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ねむうさぎ
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ユグドラ2

Chapter ②『旅路の軽食』


 悪党ならば糧としても構うまい。

 そんな言い訳をし、生身のいち雄として目覚めた肉体を奮う日々が始まった。


 * * *


──ロケーション『大砂漠のスナッチ』。

 宮殿のような大商人の屋敷へと、盗賊が忍び込んでいた。宝物庫を漁っている最中、奥の暗がりに1人の白竜人が静かに座っていることに気付く。まるで彫像のような静寂の佇まいに、最警戒していた盗賊さえ見落としていたのだ。

「はは、アンタどうかしてんな?」

 腰の曲刀を引き抜くは黒兎獣人の盗賊青年、整った顔立ちながらも表情には荒んだ生活苦を思わせる荒々しさ。

「我は用心棒。貴様に罰を与えろという依頼でな」

「ッ!?」

 椅子から立ち上がり、無手のまま黒兎盗賊へと襲いかかる。瞬時に制圧、小悪党の敵う相手ではないのだ。


 そうして。

「あっ……んっ…な、何をされようが、オレが反省、するかよぉ……!」

 裸に剥かれ縛り上げられた黒兎盗賊をユグドラの両手が嬲っている。

「ん…く…………ああっ……か、金持ちから奪って何が、悪い…!」

 強靭な竜の雄気に、暴虐の呪いに当てられて、その細い肢体は既に発情に濡れているのだ。ピンと勃った若雄をヒク付かせ、ユグドラの手に悶えながらも、強気な瞳で睨み付ける黒兎盗賊。

「強情な奴よ、だがそれも愛いではないか」

「あ、おいっ…ふざ、けんなぁあ……やめろ、触るなぁあ……!」

 ユグドラの舌がその長い耳の中へと入り込む。囁きと共に黒兎盗賊の理性へと侵攻を開始したのだ。

「我の手の中でその強張りを溶かしてやろう」

「……な、んだこれぇ……その声、やめろぉお……聞かせる、な……」

「小動物のくせ、ココは必死に固くさせるのだな?」

 可愛らしい勃起を大きな手で包まれれば、大袈裟にビクンと跳ねる黒の肢体。雄性をこれでもかと含んだ低音を、耳が良いせいで全て拾ってしまう黒兎盗賊なのだ。

「あ、ソコはぁ…ンッ……握る、なああ…な、んで……こんな腹に響く、んだぁ……!」

「そうか嫌か?であれば自分で触るがいい、さあ」


 導かれるがまま、ユグドラの手から解放された自分自身の手へと。黒兎盗賊は雄々しい白竜に見守られながら、浅ましい自慰へと。

「あっ、おい、そういう意味じゃ……ンッ…あ、なんで、オレの手……自分の手、なのにッ……」

「そうだ、自分で慰めてみよ、我の前で、さあ?」

 止められない、ただの自慰行為がこんなにも蕩けるような心地良さだなんて。

「嘘、だッ……お前…オレに何した、んだぁ……!」

「我は貴様を導いているだけ。我のような雄に従いたいであろう?」

「ッ………あ、あ……う、くっそぉお…………はい、はい!従い、たいッ……勝てないッ……負け、負けるっ……あっ…うっ………オレ…あ、出ちゃ、出ちまうっぅーーッ!!」

 これまでで1番の精を放ちながら黒兎盗賊はユグドラの「そうだ、良い子だ」という声に意識を手放していくのだった。


 その後、やけに“大人しく可愛く”なってしまった素っ裸の黒兎盗賊、ユグドラの雇い主である大嫌いな金持ちの慰み者になってしまうのだが、それはまた別のお話。


 * * *


──ロケーション『ジェムニ回廊』。

 遺跡の奥までの追走。お尋ね者を追いかけていたユグドラだったが、ついに捕えることに成功する。

「な、なんだってんだよお前は!?」

「俺たちがなにしたってんだよ!?」

 同じ顔、同じ声。彼らはお尋ね者の双子の軽戦士。

「なに、賞金稼ぎの真似事よ。ただそれはあくまでついで、だがな」

 ユグドラはこれからのお楽しみを思うと、どうにも心と股間が昂ってしまうのを表情に出さずにはいられない。その顔を見て、双子が揃って「ひぃ」と小さな悲鳴をあげるのだって今では楽しいとさえ感じるのだから。


 そうして。

「あっ、ひっ!アアァ、っーあ!?」

「ンヒッ、ううゥツ!?あ、アアァっ!」

 荒縄で縛り上げた2匹の狼軽戦士。ズボンを割いて露わになった尻穴には、濡れたユグドラの太指が先ほどから荒ぶっているのだ。

「そらどうした!?」

 2人分の尻を並べ、味見でもするかのように指技で喘がせている。遺跡の小さな一室に反響し続ける喘ぎ声の数々。

「指、がぁぁ……こ、んなぁぁあ……!」

「ううぁ、嘘、だぁ……指だけ、でこんなぁあ…!」

 たかだか指一本だ。唾液と潤滑ポーションで濡らされた二つの雄門は、堂々たるユグドラによって同時に攻略されてしまっている。

「我の指マンでこうも感じるとは、悪事など働かずに娼婦にでもなっておれば良かったのう!?」

 ぬちゅ、ぬちゃ、ぐちゅ。ユグドラが両手を動かす度、狼軽戦士の双子の穴は淫らな水音を奏でてばかり。ユグドラの言葉がまるで真実かと証明するように蠢いてしまうのだ。

「ふざけ、っ、るなっぁあ……!」

「このやろぉ、調子に乗りやがッ…てえ……!」

「ふは、どうしたそんなに締め付けおって?2人がかりで両手を封じるつもりか」

 感じ過ぎたせいか、ユグドラのそんなからかいにだって本気になってしまう2人。ただの指一本にさえ勝てないはずはないと、馬鹿みたいに下半身を強張らせて離すまいとしてしまうのだ。

「ちょっと強いから、って……!」

「こ、んちくしょぉお……!」


 だがそんな程度でこうも雄たるユグドラに敵うものか。

「ほれ!ほれ!我の指でこの雄穴を雌のおまんこにしてやろうぞ!」

 リズミカルに両手を前後させ、哀れな子犬2匹に雌へと落ちゆく快楽を教え込んでいく。雄々しくも優しい中指は丹念にその味わいを教え込んでいくのだ。

「んひっ、あ!あっ!ぐっ、ぅうう!」

「く、くぅうん!くそ、あッ!ああっ!」

「だ、あぁ……!ンッ!あぁー!」

「ふ、ぉ、おっ…!おっ…!ん!」

 暴虐の呪いがユグドラを変えたように、2匹の身体にも変化をもたらす。そこそこに鍛えられた尻たぶ、そのまだ初心な雄門からはどっぷりと愛液が漏れ出てきたのだ。

 こうもなれば雄竜ユグドラに下ったも同然。静寂の遺跡に吠える声が響くのだ。

「さあ!どちらが先に我の肉棒を味わいたいのだ?ほれ、どちらが先に雄を捨てるのだ?」

 身動きのしやすい旅人衣装の裾から、ユグドラは自身の誇るべき雄肉を見せつける。

「ッ……!」

「ァ……!」

 ブルンと揺れたその逞しさ、男をも魅了する赤黒い逸物が露わになったのだ。


「本物の雄を味わいたくはないか?」

 静かな、しかし堂に入った声。

「我の全身全霊で相手してやろうぞ?」

 魅了の魔法でもかけているのではないかと思われるほど、心の隙間に入り込む雄低音。

「さあ──早い者勝ちだ」

 そうして2匹の理性は決壊。荒縄に縛られた不自由な格好ながらも、必死に肉棒への媚びを浮かべた顔で騒ぎ出すのだ。既に仕込みの終わった尻穴をぎゅぷぎゅぷと卑猥に鳴らしながら、兄弟のことなど見捨てるように我先にと。

「俺ッ、俺を犯して、くれぇ……!」

「あ、くそ、狡いぞ、俺、俺だぁあ……頼む、それを…!」

 ユグドラは悪神もかくやという表情で見つめるだけ。たったそれだけの懇願で我を求めようというのか、そうとでも言いたげな不遜な顔付き。なれば2匹がこれまで以上に必死になるのも当然。

「お、お願いしますっ、そのデカいので、俺をオンナにしてくれ、ください……!」

「俺こそ、俺にそのチンポをお恵み、くださいっ、雌になる、なりますからぁあ……!」

 少しだけ満足したようなユグドラ、さてどちらから可愛がってやろうかと腰を進め──。


 その後、捕まった彼らはやけに色気を放っており、担当した役人が自分の性奴隷として勝手に持ち出してしまったとか、しまっていないとか。


 * * *


──ロケーション『移動商店ドレーバレー』。

 ユグドラが出会ったのは敬語ながらも小生意気な子兎商人。

「お客様、どうですか1匹買っていきませんかね?」

 大型魔導馬車の内部にはズラリと雄奴隷が並んでおり、どれも首に大きな金属首輪が嵌められている。たった1人のこんな子供の商人相手に反乱が起きていないことを鑑みれば、間違いなくマジックアイテムの類なのだろう。

 あまり興味もなく奴隷を眺めるユグドラだったが突然、子兎商人の細腕を掴む。

「お、お客様、困ります」

「ほう?なにが困るというのだ」

 ユグドラが瞳に力を入れれば、子兎商人の腕の中に不可視化された奴隷首輪が浮かび上がる。これが奴隷を増やす手口、という訳なのだろう。

「ひえ、これには訳が…………」

「安心せよ、我は子供だろうと手加減はせぬ」

 父性さえ感じさせる笑みを浮かべ、ユグドラは子兎商人に手を伸ばす。


 そうして。

「あっ……あ……困り、ます…お客さ、まぁ……!」

「どうした?貴様も商品と同じ格好になっただけであろう?」

 そうは言うものの、雄奴隷たちにはまだボロ布ではあるが腰巻きがある。対して子兎商人が着ていた豪勢な商人服は全て床に落ち、小さな震える裸体がそこに。

 無数の奴隷たちからの反抗的、そして好奇の視線が集まっているのだ。

「どうしたものか商人殿、我は貴様が気に入ったぞ。言い値で買わせて貰おうか」

「違っ……私は商品、ではっ……あっ…駄目、見ないで、くださ……」

 真っ白な毛並みは罪とは程遠く見えるも、この清潔さは雄奴隷たちを罠に嵌めて得たもの。羞恥に小さな性器をヒクンと跳ねさせる、ユグドラの『暴虐の呪い』に当てられて早くも変態的な思考に誘導されているのだ。

 大きな手が子兎商人の裸体を撫で付けていく。

「柔らかな毛並みだ、なんと美しい」

 長い耳をへたり込ませ、内股気味になりながらも、ユグドラの逞しい手の平に体温が上がっていってしまうのだ。

「これほどまでに手入れの行き届いた毛並みだ、さぞ高値であろう?」

「だから違い、ます……売り物では、な…あっ……ンッ……!」

 下腹部を触れられただけで甘い喘ぎ声。小さな雄を一丁前に勃起させ、子兎商人は目を開けてさえいられなくなる。ユグドラのエメラルドの瞳に、意識さえ吸い込まれてしまいそう。自分が捕えた雄奴隷たちの歪んだ視線に耐えられなくなったからだ。


「こんな状況で興奮しているのか?のう商人殿?」

「これ、は……そんな、訳が…あっ……見な、いで……駄目です……駄目ぇ……」

 ユグドラの手が不意に子兎商人の背筋を下から撫で上げる。

「ん、ひ…んんん〜ッ………!」

「汁まで漏らして、なかなかの才能ではないか商人殿?」

「だ、駄目……触らない、で……駄目……ぁ……あ………」

 理性が溶けてしまいそうだ。今まで善人と子供の顔で年上の雄たちを奴隷に落としてきた子兎商人だったが、遥かに強大な雄、背筋も凍るような悪の匂いに失禁さえしてしまいそうになっているのだ。

 恐ろしいはずなのに、なんと心地良い声なのか。

「まったくなんと悪い子なのだ商人殿。こんなにも雄奴隷を侍らせておいて、この我まで手中に収めようとは。強欲が過ぎるというものだ」

 ユグドラは足元に転がる金属製の奴隷首輪を持ち上げる。不可視化の解けた、先ほど子兎商人がユグドラへと取り付けようとしたマジックアイテム。

「あ、それは…あ……私が、間違っており、ました…!申し訳ありません、つい出来心で、許し、て……許してくだ、さい…………!」

「そうかそうか、良くぞ反省できた。我は許すとしよう」

 怯え竦み、震える子兎商人。ユグドラは心からニコリと笑顔を贈る。


「あ、ありがとうござい──え……?」

 子兎商人が安堵した隙を突くように、首輪がガシャンと嵌まる。まだ状況を理解できていない白い毛玉を無視して、ユグドラはズンと立ち上がる。

「だが、貴様に虐げられてきた彼等はどうかのう」

 ユグドラはのしりのしりと重厚に歩きながら、大型魔導馬車内に“陳列”されていた雄奴隷たちの首輪を解除していく。既に数多の雄を堕とし、神性を回復させたユグドラにならば容易なことだ。

 ゆっくりと子兎商人の席だったろう、1番上等な椅子に座ってユグドラは言う。

「では、我はお楽しみを見物させて頂くとするか」

「そんな待っ──」

 手を伸ばしかける子兎商人だったが、既に奴隷から解放された雄たちの腕が押さえつける方が早い。

「おいクソガキ、よくも騙しやがったな!」

「これまでのツケ、しっかり払って貰おうじゃねえか」

「おいアンタありがとな!俺らがコイツしっかりとっちめてやるからよ!」

 既に腰布を捨てて子兎商人を犯そうとする者、店内の道具で彼を痛ぶろうとする者、ユグドラに感謝する者と様々。

「待っ、あっ……待ってください、許して、許し……ああぁあーっ!?」


 店内に響く若く甲高い悲鳴、悲鳴。もちろんそれは彼自身が設計した防音仕様によって外に漏れることはないだろう。地上の雄たちの正当なる性的報復は、歪んだユグドラの嗜好を大いに楽しませるのだった。


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