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①アームス

Chapter 1

──ロケーション『初心者の森』。

──アームスが転送されたのは特に危険度の低いこの森。近くには大したモンスターもおらず、初級ポーション用の薬草や一階層しかないダンジョン程度しか存在しない土地だ。かつてはアームスもこの森で鍛錬していたので、一目でここが『初心者の森』だと分かるのだった。



 指輪を嵌めた瞬間、オレが転送された地上は懐かしい森。だけど直ぐに、その指輪が呪われていたってことに気づくんだ。


▼小虎勇者アームスが装備したのは『強制発情の指輪』だった!


「いっ、何だよそれ!?」

 オレは慌てて右手のそれを引っ張るけど、どうやっても外れそうにない。呪いの装備ってのはそういうもんだけど、いくらなんでもそんなモンをダンジョンの奥にしまっておくなよな。こないだ特売だった聖水をかけてみるけど効果はなさそう。だってのに、すぐにムラ付きが下半身からジワっと広がってくるんだ。

「………っ、くそ…も、もう効果が出てきやがった…」

 息が荒くなるし、勃ってるせいで前屈みになっちまうし。うう、こんなん格好悪すぎるだろ。仕方なくデカい木の根っこ、その間に隠れるんだ。このまま我慢、我慢するぞ。

 けど。

「……………む、無理……シコる、しかねぇ……♡」

 口にしてから気付いたけど、とっくに右手がパンツの中に突っ込まれてたのが恥ずかし過ぎる。痛いほど勃起してるチンポは、握るだけでビクンと嬉しそうに反応するんだ。ジッパー降ろしてチンポだけ露出させると、空気に触れるだけでもゾクッとするくらい。

「ッ……バ、バカじゃねぇのか、こんな呪いの装備っ、何てぇ……♡」

 そんな呪いの指輪が嵌まった右手で、オレはチンポを必死に扱くんだ。勃ってる時は皮が剥けてて、多分同年代にも負けないオレのモノ。いつも以上に我慢汁が垂れまくってて、もうヌチャヌチャいってやがる。


「い、一発だけ……一発だけ抜いて、どうにか、するだけ、だからっ♡」

 声がバカみたいに喘いじゃってて、自分でもどうすることもできない。チンポを弄る度に身体がビクビク跳ねちゃってて、自分が自分じゃなくなってくみたい。

「は、はぁっ♡やべ、これ……♡」

 もうオナることしか考えられねぇ。右手を動かすのが止められねぇ。チンポがオレより命令権を持ってるような、ただただシコることしかできねぇんだ。

「チンポ気持ちい、だろぉッ♡これ、すげっ……♡いつもより敏感、なっちまってるっ♡」

 見上げても木陰、ぼんやりとしたままオレはのけぞりながら下半身をグチュグチュさせてばっかり。

「手ぇ、止まんねえ……ッ♡シコんの、たまんねっ♡」

 いつもより早く、ゾクゾクした気持ち良さが腰から昇ってくる。金玉がグッと持ち上がってきて、男の1番気持ちいい瞬間が近いって教えてくれるんだ。早く出したい、早く出したいって焦るみたいにオレはチンポを擦り続けていって。

「ッ……くぅ…やべ、やべっ……これ──イくぅぅ〜っ❤︎❤︎❤︎」

 チンポの中を駆け上がっていく精液の感覚、一気に溢れてく気持ちよさ。2回、3回と迸ってもまだまだ終わらない、チンポを扱き続けながら射精するのは辛いけどヨすぎて止められないんだって。腰が抜けそうになりながら、イき続けるオレ。喉から出てくる情けない声が止められないし、息をするのだって精一杯だって。

 気付けば股から飛び散りまくったせいでイカ臭くなってて、下半身はベッタベタ。

「ふざけんなよぉ、こんな……!」

 

 知ってる森で良かったと、泉で洗えたのはいいんだけど。その最中だってもうムラ付きが襲ってくるんだ、信じられねえ。

「嘘だろ……さ、さっき出したばっかだろ…!」

 右手に嵌まった呪いの指輪を睨むけど、どうにもならなくって舌打ちするオレ。

「こんなもんに負け、るかよ──ん!?」

 浅い泉で下半身真っ裸、そんな格好だったからかオレは必要以上に驚いてしまう。音がした方向を見れば、1匹の小さなグリーンスライムがぴょんと跳ねてるだけ。

「ッ、クソ脅かしやがって!オレとしたことが、雑魚スライムなんかにビビっちまった」

 今のオレなら聖剣どころかぶん殴るだけでも倒せる。だからどうでもいいと視線を外そうとしたんだけど、きっとこのふざけた呪いの指輪のせいで思ってしまったんだ。

「…………ア♡」

 ダメだって分かってるのに、その発想から抜け出せそうにない。そう、あの緑スライムにチンポ突っ込んだら気持ちいいんじゃないかってコト。


 敵意どころか警戒心すらないグリーンスライムを捕まえる。素手で触るとこんなやらかいんだなコイツ。泉の淵で地面にスライムを押さえつけ、オレは滾って仕方ないチンポをそのグニグニした表面に迷うことなく突っ込んでしまうんだ。

「ふ、おお〜っ♡うぉっ、すっげぇな、これぇ♡」

 勇者として今まで頑張ってきたのに、こんなスライムなんかに腰振ることになるなんて。でも止められねえんだ。ケツ丸出しにして、ヨダレまで垂らしながらオレはチンポで気持ちよくなることだけに夢中になってるんだ。

「……ぁ、ひっ♡暴れんじゃ、ねぇえっ♡」

 大した抵抗じゃないから簡単に押さえ込める、それどころかその動きがチンポをより刺激するもんだから堪らない。大きなボール大のスライム、抱え心地も良くてチンポを入れて腰をヘコヘコさせんの気持ちいんだ。

「チンポすげ、こんなの初めてっ♡ああクソ、バカになり、そっ♡」

 スライムの中は特に温度を感じはしないけど、グネグネと粘っこく動くのがヤバい。

「腰、止まらね……♡チンポ、気持ちっ♡セックスって、こんなんなのかぁっ♡」

 尻尾が適当に暴れ、ケツの穴がキュッとなる。今まで鍛錬ばっかりしてきたのに、こんなのを経験したらエロいことが頭から離れなくなっちまうだろ。オレは多分怒ったような溺れそうな顔をしながら、それでも腰ヘコを止められやしない。

 ヤバい、ヤバいってこんなの。勇者としても、ヒトとしても、そして1人の男としてもこんな雑魚モンスターなんかでイくのは。だけど、もう、オレは。

「クソッ、クソッ……く、出る、出るぅ……で、出るからなぁぁあーッ❤︎❤︎❤︎」

 さっき出したばっかだってのに、すげえ量が出る、出てる。迫り上がってきた雄の本気汁が緑色のスライムの中にビュルビュルと吐き出されてく。オレ、こんな量を射精したのなんて初めてなんじゃないかってくらいだ。止まらない射精、止まらない腰振り。こんなのダメだって分かってるのに、オレ。


 グリーンスライムが潰れそうなほどに押さえつけて、オレはたっぷりと中出しってのを楽しんでしまったんだ。や、やっちまった。そんな後悔も、すぐにどっかへ行ってしまう。だってオレ、まだまだチンポ固いまんまだから。

「ハッ、ハァ………イキまくったのに!チンポおさまらねえ♡ま、まだまだ付き合って貰うからな……♡」

 プルプルと震えるスライムのそれが悲鳴なのかなんなのかは分からないけど、結局オレはそのまま何度も何度もイきまくることに。それこそ一晩中、ケツ丸出しの格好でスライム相手に腰振りを続けたんだ。

 朝日が登って来たあたりでオレの手が緩んだんだろう、スライムには逃げられてしまってようやく我に返ったんだけど、その時の後悔と気恥ずかしさと来たら。

「…………な、なにやってんだオレ…」

 二桁は出したからか、股間がじんわり痛むけどなんとか性欲は収まったような気がする。右手を朝日にかざし、そのムカつく呪いの指輪を眺めつつため息。まずは街に行ってコイツをどうにかしないとな。


 * * *


Chapter 2

──ロケーション『丘の上の街ワンズ』。

──緩やかにカーブした丘にある街。周囲は小麦畑と幾つもの風車が特徴的。近くには初心者の森や探索され尽くした幾つかの初級ダンジョンがあり、新人冒険者たちの姿が散見される。穏やかな印象の街ではあるが、そういった彼らで稼ぐ側面も。ぼったくりにはご用心。



 久しぶりに来たワンズの街だけど、以前とちっとも変わってないや。道具屋のポーションは自称よりも一ランク下だし、保存食には混ぜ物が多かったり、妙に安い地図は数年前の在庫だったりもする。オレもここを拠点にレベルアップ頑張ってた時は全然気が付かなかったもんな。逞しい街だよ、まったく。

 んでオレの目的地といえば。心配な点もあるけど、街外れの穴蔵に住んでる魔法使いのじーさんの所。

「こんにちはーっ!おーい生きてっかーっ!?」

 ここもやっぱり自称『大魔法使い』だとかなんとか。でも玄関に貼ってあるメモを読んだら、しばらく留守にしてるらしかった。解呪を頼もうと思ってたのに、まいったな。

「ちっ……んだよ、居ねーじゃんか」


 なんだかんだで暗くなってきて、帰り道は宿までの近道。だけどそこは以前は近寄らないようにしてた娼館通り。そうなりゃ旅人だ冒険者だを餌食にしようとしてる客引きに捕まるのだって当然っちゃ当然か。

 客引き自体はむさ苦しいおっさんだの、他に仕事がなさそうなふざけた奴らばっか。

「おう可愛いお兄ちゃん、とびきり良い子揃えてるよ〜?」

「うるせーな」

 可愛いは余計だっつの。

「坊主、お使いか〜?偉いな〜」

「話かけんじゃねー」

 お使いでも偉くもないってーの。

「おいそこのっ、金あるならイイコトさせてやろうか」

「ざけんな!」

 無駄使いする金なんてねーし、イイコトとかもいらねーって。


 この通り、こんなに長かったのか。まだ半分しか進んでないってのに、客引きの連中のせいで変な想像ばっかりしちまうじゃんか。せめて宿まで堪えなきゃ、そう思ってんのにムラムラさせるんじゃねえよ。

「くっそ……宿まで後少し!我慢しろオレ……!修行を思い出せ、集中、集中だっ」

 剣や魔法の修行にはあれだけ真剣に打ち込んできたんだ。オレはこんな安い誘惑には負けたりなんかしないぞ。少しでも客引きに話しかけられないよう、エロな雰囲気の娼館を見ないように下を向いて進む。

 だからそんな時。

「良い剣をお持ちですね」

「おう、そうだろ──ってぇ!?」

 そう話しかけられて、性欲なんかを振り切るチャンスだと思って顔を上げたオレ。驚いてしまったのは声の主、そのキツネ種の兄ちゃんの格好がとんでもなかったからだ。

「ンフ……どうしたの?」

 ホントは女なんじゃないかってくらい細い肩とか腰付きを、うっすいヒラヒラの布が覆ってる。けど街灯で透けて見えるその身体付きのエロさに、オレはドキドキさせられちまうんだ。

「僕も昔は剣士だったんだ……ね?」

 そっと手を握られる。剣を握ってた同士だから、その硬さで言葉がウソじゃないとわかる。けど余計にそのやらしい格好とのギャップに視線を向けるのだって悪いと思ってしまうんだ。な、何があったんだって。


「顔が赤いよ?ねぇ、少し休んでいかない?」

「え、オレ……あっ、おいっ…!」

 手のひらは確かに硬いけど、その仕草とかはびっくりするくらいに柔らかさを感じさせるんだ。振り解くこともできないまま、妖しい笑みに誘われるがまま直ぐ目の前にあった娼館に連れ込まれてしまうオレ。

 店に入るなりケバケバしい魔法光、暗い店内は変な匂い。かと思えば常連っぽいオッサンたちが野次を飛ばしてくるんだ。

「まーた童貞喰いか〜!?」

「可愛いじゃねーか、オシメはもう取れてんのか〜」

 けどそれを、手を繋いだままの兄ちゃんが守るように言ってくれる。

「こーら!駄目でしょ、お客様に対して!」

 いやアイツらはあれなのかな、男役として客と寝る的な、そういうのなのかもしれない。


 ぎゅっと握り合った手、オレたちは階段を登っていく。うう、これでもしかしなくてもオレ、大人の階段も……。

 暗めの寝室に入るなり、ベッドに押し倒されてしまう。エロい格好をしたキツネの兄ちゃんは妙に良い匂いがして、オレをドギマギさせて仕方ない。これが呪いの指輪のせいなのか、それとも魔性の女って奴の仕業なのかは今のオレには分かりっこない。男だけどさ。

 手慣れた動きで服を脱がされてく。触られてもないのに、股間はもう臨戦体制。剥かれたパンツからぶるんって飛び出すのが恥ずかしい。

「アハッ……かーわいっ」

「っ……う、オレはヤるなんて一言も……」

 右腕で口元を隠して顔を少し背けてしまう、だってこんなマジマジと他人に見られるのなんて。

「そんなこと言ってもさぁ、通りの反対からでもオチンチン勃起させてたのバレバレだったよ?」

 仕方ねえだろ、そんなの。ていうか、勃ってたのバレてたのかよ。うう、恥ずかし過ぎるって。キツネの兄ちゃんの鼻息がかかるくらい思い切り間近でチンポ見られてオレ、ますます顔が赤くなるんだ。

「う、うるせぇな……見んじゃねぇ……」

「ごめんごめんって、僕も脱ぐからさ」

 その声にオレ、現金な反応。つい見ちゃって、見つめちゃって、その脱衣を見せつけられるんだ。キツネの兄ちゃんの身体を想像させる薄い布服が、一枚ずつベッドに放られていく。そのほっそくて色気があって、ムラムラさせるような裸がオレをどうにかさせてしまいそうなんだ。


 女みたいな細腰なのに、オレのより長くてスラッとしたチンポが勃ってるのが、何だかいけない気分を盛り上げてくる。こんなまじまじと他人の勃起チンポ見るの初めてだ。

「ぅあ……え…えろ♡」

 仰向けでベッドに倒れてるオレはついそう口走ってた。そこへキツネの兄ちゃんの裸がするっともたれかかってくる。同じ男なのにこんな良い匂いするなんてと思ってると、キスされるんじゃないかってくらい顔を近づけてくる。

「でしょ?したいでしょ?」

「……し、したいっつの…!」

「はい、じゃあチューからねぇ?」

 まだ心の準備が、と思ったら触れるのはオレとキツネの兄ちゃんのチンポ。擦り付けられてく勃起同士、めちゃくちゃ恥ずかしいけど気持ちいい。チンポの先っぽとか、竿のとことか、押し付け合うみたいにこすってくと、頭ん中が真っ白になってくんだ。

 気付いたらオレ、キツネの兄ちゃんを押し倒し返してた。

「んぁっ……大胆だねぇ?」

「わ、わりぃ……けどもう我慢できねぇんだっ♡」

 宝石みたいな瞳、少しだけからかうようでオレを優しく見上げてる。こんな興奮してんの、生まれて初めてかもだ。キツネの兄ちゃんをグッと押し倒したはいいけど、息ばっかり荒くなって止まってしまう。


 そんなオレをリードするみたいに、両足を曲げてまあるい尻をつるんと見せつけてくるキツネの兄ちゃん。

「ほら、見てて?」

 細い指先が、その尻の穴んとこに入ってく。汚い感じは全然しなくて、使い込まれたような盛り上がってる入り口、縦に割れてるソコは中から透明な液体をくぷっと漏らすんだ。多分、店の外に客引きをする段階で仕込んでいたんだろうエッロいローションの雫に、オレは生唾を飲み込んで見守るしか。

 キツネの兄ちゃんが煽るような仕草で尻穴を指でヌチヌチと。その上下する胸とか腹がなんだか凄くなまめかしくって、よりドキドキさせられる。

「ね。入れたい?」

「入れてぇ……♡」

 誘われるがままに答えてしまうオレ。チンポがバカみたいにビクンって反応しちゃったけど、それを隠しもしないままキツネの兄ちゃんの尻に夢中なんだ。

「童貞卒業したい?」

「ど、童貞卒業してぇ……♡」

 そこを指で広げながらさ、中のピンク色の肉を見せびらかされたらさ、オレなんてもうおかしくなりそうなんだ。

「ならほら、ちゃんとお願いしなきゃ?でしょ?」

 その綺麗な顔の口元が笑っててさ、からかわれてるってオレだってわかってる。だけどその両膝に左右の手を乗せて、オレは前のめりでねだっちまうんだ。

「うぅ……もうオレッ…………チンポ…限界っなんだって♡に、兄ちゃんにチンポ入れさせて、くださいっ♡童貞っ、童貞卒業させて、くださいお願いします……ッ♡」


 顔真っ赤で言ったし、勝手に腰動いちゃってたし、だけどキツネの兄ちゃんは安心させてくれるような声で褒めてくれる。

「よーし偉いね、良い子だね?ほら──“良いよ”?」

 自分で尻たぶを広げてさ、エッロい穴を押し広げて許可をくれるんだ。オレ、弾かれるみたいに腰をぶつけちまう。何度か入らなくって焦ったけど、そんなオレでも落ち着かせるように導いて貰って、ついにはチンポを入れれたんだ。

「あっ……ンゥウウッ!」

 初めて余裕のなさそうな声を上げさせられたのが嬉しくってさ、何とかキツネの兄ちゃんをもっと感じさせたくって頑張っていくオレ。

「凄いっ、いいよっ………あっ、んんっ」

 ローションとかでトロトロの中は、熱くって狭くって、そしてオレを動物みたいにさせるくらい気持ちいい穴。

「はぁあぁっ、んっ……んあんんっ……ふ、あっ…んっ……」

 オレは鼻息ばっかり、キツネの兄ちゃんが喘いでくれるのが嬉しくって必死に腰を進める。体力には自信があるんだ、もっと喜んで欲しくてその細い身体を組み敷くようにチンポをぶつけていく。

「あっ…あっあっ……初めてなのに、頑張るじゃないっ」

 背中に両手を回されて、恋人みたいな仕草で撫でられるのすげえ幸せだ。でもそれを口にするのは気恥ずかしくって、小さく「おう」なんて頷きながらただただ腰を振ってた。


 ベッドが軋むのなんて気にならないくらい、オレはキツネの兄ちゃんの身体に夢中だった。チンポが蕩けちまいそうなほど、締め付けられたり、中でうねってたり。逃げたいのか攻めたいのか、どっちなんだか分からない感じで腰を前後に。オレが一生懸命になるほどにさ、キツネの兄ちゃんも気持ち良さそうな高い声でキャンキャン鳴いてくれるのは、ホントに嬉しくってさ、バカみたいに腰振ってたんだ。

 そしてついにはさ、他人で──ヒトのナカで。

「うっ……くぅ♡オレ……もうっ……!オレッ、出るからあぁ♡初めてだからっ、ナカにナカに出すからぁ……ああ〜っ❤︎❤︎❤︎」

 目も開けてられない。思いっきりキツネの兄ちゃんの中に突っ込んで、身体を潰れちゃうくらいに抱きしめてイッちまうんだ。右手で弄るだけなんてのとは違う、あったかくて気持ち良くって満たされてるような、もうバカになっちまいそうな射精。

 格好悪いって分かってても、キツネの兄ちゃんに抱き付いてビクッビクッて震えちゃうんだオレ。そんくらい、意識がどっかいっちまいそうだったんだから。


 ようやく目を開けて、キツネの兄ちゃんが怒ってないかそっと見る。

「……んふふ、僕で卒業しちゃったね。お疲れ様」

 まだ繋がったままでも余裕ありそうにさ、そんな風に労ってくれるんだ。そん時になってようやく、そっかオレ童貞捨てたんだって理解した。でも何だろう、こんな1発じゃさ、満足できるはずないって気持ちが湧き上がってくる。絶対これは悪い呪いの指輪のせい、だけど抗えなくって。

 オレ、出したばっかなのに、キツネの兄ちゃんの尻の中でまた固くさせちまうんだ。

「……あれ?」

「オレッ……まだまだ、ヤり足りてない、から……!」

「えっ、あっもう固くなっ!?少し休ませ、ンンッーッ!?」

 そうしてヤりたい盛りって感じで恥ずかしかったけど、全然治まらないチンポは一晩中、キツネの兄ちゃんを泣かせ続けたんだ。最初の方は流石に手玉に取られてた部分もあったけど、後半はオレのが体力あったから、かも。


 * * *


Chapter 3

──ロケーション『娼館通り』。


 分かってる。オレは勇者で、早く強くなって、仲間とかを作って、困ってるヒト達の役に立たなきゃって。その為にはまず呪いの指輪なんて、どうにかしないといけないんだってことも。

 だけどさ今まで修行ばっかしてたから溜まってたのか、それともオレ……エロかったのかもしんない。だから気が付いたらこのワンズの街の娼館に通いっぱなしで、色んな兄ちゃん相手にヤりまくりになってたんだ。

 今日も昼間っからさ馴染みの通りを歩けば、娼館の2階や3階の窓から黄色い声を投げかけられる。

「アームスく〜ん、今日は〜?」

「ボクとエッチしましょうよぉ?」

「その腹筋で気持ちよくしてくださいってー?」

 初めての相手だったキツネの兄ちゃん、今でもホント好き。2人目はぽっちゃり体型がエロい、茶トラ柄のネコ種のお兄ちゃん、抱き心地が最高。オレの腹筋を褒めてくれるのはヒョウ種の踊り子の兄ちゃん、エロい体位が得意。

「悪いな、今朝からもうヤり疲れてんだわ」

 こんなにも求められてるのに、何だか気乗りしないのは何でだろう。


 そして数日してさ、迷ってた自分のその答えが分かっちまったんだ。だから宿で色々と支度をしてから、いつもの娼館に。童貞捨てたのもこの店だったから、気付いたらやっぱりここに来てたんだ。

「おうアームスか、今日も好きな子選んできな」

 そう気さくに話しかけてきたのはオレと同じトラ種で、兄貴って感じの男娼。毛並みが同じだけに、服の上からでも体格差がハッキリと分かって、あんまり直視したくない。娼館で働いてるっていっても、その役割が『男役』だからっていうのもあって鍛えてるのかもな。

「……あ、いや、じゃなくて………あー、えと…」

 やばい、何て言えばいいんだろ。言葉がうまく出てこない。

「なんだ、金ねえのか?」

「いや、ある!あるから…………その」

 チラッと硬貨を数枚見せれば、トラの兄貴の表情がパッと明るくなる。

「おぉ!そんだけありゃ3Pでも4Pでも声かけんぜ?」

「違ぇんだよ!」

 でもつい怒った返事をしてしまうオレ。何やってんだ、もうオレってば。

 トラ兄貴はつまらなさそうに机に頬杖を付き、さっさと行っちまいなと右手を振る。

「なんだよ気使ってやってんのに」

「じゃなくて、さ………………あ、あんたに頼み……たいんだけど……?」

 うう、言ってしまった。その瞬間、トラ兄貴の顔がニヘラっと緩んでオレを上から下まで舐め回すように見つめてきた。だ、だから言うの嫌だったんだって。そんな『抱く方だけじゃ飽き足らす、抱かれる方にも興味が出ちまった』だなんて。


 やばい、ズボンの中でもう固くなってきた。これも全部、クソみたいな指輪のせいに決まってる。

「そう緊張すんなって。んじゃ行こうか“お姫様”」

「……うるせぇ」

 肩に手を優しく回される、壊れ物を扱うみたいに抱くんじゃねえって。そのままニヤニヤした笑みで連れられていく。うう、オレはもう戻れない階段を登っていってる。


 連れてかれたのはトラ兄貴のワイルドなあつらえの寝室。でっかいベッドはムワッとした雄の匂いがして、オレの心臓を早くさせるんだ。そこへ軽々と抱き抱えられ、放り投げられた。

「ようこそオレのヤり部屋へ」

「う……か、金払うんだから気持ちよくしろよな」

 つい強がってしまうオレ、お返しに料金の入った皮袋をその胸に投げつけた。

「もちろんだぜ、お客様ぁ」

 でかい舌をペロリと舐め回す仕草を見せつけられて、オレはゾクゾクしちまう。今まで単なる遊び人としてしか思ってなかったけど、こうやって対面するとほんっと良い男なんだ。尖ったトラ耳の先から、虎縞模様の隅々、長い尻尾の先っぽまで艶々。オレみたいなちんちくりんなガキとは全然違う、雄の色気があるんだから。

 そのまま流れでキスされて、息をするのも忘れさせられた。ぼうっとしたまま浴室へ、そのデカい手で全身をしっかり洗われた。オレの方でも尻の支度はしてきたんだけど、より入念にネトネトのローションで穴を解されてしまったんだ。キスもそうだったけど、何をするにもエスコートしてくる手つきがやらしくって、オレは完全に頭がパニックになってたと思う。


 ようやくベッド。2人とも生まれたままの姿、向かい合って上から乗っかられると体格差が余計に分かっちまう。いいよな、こんなガッシリ体型なんて憧れちまう。色んな感情の篭った視線だったけど、トラ兄貴は物欲しそうに見てるとでも思ったのかな。そうっとくすぐるようなキスをしてくんだ。

「ぅあ………っ♡」

「ほらアームス。そう緊張すんなよ、犯すのにハマって犯されるのに興味持つなんざ珍しくもねぇ」

「そ、そうだよな!?な、ならいいんだよな……♡」

 オレの戸惑いを見透かすような、言い訳を与えてくるようなその言葉。オレはそれに縋ってしまう。トラ兄貴はニヤッと笑った次の瞬間、オレの両足首を掴んだかと思えば一気に頭の方まで折りたたんで来るんだ。こ、これって、ちんぐり返しの体勢じゃんか。

「んじゃ、始めるぜえ?」

 直ぐに分厚い舌がオレのケツ穴を舐めほぐしてく。

「ンンッ♡待っ、ああっ♡舌ぁああ♡……こ、んなぁあぁあ♡」

 指だったらまだ自分でも分かるけど、まるで別の生き物みたいに動く舌にはオレは完全にやられてしまう。情けない声出して暴れても、簡単に押さえつけられてもっとエロく舌でぐちゃぐちゃにされちまうんだ。

「ナカ、舐めんなああ♡へっ、はあぁあ♡」

 尻尾が暴れてトラ兄貴の胸をくすぐるけど、オレの抵抗なんてそんなもん。こっちにまで聞こえるくらいビチャビチャした音で舐めてくるのが、余計に恥ずくて仕方ない。ひと舐めごとに、腰が抜けちまいそうなんだってば。


「んっぷは、すっげえイイ反応しやがって」

 少しだけ上体を起こしたトラ兄貴は、オレに見せつけながらゆっくりと中指を押し込んでく。さっき慣らされた時もそうだったけど、めちゃくちゃ上手いんだ。だからもう声なんて高くなっちゃってさ。

「やへっ♡やっ、めっ♡な、ええっ♡指、だけでこんなっ♡」

「はーっははっ、才能あんじゃねーのかアームス〜」

 ビクビクって跳ねる身体。ゾクゾクって感じる心。

「違っ、こんな♡感じて、なんかあぁあ♡」

「ほれほれ、指でちょいとつついてやると〜?」

 男の尻にある、前立腺っていうなんかそういう、やばいとこ、そこばっか弄ってくるんだ。トラ兄貴が上手いだけ、だからオレが特別エロいなんて、そんなことないんだって。

「んひぅうっ♡ほじくんなあぁあ♡ケツ、それやばいってええ♡」

「どんだけ声出すんだかっ」

「うる、せぇえ♡感じて、ねーんだってええ♡」

 自分でもバカみたいに喘いでんのに、まだ強がっちまう。変な呪いの指輪のせいにしながら、オレはケツの気持ちよさに溺れていくんだ。

 それなのに、指だけでだってやばいのに。トラ兄貴が腰を上げると、そのデカいのがぶるんって見えちまう。オレのチンポなんかと違って、もっと、本当に強そうな雄虎チンポ。色黒で今までどれだけ使ってきたかも分からないくらい、自信満々に勃起してんだ。それが、オレのケツに押し当てられる、やばい、やばいって。

「それなら──」

 トラ兄貴がオレに身体を重ねて、真っ直ぐに目を見ながらチンポを押し込んでくる。そ、んな、見るなって、そんな風に男を感じさせられながら突っ込まれたり、したら、オレ。

「んぐぅううっぅうう〜ッ❤︎」


 触ってもないのに、オレ、入れられただけでイッちまうんだ。こんなちんぐり返の姿勢だから、出たのはオレの顔面から胸までをビチャビチャにしてく。シコって出すのとは違う、なんかこう溢れるみたいな射精をさせられてくオレ。

 厳しい修行でだって弱音なんて吐かないと誓ってたオレなのに、トラ兄貴には1発でエロ声出させられちまったんだ。ぶっといチンポで串刺しにされ、オレは呆気なく処女喪失。意識が飛びかけて、自分の精液でドロドロのままぼうっとしちまう。

 かと思ったら、トラ兄貴に顔をペチペチ叩かれてハッとなる。嘘だろオレ、今のってメスイキって奴だよな、そんな……。

「おらアームス、まーだ入れたばっかだ!寝てんじゃねーぞ!?」

 だってのに、押しつぶすみたいに腰を打ち付けてくる。1発ごとにオレ、意識がぶっ飛びそうになるんだ。

「んひっぅううっ♡ああ〜っ♡も、やめっ♡抜け、抜けってぇええ♡」

「はっ、感じまくってケツが離してくれねーんだっての」

 トラ兄貴の笑い方はいつもとどこか違って、こう、自分の女を諌めるみたいな、そんな感じで。オレはガツガツとケツを掘られながら、自分が“抱かれてる”ってことをより強く実感して、恥ずかしいくらいにトラ兄貴のチンポを締め付けちまうんだ。半分は無意識にギュッと固いチンポを咥え込む感覚、恥ずいけどゾクゾクしちまうって。

 でもだからこそ怖いんだ、こんなの知ったら、もう本当に戻れなくなりそうだから。

「も、いいからぁ♡セックス♡チンポッ♡気持ちぃい、からあぁ♡も、いいから、やめろってええっ♡」


 それなのに、止めるどころか激しくしてくるトラ兄貴。身体を丸く折り畳まれたちんぐり返の姿勢なんかじゃ、オレの出来る抵抗なんて文句だけ。

「ふ、ざけ、もう、もう分かったぁ♡分かったからあぁあっ♡」

「おいおい、こっちは『金払ってんだから気持ちよくしろ』って言われてんだよっ!!」

 ドンって腰を深く突っ込まれる。漏らしちまったかと思うくらい、腰砕けになっちまって焦ったけど、これが気持ちいいって感覚、なんだろう。オレ、もう訳わかんなくなってトラ兄貴にしがみついて泣きじゃくるんだ。

「だ、あぁあっ♡すげ、すげえ深くぅぅ♡な、んだこれ、ケツで♡ケツこんなすげ、なんてぇえ♡」

 それが嬉しかったのか、当然だって顔でトラ兄貴はズンズンって腰を打ってくる。そのデカいのが1発ごとにオレをおかしくさせてく、快感で蕩けさせてくんだ。こんなの知っちまったら、もう誰かを抱くなんて考えらんなくなっちまう。オレ、このまま──。

「そうだそうだ、今夜でオンナの気持ち、ちゃ〜んと分からせてやるからなぁ……!?おら、いいか!?もっと善がっちまえ!!」

「あっあっ、んだぁああ❤︎っんくーーッ❤︎イクッ❤︎イクゥゥッ❤︎ひっ、あ……イかされ、るぅううぅう〜ッ❤︎❤︎❤︎」

 格好悪い声が出ちまってオレ、またケツだけでイかされちまったんだ。チンポでほじくられて、ぐちゃぐちゃに犯される気持ちよさに目覚めさせられてく。オレの身体が、雄の所有物になってくのが怖いんだけど嬉くって。一晩かけて、オレはトラ兄貴の良いように使われるよう、男を喜ばせる身体の使い方を教え込まされていったんだ。


 * * *


Chapter 4

──ロケーション『男娼館タイガーバウム』。

 オレは初めて合うここの経営者、デカい身体の中年ブタ種からの言葉をもう一度聞いている。対面して座ってるけど、その強欲そうな圧力がオレを縮こませるんだ。

「あんなボロい剣じゃ幾らにもならなかったよって言ったんだ」

「そ、んなはず……」

 なんでこんなことになったんだろう。オレ、旅のお金を全部こんな夜の遊びに使っちまって、次第に払えなくなったら『ツケで良いよ』って甘い言葉に乗せられて、どんどん借金ばかり膨らんでったんだ。

 そしてこないだオレは大事に使ってきた装備の全て──聖剣までこのブタ野郎に没収された。それでもツケの代金には届かなくって、詰められてる。

「どーすんだい?返す当てはあんのかい?」

 前までだったらぶん殴ってやっただろう、そんなムカつく態度。でも悪いのはオレだって分かってるから、どう言い返すことだってできないんだ。

「それとも、ウチで働くか?」

「ッ……………♡」

 その言葉に、オレは全身が痺れてしまう。オレもあのキツネの兄ちゃんみたいに、通りで好きな男を見つけては身体を擦り付けるみたいにして誘ってベッドに引き込む男娼になる、そういうこと。きっとキツネの兄ちゃんが剣を捨て、チンポの方を握るようになったのも、こんな風だったのかもしれないって、今になって分かる。

 だってオレも、オレもその欲求には抗えないんだから。

「……っ、オレ…!オレをここで働かせて、くださいっ……♡」

 経営者のブタ野郎は「ふん」とだけ笑って、そのまま無言で契約書を突き付けてくる。オレはもうこれからの人生を想像するだけで勃起しちゃって、その文面なんて読めやしない。息ばっかり上がっちゃって、震える手でサインしちまうんだ。

 こうしてオレはバカな色狂いとして勇者の資格なんて失ってしまうんだ。オレはもうただのアームス。ただの娼婦アームスになっちまったんだ。


 その晩がオレの初仕事。

 薄暗い娼館通りを堂々と歩く1人の冒険者に目を付ける。その歩き方とか身のこなしだけでかなり腕が立つとは分かるから、どうしても期待しちまうんだよな。その図体に見合ってるはずの、股間にぶら下がる凶器にさ。

「兄さんさあ、いい武器使ってんじゃん」

「なんだガキ……っと。買われたいのか?」

 オレの声掛けには迷惑そうな顔したけど、この格好を見て気が変わったらしい。そうだろ、だって今のオレは踊り子みたいなバカみたいに薄くて布の少ないエロ衣装を着ているんだから。こんな格好してたら、一晩いくらで股を開くエロ娼婦だって誰だって分かるからさ。

 そしてオレは少しだけ気恥ずかしいけど、キツネの兄ちゃんがしてたのを思い出すように身体を密着させる。

「こっちの武器も、すごいんだろ♡」

 ゴツゴツした筋肉を撫で付けつつ、冒険者のズボンの上から股間を探るように撫でるんだ。うわ、やっぱイイモン持ってそうだ。その太さを確かめつつ、その下のでっかい膨らみを揉むようにして上目遣いに誘うんだ。

「オレにさ、見せてくれよ♡なぁ♡」

「ほお、面白いじゃねえか。満足させられんのか、俺を?」

「もちろん任せてくれよ……なぁ凄腕冒険者さん♡」

 ああ、早くベッドに行こうぜ。オレは自分に当てがわれた部屋へと、冒険者の腕を抱いてまま階段を登っていく。そう、この階段は一度登ったらもう二度とは戻れない、そういう階段なんだから。初仕事だけど、この冒険者には天国見せてやるぜと誓いながら、オレは部屋の扉を閉めるんだ。


 <終>


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