擽獄の赤旗#1
Added 2023-03-11 13:38:45 +0000 UTC1. 南シナ海の龍 18世紀。 造船で栄えているとある島の港に、一隻の船が流れ着いた。直径約40mほどの海賊船で、損壊状態は酷く、メインマストはへし折れ、船首はもげてしまっていた。 翌朝。港の造船技師や水夫たちはその船を調査した。 船からは大勢の死体が見つかった。 死体はいずれも、この船に乗っていた女海賊たちのもので、皆、裸体に剥かれ縄で四肢を縛り付けられた状態で餌のように吊るされていた。 「致命傷になったような傷がほとんどありませんね」 「それにどれも…不気味な顔だ」 調査に参加した若い造船技師が裸でバンザイされた格好のまま吊るされている女海賊の死体を眺めながら言った。 死体の顔には、苦悶と笑顔を混ぜ込んだような不気味な表情が貼り付けられていた。 「だが、引っ掻き痕は無数に残っているだろう?」 若い造船技師と共に船を調査していた女が言った。頭にバンダナを巻いたその女は、男の上司だった。 「はい。なぜか…腋の下や首周り…胸にもあります。あ、それから足の裏にも」 死体をまじまじと眺めると、死体のほとんどに引っ掻き痕に似た痕が残されていた。 「"女龍(にゅろん)"だ」 「こんな真似をするのは、ヤツしかいない」 バンダナの女が言った。 「にゅろん…?」 「南シナ海の女帝。死人を操り、鎮圧した敵を目を背けたくなるような拷問漬けにして殺す」 「最悪の女海賊さ」 「この船に乗っていた海賊たちは皆、女龍に殺されたんだ」 「きっと…どんな苦しみも楽に思えるような拷問と処刑を受けたんだろう」 バンダナの造船技師は、デッキに吊るされている女海賊の死体の腋を指でなぞった。腋にはら多量の油が塗り込まれており、造船技師の指にたっぷりと油がこびりついた。 「なんてことだ。これを見ろ」 バンダナの造船技師がデッキの上に破り捨てられていた布切れを指差した。 それは、海賊旗だった。 引き裂かれてデッキの上に捨てられた海賊旗には、甲冑とドクロが描かれていた。 「これは…"キャプテン・ジェイラ"の海賊旗ですか…!?」 「ということは…この船はキャプテン・ジェイラの手下の船!?」 若い造船技師が口をあんぐりと開けた。 キャプテン・ジェイラはこの港町を縄張りにしている新進気鋭の女海賊だった。ジェイラは、自らを"戦闘の神"だと豪語しており、さらにその大口に釣り合った実力と肉体を持っていた。 「今すぐキャプテン・ジェイラに知らせないと!」 「あぁ…これは…戦争が起きるぞ」 バンダナの女はゴクリと唾を飲んだ。 ◯ 馬から程近い酒場が、キャプテン・ジェイラのお気に入りだった。航海に出ていない時、彼女はいつもここにいた。 港に死体まみれの海賊船が流れ着いた夜も、ジェイラはその酒場で飲み明かしていた。 ジェイラは決まってカウンター席に座っていた。 後ろで束ねた黒い髪、ほんのりと日に焼けた肌、見事な腹筋を持つジェイラは、元々はとある部族の出であり、それゆえに戦闘能力や筋力は普通の人間よりもずっと長けていた。 「キャプテン・ジェイラ!」 酔った男がジェイラの隣に座ってきた。酒場の常連だ。 「あんたが世界一の海賊になる日が待ち遠しい!」 「海にのさばってる他の海賊ども…アン・イエローやリード、ブルーベリィホワイト、ガイア、ドラモンド、女龍…そいつらを凌ぐ日が!」 男が上機嫌にジェイラに言うと、ジェイラは握っていたジョッキで男の頭をかち割った。 鈍くて鋭い音が響き、酒場は一瞬にして静まり返った。 全員がジェイラの方を見ていた。 ジェイラ「誰が世界一じゃないって?」 ジェイラは床に倒れた男の頭をブーツを履いた足で踏み締める。 「そ、そんなことは…」 男は悲鳴を上げ、ジタバタもがく。 ジェイラ「そう聞こえた」 ジェイラは血まみれの男頭部をさらに踏み締める。 男が子供のように情けない呻き声を上げた。 ジェイラ「いい?私の前で…そいつらの名前を出すな」 「分かったなら…」 ジェイラの露出された太ももにスジが走り、グシャッと音がして男の頭部は完全に踏み潰された。 ジェイラ「楽になっていい」 ジェイラはブーツ底にこびりついた肉片を拭こうともせず、席に戻る。 ジェイラ「私はすでに世界一だ」 「私とその乗組員も、そして我が船…"クインハート号"も」 「他の連中なんて目じゃない」 キャプテン・ジェイラの顔は怒りに満ちていた。 「キャプテン・ジェイラ!」 「大変です!あなたの部下の船が港に!」 酒場に慌てた若い造船技師の男が飛び込んできた時、その場に再び緊張が走った。 ◯ 怒れるキャプテン・ジェイラは船を出し、女龍討伐へ乗り出した。 ジェイラの鋼の肉体は並の斬撃をものともせず、相棒である武器"インセキ"は世界で最も硬い石を先端にくくりつけたハンマー型の武器で、殴られた者は必ず骨を粉砕された。 ジェイラ「私こそが戦神」 「海賊の王になることなど容易い」 女龍討伐の道中、遭遇した女龍の傘下の海賊たちを鎮圧したジェイラは敵船のデッキの上で叫んだ。 「…本気で女龍に挑むつもりか」 ジェイラにやられた女龍の傘下の女海賊の一人が今にも息絶えそうな中、哀れみを込めた目でジェイラを見ていた。 ジェイラ「当然だ」 「"伝説の海賊"などと呼ばれてふんぞり帰っている連中…全員を沈める」 「まずは、私の部下を全滅させた女龍からだ」 「分かっていないね…」 「なぜ"伝説の海賊"たちが"伝説"と呼ばれるのか」 「彼女らの強さと恐ろしさは人間じゃないからだ」 「お前みたいな人間に…勝ち目はない」 ジェイラはインセキの先端部でその女海賊の頭部を破壊した。 そしてある日、ジェイラの船クインハート号の前方に一隻の船が姿を現した。 朱色と金の派手な色合いで、遠くからでもその姿がすぐに確認できる。 クインハートの近くまでその船がやってきた時、船首に取り付けられた龍の像を見て、ジェイラはその船が女龍の船であることを確信した。 ジェイラ「いよいよお出ましか」 ジェイラはインセキをデッキにゴツンと打ちつけ、笑みを浮かべた。その笑みは興奮に満ちていた。 ジェイラ率いる海賊団と、女龍の船団との海戦は大雨の中始まった。 女龍の一団は、青龍刀や湾曲した剣、弓を用い、特に剣や刀の扱いに関してはジェイラの海賊団とは比べ物にならないほど卓越したものだった。 連中の剣は、甲冑を貫くほど鋭く頑強で、ジェイラの部下たちは何人も心臓を貫かれた。 中国の女龍その一団の最大の特徴は、船員同士の繋がりの強さであった。船員は、血のつながった姉妹や母娘で構成されていることがほとんどでそれ故に戦闘における連携も凄まじい。 女龍の一団は、まさに一族を尊重する中国の海賊の最終形態といったつくりであった。 ジェイラ「家族ごっこなど忌々しい!」 家族愛や一族の愛といったものが大嫌いなジェイラは力任せにインセキを振るい、女龍の女たちを次々に粉砕し、海へ投げ飛ばしていく。 女龍の船に取り付けられたいくつもの砲門から放たれる大砲がクインハート号を破壊していく。 その砲門の数はクインハートの比ではなかった。 そして敵をいくら倒しても、わらわらと船から湧いて出てくる。 当初は復讐心と野心にかられて勢いよく女龍の一団を制圧していっていたジェイラも、女龍の一団の脅威のタフネスさを前に、自分達との実力差に徐々に気付き始めていた。 女龍の一団の猛攻により、ジェイラたちの一団が半壊した頃、 長い長い髪を後ろで束ねた長身の女がクインハート号の上に降り立った。女の身長は、身長170ほどあるジェイラが見上げるほど高く、恐らく180センチメートルほどあると思われた。 長い脚を大胆に露出した格好のその女は奇妙な色気を放っていた。 ジェイラ「お前が…女龍か」 ジェイラはゼェゼェと息を切らし、インセキを杖代わりにしてなんとか立っていられる状態で、現れた長身女を睨んだ。 女は海賊とは思えぬほど肌が綺麗で、そのボディは瑞々しさに溢れていた。 「私は女龍」 「でも、私だけじゃない」 ジェイラ「わかる言葉で話せ」 ジェイラが怒りを込めてインセキを振るが、女は軽々とそれをかわし、長い脚を使ってインセキを蹴り上げ、ジェイラの手から武器を奪い取った。 女の蹴りは、まるで兵器のように強力で、戦士の生まれであるジェイラでさえ抵抗できなかった。 「女龍が何か知りたい?」 「教えてあげる」 女は腰にさしていた青龍刀を抜き、ジェイラに斬りかかる。 ジェイラは必死になって攻撃をかわし、捨て身の覚悟で女に体当たりをかました。 女は、容易くジェイラの足を引っ掛けると、バランスを崩したジェイラを豊満なオッパイで受け止め、オッパイの中にジェイラの顔をうずめた。 ジェイラ「んぐぅっ!?」 呼吸ができず、もがくジェイラ。 「君如きじゃ"女龍"と一戦交えることさえ無理」 オッパイから顔を引き上げようと暴れるジェイラを女はギュッとホールドするように押さえつける。 「そういえば君、女龍の傘下の船を沈めたって?」 「そういう悪い子は…」 女の手。その大きな手がジェイラの引き締まった脇腹に触れた。 「捕まえてコチョコチョの刑だね」 直後、大きな手に揃う長い指がジェイラの引き締まった脇腹の筋肉に食い込み、揉みほぐすように激しく動いた。 ジェイラの脇腹にこれまで感じたこともないような刺激が走った。 ジェイラはビクビクビクビクッと痙攣し、身体中の酸素を吐き出し、オッパイに挟まれた状態で失禁して気を失った。