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03パワーオレンジ前編

 * * *


 『雄獣戦隊ゴゥレンジャー!』は悪と戦う獣人の戦隊ヒーロー。

 日夜、悪事をはたらくヴィランとの戦いに明け暮れていたがそれもここまで。今日こそ地下巨大基地を攻略し、首魁であるヴィラン大王を倒す日が来たのだ。

 遥か上空から不活性火山の火口跡へと降下ポッドで突入。複数ある入り口から同時攻撃を仕掛けようとしている。皆としばしの別れとなる中、最後の通信だ。


 リーダー格のレッドが勇ましく号令。

「みんな、必ず無事でいてくれよ!」


 ブルーはクールに鼻で笑う。

「ま、オレが先に片付けておいてやるよ」


 飛び抜けて賢いイエローは今日も澄まし顔。

「ボクの計算では97%の確率で成功しますから」


 皆の気遣いをするのは年長者のグリーン。

「油断しすぎだぞお前達、気を引き締めて行くぞ」


 オレンジは相変わらず豪胆で強気。

「ふはは、おれに任せておきなあ!」


 互いに心の中で『必ず無事に合流しよう!』と誓い合い、彼らはヴィランや戦闘員のひしめく敵本拠地へと乗り込んでいくのだった。


 * * *

 降下ポッドから飛び出した巨体は橙色の弾丸となってマグマ基地を進んでいく。

「おらおら!こんなうっすい壁じゃおれは止められねえぞ!」

 警報音が鳴り響く中、通路を次々と封鎖する隔壁ではあったがどれも薄紙のようにヒーローの有り余るパワーによって破られてくのだ。


 戦隊の中では武闘派で知られるパワーオレンジ。

 特に身体が大きくなりやすい雄牛獣人種にしても凄まじい巨漢。雄々しい角を鈍く光らせ、目元はクリアバイザーによって覆われているが強面と厳つい表情は隠しきれていない。そのせいで年上に見られやすいがこれでもギリギリ20代。はち切れそうな筋肉と脂肪の鎧をオレンジ色のスーツに詰め込んでおり、市民からは安心感を、ヴィランには恐怖心を抱かせている。

 やや単純なきらいはあるが豪快で他人思い、戦隊の攻撃力の要なのだ。


「どはは!このままじゃおれが1番乗り間違いないな!」

 両腕に肉体強化のヒーローパワーを乗せ、これまでより更に分厚い鋼鉄扉だろうとこじ開けていく。バイザーには予想ではあるものの最深部への最短コースが表示されており、パワーオレンジは何があろうとも真っ直ぐ侵攻していくつもりなのだ。

 だがその太く短い足がこんなにも早く止まってしまうとは。

「なっ……なんだぁ、ここは!?」

 そこは異様な部屋だった。

 地下施設でありながら畜産小屋のような造り。ただし飼育されているのは全裸で四つ這いの男性獣人たち。金属柵ごとに並べられており、誰も彼も怪しいチューブを咥え、胸や股間に装置を取り付けられている。だというのにその表情はなんとも恍惚に満ちており、こんな扱いをされていながらも全身で幸せを表現していた。

「ッ……酷えことしやがって!」

 彼らは鼻先に金色のリングを嵌められ、これではまるで家畜扱いだ。しかもパワーオレンジが見回せば、見知った顔の下級ヒーローさえも確認できてしまう。

「ッ、こいつらは行方不明のヒーローじゃねえか……!」


 弾かれるようにかつて指導したことのある若手ヒーローの元へ屈み、声をかけるパワーオレンジ。

「いま助けるぞ!」

「うぇへへ……ありがとうございますパワーオレンジさん」

 だがその様子は明らかにおかしく、まるで動きを封じるかのようにしがみついてくるのだ。

「お、おいそんなに抱き付かなくても──」

 だから背後から迫ってきた気配に反応するのが遅れてしまう。パワーオレンジが振り向いて拳を叩き込むより早く、首に何かを押し当てられてしまうのだ。

「フガァ!?」

 それは機械式の金属首輪で、両手で握り締めても何故か破壊することができそうにない。

「と、取れねえ、なんだこれは!?」

 いや、力が抜けているというのが事実だ。

 飛び退いたパワーオレンジへと、背後から襲った人物──ヴィランが声を上げる。

「ようクソデブオレンジ〜!」

「出たなフェンガル!」

 パワーオレンジとは何度も戦いを繰り広げた相手。恐らくは同じような肉体強化系の能力を持っていることもあり、因縁のライバルのような関係だ。

「お前だってヒトのこと言えねえだろうが」

 パワーオレンジが吐き捨てるのも当然。


 フェンガルと呼ばれた狼獣人種のヴィラン、彼とて巨大な体躯を誇っているのだから。

 戦闘員たちの着ているものとはまた別種、肉体の動きを阻害しないが頑強なプロテクターの取り付けられた黒の戦闘用スーツ。パンパンに満たされたまん丸の腹、子供の胴体はあろうかという太ももなど、パワーオレンジに負けず劣らずの豊満な肉体なのだ。


「どんだけ負けたら懲りるんだこらぁ!?」

「おおっ、いつにも増して鼻息が荒いじゃねえか贅肉オレンジ〜!?」

 吠えるパワーオレンジ、言い返すフェンガル。これも相対すれば毎回やっているようなやり取り。だが今回のパワーオレンジにはそんな暇はない、早くここにいる者たちを助けて仲間たちと合流しなくてはならないからだ。

 いつものように倒してやると、パワーオレンジは首輪装置など気にもせず組み合う。

「おらぁ、とっとと潰れっちまいなぁ!」

「だーれが潰れるってぇ!?」

 両手でがっぷりと組み合い、まるで相撲のような肉と肉とのぶつかり合い。それを制するはずのヒーローだったが、何故だか今日は押されていってしまう。

「な、なんだこのおれが……!?」

「家畜風情がご主人様に勝てるかよぉ!?」

 もう何度倒したか分からないヴィランに押し負けている理由は何か。

「な、まさかこの首輪のせいか!?」

「正解だ、おデブちゃ〜ん」

 それはヒーローだろうとヴィランだろうと、力を抑制する首輪型装置。チカチカと小さな作動ランプが点滅しており、現在もパワーオレンジの力を弱めているのだ。


「こ、こんな卑怯くせえ装置なんざ──」

 再度それを外そうと手をかけるが、フェンガルの太い腕によって押し込まれてしまう。

「もう遅ぇんだよ!!」

「う、がぁあぁ!?」

 初めてフェンガル相手に完全にパワー負けし、その誇らしいヒーローネームにも傷が入ったような気分で壁へと激突させられてしまうパワーオレンジ。

「今まではよくもやってくれたな肉団子ヒーローがよ!」

 言いながらもパワーオレンジとは違って贅肉多めのだらしない肉体を戦闘用スーツにぽっこりと浮かせているフェンガル。積年の恨みを晴らすチャンスが来たのがよっぽど嬉しいらしく、ニヤニヤとした笑みを浮かべながらも強ぶったポーズでパワーオレンジを嘲笑うのだ。

 だが地の底でも見せるのはヒーローの底力。

「ッ……まだまだあ!」

 確かに抑制効果を発揮している首輪だったが、雄叫びと共に引きちぎるのはパワーオレンジほどのヒーローでなくてはとても出来ない芸当だろう。


「小細工しねえと勝てねえ、そういうことだろ!?」

 鉄屑となった首輪の残骸を放り、決着をつけるとパワーオレンジはフェンガルを睨み付けたのだ。

 だが、ヴィランの悪意というものはそれをも凌駕する。フェンガルが腕の装置を操作した次の瞬間、その巨体に更なる力が漲っていく。同時に四つん這いで捕まっている獣人たちの鼻輪リングが光って苦しみ出してしまう。

「な、なんだってんだ!」

「流石はヒーローさんだ!だがいいのか?てめえが頑張るほど、俺ちゃんはこいつらからパワーを奪うんだぜ〜」

「どういうことだこの野郎!?」

 憤るパワーオレンジへと、フェンガルは語る。

 同じ肉体強化系と思わせてはいたが、実際にはこのパワードレイン家畜たちから奪った力で戦っていたこと。パワーオレンジが出力を上げて戦おうとすればするほど、フェンガルもそれに合わせて家畜たちからパワーを吸い上げるということ。


「おらあ!」

「クソ……グゥッ!?」

 今度はフェンガルがその巨体ごと飛び込んできたせいで、壁に押し付けられてしまう形になるパワーオレンジ。

「へへ、良い子だ弱虫オレンジ〜」

「じ、自分の力で戦えねえなんて情けない奴め……!」

「あん?」

 イラつくような声の後、フェンガルの力の出力が上がってパワーオレンジを壁に縫い付ける。

「グゥウゥ…ッ……!」

 しかもそれは同時に捕まっている獣人たちをも苦しめることとなり、鼻の金リングの発光がより強くなっていることからも察せられるものだ。

「なんか言ったか?あ?」

「や、やめろ、あいつらを解放しろ!」

「いいぜ」

 信じられないことに素直に頷くフェンガル。これまでこんなにも至近距離で顔を近づけることはなかった2人、静かに交渉が始まる。

「ッ……?」

「ただし、てめえのパワーを頂くぜ」

 フェンガルが取り出したのは、捕まっている獣人たちが付けられているのと同じ金色の鼻リング。それを見せつけるようにぶら下げ、ニタニタと語り出す。


「ここの連中を解放する代わりに、お人好しヒーローさんが俺ちゃんの“牝牛”になるんだよ」

「だ、誰がんなことを──」

「ああ!そうだよな、こんなカスども放っておいて先に行けばいい。こんなちっこいリングにも警戒するほどのビビりにはそれがお似合いだぜ」

 明らかな挑発だとパワーオレンジにだって分かる。だが捕まっている一般人や下級ヒーローたちを見捨てるなど、ヒーローの行いではない。罠だと理解しながらも迷ってしまうのは、それだけパワーオレンジが人情を捨てきれない男だからというもの。

「か、解放してやれ!このおれならどうなろうが恐れるもんは何もねえ!」

「おう、流石ぁ〜」

 逡巡など断ち切ると声を張り上げたパワーオレンジだったが、フェンガルはヘラヘラとした態度で頷いただけ。

「んじゃ鼻を突き出して『自分はヴィラン様にパワーを献上する家畜になります』って宣言しな」

「……悪党め!」

 キスでもしかねない距離感、ヒーローのマズルが上がる。猛烈な怒りと羞恥心が両角の先端さえ震わせるが、それでも人質のようにされている者たちのために心を砕くパワーオレンジ。野太い雄声があまりに下卑た言葉を紡いでしまう。

「じ、自分は……ヴィ、ヴィラン様にパワーを献上する……か…か、家畜に、なり…ます……!」


 カチンッ……!


 その金属音が鳴り響いた瞬間から、パワーオレンジの身体は自由を手放してしまった。それが当然の姿勢であるかのように、その四肢は床へと。

 それだけでなく、自分の精神性にさえ妖しい変化が起きたのを察せずにはいられない。だがそれを認めるわけにはいかず吠えることで誤魔化すのだ。

「約束は守れよ!」

「よし、じゃあ雑魚ども!ほれ自由にしなあ!?」

 フェンガルは楽しげに腕の装置を操作し、次々に金属柵を開かせていく。捕まっていた雄たちの裸体から装置が取り外され、四つん這いから二足歩行へと。だが解放された彼らの行先は出口ではなく、そう、飼い主であり愛すべきご主人様であるフェンガルの足元。

「なっ!?」

「おっと、俺ちゃんがこんなにも人気だなんて考えなかったか?」

 素っ裸で妙に肉々しい裸を晒す雄獣人たち、誰もが蕩けるような視線と手付きでフェンガルを讃えているのだ。完全に調教済み、逃げようという考えすらあるはずもない。

「クソ、ここまで腐ってるとは!騙しやがったなフェンガル!」

「嘘は言ってねえだろバーカ」

 フェンガルは鼻で笑いながらパワーオレンジの鼻リングを通じてパワーを少しだけ没収、続けて壁を軽く殴り付ける。となれば突入時にパワーオレンジがやっていたように、分厚いはずの金属壁は冗談のようにひしゃげるのだ。

「すげーな!半端ねえぜ!やっぱ戦隊で暴れまくってるヒーローはそこらのカスヒーローとはレベルが違えな!?」


「や、約束は無効だ……ッ!!」

 立ちあがろうとする。顔を上にあげ、フェンガルを睨み付けて全身にこれまで以上の力を込める。先ほど首輪型抑制装置を破壊したように、やれるはず、やれるはずだと。

「おお、頑張るじゃねえか」

 だがそんな努力を無碍にするよう、怠惰な巨漢ヴィランの声が脳に響くのだ。

「いいから『こい』」

「おうっ♡」

 まるで旧来の仲、親愛なる相手、信頼する友にでもかけるような気さくな返事。

「ッ……おれ、いまなんて!?」

 誇りあるヒーロースーツ姿であるからこそ、四つん這い姿はより情けなく映るもの。どっしりとした手足を動かし、大きな尻をヘコヘコと前後させながら床を這いずってフェンガルの後を追ってしまうパワーオレンジなのだった。



 フェンガルに連れられた先、そこには一段高くなっている明らかに目立つ家畜柵があった。複数のカメラが様々な角度から柵内部を睨め付けている。特に下劣なことに大きなプレートには『牝牛ヒーロー搾乳オレンジちゃん』と表記されていることだ。

「へ、変態野郎が……!」

 怒りを露わにするパワーオレンジの迫力は凄まじいはず、しかしフェンガルはどこ吹く風と鼻のリングと柵とを細い紐で結んでしまう。そのまま足蹴にされ、ヒーローは哀れな四つん這いで専用の柵の中。

「戦隊ヒーロー様の特等席だ、嬉しいだろ」

「クソ、なんで立てねぇ……こ、こんな扱い、おれが許すわけが……!」

「無駄だっての、自分から家畜になったんだから諦めな」

 家畜化させる金の鼻輪、そしてフェンガルの本来のヴィラン能力である【パワードレイン】の効果によってパワーオレンジはただ這いつくばるのみ。

「さってと、本格的にパワーを頂くとするか」

 天井から降りてくるアーム、その先には他の雄獣人たちが付けられているのと同じ搾精や搾乳機がいくつも。

「へへへ、たっぷり絞らせて貰うぜ」

 楽しくて堪らないとフェンガルは笑い、パワーオレンジの隣に屈んで上半身を弄る。

「スーツなんざ邪魔なだけだが、この格好で搾精されてんのが唆るんだよな」

 ムチムチとした指先ながらも、その爪は狼獣人種らしく鋭いもの。今の力ならば簡単にヒーロースーツの胸元を破いてしまえるのだ。

「おいおい、巨乳ヒーローのオレンジさんはとんだエロ乳首してんのな」

「さ、触る、なぁぁ♡」

 それは砲弾型の乳房のせいか、どうしようもない陥没乳首。フェンガルがたわわな胸肉を揺さぶっても、横一文字の肉たぶに挟まった乳首は顔を出そうともしないのだ。


「しっかり引っ張り出さねえと搾乳機が付けれねえだろうが」

「ふ、お″ぉ♡お、おいぃいッ♡」

 フェンガルの無造作な指先がパワーオレンジの恥ずかしがり屋な陥没乳首の隙間へと入り込む。愛撫というには粗雑な動きだが、家畜化の影響を受けているパワーオレンジにとってはあまりにも刺激が強いもの。

「そんな喜ぶんならサービスしてやんぜ〜?」

 ヴィランらしく笑い、その巨体がパワーオレンジの背後から覆い被さるように乗る。

「お、重いん″だよぉ♡ふ″ぉお、摘む″なぁああ♡」

 乳頭を摘み上げるフェンガルはケタケタと嘲笑い、その敏感そうな先端を捏ね回すのだ。

「おんなみてーな胸しやがって」

「クソッ♡だ、誰がぁあ♡ふ、くぅうう♡」

「ほーれしっかり乳首捕まえといてやるからな〜」

「ひ″ッ♡お″ふ″ぅう♡この野朗ぅう〜ッ♡」

 ヒーローの初心な突起はヴィランの魔の手によって引っ張り出され、力強く指の腹でいじくり回されてしまう。

 パワーオレンジはその力加減の妙によって、ピリピリとした痺れるような快楽を味わされている。敵にのし掛かられた四つん這い、無防備になった乳首を責め立てられて悔しいはず、恥ずかしいはず。しかし実際に感じているのは家畜主の手に触れられる歓び、男だというのに胸で悦んでしまっている事実。


 そうして露出してしまったぷっくりと艶のある乳首、そこにカップ状の搾乳機が被せられていく。

「ほい、乳搾り楽しもうなぁ牝牛オレンジ〜」

「ひぅぅ♡お、おぃい〜ッ♡」

 外れないように吸引機能が働き、乳房がより張り詰めたことでパワーオレンジの脳は快感に緩んでしまう。その蕩けた声を認めたくなくて、認めるわけにはいかなくてパワーオレンジは声を張り上げる。

「は、外せぇえ!おれにこんなもん、付けんじゃねえ!ぶっ飛ばすぞ、こらぁ!?」

 どうにか身じろぎを繰り返すも、実際にはその大きな尻を振っている程度。これでは背中にのし掛かって抱きついているフェンガルを喜ばせてしまうだけ。

「そんな急かすなって」

 フェンガルはわざとらしく股間の膨らみをパワーオレンジにぶつけ、立ち上がりつつもその大きな尻を軽く叩いて笑う。

「俺ちゃん特製の搾精機がそんなに待ち切れないなんて、有望な新入りだなおい」

「調子に乗ってんじゃねえぞ、今だけ、今だけだっつの、こんな──」

「へいへい、んじゃまこっちも破いちまうか」

 フェンガルの鋭い爪がギラリとひかり、次に狙うのはパワーオレンジのスーツの股間部分。

「や、やめろぉお!?」

 だがやけに身体を震えさせ、出来もしない抵抗に悶え始めるパワーオレンジ。

「なんだパワーオレンジさんは意外と恥ずかしがり屋かよ」

 ただ淡々と家畜を管理する手付き、フェンガルの爪がヒーロースーツの股を切り裂いて恥部を露出させる。


「〜〜ッ!」

「うわっはは!そういうことかよ、おい!」

 オレンジ色の誇らしいスーツ生地から溢れたのはまず先にどっぷりと大ぶりな睾丸。体型に見合った大粒で、羞恥のせいで汗ばんでムワッとした雄臭さを放っている。

 だがそれに引き換え、陰茎部分のなんと小さいことか。辛うじて先端が露出しているにしても太短いどんぐりのような形状は、まさかスーパーヒーローの持つべきものでは決してないだろう。男らしい臭い立つ雄金玉をぶら下げているからこそ、その上にちょこんと乗った短小陰茎のみっともなさは一塩。

「ぷははは、ダッセ!」

「み、見てんじゃねえ!叩きのめすぞごらぁ!」

 強がって吠えるほど、その小さな肉粒がふるんと揺れてしまう。

「これじゃあ搾精機は付けれねえじゃねえか〜。流石はヒーロー、こんな作戦でくるとはよ、ぷはははっ!」

 これまで自分を苦しめてきた宿敵のこんなにも恥ずかしい弱点を見つけてしまい、フェンガルなど笑い過ぎて涙が滲むほどだ。

「クソッ……舐めんじゃ、ねぇぞ…!」

 今まで誰にも見せることのできなかった男として最大級の欠点。それがまさか宿敵であるフェンガルにバレてしまうだなんて。パワーオレンジは羞恥心でどうにかなりそうになりながらも、どうにか太ももを閉じて幼児のような粗末陰茎を隠すことしかできないのだ。


 そんな中、ようやく笑い終えたフェンガルがどこかへと通信。誰かを呼んだようだ。

 四つん這いのせいで視界が狭い中、パワーオレンジの耳にはどこか聞き覚えのある声。

「お待たせしましたフェンガル様ぁ……!」

「おせーぞ、さっさと支度しろ」

「は、はい!」

 そしてハッとなって顔を上げたパワーオレンジの目には、信じられない人物が映る。

「ッ!?お前はクイックファング……なのか!?」

 黄色生地にラインの入った豹獣人種の若手ヒーロー。なのだが、自慢であるはずのスーツの上から小汚い耐水性エプロンと安っぽい長靴を着用。グローブだけはヒーローの装備だが、その姿は家畜業の単なるいち作業員のようだ。

「おう、俺ちゃんの可愛いデブ猫とも知り合いか」

 楽しげなフェンガルの言葉通り、かつては俊足を誇っていた雄豹ヒーロー・クイックファングの肢体はみっともない贅肉で彩られていた。これではもう戦うことなど出来ないだろうというのは明白。

「おれの後輩ヒーローをこんなにしやがって!ただじゃおかねえぞ!?」

 怒りに燃えるパワーオレンジ。

「お″ぅ♡な、何をしやが──」

 なのだが、その尻たぶがまるで躾のように思い切り叩かれた。驚いて振り向くパワーオレンジだったが、それを行ったのはヴィランではなくクイックファング。

「センパイ、ダメじゃないですかフェンガル様にそんな口をきいて」

 完全に調教済み、今や忠実な部下といった様子でパワーオレンジを嗜めてくるのだ。


「目を覚ませクイックファング!おれの鼻のリングを外せ、そしたら2人がかりでこのデブヴィランをぶっ潰すぞ!」

 四つん這いで胸も股間も丸出し、鼻のリングをカチャカチャと鳴らしながら必死の説得。ヒーローとしては正しい行いではあるが、しかしそれは家畜としては間違ったものでしかない。

 フェンガルとクイックファングはやれやれと顔を見合わせる。

「こんな調子で困ってんだわ。しかもパワーオレンジ様のパワーチンポときたら小さすぎて搾精機が付けれねえんだ、そのヒーロー手コキで絞ってやってくれや」

「はい、お任せくださいフェンガル様!」

 仕事を任されて嬉しいと張り切るクイックファング。かつてはパワーオレンジを慕っていた細身のヒーローも、今ではフェンガルと同じような肥満体型に堕ち、目には淫らな嗜虐心を灯しているのだ。


 そして始まるのは、贅肉の弾むヒーロー同士による搾精ショー。

「ではこのオレ、クイックファングが搾精を担当させて頂きますね、センパイ」

 やはりもちもちとした豹青年の手がパワーオレンジの股間へと伸びる。探るような手付きで陰部を発見、摘み上げた。

「ど、どこ触って…ぇ……お、おいぃい♡」

「ほーんと、悲しいくらい小っちゃいですね、コレ」

「ふ、お″……そ、そんな触り方、するなぁあ♡」

「だってこんなの、摘むくらいしか方法なくないですか〜?」

 パワーオレンジの厳つい顔が恥辱に染まる。かつての後輩ヒーローのグローブによって、男性器を汚い物でも触るかのように扱われればそうもなろう。

「ば、馬鹿野郎ぉお♡や、めろぉーっ♡」

「あ!もしかして勃ってきました?家畜用鼻輪で感度上がりまくってますからね」

 次第に固さを示していくパワーオレンジの陰部。男の肉棒──とはとても呼べない肉の突起を指先でいじいじと刺激していくクイックファングなのだ。

「さ、触る、なぁあ♡い、いいから解放、しろぉお♡あんなクソヴィラン、おれがボコボコにして、や、る″ぅう〜ッ♡」

 勇ましく吠えるも声には快楽の震え。何より下半身への血流増加が大した成果を果たせないことを知られたくないからこその蛮勇なのだ。

 もちろんヒーローグローブでソレを摘み上げているクイックファングが気付かないはずもない。

「えっ、センパイ。もしかしてコレで勃起おわりですか?」

「……う、うるせぇ♡うるせんだ、よぉおーっ♡」

「だから訓練後には一緒にシャワー浴びなかったんですね、こーんなミニマムおちんちんじゃ恥ずかしくってスーツ脱げないですよね〜」


 ひとしきりかつて憧れていた先輩ヒーローを小馬鹿にし、クイックファングは再びその惨めな最下級勃起に刺激を落としていく。その手付きは失笑と哀れみが込められた粗雑な動きだが、それでもパワーオレンジの未熟陰茎には十分だというのがより情けなさを加速させるのだ。

 どうしても強面の太眉は下がり、雄角は震え、耳たぶはへたり込んでしまうパワーオレンジ。恥ずかしさに悶えながら、でっぷりとした尻肉をビクつかせるのだ。

 だからこそクイックファングの言葉責めは続く続く。

「男らしくて逞しいガチムチヒーロー!って顔して、実はこんなコンプレックス抱えてたとか可愛すぎますよセンパイ」

 そのグローブの中でピクンピクンと跳ねるだけ、羞恥の返答。

「せっかくヒーロー基地での最強の腕力もってるのに、思いっきりシゴけないとか可哀想ですねセンパイ」

 まともな成人男性が味わう手淫の心地良さも知らず、指先で弄るだけでは碌な快楽を味わったこともない。

「大丈夫ですよ、オレがしっかりお手伝いしてイかせてあげますからね、粗チンセンパイッ?」

 楽しげに煽り続けるクイックファング、今はヴィランの手先としてその生意気さを存分に発揮しているのだ。


「…う……ぐぅう……クソッ♡クソォォッ♡」

 言い返す言葉もなく、ただ太短い男根未満を弄られるだけで腰砕けになっては悶えるばかりのパワーオレンジ。

「ぷははは、なんだなんだパワーオレンジも見た目ほどタフなヒーローじゃなかったなあ、おい!?」

「舐めるなぁああ!おれはパワーオレンジ!こんなところで終わってたまるかよ!」

 どうにかフェンガルを睨み付けるも、鼻先で揺れる金のリングのせいで以前のような圧力は皆無。

「もう、ダメですよセンパイ。そんなちっちゃいのプルプルさせて怒鳴っても怖くないですって」

「ッ、クイックファングお前は操られてるだけで──」

「フェンガル様、これ生意気なんで搾乳機だけでも使っていいですか?」

 ヴィランの手下らしい邪悪な笑み、以前は慕っていたパワーオレンジを完全に家畜扱いするようにクイックファングはフェンガルに聞いた。

「おう、しっかり絞ってやんな」

「はい!ありがとうございますフェンガル様ぁ」

 クイックファングの左手には小さなリモコン、右手にはより小さなパワーオレンジの肉突起。笑顔だけはかつての眩しさ。

「じゃあセンパイ、終わっちゃいましょうね!?」

 カチと細やかなスイッチ音の後、パワーオレンジの両乳房に取り付けられた搾乳機械が猛然と稼働し始めた。人権など一切無視した、雄乳とパワーを奪い去るためだけの傲慢な機械刺激。


「う″ぉお″ぉお″お″ぉぉ♡す、吸われ、てる″ッ♡とめ、とめろぉお″ーーっ♡」

 鼻先のリングのせいで家畜化の進行している肉体。ヴィランと戦い街と市民を守るために仕上げられた屈強な身体は、今やその宿敵のエネルギータンク。

 更には可愛がっていた後輩ヒーローにさえ小馬鹿にされた、調教後のなんとも下品な敬語責めを喰らう始末。誰にも触れさせるどころか見せもしなかった小茎をぷちゅぷちゅと弄ばれ、勇猛な雄牛ヒーローは泣き叫んでしまうのだ。

「はいっガキチンセンパイ、気持ちいいですか〜?」

「引っ張る″、なぁぁああ♡う、ぉお″ッ♡」

 男だろうと甘い乳が吹き出し、パワーと一緒くたに機械に吸い上げられていく。

「オレもここでたくさん搾精してますけど、こんな小さいのはやったことなくて〜」

「ま、待てぇえ″ぇ♡あ″ッ、おいぃい♡」

 暴れるほど、大きいただけの金玉に惨めな勃起がめり込んでしまう。搾乳されながらの手淫にパワーオレンジはどうにかなってしまいそう。

「すいませんねセンパイ、次からは顕微鏡とピンセットでも持ってきますからっ」

「正気に、戻れ″ぇーっ♡ひ″ぁ、ああ♡」

 あからさまに小馬鹿にされ思い切り亀頭を撫で回されれば説得の声音も弱々しくて。

「し〜っかり感じて、一緒にフェンガル様の家畜になりましょうね」

「あ、あんな奴の思い通り、にはぁああ♡」

 いずれはこのクイックファングのように小悪党ヴィランに傅くなど絶対にあってはならない、それなのに。

「センパイならきっと優秀な牝牛になれますから!」

「お、おれはヒーローだ、あ″ぁあ♡お、お前もヒーローならば正義の心を思い出ッぁあ″ぁああ〜〜ッ♡♡♡」

 漏れ出る嬌声には愉悦がたっぷりと含まれている。敵の前で四つん這い、搾乳されながら股下をぬちぬちと虐め抜かれて喜んでいるなんて、そんなことは──。


 これら全て、パワーオレンジの痴態は大量のカメラによって撮影されている。捕まっている一般人や下級ヒーローたちにもリアルタイムで見せられている。もちろん、彼らは羨ましそうに肥育化液の滴るチューブをおしゃぶりし、肥えた腰や尻を振りながら。

 クイックファングの雑な搾精行為にも、未熟陰茎でしかないパワーオレンジは耐えられない。これほど勇雄という顔、身体、性格をしておきながらもその股間の膨らみは馬鹿げた睾丸のものだけだから。

「う″ぉ、う″う″ぅうう、クッソォオーッ♡」

 ヒーローグローブは小汚い我慢汁で濡れに濡れ、僅かに動かすだけでニチャニチャと鳴る。クイックファングが面白そうに指先を上下させるたび、巨漢雄牛ヒーローはその快楽に抗えなくなっていく。それが続けば弾む睾丸がむっくりと持ち上がり、ついにはヒーローパワーのたっぷりと詰まった“ミルク”を吹き出してしまうことに。

「ぐ──モォオオォォオー❤︎ブモッ❤︎ブ、モゥウウーッ❤︎❤︎❤︎」

「流石はセンパイ、家畜の鳴き声ができてるじゃないですか」

 その絶頂の咆哮はまるで動物の牛そのもの。鼻先のリングのせいでこんなシーンでも影響が及んでいるのだ。

 溢れ出る精はブリキのバケツに溢れ落ちていく。クイックファングがリズミカルに摘んだ指先を上下させれば、家畜の乳搾りを再現したように白濁が搾り取られていくのだ。

「モォオーッ❤︎モ″ォォオ″ォォォオオッ❤︎」

「出す時は必ずそう言ってくださいねって、言い損ねてたのに」

 どっかりと大きな尻たぶをビク付かせ、みっともないほどに睾丸を縦揺れさせてしまうパワーオレンジ。その鳴き声、身体の反応は誰がどう見たって喜んでいるとしか見えないもの。

「ぷははは、パワーオレンジはヒーローよか牝牛の才能の方があったってことだろ」

「本当ですねフェンガル様!」

「〜〜ッ❤︎」


 初弾をしっかりと絞り取られ終わった頃にはパワーオレンジといえども四肢の力が殆ど入っていない様子。仕方なしに装置を止められ、一旦の休憩。

 その間にクイックファングがその精液を簡易検査していくという流れ。

「ああ流石は戦隊ヒーローです、オレらみたいな雑魚ヒーローとはレベルが違いますね」

「当たり前…だろうが!……お、お前もおれが必ず、助け出して、やるぅ……!」

「はいはい頑張ってください、期待してますからねSSサイズセンパイッ」

 為を思っての発言も軽くあしらわれ、パワーオレンジは俯いてしまう。

 だがそれでもヴィラン達の悪意は止まらない。そっと耳たぶに触れられたかと思いきや、次の瞬間には鋭い痛み。

「ぐっ……♡」

 慌てて視線を送れば、それは家畜管理用のイヤータグ。無機質な番号だけが表記されており、自分がヒーローではなくソレになってしまいつつあることをより強く自覚させるのだ。

「な、何してぇええ──あ″ぁああ……ぅ……ぐぅ…ぅ……♡」

 更には悪態さえ吐く暇もなく、その大きな玉裏に鈍い熱の痛みが走る。

 目の前に差し出されたモニター越しに確認させられるパワーオレンジ。そう、見事な睾丸裏には追加の管理用バーコードが刻まれてしまったのだ。

「見ろよデカケツオレンジ、これでてめえも晴れて俺ちゃんの家畜の仲間入りだ」

「良かったですねデカ玉センパイ、このバーコードは2度と消せないので永遠にフェンガル様の家畜だってことが分かりますよ」

 普通に生活している分には見えることのない場所ながら、この家畜としての“正しい姿勢”である四つん這いでは丸見えだというのが本当に──。

「クソッ、いちいち悪趣味なんだよ!」


 吠えてはみるもパワーオレンジの肢体にはまだ力は戻らない。立ち上がるどころか四つ足の体勢が精一杯。荒く息を吐きながらも、どうにか反撃の糸口を探すのだが。

「なーに惚けてんだクソデブヒーロー、たった1発で俺ちゃんの牝牛が務まるわけねーだろ」

 フェンガルが催促し、クイックファングはグローブを締め直しながら優しい声を落とすのだ。

「センパイ、頑張りましょうね」

「ま、待て、待て待てぇえぇ──」

 襲いかかるのは容赦のない連続搾精の悪夢。いや、白い微睡といった愉悦に溺れゆくような、ある意味では家畜としての幸福だろう。


 まずは次の1発。

「はーい、後輩ヒーローの乳搾りに負けちゃってくださいね〜」

「い、今に正気に戻してや″あ″ぁあ″〜〜ッ❤︎ブモォオ❤︎」

 雄牛獣人としての誇りを欠片も感じさせないような、みっともない家畜牝牛の嬌声。幼児のような情けないどんぐり勃起を弄られて今回も呆気なく果てさせられてしまったのだ。腰が快楽に揺れ、鞭のようにしなる尻尾と共に嬉しさを余すことなく表現。

「すっげえな、ちっせーちんこでもそんな気持ちよくなれんのかっ」


 続けて2発目。

「ほーら、もっと、も〜っと出していいんですよ牝牛センパイ」

「おれは″ぁあ♡ブモッ❤︎牝牛なんかじゃ、な″ぃい″い″い″〜ッ❤︎」

 大騒ぎをしようがその溢れ出る家畜ミルクが存在証明をしてしまっている。ごわ付いたグローブの刺激に、敏感ミニペニスが耐えられる訳なんてないのだ。ぴくんぴくんと跳ねては甘ったるい雄汁を漏らしゆくだけ。

「ミニチン弄られてドピュドピュ出しまくってよく言うぜ」


 間髪入れずに3回目だって。

「あんなに強かったセンパイも、今じゃあフェンガル様に管理されちゃって」

「ま、負けるかよ″ぉお″お″ぉ❤︎イグッ❤︎イ″ッッ❤︎モォォオ❤︎」

 捕まったヒーローは皆して同じセリフを吐くもの。「負けない」だとか「諦めない」とかほざいてはみるが、性の味わいに勝てる雄など居るはずがない。四つん這いをお似合いの姿として、ただパワーを奪われていくヴィラン様の餌。

「デブ猫ヒーローの手コキがそんなにイイか〜」


 4発目だろうとも終わりではない。

「まだまだ終わらないですよ、こんなデカ玉ぶら下げてるんですから頑張ってくださいね」

「まっ、ま″たイグゥゥッ❤︎ブモフゥッ❤︎こ、こんなことでおれはあっぁあああぁ❤︎」

 このどうしようもない短小でなければ絶倫の性豪として名を馳せていただろうに、その大ぶりな睾丸ははしたなく精液を迸らせ続ける。いつしかクイックファングの手の動きに合わせ、大きな尻が前後してしまっていることに本人だけが気付いていないのだ。

「はっ、パワーが漲ってくるぜ!あんがとよクソヒーロー!?」


 急かすように5回目のお絞り。

「イク度にセンパイのお尻の穴もヒクヒクしてますけど、ダメですよ?フェンガル様以外を誘ったりしたら」

「ン″モォオォオォォォオオン❤︎❤︎❤︎」

 股間前面が破れているとはいえ、こうも極薄で密着しているスーツならば尻穴の窄みが収縮を繰り返してしまっているのだってクイックファングには見て取れてしまっているのだ。それを咎めるように根本を強く握り締めてのお仕置きな手コキ、それはパワーオレンジを簡単に家畜吐精へと転がり落とすのには十分だったらしい。

「根性見せろよ、どうしたあ?なあおい!?」


 散々にクイックファングに玩具にされて射精。更にはそれをフェンガルに馬鹿にされ、言い返すことさえできずにパワーオレンジは牙を噛み締めるだけ。

 いつしかその溢れんばかりだった精の滴りにも翳りが見え、飼い主であるヴィラン様からお叱りを受けてしまうことに。

「ったく、まだリング付けたばっかだから量が少ねえな」

「申し訳ありませんフェンガル様……」

 先輩の不出来を謝るクイックファング。

「ま、デブ猫でも虐めて遊ぶかな」

「ど、どうぞ好きなだけオレのムチムチボディを弄んでください!」

 むしろ嬉しそうにそう答え、耐水性エプロンの股部分を淫らに盛り上げてしまっているのだ。


 予定が決まったフェンガル、仕方なさそうに胸の搾精機を取り外させる。終わると荒々しく土足でパワーオレンジの肩を蹴ってひっくり返す。

「おら仰向けだ能無し!」

「モ″、モォォ……♡」

 連続搾精のせいで意識も朦朧としているパワーオレンジ、その声にはヒーローの誇りどころかヒトとしての尊厳さえ欠如したもの。

 ゴロンと仰向けになったその半裸は本当に酷い有様。カップ状の搾精機が取り付けられていた乳房は丸い跡がくっきりと残り、あの陥没乳首も強引に吸い出されたせいでぷっくりと天を仰いでいるのだ。

 何度も果てさせられた下腹部は先走りと精でべっとりと濡れており、局部だけ露呈していることでよりヒーロースーツの惨めさを演出しているだろう。何度も虐め抜かれた短小勃起の先端は赤く腫れており、仰向けの姿勢のせいで大きな睾丸にめり込んでいるのがなんともヴィランの笑いを誘うもの。

「クソッ、こんな格好させやが──ん″ひ″んんっ♡」

 家畜にしては勇ましいセリフだったのだろうが、そんなものは戦闘用ブーツによって踏みつけられて中断されてしまう。もちろんフェンガルの太短い脚が乗ったのはヒーロー様の股間の腫れたところ。

「う″ぉぉお″………ッ♡」

 土足で踏み躙られる痛みと恥、敏感極まりない局部に巨漢の体重を乗せられればいかなヒーローとはいえ苦悶の表情。だが、それでもひくんひくんと哀れにも跳ねる極小勃起がブーツの靴底を叩いているのを本人は認めるかどうか。


「ったく、うるせーな。後輩ヒーローを見習えっての」

「ン……あ、フェンガル様ぁ……ァ……」

 どっかとパワーオレンジの股座を踏みつけておきながら、フェンガルはクイックファングに熱烈なキスを贈っている。淫らな贅肉悪党たちが分厚い舌を絡ませ合い、唾液を交換しては喉を鳴らしてうっとりと。

 そんな中、ひとり蚊帳の外の状態で雑に体重がかけられている股間の重みに悶えるのはパワーオレンジ。

「ふ、踏むな″ぁあぁあ♡」

 見上げる先には多幸感に包まれた夢中のキス。

「お″ふぉ♡き、聞いてんのかぁあ♡」

 ひとり胸も股間もはだけたスーツ、大股開きで股間を踏み付けられて喘ぐ家畜牝牛。

「クッ……くぅうう〜♡」

 鼻のリングが指定する主人であるフェンガルの足蹴が嬉しくて嬉しくて仕方ない。

「こ、この汚ねえ足を、退け‥どけろぉぉお♡」

 あれだけ果てさせられたというのに、今では自分から腰を押し付けないようにするのに必死。

「ク、クイックファング、お前もそんな奴とキスなんかしてんじゃ、あ″あぁあ″ッ♡」

 文句をあげようが、贅肉ヴィランが体重を少しかけるだけで封殺されてしまう。むちむちと太いだけのぽってり短小を、その自尊心並みに大きな睾丸を、ヴィランの靴底がぐちゃりと踏み躙る。ぐりぐりと動かし、からかうように前後に動かす、そうされるだけで──。

「だ、ぁあ″あ″あ″ッ♡あし、やめ……おれのちんぽ、おれのたまがぁああ♡」

 頭が精を捧げることだけで一杯になってしまう。自分が見上げるほどの、見惚れるほどの巨漢狼ヴィラン様の家畜であることが嬉しくなってしまう。腰が動き、玉袋が窄まり、みっともないミニサイズを必死にビク付かせ、パワーオレンジは牝牛となる。

「や、め──ブッン″モォォォォオオ〜〜ッ❤︎❤︎❤︎」

 靴底にびゅくびゅくと白濁が飛び散り、それが跳ね返って余計にパワーオレンジの股間周りを汚してしまう。今日において最も唾棄すべき吐精をさせられたというのに、動物種にみまごう鳴き声をあげるパワーオレンジの表情は悦びのみに染まっているのだった。


 また、パワーオレンジがそんなにも滅茶苦茶な内心の変化を起こしているというのに、他の2人は目を向けもしていない。

「ップハ、ったくエロいデブ猫になりやがって」

「フェンガル様のお陰ですぅ……」

 ねっとりとした情熱的なキスがクイックファングを蕩けさせ、その開発の仕上がりにフェンガルは暗い笑みを浮かべているのだ。

 とはいえしばらくしてようやく気付いたのか、フェンガルは顔を顰める。

「あ、なんだイッてたのかてめえ」

「もう、センパイは雑魚チンなんですから仕方ないですよフェンガル様ぁ」

 悪党の大きな肢体にしなだれかかり、クイックファングはかつての先輩ヒーローを嘲笑った。もちろんそのヴィラン──フェンガルだって黙ってはいない。

「ほれ、ヒト様の靴汚してんじゃねーぞ」

 誰かさんの精液でべっとりと汚れた靴底を、その顔面へ擦り付けて拭いたのだ。

「う″ぇ……あ…げぁ……ぁ…♡」

 耳には管理タグ、鼻先には金の家畜化リング、勇敢だった顔付きは自身の生臭い汁まみれへと。

「おし、んじゃ俺ちゃんの部屋でたっぷり可愛がってやるよ」

「はいっフェンガル様!誠心誠意、お勤めをさせて頂きますっ!」

 談笑しながら去っていく2人。何の警戒もされていないように、見向きもされないのだ。離れていく2つの足音、仰向けで恥部を丸出しのまま指一本さえ動かせないパワーオレンジ。

「…クソッ………クソォ……♡」

 鼻のリングに結ばれた弱々しい紐一本にだって勝てず、それがピンと張られた状態から抜け出せないのだった。

 これが捕まっていた皆を助けるどころか自分が捕まってしまったパワーオレンジの末路。その溢れんばかりの剛力、漲るヒーローパワーはこれから先、フェンガル様によって有効活用されていくことだろう。


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03パワーオレンジ前編 03パワーオレンジ前編

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