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SIDE OF UPDATE〜コードレッド篇1〜

1. C.S.S 午後20時21分。 ネオ・アトランタの街は混沌の渦に巻き込まれていた。わずか数時間までは変わらぬ日常…いつもと同じ時間が流れていたこの街に、突如として異変が起きた。 始まりは公衆トイレから上がった悲鳴だった。 白い髪、白い肌、緑色の瞳と唇をした長身の女がトイレから無理やりに男を引き摺り出したかと思うと、男の口に接吻をし、そして次の瞬間には首を撥ね飛ばして殺害してしまった。 そこからはもう地獄の始まりだ。得体の知れない謎の白い大女がどこからか湧いて出て、次々に人々を襲い始めた。ある者はその場で虐殺され、ある者はどこかへ連れて行かれ、またある者はなぜかその場で大女に無理やりくすぐられ続けるという異様な光景が街中に溢れた。 「コマンド社だ!やっぱりあの会社の仕業だっ!!妙だと思ってたんだっ!!」 大通りを走り抜けながら逃げ惑う男が叫んでいた。手には猟銃を持ち、近づいてくる大女たちに容赦なく発砲している。 「人類がアップデートを必要とする日がやってきました。落ち着いてください。これは、人類を救うための救済処置です。」 幼い女の子の声をした奇妙なアナウンスが街中に響き渡る。 街には次々にコマンド社のロゴが入ったトラックが到着し、そこから大女が解き放たれたり、その中に人々が詰め込まれたりしていく。 騒動が起きて数時間。当初は個々で逃げ惑っていた人々も徐々に集団と化していく中で暴徒化し、コマンド社に抵抗を始めた。 その頃だった。上空から飛んできたヘリコプターから複数の"隊員"がロープ伝いにネオ・アトランタに降り立ったのは。 隊員たちは皆、ミリタリーベストを着用し、関節をカバーする装備や頑丈なブーツを履いており、全員がヘルメットにガスマスクで顔を隠している。 彼女らが顔を覆うガスマスクのレンズ越しに見えるのは、暴徒と逃げ惑う人々で溢れかえる混沌としたと街と"とある数字"。それは人々の頭上に表示されており、8と記されている者や6と記されている者、そして4と記されている者など様々だ。 「処分対象を速やかに始末しろ。」 低い声の女が冷酷に無線でそう告げると、隊員たちは一斉に、何の躊躇もなくライフル銃や拳銃で4と記されている人間たちを射殺し始めた。 当初、ヘリから現れた彼女らを見た時は軍隊が助けに来てくれたのだと思っていた人間たちもすぐに異常に気が付き、再び逃げ始める。だが、隊員たちはそれを逃がさない。 逃げるのをやめ、銃で抵抗してくる者もいるが隊員たちの着ている防弾ベストがそれを通さない。 隊員たちは容赦しない。掴みかかって抵抗してくる者には、大ぶりのナイフを使ってその喉を掻っ切り、処分対象の人々が建物に篭れば、そこに手榴弾を放り込んで建物ごと吹き飛ばした。 「こちらビー!ドラッグストア前にて大勢の暴徒に取り囲まれた!応援を求む!」 無線に酷く取り乱した仲間の音声が届く。 「落ち着け。醜態を晒すな。ここは戦場だ。」 誰も応答しない中、唯一返ってきた返事は冷たく突き放すものだった。 無線にそんな冷たい返答をした女は、ライフル銃を構えたままドラッグストアの前まで急ぎ、到着するなり、仲間を襲っている暴徒たちをライフル銃で射殺していく。彼女自身も暴徒に掴みかかられ、複数人から殴打されるが、ナイフを抜いて次々相手を殺害していき、最後に残った一人は小型の拳銃で頭を撃ち抜いて絶命させた。 ものの数秒で複数人の暴徒をたった一人で鎮圧したその女は、暴徒に襲われ殺されかけていた仲間の安全を確認するなりガスマスクを外した。 褐色の肌に獣のような目つき、長い黒髪をギュッと後ろで束ね、たらんと細い前髪を2本だけ垂らした"オオカミのような"女は無線のスイッチを入れる。 「こちらレイン。D地区の制圧を確認。」 肩に"C.S.S"と書かれたロゴの入った軍用ジャケットを羽織った重装備のその女はレイン・レオ。このネオ・アトランタを制圧するためコマンド社に送り込まれたC.S.S(コマンド社セキュリティサービス)のαチーム部隊長である。 「こちらサニィ。ピックアップポイントまで急いで。」 無線の奥からヘリの操縦を担当しているサニィから返答があった。レインは「了解」とだけ返して無線を切る。 レインがすぐに指定された場所まで行こうとした時、彼女の脚が何者かに掴まれた。見れば、暴徒の生き残りが血まみれで死にそうになりながら、レインの脚を掴んでいた。 「…助けて…助けて…くれ…」 男は懇願した。 レイン「……」 レインは冷たい目で瀕死の男を見て、腰にさしている小型の黒い拳銃を抜き、男の額を撃ち抜いた。 レイン「感謝しろ。どうせお前が生きていたって…この先良いことはない。」 レインはそう言って自分の脚に絡みついていた男の手を乱暴に振り払ってヘリの待つピックアップポイントへ向かった。


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