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⑤アームス

Chapter 1


▼小虎勇者アームスが装備したのは『渇精の指輪』だった!


「……ッ…舌ぁ……な、熱っ……は…へぇっ…♡」

 指輪を嵌めた途端に分かってしまう、これは間違いなく呪われた品。舌全体が燃えるように痛み、すぐにジクジクとした妖しい喉の乾きが襲ってくるのだ。アームスはどうにか舌を突き出して見れば、そこには水滴マークのような白い呪いの紋様が刻印されてしまっていた。

 その『渇精』というのが、男の精液を求めてしまう、それ以外の飲食を受け付けなくなってしまうものだと何となく理解させられる。

「う……どうすんだよ、これ……!」

 これから先の、自分がすべき立ち振る舞いを思えば、アームスはどうにも普段の元気を奮い起こせないのだった。



──ロケーション『フル町の古城壁』。

 地上へ転移されたアームス、運よく歩くとそこには古びた城壁を利用した町が。城部分は既になく、小さな民家のレンガ材となったようだ。苔や蔦に覆われてはいるが、造りがしっかりとした城壁はいまも民の暮らしを守っているのだろう。

 さて、そんな城壁があれば兵士とは名ばかりの門番犬青年も暇そうに。うつらうつらしている気立の良さそうな顔、大きな身体。アームスはその肉体、特に股座をジッと見つめて呟いてしまう。

「……ハァッ……やべ…う、うまそう………なんて、思っちまうじゃねえか……!」


 布で巻いて隠していた聖剣を見せ、意識しすぎない調子で話しかける。聖剣を持つ勇者だとすぐに分かってくれ、嬉しそうに目を輝かせる犬青年にアームスは少しだけ罪悪感。だが舌の疼きは止められない。狭い門番詰所内部で会話する2人。

「な、なあ!……手伝って欲しいこと、あんだけど…………」

「おれでありますか!勇者様、なんなりとお申し付けください」

 少し田舎臭さはあるが好青年、尻尾を大きく振って勇者たるアームスの力になってくれようとするのだ。だから自分にかけられてしまった呪いについて説明をする。話しながらアームスは顔から火が出そうなほど恥ずかしかった。

「……そ、そのような呪いが」

「こ、こんなん……なってんだ」

 濡れた真っ赤な舌を出し、アームスは自分でもどうかしてしまったんじゃないかと疑うほどの淫らな視線で犬青年を誘ってしまうのだ。そっと小さな手が犬青年のベルトにかかり、たどたどしく見上げる。

「飲ませて貰うけど、良いよな?」

「……は、はい…っ……」

 大きな身体でいてまだ子犬のような初心な反応。アームスは年上の犬青年が愛おしくなってしまう。ベルトを外し、下着に手をかけたところで犬青年の恥ずかしくも焦った声。


「あ、ああっ、勇者様あの、そのっ……おれ、昨日までは忙しくて、森にモンスターの討伐隊が行っててその援護でバタバタしてまして、だからまだ入浴してっ、なくて、午後には交代になってその時に身体洗いますので、今はまだおれ、綺麗じゃないというか、あっ、もう脱がしてしま、うひゃ……!」

 長々しい困りセリフなど、アームスは待たない。さっと着古したその下着をずり下ろすと既に半勃ちの犬青年自身がブルンと姿を現す。

「うっはぁ♡うまそうなの、持ってんじゃんか♡」

 確かに少し臭いはするが、それも相まってその大ぶりな肉棒はアームスの食欲──もとい色欲をそそって仕方ない。自分でもこんな乱れた声が出ることに驚きながらも、舌なめずり。

「良いから……飲ませろよぉ…♡」

 股間を露出させたまま半端な棒立ちの犬青年。それをアームスは壁際に押し付けてしゃがみ込んでねだるのだ。舌を妖しく動かし、大きく口を開いて目の前の肉棒を餌食にしようとする。

「へ、ああっ、待っ……勇者様、自分で出しますから!?」

 まさか勇者ともあろうものにそこまでさせる訳にはと悲鳴に近い声をあげる犬青年。だがアームスはもう限界、喉と舌がオスの体液を求めて求めて仕方ないとむしゃぶりつくのだ。

「もう乾いちまってさ……が、我慢できねぇんだよぉ♡」

「んう〜っ……!!」

 アームスだって初めて男の陰茎なんて口にした。犬青年だってこんな田舎では出会いもない、初めてのフェラチオ。


「……う、あ……おれのちんこを……勇者様が、あぁ……」

 眼下の頭を優しく掴み、蕩けた声を上げる犬青年。腰が緩く前後し、アームスの口の中の熱さに声を悶えさせてしまっているのだ。

 アームスだって久々の──いや、呪いに侵されたこの身体では初めての“食事"だ。犬青年が感じ入るたびに溢れ出てくる先走りが美味しくて堪らない。ヌルリとした雄臭い潮気、味覚全てを痺れさせるようなエグ味が嬉しくて仕方ないのだ。

「ちっちゃな口で……ぅっ…すごっ……そんな夢中でぇ………」

 アームスはただ肉棒しゃぶりに夢中。無意識的に自分の股間を、ズボンの上から弄りながら犬青年への口淫をひた続けているのだ。

「う、わぁ……気持ちぃ、ですよ………っ…」

 興奮に落ちているのは2人とも。ジュポジュポと小汚い水音さえ、互いの絆の証のように思えてしまう。

「勇者様の口の、中ぁ……うぉ………すみま、せん、良すぎてえ…っ……!」

「ンウゥッ♡」

 犬青年が腰を少し突き出しただけで、アームスは一瞬意識が飛びかけてしまう。あまりに夢中に舐め、吸い、愛撫しすぎていたせいで喉奥が無防備になっていたからか。だがそんな強引さも、今のアームスには喜びのアクセント。ジワリと自分も下着を湿らせながら、次第にフェラチオの攻撃力を高めていくのだ。


「ちんこ気持ちいっです……たまらないっ、ですよぉ……」

 アームスの頭や虎耳を撫で付け、天井を見上げながらうわごとのように呟く犬青年。その初心そうだが大ぶりの肉棒は、しっかりとその全機能をフル稼働させて勇者への返礼としていくのだ。

「ぅう……くぅ…もぉ…………勇者様っ……勇者様ぁ〜っ……!!」

 情けない声ながら、その大柄な身体、ぶらりと垂れ下がる大きな肉の果実らしい量の精を溢れさせていく。溜まっていたからの量か、アームスに興奮してからの量か、それはたっぷりとした濁流。しかもアームスの頭をガッシリと掴んでくるから逃れることはできないもの。

 アームスは咽せながらもそれを飲み込んでいく。声変わりもまだの平坦な喉が何度も鳴り、雄汁を唯一の食事として嚥下するのだ。一口ごと、喉から入り込んでくる青年の生命力あふれる男の味わいがアームスを幸福の絶頂にまで追いやる。しゃがんだまま、声もなくアームスは下着の中で果ててしまうほど。

 だらしない射精にはなってしまったが、それほどまでに犬青年の精液がアームスを喜ばせたということなのだろう。


 事が終わり、清潔なタオルを渡しながら犬青年は謝らずにはいられない。

「あ、あの……こんな、すみません……でしたっ!」

 未だ少し呆然としているアームスを心配するように、申し訳なさそうな声。だが次の瞬間には、アームスは目を輝かせて犬青年の手を握ってくるのだ。想像以上の美味しさに、惚け、しかし驚愕していると。

「………あ…やっべ……すげ………うまかったぁ♡」

「へ……?」

「オレこそ、悪かったな、こんな……こと、付き合わせちまって」

「そ、そんなお金なんて!」

 銀貨を取り出すアームスだったが、犬青年は頑なに首を縦には振ろうとしない。むしろアームスの手をしかと握り返してくる。

「……そ、それよりその!また機会があれば!」

 その手のひらの肉球はしっとりとしており、今の言葉を放つのにどれだけ緊張したかを物語っている。

 アームスは小さく頷き、「おう」とだけ。満更でもない返事、いやそれどころか願ってもない申し出だったから。そうしてこのフル町に滞在している間は、それこそ毎日のようにあしげく通って世話になるのだった。


 * * *


Chapter 2

──ロケーション『岩くれの街』。

 広大な荒野の中継地点としてだけ作られた街、のようなもの。だからこれ以上は発展させる気もなければ、現状維持の停滞感が漂う。しかし旅路の護衛やら荒野に稀に出現する希少モンスター狩りなど、強者にとってはそれなりの穴場。

「おお!ここは強そうな奴らがいっぱいじゃねえか!」

 長時間、乗り合い荷車に揺られた甲斐があるというものだ。

「……オレも舐められねぇようにしねえと」

 アームスは少しでも背が高く見えるように背筋を伸ばすが、効果はあるかどうか。どうにも街行く男たちは荒くれ者ばかりという印象だ、舐められないようにしないとと本能的に感じ取ったのだろう。

 しばらく“食事"を取っていないせいで、そろそろ喉も限界。舌の呪いが疼くせいで、思考がどんどんそっちへと引っ張られてしまうのだ。

「……うぅ、やばいかも…………」

 気付けば街行く男たちの、股間ばかりを目で追ってしまう。労働者風の汗臭そうなワニ種男、冒険者の獅子種雄の股、大猫格闘家の太ももの間。見ているだけで息が乱れ、ヨダレが出てきてしまうのだ。

 彼らが歩くたび、ズボンの股でゆさりと揺れる大きな雄の膨らみがアームスを痺れさせる。

「ぜってーうまそうなチンポ、だってのにぃ……♡」


 だがそんな時、人目を憚るような歩き方をしたフード姿の男を見つける。片角の折れた屈強なバイソン種中年。

「い、いやアイツって確か!」

 その折れた片角が印象的で、アームスはそいつが賞金首だと思い出したのだ。コソコソと路地裏へと入っていくのを確認し、振り絞るような力で雨どいなどを駆使して屋根の上へ。駆け抜ける追走、完璧な奇襲でありながらつい気合の大声をあげての急降下蹴り。

「おりゃあーっ!!」

 軽いアームスの身体でも、高さを加味した攻撃力は中々のもの。一撃で昏倒したバイソン種の顔と、たまたま持っていた手配書の似顔絵を照合。

「よっしゃ!やっぱりな!」

 こいつを突き出せば賞金はアームスのものだ。

「これで路銀にも困らねえし、チョロかったな!」


 そこまでは勇者らしい活躍を見せたアームス。だが完全に無防備を晒す大男、誰も見ていない寂れた路地裏。いけない気付きが、少年勇者をゾクゾクと邪な感情をもたげさせるのだ。

「…………気絶、してるよな」

 チラリと見たのは、バイソン中年の股間。大きな膨らみが確か。きっと追われる身として碌に性処理だって行えていないはずだ。きっと、たっぷりと“収穫"が期待できるはず。

「あー………どうせギルドに突き出すん、だし……」

 迷いは本当に少しだけ。勇敢な笑みは崩れ、今や発情したガキの顔でバイソン中年の腹に跨ってスボンを脱がしていくのだ。そこからは早かった、アームスはその大きな肉棒にむしゃぶりついて理性を無くしてしまう。

「うぁ……すげっ…くっせ…ぇ……」

 入浴したのはいつだろうか、衛生観念など存在しない雄臭さにクラクラする。

「ッ……ンッ、舌ぁ…バカになりそ…ッ♡」

 萎えた状態でもぶっといそれの表面を舐め上げていく。

「金玉もっ、やっぱデッかぁ♡」

 アームスの片手では収まらない。どれだけの中身を誇るのか。

「賞金首のくせに、すげーモン……持ってんじゃねえか♡」

 拙い刺激にゆっくりと勃起していく太肉棒に、アームスは瞳をうっとりと。鼻が曲がるような臭い、汗と小便臭い竿、蒸れて発酵したような睾丸。それを小さな舌で綺麗にしていく、負かした相手に奉仕のように尽くしてしまうのだ。

 早く中身を飲ませてくれと、幼いフェラチオで気を失っているバイソン中年の上で蠢き続けるアームスなのだった。


 そして自分でも下着の中に手を突っ込み、恥ずかしげもなく自慰をするアームス。賞金首の生勃起をズリネタに、あまりにもふしだら。だが今のアームスはこのいけない遊びに夢中。右手を動かし、舌と口全体で雄汁の収穫をねだるのだ。

「クソっ……チンポしゃぶり、やめらねっ……♡」

 だがそんな時だ、アームスの肢体が子猫のように柔らかくなっている時に限ってバイソン中年が起きてしまう。

「ってーな……って、何好き勝手やってんだぁ!?」

 だが状況を直ぐに理解したのか、上半身だけ起き上がるとアームスの身体を抱き抱えてしまう。尻をバイソン中年の方、顔をその股間へ。抱き合うようなシックスナインの形で思い切り太肉棒を喉へ押し込まれてしまったのだ。

「ングッウゥッ!?」

 その逞しい四肢で押さえ込まれればアームスが敵う相手ではない。加えて喉を雄肉で貫かれていれは、どんな動きもできはしない。体格差から容易に腰を押し付けられ、今のアームスなど生きたオナホール状態。完全に固定され、久しぶりらしく他人の身体で発散する楽しさを享受していくバイソン中年なのだ。


 そしてその凶悪な顔がより歪んだ笑みを浮かべる。アームスの頭をガッシリと押さえ込み、容赦のない咆哮で雄射精を注ぎ込まんとする。

「俺様のデカチンがそんなに好きなら、思いっきり味わえ!このちっせー喉マンでよお!!」

「ンンンウーッ♡♡♡」

 これが欲しかったのに、溺れてしまいそうになるアームス。舌どころか口全体を満たし、どうにもできずに喉奥へと溢れていく。あまりの濃厚さ、雄臭さに今度はアームスが気を失わされそうになるほどなのだ。とめどなく、ビクビクと跳ねては精を噴き上げるバイソンの“雄 角"。

 それなのに止まるどころか、勢いは増す。

「オラッ……!全部、飲み干すまで離してやんねーぞクソガキ!!」

 襲撃者であるアームスに手加減なんてするもんかよと、バイソン中年の狼藉はとどまることを知らない。自慢の肉棒で小さな口をいっぱいに、自慢の濃厚汁で腹一杯にしてやるよと豪胆射精を決め込むのだ。

 アームスなど手足をバタつかせるが、無様なだけで何の効果もない。溺れてしまいそうな苦境にありながら、幸せすら感じる精の旨味に善がってしまうほど。身体も感情も滅茶苦茶に、こんな酷使でさえ悦んでしまった下半身は、漏らすような吐精。

「〜〜ッ❤︎」

 バイソン中年のそれとは遥か格下の情けない量、勢い。


「ははっ、喜び過ぎだろっ」

 馬鹿にする大笑い。バイソン中年は目の前でアームスのズボンに染みが広がっていくのが楽しくて仕方ない。一度は不覚を取ったが、こんなクソガキは自分の敵ではないと分かればこの態度。

 あまりの量に飲み込みきれず、鼻からも精液を逆流させて垂らすアームスを小汚い石畳へと放るバイソン中年。アームスは今の恥ずかしい射精と、狂おしいまで美味な雄精の味わいにビクンビクンと跳ねるばかり。

「ったく、何がしたかったんだか」

 痛む頭を抑え、バイソン中年は慰謝料代わりだとアームスの懐を物色。財布を見つけると大した額が入っていないのに舌打ちしつつもひったくる。他にも金になりそうな品をあらかた奪うと、ようやくアームスの剣を見て、より嘲笑の色を強めるのだ。

「じゃあな変態勇者さんよ〜」

 その嘲りに手も足もでず、顔面を雄汁で汚したアームスは無様にのたうつことしかできないのだった。

「ま、まへぇ……待て、よぉ…♡」


 * * *


Chapter 3

 呪いの指輪に蝕まれようとも、勇者アームスの旅は続く。

 その淫らな呪いに強い抵抗感を抱いていたのも過去。いつしか雄の精を味わうのが楽しみになってさえいた。だから恥ずかしながらも雄を誘うのに多少は慣れ、吟味する余裕すら生まれいていたのだ。


 とある討伐依頼では。

 共闘して背中を預け合ったリザードマン戦士の精を飲ませて貰うことに。剣を握っていた時は互いに強さを認め合った仲。それなのに小さなテントの中ではリザードマン戦士のスリットから必死にその雄臭いペニスを引っ張り出そうと苦心するアームス。

「……あれだけ強いのに、こんな趣味だったとは」

「うるせッ、こっちも事情があんだよ……ぅあ…すげ……♡」

 締まりのある筋肉スリット、そこに指と舌を這わせれば潮臭い汁が染み出してきてアームスを歓喜の期待へと。

 戦闘中からは想像もできないような蕩けた表情のアームスに、リザードマン戦士だって欲を掻き立てられてしまうもの。アームスが自分でも気持ち良くなろうと下半身に触れるのを両手で押さえ込み、そのリザードマン特有のしなやかな尻尾で若雄を扱き上げたのだ。

 アームスは両手首を掴まれながらも夢中でフェラチオを継続。リザードマン戦士とは比べるべくもない成長途中の自身を尻尾で虐め抜かれながら、最後には2人で一緒に果ててしまうのだった。


 とある賞金首相手では。

 以前は別の賞金首では大失敗して金目のものを盗まれてしまったアームスだ。もうあんなミスは犯さないと、調合屋で手に入れたのは投げつける睡眠袋。たまたまダンジョンの一角で宝を漁っているお目当ての賞金首へと、それを投げつける。見事命中。

 相手はハイエナ種のヒョロリとした盗賊。

「……こ、今度はもう逃さねえからなぁ♡」

 完全に意識を失っているハイエナ盗賊ではあるが、その腰布の部分は不自然に盛り上がっている。アームスが調合屋に依頼したのは、その中に媚薬成分をも含めることだったから。

「……うぁ、こんな痩せっぽちな癖に……すげぇの持ってんじゃんか♡」

 身軽な盗賊衣装、民族風の腰布の下には直に陰茎がそそり勃っていた。碌に入浴もしていない雄臭さがアームスを誘っているようで嬉しくなってしまう。そのまま夢の中のハイエナ盗賊からたっぷりと雄液を搾り取るアームスなのだった。


 とある旅の僧侶とは。

 ふくよかな身体付きの大猫種の彼は、その宗派によって禁欲の誓いをしているという。次の街までどうせ一緒にいるのだからと、水浴びの過程でそれを見せてもらったのだ。股間に密着するように貼られている禁欲札は、その信仰の敬虔さを示すもの。

 だというのに。

「なぁ……オレに飲ませてくれよぉ♡人助けだと思ってさあ♡」

 舌の呪いを見せつけ、真っ赤な口内の濡れた質感と唾液をニチャニチャさせる音で誘う。柔らかな巨体を撫で付け、太ももを摩る。勇者というよりは少年娼婦の甘いニオイさえさせれば、色事には初心な僧侶の理性は崩壊。

「あは♡なんだ、アンタも好きなんじゃん♡」

 禁欲符の下でゆっくりと巨木が育っていくのを見て、アームスの瞳は妖艶に僧侶を貫き続ける。そして上目遣いに視線を合わせたまま、禁欲符を口でねっとりと剥がしていってしまう。あとはもう、この期待と不安に揺れる大きな肉棒にこの世の快楽を教え込んでいくだけだ。アームスはこれまでの全ての経験を総動員、興奮しながらも大猫僧侶に天国を見せてやるのだった。


 とある竜人少年とは。

 冒険者ギルドで知り合った、年の近い彼。剣の腕や炎の魔法など、アームスにもひけを取らない強者。まだ若いながらにそんな力を手にしているのも、アームス同様に日々の研鑽あってのものだろう。

 意気投合し、共に切磋琢磨できたらと考えるのも当然の流れ。初めてできた旅の連れに喜ぶアームスだったが、やはり呪いの力には抗えない。食欲と性欲の混じったソレが鎌首をもたげずにはいられないのだ。

 宿屋の寂れた風呂場、稽古の汗を流している2人。じっとその裸体を見つめるアームスは、インキュバスもかくやという表情で言うのだ。

「なぁなぁ、オナニーより気持ちいいこと……してみねえ?」

「へ……?」

 まだ精通してから日も遠くないのに、そんなことを言われて困惑する竜人少年。何より初めて見るアームスの濡れた雰囲気に、蛇に睨まれた蛙のように動けなくなってしまったのだ。

 その後は風呂場に他の客が入ってくるまでに4回も、下半身にむしゃぶり付いたアームスによって精を奪われてしまった竜人少年。次の朝には、その姿はどこにも居なくなっていた。

「……や、やっちまったな」

 せっかく良い旅の友、ライバルといえるような存在に出会えたのに。


 そうやって旅の最中に出会う雄出会う雄を味見していくアームス。

 本当だったら勇者として旅のパーティとして相応しい人物を見極めなければいけないのに、だ。だが今の目的はどれだけ美味しそうな精を持っているか、それしか考えられなくい。全ての雄と出会う度に、すっかりその“味"を想像してしまう目で他人を見てしまっているアームスなのだった。

 だから今日も、酒場で静かに一人酒を楽しんでいる暗黒騎士を見つけて舌舐めずり。

「うはぁ……♡もう、見ただけでうまいって、分かっちまうの……やばいなオレェ…♡」

 その無骨な暗黒騎士、鎧の下だって鍛えられた歴戦の雄。ただしかなりのむっつりだったらしく、酒場裏の路地裏だというスリル満点の場所で何回もねだられてアームスは楽しい食事にありつけたのだった。


 * * *


Chapter 4

──ロケーション『豊か森の古塔』。

 地表に露出している天然の対魔水晶や、泉の精霊の加護などから強力なモンスターの出没しない比較的安全な森。そこの古びた塔に住み着いたという存在について、近場の村で話を聞いたアームス。

「弱虫オークゥ?」

「そうなんですよ勇者様、というのもですね──」

 悪さもしないし、この森に入れるのは余程弱いモンスターだという証。ただ森へ入った狩人に物々交換を求めてくることがあるが、どうにもオークらしく身体中から精の匂いを漂わせていて対応に困っているという。

「……な、なるほどな」

 実害は無いとの話だったが、アームスは「オレがなんとかしてやる!」と大見得を切って出発。勇ましく進む股の間を期待で濡らしながら……。


 数階建ての小さな古塔。

「おいこらオーク野郎!」

 そのドアを蹴破らん勢いで開け放ち、ドカドカと入るアームス。

「勇者アームス様が成敗してやるぜ!」

 切るつもりは無いが聖剣を抜き放ち、中に居た弱虫オークとやらに突き付けたのだ。

「ひ、ひえ〜〜っ!?」

 あからさまに怯えた様子のオーク。身長は2メートルは優に超えているだろうが、豚人型モンスターらしい鈍重で愚か、浅ましい印象しか。粗末な獣の腰布を巻いており、聞いた話通りに非常に強烈な雄臭さを発しているのだ。

「おいら何も悪いことなんてしてないです!どうか許してくれ〜!」

 アームスより余程大きな体躯ながら、両手を合わせてペコペコと頭を下げる。たぷたぷの身体は明らかな贅肉で、これではヒトを襲ったりするような危険性もないだろう。ただしこの古塔に引きこもって自慰ばかりしているのか、精の臭いがこびりついていて離れない。

 アームスはその臭いを鋭く嗅ぎ、オークを睨みつけながらも心の中で鼓動を高めてしまう。これは当たりなのではないか。自分の『渇精の呪い』を満足させられる雄に出会えたのではないか。

「……えと、勇者様?」

「お、お前がホントに無害なオークかこのオレが……♡し、調べて、やるっ……♡」

 いつの間にか発情顔を晒していたアームス、オークに問われてそう答えた。


 剣を鞘にしまい、片手でオークの胸を突き飛ばして尻餅を付かせる。まだ怯えた様子のオークの腰布を、そっと指でめくってみる。ムワリと強烈な雄と精の香りにアームスは唾液が止まらなくなってしまうほど。中には抜き身の巨大なオーク陰茎が、別の生き物のように垂れ下がっている。大きな睾丸だって、アームスの心を捉えて離しはしない。

「でっかぁ……♡う、動くなよ!?」

 甘えた声で唾液を垂らし、文句を言いつつもしゃがみ込んでオークの肉棒をむしゃぶり始める少年勇者。強気でヤンチャそうな見た目でありながら、その舌使いやフェラチオの動きは熟達した娼婦さながら。

 あっという間に勃起すれば、やはりヒト種族などとは比べ物にならない巨陰茎。だがせっかくの逸物でも、持ち主は未だ混乱中。

「な、なんで、えっ……?」

「うっせえ、んだよぉ♡こんなぁ、雑魚オークの癖にぃ、すっげぇ金玉ぶら下げやがってぇ♡」

 不衛生さの中にある強い雄性にアームスは夢見心地。うっとりと緩い包皮を甘噛みしたり、亀頭を丹念に舐め回したり、尿道に舌を挿入さえして巨大なオークを身悶えさせるのだ。

「どんだけ溜まってんだ、おいっ……♡」

 小さな口でグロテスクなモンスターペニスを愛撫、両手で抱きしめるように垂れさがる金玉袋を揉みしだく。まるで一生を添い遂げたい相手を見つけたかのような、その中身を教えて欲しいとばかりの仕草。

「我慢汁だけでぇっ♡オレ……ドキドキしちまう、だろうがっ♡」

 キャンディーを舐める幼児のようでいて、艶かしく我慢汁を啜るアームスにオークの肉欲は次第に渦巻いていく。


 顔面も両手も唾液とオーク汁でベトベトにしつつも、アームスの口淫は止まることを知らない。鍛錬で傷だらけの両手でありながらも、今はその倒すべき相手のペニスを気持ち良くさせるために必死で動かされているのだ。

 あまりにも手慣れた、勇者らしからぬ妖しい視線と動きでオークなどあっという間に“討伐"されてしまうのも仕方ないこと。

「……ぅぐ……おいら、もう……おいらぁ……ブモッ…んぐぅうう出るぅううっ!!」

「〜〜ッ♡♡♡」

 アームスの口の中へと爆発するように溢れる豚雄汁。噴き上げ方も並の威力ではなく、数多の雄から精を搾り取ってきたアームスでさえ咽せてしまうほど。しかしひと舐めしただけで舌先が蕩けてしまうのではないかという極上の味わいに失禁してしまいそうになる。

 アームスは必死になってその濁流を飲み込んでいく、零れ落ちるのを両手で受け止める様は必死の一言。オークが太々しい肉棒を跳ね上げる度、意識を手放してしまいそうになるのを堪えながらアームスの淫らな“食事"は大変満足いくものとなったようだ。


 喉奥に絡み付く精の粘度に頬を赤らめ、アームスはそれを嚥下。口中に残っているのを舌先でもって愛しそうにかき集める。両手を皿状にして受け止めてたのを、子猫のように小さな舌先でチロチロと舐めあげる。服や身体に付着した汁の一滴さえ、無駄にしないと毛繕いのような可愛らしい仕草で拭うのだった。

 そんな乱れた様子、蕩けた表情になったアームスを見れば如何な弱虫オークとて少しだけの勇気を振り絞るように言ってしまう。

「へっへへ……ゆ、勇者の癖にオークのこと何も知らないんだな」

 そう笑うのだ。ゴブリン種などと同じように、繁殖能力に秀でたオークの精液を飲んだりすれば、たちまちにその者は雄オークの虜になってしまうのだから。

「ぁふ♡勇者がぁ、お前みたいな雑魚のザーメンでどうにかなるわけ、ねーだろ……!」

 しかしアームスは二ヘラと妖しく微笑み、自慢の聖剣を再びオークに突き付けて見せたのだ。

「ひえっ、ごめんなさいっごめんなさいっ」

 こちらも同じく、再び両手を合わせて頭を何度も下げるオーク。

 なのだったが、そんな限界まで下げられたオークの頭よりも低い位置にアームスの頭が下がっていることに気がついてしまう。ほんの一瞬前まで勇ましく聖剣を突き付けていたはずの少年勇者は、今では完璧な土下座の姿勢でオークに跪いていたのだ。

「ほ、へぇ……?」


 世界に選ばれし勇者ともなればオークの精液などものともしない。だが長旅の間で熟成され過ぎてしまった『渇精の呪い』が、こんなにも芳醇で濃厚な雄汁を持った雄を逃すはずはない。身体も心も、全ての疼きが目の前の醜い巨大なオークを最高の雄だと認めてしまい、これほどまでに見事な土下座へとアームスを駆り立てていたのだ。

 ゾクゾクと震えさえ起きている。先に味わった雄精は、今やアームスを哀れな性奴隷と化させて服従の誓いを吐き出させてしまうのだ。

「オレはぁ♡ゆ、勇者のくせに呪いの指輪でザーメンしか飲めない身体になっちまってんだ……!こんなうまいの初めてっ……で……♡だ、だからオーク様のようなパンッパンの金玉をお持ちの方に、飼われ……たいです♡こんな、でっかい金玉にオレみたいな雑魚勇者がっ、敵うわけねぇだろっ♡オレに毎日っ、チンポ汁っくれるご主人様にっ、なってくれ……なってくださいっ♡」

 こんなにも情けない勇者などこの世のどこにも居ないだろう。アームスはそれを理解してはいても、火照った肢体はこれ以上に相応しい姿勢を知らないから。


「へっ……?」

 愚鈍なオークらしく、状況を飲み込むのにだって時間をかけ。そうしてゆっくりと、その醜い顔がにたあと笑みに変化する。急に生き生きとした仕草でその場にどっかりと腰を下ろす。そう、アームスの頭のすぐ前。わざとらしく自慢の肉棒と睾丸を手で掴むと、土下座しているアームスの頭へとそれをムチリと乗せたのだ。

「もしかしておいらの勝ち?」

「は、はいっ……♡すげ…でかいの、くっせーの、乗せられてるぅ♡」

「おいらのチンポ奴隷になりたいのか〜?」

「はい!チンポ奴隷にしてくださいっ……♡」

 完璧に勝ち誇った顔に変化したオーク。アームスの頭を掴んで顔を密着させる。

 はあはあと荒い息を吐くアームスは、キスでもされるのかもと期待で甘えた震えさえ引き起こしているのだ。だがオークはその口に指を突っ込むと、その舌先を引っ張り出して呪いの紋様を見て笑う。

「はは〜ん、これがその呪いかぁ」

「は、ひ……そうれ、す……♡」


 既に勝敗は喫した。オークはまるで自らこそ勇ましい者だと言わんばかりの態度で、今しがた手に入った奴隷へと宣言していくのだ。

「よーし、雑魚勇者。今日からおいらのチンポ奴隷にしてやるから、よーく聞けよ?」

 頷くアームスは怒るどころか、惚れ惚れとその言葉を聞いて何度も頷くばかり。

「勇者の雑魚汁と違って、オーク様の極上ザー汁飲ませてやる代わりにしっかり働いてもらうぞ。ここの掃除して飯も作れ、あとおいらが抜きたくなったら直ぐ来いよ。チンカス舐めとって、好きなだけ飲ませてやるから。ああもちろん、お掃除フェラもセットな?」

 そんな馬鹿げた提案、いや命令。あまりにもふざけた内容だったが、今のアームスの答えなどたった一つ。雑に舌を摘んでいた指を離され、アームスは即答する。

「はいっ♡」

「んじゃおいら昼寝するから、さっき言ったの全部やっとけよ」

 そしておもむろにオークはアームスの股間に触れる。ギトギトの手がズボンの中で窮屈そうに固くなっているアームスの若雄を刺激する。小さく反応して身悶えするアームスへと、しかし直ぐに刺激を止めてオークはからかうように鼻で笑う。

「起きたら飯食って、お前の雑魚汁とおいらの雄汁の飲み比べさせてやるよ、へへへ」

「……っ♡」

 ドキンと鳴った胸の高鳴りに、アームスはそれだけで果ててしまいそうだ。もう待ちきれない、早く飲ませて欲しくて堪らない。今のアームスにとってはその贅肉を震わすオーク様こそが、至上の味わいをもたらしてくれるのだから。


 こうして少年勇者はくだらないオークの手の内に落ちた。とはいえオークは都合の良い肉奴隷を手に入れられ、アームスだって世界中で何よりの雄汁持ちのご主人様に巡り会えたのだ。きっとこれは2人にとって持ちつ持たれつの関係。この古塔が愛の巣となって、アームスをより淫らな存在へと造り変えていくことだろう。


 <終>


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