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擽怨─オリジン─その2

大手神社の鳥居の前に車を停める。 昼間でも気持ち悪さを醸し出しているその空間にユリカは今にも飲み込まれそうだった。 意を決して車を降りる。いつも通りの出来事が起こるなら、きっと、すぐにあの視線を感じるはずだ。 苔の蒸した鳥居を潜って神社の中に入る。 バクバクと心臓を鳴らしながらユリカかゆっくりとゆっくりと歩いてまた止まる。 しばらく歩いてみても何も起こらない。 そういえばあの時は落ちていた紙切れを見つけて拾ってから異変が起きたんだっけ。 そう思って、もう落ちてはいないだろうが紙切れを探してみる。やはり落ちていない。 やはり、無駄だったか。ならば、次に事件が起きてからその現場を調査するほかない。 諦めかけたユリカが車の方に戻ろうとすると、ふと、あの視線を感じた。御堂の戸の奥から、視線を感じたのだ。 ドクドクとさらに鼓動が早まる。間違いなくあの視線。何度も浴びてきたあの視線だ。このまま背を向けて逃げることもできる。でも、もう逃げない。 ユリカはガラッと戸を開けた。昼間の光が僅かに差し込んでいるだけのうすら闇に、白が舞っていた。白い…紙。紙切れだ。無数の紙切れがまるで雪のように舞っていた。昼間のぬるい光に一瞬だけ照らされて、そこに何が記されているかが見えた。だから、ユリカはゾッとした。 「脇腹」「首」「腋の下」「お腹」「胸」「足裏」 雪のように舞うその紙切れの全てに体の部位名が記されていた。 ゴゥッと御堂の奥の闇から風が吹いてきて、バタンと戸が閉まった。 ユリカ「!?」 ユリカが振り向き、戸を開けようとしても戸はびくともしない。ハァハァと呼吸を荒くしながら力づくで蹴ったりしてもびくともしない。 御堂の暗闇の奥から、紙吹雪をかき分けるように、ふんふーんと歌う歌声が聞こえてくる。 ドッと冷や汗がユリカの全身から噴き出してきて、ユリカは力が抜けたようにその場に凍りついた。 御堂の奥という、室内から吹くはずのない風が吹いたこと、風もないのに舞い続ける紙切れたち。そしてこの幼女のような歌声。 この頂上的な現状は、これまでずっと憶測に過ぎなかった事が、全て事実であるということをはっきりとユリカに分からせた。 やはり一連の事件は全て超常現象によるものだった。 それで?私はどうすればいいの? ユリカの頭はパニックになり、再び戸を蹴ったり、殴ったりする。でも、戸はまるで鉄みたいに硬くなっていてやっぱりびくともしない。 やがて、あの歌声が近づいてきた。 ユリカが恐る恐る狐面を被った和服姿の女の子らしき人物が暗闇から現れた。 ユリカはこの時生まれて初めて「ひぃっ」と声をあげて、腰を抜かしてべたっと床に尻餅をついた。 狐面の少女はじっとユリカを見つめている。 面の奥の見えない瞳から感じるのは、これまでずっと感じてきたあの視線だ。 あなたは誰?そう聞きたくても、体が震えてうまく口を動かせない。 狐面の少女がゆっくりと手を挙げる。すると、またぴゅぅっと奥から風が吹いてきて、ユリカを撫でた。 ユリカ「ひゃっ!ひゃっ!ひゃっ!ひゃっ!!」 風を浴びた途端、ユリカの体をムズムズとしたくすぐったさが襲った。服を着ていても意味がない、皮膚に直接くるようなくすぐったさだ。 ぴゅぅーーー!! 少女がまた手を挙げると、今度はさっきよりも強い風が吹いてきてユリカを襲った。 ユリカ「うわぁぁぁ!!っはははははははははははははははははははははははは!!」 風そのもののくすぐったさと、風により服が皮膚に擦れてくすぐったくて堪らない!半ば頭がこんがらがっていたユリカは衣服を脱ぎ捨て、下着姿になった。 ユリカ「はぁ!はぁ!」 パニックになりながら必死に戸を開けようとするユリカ。狐面の方は見ないようにした。彼女の方を見てしまえば、また恐怖で凍りついてしまうからだ。 「おねぇ…さぁん…」 か細くて掠れたような声がユリカの耳元で囁くように聞こえた。最初はそれがなんだか分からなかったが、少女の声なのだろう。ユリカはゾッとして、ビクッと震え上がり、戸の取っ手から手を滑らせてしまう。 「こっちへ…きて。」 本当に耳元で囁いているのか、それともそう聞こえるだけなのかはわからないが、ユリカは震え上がりながら必死にフルフルと首を横に振って戸に肩をぶつけて逃げようとする。 「こっちへ。こい。」 少女の口調が変わった。かと、思えば、ユリカの体がまるで何かに引っ張られたかのようにグンと後方へ動き、凄い勢いで御堂の奥へと吹っ飛ばされた。 べたっと音をさせてユリカの長身が御堂の真ん中…紙切れの舞う真っ暗闇に放り投げられる。 「みんな…お姉さんと遊びたいって。」 少女の、その死のような声と共に、暗闇の奥からぬるぬるとした何かが木張りの床を這って出てくる。それは、手だった。すらりとした細長い指をした手。恐らくは女の手だ。手だけ。手首はなくて、手だけが独立した生き物みたいに…蜘蛛みたいに這いながらユリカに近づいてくる。 その数は…数えきれないほど多い。 ユリカは床にお尻をつきながら、ビクビク震え上がり、迫り来る手の群れから身を守ろうと手を振り回したりする。 手の一つが、虫みたいにぴょんっと跳ねてユリカの首に飛びつき、ワシワシとユリカの首を嬲るようにくすぐった。 ユリカ「あっ!いやっ!!ちょっと!!うひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!!」 手を振り払おうとするが、指先でコチョコチョされている首がくすぐったくて、上手く力が入らない。コチョコチョしてる手を掴んでも、手はなぜかヌメヌメで上手く掴めない。 ワシワシ!ワシワシ!ワシワシワシワシ! ユリカ「んひひひひひひひ!!ちょっと!!離してぇ!!っへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへ!!」 ユリカがクネクネと悶えている間に、他の無数の手たちがゾロゾロと集まり、ユリカを取り囲んでいた。手たちは細長い指をワキワキさせながら今にもユリカをくすぐろうとしている。 ユリカ「うひゃひゃひゃ!!やっ…!やめて!!来ないでっ!!誰か!!誰か助けてぇ!!!っへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへ!!」 ユリカの叫びも虚しく、無数の手たちはユリカの足元からワサワサと登ってきて、あっという間にユリカの全身を包み込んだ。まるで衣服のように、無数の手たちに体を包み込まれたユリカは自分の皮膚を人質に取っている無数の指がいつ動き出すのか分からない恐怖に怯えている。 硬い爪の感触や冷たくてヌルヌルした指の感触が、嫌というほど素肌にダイレクトに感じられる。 ゾリッ…と爪が汗でぬめるユリカのどこかの部位の皮膚を引っ掻いた。その瞬間、ゾクっとするような怖気が走り、ユリカはビクッと震える。彼女がその刺激が「くすぐったさ」である事を頭で理解したその瞬間に、彼女の全身を埋め尽くす無数の指はついに動き出した。 コチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョ!! ユリカ「いぃっ!!!?っひゃっははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは!!くすぐったい!!くすぐったい!!っひひひひひひひひひひひひひひひひひ!!ひゃーっははははははははははははははははははは!」 下着姿のユリカを襲う「くすぐったい」という強烈な刺激。ユリカは身を捩り、床にゴロゴロ転がりゲラゲラと下品な笑い声を上げて苦しむ。 だが、ユリカがどれだけ暴れても彼女の体に張り付くようにまとわりついている手たちは離れず、くすぐり続ける。 コチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョ!! ユリカ「うひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!!ねぇ!!ねぇ!!ちょっと!!これ止めでっ!!お願いぃ!!これ止めてぇぇ!!っへへへへへはははははははははははははははははははははははははははははははははははは!!」 腋の下や首、お腹や脇腹をコチョコチョされながら、この暗闇のどこかにいるであろうあの狐面の少女に向かって叫ぶユリカ。 だが、少女の返事はない。代わりに、いくつかの指がユリカの腋の下にニュルッと侵入してきてコチョコチョ掻き回し始めた。 コチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョ!! ユリカ「えっ!?ちょっと!!それはぁぁぁぁぁぁぁぁははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは!!腋の下はダメェぇぇぇぇへへへへへへへへへへへへへへへへへへ!!それ無理ぃぃぃぃぃひひひひひひひひひひはははははははははははははははははははは!!」 せっかく必死になって腋を閉じていたのに、無理やりこじ開けられてしまったユリカ。一度開いてしまった腋の下はもう閉じられない。開かれたスベスベの腋の下を流れ込むようにして侵入してきた指達が好き放題くすぐり尽くす。 コチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョ!! ユリカ「うひゃひゃはははははははははははははははははははははははははははは!!くすぐっったぃぃっ!!うははははははははははははははははははははははははははははははは!! それやめぇぇぇへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへ!!くすぐったい!!くすぐったぃって!!っへへへへ!!」 さっきまでの身も凍るような恐怖はどこへやら…今は超常現象に対する恐怖どころか、このまま続けられれば頭がおかしくなってしまう、という別の恐怖を感じながら笑っている。 ヒッ。ヒッ。ヒッ。 狐面の少女が泣いてるような、しゃっくりのようにも聞こえる笑い声を上げた。 よく見てみれば、狐面の少女は宙で指をワキワキと動かしており、その動きはユリカの体にまとわりついている無数の手と連動しているようだった。 「おねぇさん…ヒッ。ヒッ。早く逃げないと、大変だぁよ。」 狐面は、まるで他人事みたいにそう言って指をワキワキさせ、さらにコチョコチョを強める。 ユリカの腋をくすぐっていた指は爪を立ててくすぐり出し、膨らんだ胸の付け根には中指と人差し指がぶにゅっと食い込まされ、脇腹はモミモミ揉まれ、腹筋は激しくコチョコチョされる。 コチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョ!! モミモミモミモミモミモミモミモミモミモミモミモミモミモミモミモミモミモミモミモミモミモミモミモミモミモミモミモミモミモミモミモミモミモミ!! ユリカ「けぇぇぇっへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへ!!お願いっっ!!止めてっっ!!ぁっははははははははははははははははははははははははははは!!死んじゃうっ!!死んじゃうからっっ!!っはははははははははははははははははははは!!」 これまで感じたことのないレベルのくすぐったさに、ユリカが感じていたのは「死」だった。 これまでの事件の被害者のような末路だ。 くすぐりで死ぬなんてありえない…いっときはそう思っていた自分がいかに愚かであるか…ユリカは感じていた。 自分の腋の下を襲う冷たいくすぐったさを、胸の付け根に食い込んでいる指がクニョクニョ動いて感じさせる吹っ飛びそうなくすぐったさを、脇腹やお腹への絶望的なくすぐったさを感じている今は、確実にこのくすぐりの最後に「死」が待ち受けているということがよくわかる。 これは夢なんだ。悪い夢なんだ!何度もそう言い聞かすが、体中を襲うくすぐったさに嫌でも現実だと思い知らされる。 でも、それくらいしか出来ることがなかった。自分以外の一体誰がこの地獄的状況から救ってくれるというのか。 コチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョ! ユリカ「だははははははははははははははははははははははははははははは!!お願い!お願いだがらっ!!コチョコチョするのやめでっ!!苦しぃ!苦しくて死んじゃうからっっ!!っははははははははははははははははははははははははははははははははははは!!っっひひひひひひははははははははははははははははは!!」 怖くて仕方がなかったあの狐面に懇願するユリカ。狐面はじっと動かないまま、指をワキワキとだけ動かし続けている。 「楽しくないの…?」 狐面が僅かに首を傾げた。 同時に、コチョコチョが止まる。 ユリカ「げほっ!げほっ!!」 ユリカは必死に息を整え、咳き込みながら何と返事をしていいのかを考える。 「今の遊び…楽しくないの?」 ユリカ「…そういうわけじゃ…はぁはぁ…。」 「じゃあ続けていいよね。」 ユリカ「違っっ…!!」 無数の手に全身を包み込まれているという異様な状態のままユリカが叫び、狐面は動かしかけた指を止めた。 ユリカ「他の遊び…他の遊びしよ?」 自分でも何を言ってるのか分からない。そもそも何者かも分からない存在に、私は一体何を言っているのか。 「他の遊びって?」 ユリカ「ボール遊びとか、ほら、鬼ごっことか!」 「そんなのつまらない。」 「つまらない。」 「つまんない。」 ユリカ「…で、でも、もうお姉ちゃん限界だから…疲れたから…」 「休みたい?」 ユリカ「そう!そう!休みたいの…もうヘトヘトだから…!」 「分かった。じゃあ…休ませてあげる。」 その瞬間、ユリカの全身をヒンヤリ冷たい何かが包み込んだ。ほんの一瞬、息もできなくなって、ヒンヤリ冷たい何かから解放された途端にプハッと必死に息を取り込む。 自分の髪の毛や鼻の先からボタボタたれるソレが何なのかすぐにはわからなかった。 これは?透明でヌルヌルで、ぬめってる。 油だ。ヌルヌルの油。 そして、ユリカは自分が下着も一切身に纏っておらず、かわりに全身をヌルヌルの油が覆い尽くしていることに気づいた。もちろん、その周りはヌルヌルの手が埋め尽くしている。 ユリカ「はぁっ!!」 オイルでびっしょり濡れた状態のユリカは文字通り息を呑んだ。 体中を油まみれにされた場合、なにを想像するか?火をつけられること?普通はそうだろう…でも、今は違う。今はそう、真っ先に思い浮かぶのがヌルヌルにされた皮膚をくすぐりまくられる、ということだ。 ユリカ「待って…!ねぇ…!!」 涙声になりながら叫ぶユリカ。だが、狐面の姿はもうどこにもない。少しでも指を動かされたら絶叫するであろうほどヌルヌルテカテカにされたユリカの体にぴゅぅっと風が吹いてきて、また紙切れたちが激しく舞い始める。 ユリカ「休ませてくれるんでしょ!?ねぇ!?ねぇ!!!」 コチョ… ユリカ「ひゃぁぁぁああああっ!!待って!待って!!なんでもするからっ!遊ぶからっ!!ねぇ!!」 コチョコチョ… ユリカ「んんんんんん!!!死ぬから!これでコチョコチョは死ぬからぁぁぁぁぁ!!助けて!!ねぇ!!」 コチョ…コチョ… ユリカ「はぁはぁはぁはぁ…!ヤダヤダヤダヤダ…!!!」 コチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョ!!! ユリカ「ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああああああああああああああああああははははははははははははははははははははは!!やばぃっ!!死ぬっ!死ぬっ!!死ぬぅぅ!!っふふふふふふふふふはははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは!!ひぃぃぃひひひひひはははははははははははははは!!!」 ついに動き出したユリカを埋め尽くす無数の指たち。油をぬったくられたヌルヌルの腋の下や首、胸まわり、お腹、脇腹、太ももの裏など全身余す所なくくすぐる。 ユリカは白目を剥き、激しく激しく必死に床を転がる。 コチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョ!!! ユリカ「だひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!助けて!!だれかぁぁぁぁぁぁ!!助けてぇぇぇぇぇぇ!!っへへへへへははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは!!死ぬ!死ぬ!死ぬぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!」 指たちのくすぐりは徹底的なものだった。 つるんと丸みを帯びたお尻を爪でコチョコチョ、背中は爪でサワサワ、脇腹はしっかり固定してモミモミ。 特に嫌がったのは足裏だ。長身のユリカの大きな足裏を無数の手が群がって非常に暴力的にくすぐってユリカを苦しめた。足裏は油でヌルヌルで滑りも良く、とてつもないくすぐったさが絶えずユリカを襲っている。 コチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョ!! ユリカ「あははは!?足裏!!足裏ぁぁぁぁはははははははははははははははははははははははははははははははは!!足裏やばいって!!ねぇ!っへへへへへへへへへへへへははははははははははははははははははははははははははははははははははははは!!そこマジで死ぬぅぅぅぅぅぅぅぅっ!!!」 長い足指を忙しく動かしたり、閉じたりしながら必死に悶えるユリカ。だが、ヌルヌルの指たちは足指の間に指を突っ込んでこねくり回したり、土踏まずをこちょばしたり、足指の付け根を集中的にくすぐったりしてユリカを耐えさせない。 ユリカ「ぎゃっっっはははははははははははははははははははははははは!!もう駄目っ!!本当に駄目っ!!駄目だからっ!!ねぇ!!っへへへへへへへへへへへへ!!ぐるじぃぃぃぃぃぃひひひひひひははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは!!」 もはや、くすぐったくないところなどない。 腋の下も胸もお腹も太ももも足裏も…全部くすぐったい。息ができない。笑いすぎて顔の筋肉が引き攣って、おかしくなって、涎も垂れ流しだ。 それでも、非道なくすぐりは続く。 コチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョ!! ユリカ「あひゃあひゃあひゃあひゃあひゃあひゃあひゃあひゃあひゃあひゃあひゃあひゃぁぁぁあああああああああああはははははははははははははははははははははははははははははははははははは!!死んじゃうっっ!!死んじゃうぅぅぅ!!っふふふふふははははははははははははははは!!」 衣服のようにまとわり付いた無数のヌルヌル指がコチョコチョワシワシ動き続け、ユリカに感覚の逃げ場が無いくすぐり地獄を与え続ける。 ユリカはカラカラになっている喉から叫び声を上げ、おまけにジョロジョロと股間から尿を垂れ流している。 腰が抜けて床に倒れても、暴れても、体に張り付いている指が離れない限りくすぐりからは逃げられない。 コチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョ!! ユリカ「ぶははははははははははははははははははははははははははははははははは!!はぁ!!はぁぁぁぁぁああああははははははははははははははははははははははははははは!!ひぃぃぃひひひひひはははははははははははははははははははははは!!ぁあああああああああああああ!!」 ただでさえ敏感な足裏全体を無数の指に貪られるようにコチョコチョくすぐられ、膝も爪でサワサワされて、太もももなぞりまくられ、足の付け根もクニクニされて、勿論、腋の下も徹底的にくすぐり回されて…ユリカは流す涙も枯れ果てた状態で悲痛な笑い声をあげていた。 コチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョ!! ユリカ「はぁひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!ひゃぁぁぁあははははははははははははははははははははははははははははははははは!!」 キーンと耳鳴りがして、ユリカは自分の出しているはずの笑い声が遠くから聞こえるような気がした。一瞬、視界に気持ち悪いくらいの無数の手に包み込まれた哀れな裸体の女の姿が映った。そいつは、体中油まみれで皮膚が妖しく光っていて、その皮膚を無数の指にコチョコチョくすぐり回されている。 そいつとユリカの目が合った。その瞬間、ユリカの目の前が真っ白になった。 気がつくと、そこは真っ青な青空の下に広がる花園だった。どこまでも続く綺麗な花園だ。何の花が咲いているのかはわからないが。 ヨロヨロと立ち上がる。体は軽い。すごく軽い。衣服は身に纏っていないがなぜか羞恥心はない。花園を歩いて行くと、鏡のようにピカピカな岩があった。そこにうつる自分の姿は当然裸体ではあるが美しかった。 岩には何か文字が刻まれていたが、よく読めない。本当は多分、読むのに苦労しないはずなのに、刻まれている文字が読めない。 その文字が彼女の知っている文字ではないということが分かったのは、それから随分後のこと。 「この文字はどうやら、私のいた時代のものではないのだな」 彼女は理解し、花の中に埋もれるように座り込んだ。 擽怨─オリジン─完─

Comments

この小説があったから擽怨シリーズがあったと思うと、かなり重要な作品ですね!また擽怨シリーズも読み返したくなりました! ファンボックスが出来てKaraさんの作品の投稿頻度が高くなって、私としてはめっちゃ嬉しいです!これからもKaraさんの新しい作品をたくさん読み続けていきたいので、新作がバンバン投稿されてる今は楽しみで楽しくて仕方ないです! 最近は忙しさも落ち着いたので、最近投稿された作品を一つ一つじっくり読んでいきます!すぐには読めなくてもKaraさんが新作の告知をしてるのを見て後で読むのを楽しみに乗り超えられた所もあるので、頑張る気力を与えてくださって感謝です!

ぱる

パルパルさんお忙しい中、作品を読んでくださっただけでなくこのように最高な感想をありがとうございます…! これこそが以前から言っていた擽怨の元となった自己満用小説です笑 最初の方とか敢えて当時のままの文体にしているのでちょっと恥ずかしいですね笑 ともあれ、この作品があったからこそ擽怨があるのでこの作品はやはり思い入れがあります! 最初はシリーズにする予定でしたが、自己満用ということもあってなかなか筆が進まず結局1話で完結となってしまいました。 でも、こうして皆さんに読んでいただけることで報われたかと思います! 私は多分、小説の投稿頻度が高い方なのでバンバン新しいのを出してしまってます。なのでアップされてすぐ読む!というのは中々難しい事だと思いますのでパルパルさんが読みたい、もしくは、読める時に読んでくださいー! わざわざありがとうございました!!

Kara

やっと読めました! この作品が、全ての伝説の始まりなんですね… 得体の知れない狐面の少女からのくすぐり、無数の手によるくすぐり、全身油まみれにしてのくすぐりなどこの後生み出されるハードな作品の原点のような責めの数々に興奮しっぱなしでした! くすぐりシーンはもちろん、萌絵ちゃんとユリカで笑顔の遺体や現場に置いてある紙などの手がかりを元に少しずつ推理しながら真相にたどり着く所も最高に面白かったです! ハードなくすぐり責めシーンに加え、くすぐり以外のストーリーもしっかりと読み応えがあってまさに私の大好きなKaraさん作品の原点がここにある感じがしました! 実は最近ちょっとバタバタしていて、ようやく落ち着いて読む事が出来ました… 発表された瞬間からずっと読みたかったのですが、しっかり読んで感想を伝えたかったので…まだいくつか読めてない作品もありますが、これから全部読むのが楽しみです! 長々と失礼しました…

ぱる

ありがとうございます!!せっかくならもっと推理描写を入れられたらよかったかもですね!影切萌絵ちゃん…地味にホラーシリーズ皆勤賞かもですね!機会があればまた書きたいキャラの一人です! 会話の通じないタイプの悪霊からのくすぐり…やはりここに原点があります。 昔これを書いていたときはシリーズにする予定でしたが結局途中で投げたので、多分この事件は仰る通り退魔師が解決したんでしょうね!そう思うとやっぱり退魔師ってすごい…ですね!笑

Kara

この推理モノ感がたまりませんね 影切萌絵ちゃん久しぶりです、好きなキャラなので嬉しいです やっぱり悪霊からのくすぐりもいいですね この世界でもきっと退魔師が解決したんだろうなー

(´・ω・`)

だごん ぺんさんありがとうございます!!擽怨シリーズを未だに好きでいてくださって感謝です!狐面の子は人みたいな名前はなくて、ただ設定のところには「くすぐりカマイタチ」なんて書いてました笑 この子はいわゆる「水子供養」とかそういうのに関連づけて生み出したキャラだった気がします。

Kara

擽怨シリーズ特に好きなので出してくれて嬉しいです!狐の面をつけてた子の名前などはあるのでしょうか?


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