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ウィンズロウ①

『雷狼冒険者ウィンズロウと最果ての教会』


Chapter①

──ロケーション『オオナミ大港街』。

「おら悪党ども、ちゃっちゃと乗り込みな!」

 両手を鎖に繋がれた十数名の盗賊たちが、監獄行きの移送船へと次々と送られていく。それを鋭い目で監視するのは他でもない、彼らを捕縛した凄腕冒険者だ。

「覚えてやがれこの野朗!」

「ハッ、ほざいてな三下共っ。何度やろうが俺様に敵うかよ!」

 最後の1人が捨て台詞を吐くも、冒険者は鼻で笑い飛ばすだけ。


 このオオナミ大港街を盗賊たち『大牙団』から救った冒険者、名前をウィンズロウという。

 スラリとした体躯ながら芯まで鍛え抜かれた漆黒の毛並みを持つ狼、魔導格闘家。

 身体の動きを妨げない最低限の軽装だが、ズボンの中身はしっかりと詰まっていると誇示するような佇まい。二枚目の顔立ちは強さと軽薄さを兼ね備え、彼に抱かれたいというファンだって街ごとに居るほど。20代後半の男盛り、冒険者盛りの腕利き、それがウィンズロウという男なのだ。


 そこまでの規模の街ではないが、大きな交易の時期を狙っていた『大牙団』を1人で制圧したとあればウィンズロウを英雄と称える声も少なくはない。港に積み上がった物資を前に、そんな1人であるこの街の市長がホッとした顔で話しかけてくる。

「いやあ流石ですな、“雷狼”の二つ名がこれまで以上に轟きましょう」

 雷の魔法と格闘術を組み合わせた戦闘スタイルからついた二つ名、それを誇らしげに呼んでみせた市長。盗賊たちを乗せた移送船が港を離れていくのを安心しきった顔で見送っているのだ。

「ッ………あ、ああそうだな」

「どうかされましたかウィンズロウ様?」

「なんでもねぇよ」

 ウィンズロウが心ここに在らずといった様子なのには理由がある。盗賊たちが奥の手と隠し持っていた強力なマジックアイテムの暴発をその身で押さえ込んだからだ。

 港近くの教会で襲撃の最終準備をしているところを、ウィンズロウ1人で叩きのめしたはいいが、呪いを撒き散らすマジックアイテム『叫びの宝珠』をまともに扱えもしないくせに盗賊たちが使ったから。それを何とか自分の身体に指向させ、街への被害を無くした。

 おかげで教会は半壊し、そのせいで呪いの解呪だってこの街では行えなくなってしまったのだ。今もウィンズロウの中で呪いが蠢き、溢れ出そうとしている。早く解呪しなければ、『叫びの宝珠』が発現したこの街に呪いが溢れてしまうだろう。

 だがそんなことを盗賊たちの脅威がなくなったばかりの街に知らせて不安がらせるのも悪いと、表情も明るくウィンズロウは市長へと言う。

「それよりも、この俺様の銅像を建てるって聞いたぜ?このイケメンっぷりをしっかり再現してくれよな」

「ええ、職人にはそう伝えておきますとも」


 しかし近場には小さな村が幾つかあるだけ、呪いの解呪などできようはずもない。どうしたものか、そこでウィンズロウはどこかの酒場で噂に聞いた、奇跡の解呪法を行っているという『最果ての教会』のことを思い出す。

「確かこの北の岬の方に……」

 浮かれた様子の街をウィンズロウは1人そっと後にするのだった。



──ロケーション『最果ての教会』。

「マジにこんな所に教会があんのかよ」

 険しく鋭い岬の先端に、ポツンと建っている教会。少しばかり古びた印象はあるが、どっしりとした佇まいをウィンズロウは見上げている。

「噂じゃあどんな呪いも解呪できるってえ話だが……」

 ドアをノックし、しばらくしてヒトの気配。白山羊の青年、礼儀正しい神父が1人出迎えてくれる。その瞳はワインのような赤。

「ようこそおいでくださいました」


 中へ招かれ、小さな応接間で話をする。ウィンズロウは正面に座る白山羊神父へと自身の内に呪いを招くことになった経緯を説明した。

「──なるほど、そんなことが」

 薄手ながら確かな防御力を誇る軽装の上着をはだけ、例の『叫びの宝珠』の呪いの紋様が浮かんだ胸板をウィンズロウは見せる。

 細く柔らかな白山羊神父の指先が、黒い波動を放つ紋様を撫でる。だがどこか、筋肉質な体躯を堪能するように指は踊る。

「このような呪いを一身に受けてなおこの強靭さ、ウィンズロウ様はよほど鍛えていらっしゃるようで」

「御託はいい、呪いをどうにかできんのか?できねえのか?」

 少しばかり焦っているせいか、ウィンズロウの声は礼儀を欠いたもの。

「まさか、我が教会でならばどのような呪いとて解いてみせましょう」

「ほお、言うじゃねえか」

 一歩前進とウィンズロウが安堵しかけた時だ、白山羊神父がこんなことを言い出すのは。

「ただし、こんな辺鄙な所にある教会です。ご寄付をして頂くというのが条件となります」

「ま、そらそうだわな」

 せっかく救った街をまた危険に晒したくはないウィンズロウ、当然だと頷く。幸い謝礼と懸賞金とで懐も潤ったばかり。

「こっちも用意はしてきてんだ、構わねえよ」

「それはありがたい申し出です」

 ウィンズロウは早速と懐の革袋を鳴らすが、白山羊神父に「それは後ほど」と止められてしまった。

「ではこちらへどうぞ」

 礼拝堂の裏手、やけに厳重な鍵を開けて白山羊神父はウィンズロウを地下へと誘う。


 長い螺旋階段を下りていけば、殆ど真っ暗闇の中に床の魔法陣だけが光を放っているのが見えてくる。ひんやりとした冷気、石床を進む2人の足音だけが響く。

 小さな蝋燭などで祭壇のように飾り立てられた石床の魔法陣は大人が両手を広げたくらいの大きさ。ウィンズロウは神聖系の魔法には疎いとはいえ、聖なる気配を感じられると確認。少しばかり暗さに警戒してしまったが、怪しい所はなさそうだと。

 促されるがまま、上の装備を脱いで静かに座る。白山羊神父が祈りの言葉から、神聖魔法の詠唱へと繋いでいき地下は厳かな雰囲気へ。回復魔法をかけられている時と同じような温かな感覚がウィンズロウを包む。

 そして眩い神聖属性の光がウィンズロウを照らし、胸でそれが収束する。再び静けさ、体力がゴッソリと持っていかれたような感覚。

「終わった……のか?」

 しんと静まり返った地下室。ウィンズロウは呟くように訪ねていた。

「はいウィンズロウ様、呪いを祝福へと変換いたしました」

「祝福?」

 胸を見れば、確かに邪悪な呪いの気配は無くなっている。しかし熱い、沸々と力が湧き上がるような感覚が治らないのだ。その『祝福』というものだろうか、胸には聖杯を模ったような刻印が刻まれていた。嫌な気配はしないのだが、見たことのないそれにウィンズロウは訝しげ。

「これがウィンズロウ様の強さを示すものです」

 輝く聖杯、そこには溢れんばかりに力強く中身が並々と注がれているように見える。だが次の瞬間、その聖杯の刻印から鎖のような紋様が走ったかと思えば胸から下り、腹へと、いや下腹部へと下りていった。

「ッ…グ、ゥウゥゥウウッ!?」

 胸のそれから走る鎖の紋様、それは痛みよりも嫌に甘い疼きを発生させながら、見ずとも自身の男根に絡み付く感覚がウィンズロウを襲っている。聖杯刻印こそ聖なる波動を感じるが、鎖は薄い鈍紫に発光──いや生き物の呼吸のように鼓動している。

「な、なんだってんだこれは!?」


 だがウィンズロウの驚きなど気に留めず、白山羊神父は静かに言う。

「──ご寄付をお願いします」

 次の瞬間、暗闇が晴れる。大量の蝋燭が一度につき、ここがそれなりに大きな空間であることを顕にしたのだ。2人が立っている魔法陣は客席のような段差の上にぐるりと囲まれており、部屋の柱には聖なる信仰とは程遠い怪しい黒旗がかかっている。

「ッ!?よりにもよって邪教かよ!」

 ウィンズロウは視線で素早く状況を把握していく。

「しかもこの紋章は見たことがあるぞ、魔物信仰のイカれた連中か!」

 そうとは知らずにノコノコとついてきてしまった自分の愚かさを悔やみつつ、儀式後のふらつく身体でウィンズロウは拳を構えるのだ。客席には黒衣にフードを被った大量の邪教徒たちが静かにこちらを見下ろしているから。

「いやはや、ウィンズロウ様のような強者が『ご寄付』を申し出てくれるとはなんとありがたいことでしょう」

「てめぇらの好きにはさせねえぞ!」

 だが白山羊神父はうっとりとウィンズロウのはだけた胸、その刻印を見つめて呟く。

「ああ、美しい聖杯の輝きです」

 唄うように続ける。

「それではご説明いたします──」

 とうとうと語る。ウィンズロウに施されたのは精液を媒介にして対象者の『強さ』を『寄付』させる秘術。そのついでとして『呪い』も薄めて分け与えることで解呪するというのが事の真相だと。


「なっ…そんな外道の術が……!」

「ではウィンズロウ様にはご寄付の支度をして頂きましょう」

 白山羊神父は初対面の時と同じ和かな笑みのまま詠唱。邪教の怪しげな祝詞、供物としてウィンズロウを捧げるとの宣言を口の中で転がしていく。

 床の円形魔法陣が光ったと思いきや、ウィンズロウの足元から悍ましい肉の触手が何本も生えて襲いかかってくる。

「なんだコイツはぁ、くっ……離しやがれ!」

 未だに胸の刻印の衝撃から回復しきっていないウィンズロウ、のたうつ触手の群れに絡め取られていく。鞭のようにしなる肉触手は簡単にウィンズロウの身体を持ち上げ、その衣服を器用に脱がせていくのだ。

「ぐ、このぉお、やめろぉぉぉーっ!!」

 叫びは決してどこへも届かないだろう。冒険者として戦いを潜り抜けた見事な肢体、そして数多くの色恋を経験してきた漆黒の毛並みは手入れされた美しいもの。それが今や肉触手によって丸裸とされて晒し者になってしまった。

 特にその股間の逸物、長く太く使い込まれた男根やずっしりと中身を予感させる睾丸が揺れること揺れること。怪しい鈍紫の鎖の紋様、その雄々しい幹に絡み付いている。

「ああ、なんと見事な果実が実っていることでしょう」

 白山羊神父がそこを下から持ち上げれば、客席の邪教徒たちからはケタケタと悪辣な笑いが巻き起こるのだ。

「ッ、ふざけ──ンゥウ″ゥッ〜ッ!?」

 吠えかけたウィンズロウ、その口内へと肉触手の一本がずるりと入り込んでしまった。魔法陣から生えたその触手、根本からポンプのように液体を込み上げさせてウィンズロウの喉奥へと淫毒を流し込んでいくのだ。


「我らの御神体にその身体を委ねてくださいませ」

 ウィンズロウは両手両足に限界まで力を込めるが、柔軟性を持ち合わせた触手をどうすることもできない。強制的に飲み込まされていく淫毒が身体をおかしな熱に浸らせ、ただ視界がぐにゃりと歪曲するに任せるだけ。

 しかもだ、その卑猥な毒の効果でウィンズロウの裸体の中心はグググと力強く勃起を果たしていってしまうのだ。

「おやおや、こちらも随分と頼もしいお姿で」

 顔も身体も良く、冒険者として名も売れているとあれば相手に事欠くウィンズロウではない。その歴戦の肉棒が、今やこんな所で怪しげな者どもの玩具になろうというのだ。

「ーッ、がっ…はっ……ぐ、うげ…ぁ……♡」

 咽せながらもなんとか触手を吐き出したウィンズロウ。しかし淫毒はどっぷりとその身体を蝕んでいることだろう。本人もそれに気付き、ビクンと揺れる自身の肉棒を呆然と見つめる。

「こ、れはまさか……あぁ…くそ………く、う……♡」

 ひんやりとした地下室の空気の中でさえ、火照る裸体。もがく程に触手が食い込み、肉棒がブルンと揺れてしまう。黒衣の邪教徒たちの嘲笑だって止まらない。

「はぁー、あ…あ………ッ♡み、見るなぁぁ……!」

「こうも『祝福の鎖』が太い幹に絡みついているとなれば、見ない訳にはいきますまい」


 白山羊神父の細い指がそっとウィンズロウの肉棒を握る。芸術品に触れるような繊細さ、しかし邪教徒たちへ見せびらかすように持ち上げた。

「どうですか皆さん、この大きさ、逞しさ」

「許さねえからなぁ、こんなこと…!」

 肉触手に拘束され、素っ裸でもがきながら言った所で怯える者など居ないだろう。

 白山羊神父は意に介さず、ウィンズロウの雄袋を揉みしだいて熱っぽい声をあげるのだ。

「これなら素晴らしい『ご寄付』が期待できますね」

「触んじゃねえぞこの野朗ッ!!」

 どれだけ叫ぼうが今や駕籠の中の鳥。

「ッ……あ、くそっ、おいやめ──」

 一斉に触手が跳ねるように襲い掛かれば、その裸体は快楽の底へと突き落とされてしまうのだ。淫毒によって過敏になった体躯、鍛え抜いた男の裸体は簡単に触手どもの玩具と成り果てるのだから。

「んぉおぉぉお♡」

 馬鹿みたいな喘ぎ声、仰け反る裸体、ビクビクと震える肉棒とがその快感を示してしまう。

「どうぞお好きなだけ御神体の愛を感じてください」

 白山羊神父は少しだけ羨ましそうな視線でウィンズロウを見つめ、口元を押さえて笑うのだ。

「ひぐうっ♡お″ッ♡く″ぅぅううーッ♡」

 全身を愛撫する肉触手の群れに、ウィンズロウの喉からは男らしさからはかけ離れた嬌声。今までどれだけの相手を抱いてきたか、しかし抱かれたことなど一度もないのだから。ましてや人外、このような悍ましい肉触手が相手など。


「気持ち悪ぃ、んだよぉこのぉおーぉお♡」

 しかし痛いほど勃起した雄竿を扱かれ、開口した触手に吸われれば善がり声ばかりが飛び出てしまうのだ。

「ウィンズロウ様、そのようにはしたなく屹立しておいてよく言えますねえ」

 全身、特に弱い性感帯をあまねく虐め抜かれればウィンズロウの身体は極度の発情状態。

「ぐ、うるせ、んだよぉ♡お″っ♡ふ″ぐ″ぉ♡」

 睾丸だって触手が巻き付いて根本をキツく締め上げたり、揺れる膨らみを撫でられたり弾かれたりすればブルリと裸体が反応してしまう。

「その素晴らしい肉体、捧げるのが楽しみです」

「何を言っ──くぅううぅうう……が、ひっ♡」

 特に太い触手が蛇のように静かに首に巻き付き、ウィンズロウの喉元を締め上げる。酸素を求めて両足をバタバタとさせる度、その男らしい肉棒は滑稽に上下する。笑い者としてブルンブルンと跳ねるだけ。



 そうやって魔法陣から生えた肉触手はウィンズロウを空中に摘み上げ、ただただ弄んでいく。淫毒に侵された肉体に、より悍ましい快楽を教え込んでいくのだ。


 例えばウィンズロウのツンと伸びた狼耳から入り込んでいく細触手。

「んふぉお″ぉお″お″ぉーッ♡どこ、から入ってぇええええ♡」

 両耳から同時に侵入を果たし、うねぐねと妖しい動きと振動が鼓膜を犯す。精悍なモテ顔が一気に不細工になり、涙さえ溢しながら腰をガクガクと震わせて先走りを小便のように垂らしてしまうのだ。


 例えば牙の生えた開口触手、ウィンズロウのマズルを頂戴する。

「や″ッ、オ″フ″ェェッ♡♡♡」

 粘ついた生臭い肉触手の口腔、それが卑猥な仕草でウィンズロウの舌を甘噛みする。だけでなくゆっくりと舌を引っ張り出して弄ぶ。今まで甘い声音と勇敢な言葉を口にしてきたそれは、ボタボタと淫毒と唾液を垂らしながら怪物の餌食。


 例えば肉厚の唇を備えた肉触手、それがウィンズロウの両胸にむしゃぶりつく。

「く…ふ…………す、吸うな″あ″あ″ぁそんな、所ぉお♡俺様はぁああ、オンナじゃね″え″え″ぇぇっ♡」

 魔導格闘家として鍛え上げた胸筋、その固い膨らみを小馬鹿にするように吸い上げる触手の肉唇。じゅるる、ぶちゅるると小汚い水音を派手に立てながら吸引されれば、雄の乳首は次第に雌の感度へと引き上げられてしまう。


 例えば増精作用のある毒針がウィンズロウの睾丸に刺さる。

「ッッくぅう″う″う″ぅぅ〜ッ♡」

 ふっくらとした雄金玉の内部では、通常ではありえない速度で子種を増産していく感覚。それがウィンズロウをよりおかしくさせていく。ぶちまけたいぶちまけたい。浅ましい欲求に雄竿を扱き上げようとするが、拘束された両腕が虚しく戦慄くのみ。


 顔や股間からあらゆる恥ずかしい体液を垂らし、肉触手の淫毒にまみれたウィンズロウ。既に全身だけでなく心までぐちゃぐちゃに踏み躙られていながらも、それでも凄腕の冒険者の最後の意地と耐えている。

「この……俺様、がぁ……この程度のことっ、でぇえ……!」

 空中で大きく股を開かされ、触手に弄ばれた肉棒からはビチャビチャと我慢汁の雨。ウィンズロウは鋭い爪の生えた爪先を丸め、碌に動かせない尻尾を振ってどうにか意識を保とうとしているのだ。

 それなのに、何かを察した夢見心地の顔で白山羊神父が呟く。

「ああ本当にお見事ですウィンズロウ様。御神体がここまで顕現するのは久しぶりです」

 魔法陣がより輝き、肉触手の根本の部分が迫り上がってきた。それは粘ついた体表の肉塊、触手をどこからも生やした奇怪なモンスター。

「ッ……お、おいふざけんなぁあ…!?」

 手練れのウィンズロウさえ動揺した声をあげてしまうのは、その肉塊から陰茎を模したそれこそ太過ぎる雄蕊が生えていたから。

「う、嘘だろ……」

 肉塊のモンスターが這い上がり、魔法陣の上に鎮座した。触手はウィンズロウの裸体をゆっくりとその雄蕊へと導いていく。流石にウィンズロウの顔色も変わり、まだ誰にも暴かれたことのない肛門を守ろうと暴れる。

「ッ……ひっ……………お、おい……あぁぁあ♡」

 だがそんな抵抗も邪教徒たちの笑いを誘うだけ。肉塊モンスターに感情があるかは分からずとも、ニタリと卑劣で醜悪な気配がウィンズロウの臀部を雄蕊へと着地させてしまうのだ。

「ッひ″ぐ″ぉぉお″お″お″お″〜〜ッぐぅう♡♡♡」

 容赦のない挿入、ウィンズロウは命の危険さえ感じながら意識が飛びかけたほどだ。


 それは『犯す』だなんて言葉が生優しく感じられるほどの行為。肉の雄蕊がウィンズロウの雄穴を暴き、内臓が悲鳴をあげる。触手によって身体が軽々と持ち上げられては、ウィンズロウの誇り高い漆黒の身体は汚らしい肉塊モンスターに貫かれるのだ。

「ひ″っ、ぐぅうううう❤︎❤︎❤︎」

 ひと穿ちごと、ウィンズロウは呆気なく果ててしまう。水っぽい、男らしくない、みっともなく水っぽい精液が漏れてしまうのだ。

「むぉう″ぐぅうぅぅぅーッ❤︎❤︎❤︎」

 喉からはどんな戦場でも上げたことのない情けなくも快楽に満ちた嬌声。真下からおどろおどろしい肉雄蕊に突き上げられ、雄の尊厳を蹂躙されながらの吐精。

「だ、あ″あ″あ″あ″ぁぁ〜❤︎❤︎❤︎」

 ドチュン、と激しい挿入。雄肛門が限界まで開ききり、尻中は雄蕊によって掻き分けられてウィンズロウは雄性を失いかけながら精を迸らせてしまうのだった。

 突き上げごとに白い噴水をあげ、ウィンズロウは悍ましい肉塊モンスターと交わっていく。屈強な狼獣人の裸体は、今や供物として嬲られるだけ。

「おやおやウィンズロウ様、そんなに喜んで貰えるとは」

 白山羊神父の皮肉めいた笑い声にも、今やウィンズロウは答える余力などない。邪教徒たちが口々に卑猥な言葉遣いでウィンズロウを罵っているのだって、聞き取れないほどなのだ。


 危険なほど真っ赤な瞳、白山羊神父のそれに見つめられながらウィンズロウは果てる果てる。先ほどの増精作用のある毒針のせいで明らかに人体の構造を無視したような射精量。溢れる雄の白濁がウィンズロウの艶黒の毛並みを汚し、肉塊モンスターへと祝福するように降りかかっていくのだ。

「…は、はーっ……な、んだってんだぁあ……これ、はぁ……♡」

 目を白黒させながらどうにか思考を回転させ、ウィンズロウは息を整えながら牙を噛み締める。

「くそ……俺様としたことが……ぁ…!」

 ひとまとめに吊られた両腕は指の一本さえ動かせる気力はない。跨るようにして肉塊モンスターの上、ウィンズロウは腹部を内側から盛り上げる肉の鼓動に震えることしかできないのだ。

 そして、ソレが始まってしまう。

 股座から足元を濡らすウィンズロウの精。屈強な雄が撒き散らしたそれが輝き始めた魔法陣、そして触手が吸い取っていくのだ。魔法陣に染み込む精、ズゾゾと肉触手に吸い上げられる精。それは呪いを祝福へと変換するための最終工程。

「ぐ、ぁぁあ………くそ、熱くな……がぁああああーっ!!」

 薄かった鈍紫色の鎖、ウィンズロウの肉棒に絡みついていたその紋様が点滅を繰り返す。より濃く、より強固に定着していっているのだ。そうやってウィンズロウの叫びと共に、鎖の刻印は完全なものへと。

「これでご寄付の準備は完了いたしました」


 その言葉を皮切りに、名残惜しそうに肉塊モンスター共々に触手が魔法陣へと沈み込んで消えていった。残されたのは息も絶え絶えの全裸のウィンズロウ。胸には聖杯の刻印、そこから伸びるイヤらしい鎖の刻印が肉棒に絡んでいることを見ればその身がこれから碌でもないことへ巻き込まれるのは間違いない。

 白山羊神父は静かに頷き、屈強な護衛が2人やってきてウィンズロウを抱き抱えて奥へと連れていく。

「……が……は、離せ…この………ぉ……!」

 地の底、これからがウィンズロウの苦難の始まりなのだから。


 * * *

Comments

感想ありがとうございます! 強い雄が罠にかかってもがく姿はこれから起こるエッチな事を予感させて興奮しますよね。

ねむうさぎ

主人公が耐えなければならない喪失に私の心はドキドキします!とても刺激的な前兆です!

Kstorm


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