られて、るうぅ………♡」


 今のタイガの姿といえば。

 そのみっともない短小、皮の部分をキツく縄で縛られた状態。同じように金玉袋もしっかりと縛り上げられており、それらは紐で前後の2匹に持たれている。家畜がそう扱われるように、縄打たれて管理されているのだ。

「ヒィ、ンッ♡待っ…あくぅぅう♡」

 ヨタヨタと二本足で歩くも、パンパンの腹部のせいで足元さえ見えない。

「も、もう少し、ゆっくりぃ……い″っ♡」

 少しでも遅れると前後の紐を引かれるせいで、怯えてしまう。

「う、あっ♡皮がぁ、待っ……あ″あ″っ♡」

 特に前方を歩くゴブリンがせっかちなせいで、結ばれた包皮がギュウと引っ張られてしまうのが恥ずかしくも辛くて堪らないタイガ。


 そんな姿で晒し者、見せ物、まるで負け犬の散歩ショー。

「ゲヒ!ゲヒヒッ!」

「グェーッヘ!」

「ギャヒ、ギャハハ!」

 いくら凄腕冒険者だっとはいえ、その姿はあまりにも滑稽。両腕だって縛られていないというのが、ゴブリンたちの余裕を示してさえいるのだから。

 その自信は特に股間から立ち昇っているのだろう。腰を前に突き出し、どのゴブリンたちもタイガへとソレを誇示しているから。

「あ、クソう……どいつもこいつも、俺よりぃ……♡」

 一歩ごとに息が乱れる。

「……あ、不味い、また身体が熱くなってきて……くぅ……凄えモンぶら下げ、てるのがぁ……♡」

 一歩ごとに尻穴が濡れる。

「ど、こへ連れてくつもり、なんだぁ……♡」


 きっとこれには新しい孕み袋のお披露目という意味もあったのだろう。

 タイガが素っ裸で粗末な短小包茎と睾丸を縛られながら連れて行かれた先。そこには他よりかはマシな布切れを纏った、恐らくは高位のゴブリンたちが座っていたからだ。

「ギャヒル!グギャギャル!」

 1匹がタイガを突き飛ばす。垂れ幕などの下、座席に並んだ彼らの前へと転がせられたタイガ。こんな姿をじっくりと見られ、情けないことに被虐心でゾクゾクと悶えてしまう。

「う、あ……あ…この巣穴の、上の奴らって、ことか……お、俺を品定めして、るっていうのかあ………俺、をお…♡」

 また別の1匹がタイガの側までやってきた。

「グギャ!」

 ドンと叩きつけるように大きな木の盃を地面に置いた。

「うっ……♡」

 そこに溜まっていたのは、間違いなく下級ゴブリンたちの精液。白ではない、間違いなく黄色に近いような恐ろしいまでの粘度を誇る汚汁。本当についさっき出したばかりだというのは、その立ち昇る湯気で分かるというもの。

「……あ…………あ………………ッ♡」

 これでタイガを測ってるのだと、欲情に沈んだ頭でも理解できないはずがない。


「はーっ……はぁ……う、あぁ……はーっ……………あ、ぐ…ぅ……♡」

 喉が鳴る。生唾を飲み込んでも、唾液が後から後から。

 座席で微動だにしない高位ゴブリンたちの冷たい目。周囲で取り囲む下級ゴブリンたちの好奇の視線。どれもタイガの肉欲に濡れた身体を貫くもの。

 ゆっくりと、輝かしい“銀の斧”の巨体が地面へとひれ伏していく。その厳つく漢らしい顔が、悪鬼の雄汁の溜まった盃へと降りていった。ファーストキスさえ未経験の初心な舌先が進んで、求めて、堪らずにゴブリンの精液を舐め取り始めたのだ。

 両腕を使わず、地面に顔を近付けての犬食いの要領で舐める、舐める、舐める。

 大きな尻を後ろに突き出し、膨らんだ腹をもどかしそうにし、ぴちゃぴちゃと水音を立てるのだ。顔面を下級ゴブリンの精液で汚らしく汚しながらも、無様極まりない仕草で全て舐め取ってみせるのだ。

「ーッ♡…………ン″ン″ン″ゥウ❤︎」

 最後の一雫を喉奥へ嚥下させた瞬間、タイガは射精していた。排泄のような、なんとも小規模なそれ。今までの人生観、未来さえも小便のように漏らしていたのだ。

 あまりの羞恥と興奮で舌と味わいだけで果ててしまったタイガ。未だに包皮先端を紐でむずばれているせいで、皮がぷっくりと膨らんでしまう。小さな吐精を繰り返し、腰を細かく前後させながらの甘イキを堪能したのだ。


 これらは全て、自分がどれだけ劣っているか理解したからだ。ゴブリンの雄としての力強さに完敗したと理解したからだ。盃いっぱいで突き出された精液にさえ、自分は勝てないと理解させられてしまったからだ。

 口内を、口元を舐めまわし、ゴクリと男らしい喉仏を上下させる。虎耳をへたり込ませ、顔面を汚らしい体液でドロドロにしながら土下座の体勢で見上げるタイガ。

 上位存在であるゴブリンのお眼鏡に叶うよう、言うしかないのだ。

「デ、デカマラ種族であるっ、ゴブリン様のザーメンをお恵み、頂きぃ♡あ、ありがとうござい、ましたぁ♡」

 短小が揺れる、尻穴がキュンと窄まる。

「あ、あまりの雄臭さに、俺はぁ敗北イキさせられ、させられてしまいましたぁ♡」

 縛られた包茎をもどかしそうに、締め付けられている玉袋を切なそうに。

「あぅ…はぁーっ………あ…こ、この俺……冒険者タイガは、ここで孕み袋として♡み、皆様のデカチンにこの図体ばかりのデカ尻を捧げ、ますっ♡……お、れ……わたし、を………ゴブリン様のザーメン便所に、してくだっさいぃい♡」

 何もかもかなぐり捨てるように言い放ち、タイガは敗北宣言と共に大股開きで尻穴を開いて見せた。ココは貴方様の所有物でございます、そう告げるようにだ。

 足音が響く、大勢のゴブリンがやってくる。「ギヘ」だとか「グギャッ」だとか「ガヘッ」だとか騒ぎながら、その剥き出しの肉棒をタイガへと向けて。

 ドクンドクンと胸がうるさく鳴るのは、嬉しくて仕方ないからで──。



 その後、上等な母体を手に入れたとあるゴブリンたちの跳梁跋扈が続くことになるのだが、それはまた別のお話。


 <バッドエンド③>


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