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あの夏の悶絶は思い出の中に(8日目#3)

3. 開かずの屋敷のコチョコチョオバケ (F/F) こんな時間──いつもならとっくに解散しているような夕暮れ時に、いきなり皆が揃って現れたことにハクがまだ戸惑っていると、 その戸惑いを見透かしたようにヒカリが「私がみんなを集めたんだよー」と言って自慢げにふふんと笑った。 しずか「ユウも来たんだ」 しずかがボソリと言った。 ユウ「まぁね。ちょうど修行も終わった頃だったし」 ヒカリ「そうだったの?ユウが未悠と二人でいたからちょうど良かったよ」 「ユウ一人だとどこにいるか分かんないし」 シン「それより、だ!話は聞いたぜ。"神秘の花園"だって?そんな面白いもんがあるんなら黙ってらんねぇぜ!」 シンは腕を組んで興奮を隠しきれない様子で言った。ヒカリの言った通りの食いつき具合だ。 ハク「この町のどこかにあるんだってさ」 シン「ずっとこの町に住んでんのに聞いたことなかったぜ」 「そのお姉さんは随分と物知りなんだな」 しずか「それさぁ、嘘ってことはない?」 シン「バカ言うなよ。大人が嘘つくかよ」 シンはつまらそうな顔をして反論した。 確かにしずかの言う通り、本当ではないかもしれないが、そんな嘘をつく理由がハクには考えられなかったし、なにより──あると信じて皆で探したかった。 イチコ「今から調べるの?」 ダイチ「今からは無理だろ。もうすぐ日も暮れる し、遠くまではいけない。近場にあるとも思えないしなぁ」 ダイチはシンよりもやや落ち着いたような態度だった。が、ヒカリがすかさず「さっきは今日中に見つけてやるとか言ってたのに」と余計なひと言を挟んだ。やっぱりダイチも相当"神秘の花園"に惹かれているようだった。 ダイチは恥ずかしそうに笑った。 シン「まぁそうだな。本格的に探すのは明日からってことにして…」 「これからちょっと"開かずの屋敷"を見に行かないか?せっかく集まったんだしよ!」 ハク「開かずの屋敷?なんで?」 「あそこに行っても閉まってるだろ?」 シン「開かずの屋敷なら近いから今からでも行けるだろ?それにな──」 「──さっき前を通ったら玄関の戸が少し開いてたんだよ。たぶん、見間違いじゃない!」 ハク「本当か!?」 ハクは思わず立ち上がった。あの開かずの屋敷が開いているなんて想像もできなかった。 ダイチ「お前それさっきも言ってたけどさ、俺が見た時はもう閉まってたぜ?」 シン「その間に誰か閉めたのかもしれないだろ」 ダイチ「いやいや。お前が開いてるのに気づいた二秒後くらいだぞ?俺が見たのは」 シン「いやだからその間にだな…」 シンとダイチがいつものように言い合いを始めた。 しずか「もういいから。本当に開いてるかどうか、見に行けば分かるじゃん」 縁側に座っているしずかが言うと、シンもダイチもピタリと黙って頷いた。 シン「そうだそうだ。そう言いたいんだ俺は」 ハク「じゃあ、行くか…」 ハクはそう言って座ったままのしずかを見た。しずかは頷き、無言で右手をハクの方に差し出した。 ハク「だから、なんも持ってないって」 ハクが突っ込んでもしずかは手を出したまま動かないので、これは"手を貸せ"という意味だろうと推測し、ハクはしずかの手を握って引っ張り、座っているしずかを立たせた。 しずかはただひと言「よろしい」と言った。 ハクは手に残るしずかの柔らかな手のひらの感触の余韻を感じながら、皆の後にしずかと並んでついていく。 ハクが開かずの屋敷に来るのはどういうわけかいつも夕方ばかりだ。昼間に来たのはそれこそ超鬼ごっこでしずかと隠れていた時くらいで、それ以降は昼間にここに来たことはない。 なぜか、昼間になるとここのことを忘れてしまっているような気がする。日が沈み始めたあたりでようやく開かずの屋敷というものがあるのだと思い出すのだ。 開かずの屋敷はいつも通りだった。いつも通り、ピシャリと玄関の戸は閉められているし、開いていた気配などない。やはりシンの見間違いなのだろうかとハクでさえそう思った。 ダイチ「ほら見ろよ。閉まってんだろ?」 閉まっている玄関戸を見てダイチが勝ち誇ったようにしかし少しつまらなそうに言った。 シン「あのなぁ。見た目だけじゃ分かんねぇだろっ」 シンは語尾に力を込め、玄関戸の取手を掴んで一気に引いた。 戸は、驚くほどスムーズに左側へと滑り、勢い余って外れそうになった。 ぶわっ…と匂い──図書室にある古い本みたいな匂いが奥から香ってきた。 その匂いに混じってキツい井草の匂いや、学校の手洗い場みたいなニオイまで流れ出てきた。 全員が、戸を開けたシンさえも驚いて固まっていた。 ガタン。 戸が開いたのとほとんど同時に、確かに奥の方で物音がした──気がした。 全員が顔を見合わせる。誰も物音については触れなかった。 シン「な、な?言ったろ?」 シンはまだ緊張ぎみに言った。 未悠「これ、入るの?」 未悠が言ってごくりと唾を飲む。 シン「入る…しかねぇだろ。開いたんだぜ?」 ハク「そ、そうだな」 シンとハクとダイチは並んで先頭で中に入ったが、その中でもシンがやや前に出て歩いた。その後ろにユウとしずかが、そして未悠とイチコちゃんとヒカリが続いて入った。 玄関に変わったところはない。強いて言えば古くさいくらいだ。玄関に靴は一足もない。玄関傍の靴箱にはボロすぎて屑みたいになっている草履みたいのが置いてあった。 古い。ただそれしか感想が出てこなかった。しかし、それはこの建物全体に言えることなのでとりわけ妙な部分ではなかった。 玄関を上がり、床板を踏むとそのたびにゴッゴッと異様なくらい大きな足音が鳴る。踏みしめようとするとメキメキ音を立てるので怖くてつい忍び足になってしまう。 割れやすい食器の上を歩いているような印象だった。 玄関から続く廊下にはドアが二枚ほどあった。一枚はトイレらしかったがそこを覗く勇気はハクにはなかった。好奇心旺盛はシンは覗いて「おえっ」と言っていた。 もう一枚のドアは風呂に続いていた。 タイルの剥がれ落ちた壁面は鱗を剥がれた魚みたいでなんだかグロテスクだった。汚れた床には桶やブラシが散乱している。 廊下を抜けるといくつかの床板が捲れ上がったリビングらしき空間に出た。テーブルは横倒しになっている。 シン「俺、もうちょい奥見てくるわ」 ダイチ「俺も」 シンとダイチはそう言ってリビングの奥にあるドアの向こうに消えていった。ハクも着いて行こうかと思ったが、ふと、リビングと隣接している和室に目がいった。 和室には当然、畳が敷いてある。広さは大体八畳かそこらだ。 畳はえらくボロい。 玄関戸を開けた時に香ったあの井草のキツイ匂いはどうやらここから香っているらしい。 ハクが気になったのは、その畳の中央だった。 くすんだ薄黄色の畳が敷き詰められたその床の中央だけがなぜか──黒い。 黒いと言うより、ドス黒い。 ドス黒いシミみたいなのが出来ている。 ──なんだ?あれは? 遠くからではよく見えない。 ハクは吸い寄せられるように和室に近づく。 ドクドクドクドク。 心臓の鼓動が早まり始めた。 しずかと話している時、一緒にいる時のそれとは違う。 何か、嫌な──嫌な何かが迫り来るようなそんな感覚だ。 首元が熱い。 前を見たまま首元に手をやると、指先が御守りに 触れた。御守りはすごく熱くなっていた。 もう少し。もう少しで和室に行ける。 そう思った直後、ピシャッと視界が遮られた。 和室とリビングを仕切る襖が閉められたのだ。 ハク「えっ」 ハクが唖然としていると── 「うわあ!!」 後ろで悲鳴が上がった。 悲鳴の主はヒカリだった。 悲鳴に釣られたハクが振り向くと、ヒカリと未悠がいた。しずかとユウとイチコちゃんの姿はない。 そして、そのヒカリと未悠の前には─── ───およそこの廃れた空間には似合わないような真っ白い陰が立っていた。 真っ白いものには二本の脚が生えている。 真っ白いもののには黒い穴が二つ空けられている。目だろうか。 目がある。脚がある。だが、真っ白い。 ハクは凍りついた。 「こんなところに来て良いと思っているのか!」 真っ白い──オバケは低い声で言った。でもどうやらそれは女の人の声らしかった。女の人が無理やり低くしているような声にハクには聞こえた。 「私の眠りを妨げる者にはお仕置きだ」 オバケはヒカリに襲いかかる。 ヒカリはハク動揺、恐怖で固まっている。 ヒカリを庇うように未悠が前に出た。 オバケは未悠に覆い被さった。 未悠は必死に抵抗していたが、自分よりも背の高いオバケには敵わず、押し倒されてしまう。 オバケは未悠に覆い被さるように襲いかかり、そしてその白い身体からニョキニョキと二本の腕を生やすと、両手で未悠の腋の下を捕まえた。 未悠「うわっ!?」 未悠の顔に焦りが滲む。 未悠は必死にオバケの手首を掴んで引き剥がそうとするが、オバケの力は強く、敵わない。 「お仕置きじゃっ!コチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョ〜!!」 オバケは捕まえた腋の下をゴニョゴニョほぐすみたいな指さばきで未悠の腋の下をくすぐり始めた。 未悠「わっ!?ちょっと!?」 「くくっ!?くっ!!?っっうわはははははははははははははははははははははははははははははははははは!!!ははははははははははははははははははははははは!!?」 あの、いつも冷静で大人びている未悠の顔がクシャリと歪み、笑顔に変形させられた。未悠は両脚をバタつかせ必死に笑いながら暴れまくった。 「くすぐりには強いか?でも無駄じゃ。私には敵わない。私のコチョコチョに耐えられる者などいない」 コチョコチョをしてくるオバケ──コチョコチョオバケは未悠の腋の下を弄ぶようにゴニョゴニョほぐしたり爪を立ててゴチョゴチョくすぐったりする。 ゴニョゴニョ!!ゴニョゴニョ!! ゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョ!!! 未悠「うえはははははははははははははははははははははははははははは!!!そ、そんなっっ!!かっ!?っっははははははははははははははははははははははははははは!!!んははははは!!!はっっっはははははははははははははははははははははは!!!」 あの未悠が赤子のように扱われ、くすぐり尽くされていることにハクは驚きを隠せなかった。未悠は圧倒的な力の差で脇の下を捕獲され、抵抗を封じられ、ズクズクコチョコチョと腋の下の神経を嬲られている。 ズクッ!!ズクッ!! ゴニョゴニョゴニョゴニョ!! ゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョ!! 未悠「っっへ!?っっははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは!!!やめっっ!!っっはははははははははははははははは!!!みんなっ!!早くっっ逃げっってぇっ!!はははははははははははははははははは!!?ひゃひゃひゃひゃひゃひゃっっ!!?」 未悠は、自らの犠牲も厭わず、仲間たちを逃がそうとした。しかしヒカリは硬直状態であり、他の皆は行方がわからない。 ハクは──さっきから感じている異様な気配に完全に身体の自由を奪われていた。 「逃げる?誰も逃しはしないぞ。ここに来た時点でお前たちは私のコチョコチョ地獄の餌食となるのだ」 コチョコチョオバケはその大きな大人のような手で未悠の腋の下と肋骨近くの神経をしっかりと捉え、残忍な指遣いでこそばしまくった。 ゴニョゴニョゴニョゴニョ!! ゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョ!!! 未悠「んはははははははは!!!?んはっ!!んははははははははははははははははははははははははははははははははははははは!!!やぁぁぁあああはははははははははははははははははははははははははははははは!!!ひゃぁぁぁはははははははははははははは!!?くるしぃっ!!ぃぃぃひひはははは!!!」 未悠の笑顔には苦しみがいっぱいに張り付けられていた。笑顔というより、水中で溺れているようなそんな苦しげな表情だった。 それでもコチョコチョオバケはコチョコチョをやめず、未悠の骨盤のあたりを捕まえ、骨盤のクニョクニョとしたところを親指でグリグリ指圧した。 グリグリグリグリグリグリグリグリグリグリグリグリグリグリグリグリグリグリグリグリグリグリグリグリグリグリ!! 未悠「うわぁぁぁぁぁあああああああああ!!?そこはっ!!そこはやめっってぇぇぇ!!っっははははははははははははははははははははははははははははははははははは!!!うははははははははははは!!?かはっ!!?はっっ!!?うああああああああああああああああ"っ!!!」 未悠からさらに悲痛な声が上がる。ハクはついさっきしずかに同じ目に遭わされたのでその苦しみが嫌というほどよく分かった。 だが、未悠が受けているのは得体の知れないコチョコチョオバケの大きな手と長い指による次元の違う狂気の骨盤グリグリだ。 グリグリグリグリグリグリグリグリグリグリグリグリグリグリグリグリグリグリグリグリグリグリグリグリグリグリグリグリグリグリグリグリ!!! 未悠「はぁぁぁぁはははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは!!?やめっっっ!!やめでっ!!っっははははははははははははははははははははははははははははははは!!!くはっ!!はっ!?はははははははははははははは!!!」 指がグリグリと骨盤に押し込まれるたびに未悠は人間とは思えないような悲鳴をあげて悶える。 「反省するまで食べちゃうぞ」 コチョコチョオバケは片手で未悠の足首を掴み、 ズルズル…ズルズルとその白い身体の中に引き摺り込んでいく。 未悠は必死に暴れるが、コチョコチョオバケは力づくで未悠を引っ張る。 「逃がさないぞぉ。引き摺り込んで…中でた〜っぷりコチョコチョしてやる」 未悠「はぁはぁはぁ!!はぁ!それはっっ!!」 未悠はすっかり冷静さを失い、手を伸ばしてとにかく何かに捕まろうとした、が…コチョコチョオバケは瞬時に未悠の脇腹をがしりと捕まえ、滑らかな手つきでグニョグニョグニョグニョグニョグニョグニョグニョグニョグニョグニョグニョグニョグニョグニョグニョ!!っも揉みしだいた。 未悠「はぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!?んははははははははははははははははははは!!?それはっっ!!ダメぇぇぇ!!!」 未悠は情けない声をあげて脱力し、そのままズルルルルッと啜り上げられるようにコチョコチョオバケの身体に飲み込まれた。 直後── コチョコチョオバケの身体の中から、未悠の絶叫が漏れた。 「うあああああああああああああああああああああああああ!!?あはは!?やめでっ!!やめでっ!?そごやめでっ!!死ぬっ!!死ぬ!!!ほんどに死ぬっ!!ぅぁぁぁぁああああああはははははははははははははは!!?」 尋常ではない叫びっぷりだった。姿は見えないが、コチョコチョオバケの白い身体が内側からモゴモゴと膨れたり凹んだりを繰り返していることから未悠が必死に暴れているのはよく分かった。 あの身体の中でどんなこちょばしが行われているのか。想像するだけでハクはゾッとした。 未悠「いははははははははははははは!!?くるじぃっ!!くるじぃぃぃぃ!!!っっひひひははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは!!!ぁぁぁああはははははははははははははははははははははは!!!」 未悠の声から力が消えていくのをハクは感じていた。 やがて、笑い声は消え──ダンッダンッと未悠の足が痛んだ床を踏みつける音や床板が軋む音、未悠が咳き込む音ばかりがコチョコチョオバケの身体から聞こえてくるようになった。 ばんっと勢いよくリビングの奥のドアが開いた。 「くそ!やっと開いたぜ!」 シンとダイチそしてしずかにユウにイチコちゃんが流れるようにリビングに出てきた。そこでようやくハクも我に帰り、まだ気持ち悪さを抱きながらもシンとダイチと一緒にコチョコチョオバケに立ち向かった。 そして、コチョコチョオバケの白い身体を掴み、未悠から引き剥がすべく引っ張った。 その柔らかくてしっとりと水分を含んだ白い身体は軽々と吹き飛んだ。 コチョコチョオバケは宙を舞い、はさっという音を立てて床に落ちた。 コチョコチョオバケのいた場所には、なんと折原 明日香がいた。 ハク「あれっ!?探偵のお姉さん!?」 ヒカリ「わっ!ほんとだ!」 シン「なに!?この人が!?なんで!?」 驚いているハクたちをよそに明日香は「ふぅ」とため息をついて立ち上がった。足元には気絶寸前の未悠が転がっている。 明日香「あのねぇ坊やたち」 「君たちは、ここには入っちゃダメなの」 明日香はため息混じりにそう言った。 明日香「これはそのお仕置きだよ」 「ほんとは全員にやるつもりだったけど」 「とにかく…いい?ここには入っちゃダメ。私も許可貰うのに苦労したんだから」 ハク「許可?許可ってなんだ?」 前々からこの開かずの屋敷を嗅ぎ回っていた明日香がここにいることよりも、許可とやらの方が気になった。 明日香「あのねぇ。ここって公園じゃないんだよ?入ったり調べたりするのには許可がいるの」 シン「な、なぁ。探偵のお姉さん!ここにどうやって入ったんだ!」 明日香「探偵じゃないってば」 「鍵を開ける方法なんていくらでもあるんだよ?」 「私、大人なんだから」 明日香は腰に手を当ててその大きな胸を張った。 明日香「とにかく!とにかくだよ?もう絶対にここには入らないこと!」 シン「待ってくれ。俺たちもここにはずっと入りたかったんだ!」 「もうちょっとくらい居させてくれよ」 シンが食い下がる。しかし明日香はそれを跳ね除けた。 明日香「駄目。絶対に駄目」 「まず、こんなところ危険だからね?何かあったら責任なんて負えないから」 「それと、ここには凄く"大事なもの"があるの」 「ものっていうか…"証拠"というか…まぁいいや。とにかくそれを壊されても堪らないから入るのは禁止!」 「ほんと、場合によってはここにあるものはニュースになるくらいのことなんだからね」 明日香はキッパリとそう言ってシンやハクたちの願いを断った。 シン「分かったけどさ探偵の姉ちゃん。もし、この屋敷に何か秘密とかあってそれが分かったら俺たちにも教えてくれよ」 明日香「うーん。そうだね…まぁそれくらいなら」 「いや、でも私の思うような秘密なら…私の口から言うまでもなくみんなの耳に入ることになるかも知れないけどね」 明日香は腕を組んで考えるようにそう言った。 開かずの屋敷──もう開かずでは無くなったのだが──を出てすぐ、ハクはようやくあの気持ちの悪い感覚から解放された。正確には、シンたちが未悠のもとに駆け付けてからはぼんやりと薄れ始めていたのだが、あの屋敷にいる間──特にあの和室に近づいてからは気持ち悪さは強くなっていた。 明日から"神秘の花園"を探すぞ。 皆でそう意気込んで各々の帰路についた。 ハクも調査を楽しみにしていた。 翌日が待ち遠しかった。 事件が待ち受けているとは思いもしていなかったのだから。

Comments

ありがとうございます! お待ちかねの開かずの屋敷へついに突入しましたね! 屋敷のオバケは明日香でしたね…👻 なので結局、ホンモノの怪異ではなかった訳ですが、それでもこの屋敷にはいろんな曰くは残りますね! なぜ閉まったままだったのかとか… 畳の黒いシミはなんなんでしょうね!以前ここに住んでいた人がつけたものなのかそれともそれ以降についたものなのか。 いずれにせよ、明日香はそのシミをハクに見せないように追い払ったように思えますね! お尻くすぐり喜んでいただけて良かったです! おそらくこのシリーズでは初めてだったような…気がします!笑 部位が部位なのでなかなかくすぐれるキャラは今作では限られてしまっていますがまたいれられたらいれてみますね!

Kara

ご感想ありがとうございます〜! そうですね…一人ではせいぜい淵の底に潜る程度が限界でしょうからみんなで協力して引き上げるべきだとは思うのですが、どうやら当時のハクくんは何としてでも自分一人の手柄にしたいみたいです… 生来の負けず嫌いのせいかそれとも別の何かがそうさせるのかは分かりませんね…! こんなにもシンプルなオバケを描写したのは初めてだった気がします笑(結局、オバケではなかったのですが…) そうですね!明日香は確かに怪しさ満点のお姉さんですがこういった愉快な(?)一面もあるみたいですね! それにしても明日香がここに入り浸るのには理由がありそうですね😎 オバケに扮してまでハクたちガキンチョを追い払う必要があった訳とはなんなんでしょうか…

Kara

ありがとうございます〜! オバケと見せかけての明日香でした! 脇腹は弱いみたいですね! 地黒で日焼けしているので全身浅黒いイメージですね〜

Kara

開かずの屋敷とうとう入りましたね!怪異の正体が明日香だった事に驚きました。やはり明日香の責めは常人だと恐ろしいレベルのくすぐりなのですね!ドSなところも良きです!しかし黒いシミはなんだったのでしょうか。 前話でお尻くすぐりが見れてよかったです!「あの日の‥‥」シリーズでのお尻くすぐりは初めてだったでしょうか!?シチュも最高でした。また見れるのを楽しみにしてます!

ぺんだごん

箱は前回ハクだけじゃ無理だったので、みんなで協力して引き上げる展開になるかと思いましたが、自分一人の手柄にすることにこだわっているようですね。なんか少し危ない気がしますが…。 Karaさんの作品にしては珍しく古典的なオバケだなと思ったら、正体は明日香さんでしたか! 少し怪しいふざけた人かと思ってましたが、子どもに注意が出来る大人のお姉さんで安心しました(?)

(´・ω・`)

待ってました!!未悠がくすぐられた相手はお化け、、と思いきやお姉さんでしたね!未悠やっぱり脇腹弱点っぽいですね!全身褐色系なんですかね?また未悠がやられるの楽しみにしてます

toshi0325monst


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