あの夏の悶絶は思い出の中に(12日目#1)
Added 2023-12-14 15:38:16 +0000 UTC1. さっちゃんなっちゃん 家屋がある。 周りには木々がある。 家屋の向こうでさあさあと水の流れる音がする。 見覚えのある家屋だ。 ハクの手を、誰かが握っている。しっとりと柔らかくて生温かい手だ。 ハクと同じ歳の頃の女だ。目がおっきくてまつ毛が長い。どことなく見覚えがあるような、ないような気がした。 ハクがじっとその女を見ていると、女はケラケラと笑った。 手を引かれて、家屋の中に入った。 戸は少し傷んでいたのか、開きにくくなっていた。 「こっちだよ」 女が言う。 ハクは連れられるがまま、その家屋にある和室に入る。 畳はどれも井草が傷んでいてボロボロだった。 襖の外れた押し入れがあって、縁側がある。その向こうは───崖か。 「ねぇ"なっちゃん"」 声がした。ハクのお腹の中からその声はした。ハクの声ではない。それは、女の子の声だった。ハクはその声にも聞き覚えがあるようなそんな気がした。 ハクは、"なっちゃん"と呼ばれた女の方を見る。だが、女はいない。 お腹の内側に硬くて冷たいものが食い込むような鈍い感触が走った。 「あっ」 ハクではない、女の子が声を上げた。 鈍い感触の走ったお腹へ視線を落とす。 丸みを帯びたワインレッド色の長細いものがお腹に突き立っていた。 長細いものと、お腹の間にはきらりと冷たく光る何かがある。 そこから、さらさらとした赤黒い液体が滴っていた。 ハクはそこでようやく自分のお腹にずっぷりと、包丁か何かが突き立てられているのだと理解した。 指でちょんちょんと触ってみる。 やはりこれは、包丁だ。 そして滴る液体は─── 途端に、お腹のあたりに激痛が走った。 痛い。 息ができない。 うずくまる。 なっちゃんの両足が見える。 痛い。なにするの。助けて。 言葉はどれも、口には出せなかった。 顔を上げる。 すぐになっちゃんと目が合った。 なっちゃんは凝視している。じっと、苦しむハクを凝視している。 ハクが畳の上に倒れても、なっちゃんはその様子を観察し続けた。 痛みが引いていく。 自分が横たわっている畳の上には、赤黒いシミがじわじわ広がっていた。 それが、自分の身体から流れ出たものなのだと思うと、なんだか諦めがついた。 「全部、なっちゃんだったんだね」 女の子の声がハクの身体の中から絞り上げられた。 「そうだよ。さっちゃん」 なっちゃんはそう言った。 熱い。熱い。 とても眩しい。 ハクは熱さに悶えていた。 とてつもない熱さに全身を包まれていた。 冷たくて、重い、真っ暗闇の中にハクはいた。 苦しい。 こんなところでは眠れない。 ハクは両手脚を使って暴れた。 自分を覆っていた土や砂を押し除け、ハクはすごく久しぶりに空気を吸った。 ふと、ハクは自分の手足を見て絶句した。 ハクの手脚はとてもとても細くなっていた。白くて細くてそれはまるで───骨のようだった。 バラバラと音を立て、ハクの白い身体は崩れ落ちた。 誰かが来た。 なっちゃんだった。 なっちゃんは焦っているのだろうか。余裕がないように見えた。 なっちゃんはハクの身体を、その白い骨のような身体をかき集めるようにして何かに入れた。 不思議なことにハクはその様子を、少し離れたところから見ていた。自分の身体をかき集める女の様子を。 しばらくそこにぼうっと立っていた。 そこへ、別の女がやってきた。背の高い女。歳はハクよりずっと上だ。 女は一瞬、ハクの方を見て慌てたようにすぐに走り去ってしまった。 私を助けて。 そう言いたかったのに、その言葉を発することがハクには出来なかった。 ハクは暗い水の中を漂っている。 違う。水の底へと引き摺り込まれていた。 なっちゃんが、もはや一つの塊と化したハクの身体を手に、暗い暗い水の底へと沈んでいく。 ハクの身体は信じられない程に軽かった。 なっちゃんは手を滑らせのかハクの身体を離してしまう。 ハクの軽い身体は沈んでいく。 手を伸ばしたなっちゃんの手はもう届かない。 息がもたなくなったのだろう、なっちゃんはそのまま慌てて浮上していく。 ハクの身体はふわふわと漂いながら、吸い込まれるようにして水底の重くて冷たい鉄の箱の中に入った。 決して誰の声も届かないその冷たい箱の中でハクは眠りについた。 心臓を無理やりに大きく打たれたようなそんな衝撃が胸に走り、ハクは飛び起きた。ベッドがぼよんと音を立てた。 ぶんぶんと首を振って辺りを見渡す。 月明かりが窓から差している以外に灯りなどない。暗い。とくに押入れの近くはとてもドス黒い。 どこかに"なっちゃん"がいるのではないか。そんな恐怖がハクを襲った。 なっちゃんが自分を襲うのではないか。 痛み。熱さ。苦しさ。閉塞感。なっちゃんには、様々な苦痛を与えられてきた。 次はなにをされる? ハクは慌てて布団を被ろうとしたが、机の上に宮司から貰った御守りを置いていたのを思い出して、机に手を伸ばし御守りをひったくった。 あまりに慌てていたので、転びそうになった。 御守りはとても、熱かった。 御守りを首からかけると、不思議と落ち着いた。 落ち着いてくると、ようやくさっきまでの"体験"が、現実ではなく、夢の中の出来事なのだと理解した。 ハクは、すっかり寝ぼけてしまっていたのだ。 それにしても─── ───なっちゃんとは誰だ? 夢に出てきたハクと同じ歳くらいの女の子。夢の中のハクを"さっちゃん"と呼び、包丁で突き刺し、焼いて、埋めて、沈めた女の子。 思い出すとまた怖くなった。 枕元の時計はまだ午前4時を指していた。 悪夢にうなされていたせいか、汗をかいてパジャマはびしょびしょだった。 ハクはパジャマを脱ぎ捨て、ベッドに大の字に寝転んだ。 心臓はまだやかましく鳴っている。そのせいか中々寝付けなかった。 小刻みにドアを叩く音がした。 ハクの心臓はまたいっそう激しく打たれ、ハクは「ひい」と声を上げた。 ドアが開く。 ハクはパジャマを着ていない格好のまま、凍りついていた。 どんより暗い廊下の暗闇からぬうと現れたのは、レイナ姉ちゃんだった。いつもと違って髪を解いているので、一瞬、誰だか分からなかった。 「大丈夫?」 レイナ姉ちゃんは眠そうな目でハクを見た。 ハク「あ、うん。別に、なんとも、ない」 ハクは慌てて冷静を装ったが、レイナ姉ちゃんは面白いものでも見るかのようにふふふと笑った。 レイナ「なんともない奴が真夜中に飛び起きてパジャマ脱ぎ捨てて御守り大事そうに首にかけてるるわけあるか」 レイナ姉ちゃんはケラケラ笑いながら部屋に入って来た。 ハク「だ、大丈夫だって。ちょっと、変な夢見ただけ」 決して、怖い夢とは言わなかった。怖い夢でうなされて現実との区別さえつかなくなっていたなんて、みっともなくて言えなかった。 レイナ「そんで寝れなくなったって?」 レイナはベッドに腰を下ろした。 まるで看病されているような気分になってハクは少し恥ずかしかった。 レイナ「ちょいと待ってなよ」 レイナ姉ちゃんはそう言って立ち上がり、部屋を出た。ハクはまた心細くなった。レイナ姉ちゃんはすぐに帰って来た。 レイナ「ほれ、着な」 レイナ姉ちゃんは手に持っていたパジャマ──といっても部活で使っているような半袖シャツだったが──を差し出した。 レイナ「そこの押入れんとこにお父さんの古いパジャマが入ってるけど…それは着たくないでしょ?おっさんくさいし」 ハク「いや、でも…」 お姉ちゃんの服を着ると言うのはなんだかやっぱり恥ずかしかった。 レイナ「着ないの?そのまま寝たら風邪ひくよ。ていうかその前に、そんな格好だったらくすぐりたくて仕方なくなるから早く着ろ」 くすぐられる可能性が出て来たところでハクは慌ててシャツを着た。 レイナ姉ちゃんの匂いがした。 とても、落ち着いた。 やがて眠気が襲って来て、ハクは眠りに落ちた。 ◯ 朝っぱらから丸太の橋を渡って、朝っぱらから奥の森の肺を冷やすような冷気に飲まれるのはなんだか新鮮だった。 奥の滝に行くまでの道中、心なしか、以前よりも森の緑が薄くなっているような気がした。以前のような目の覚めるような緑ではない。どこか、うっすらと黄色がかかっていた。 これも気のせいかもしれないが、森の冷気も少しだけ冷たさが増している気もした。 ヒカリが少し肌寒そうに自分の腕を抱えるようにして歩いている。 秋が近づいて来ているのかもしれない。 というよりは、夏が終わりに近づいている、か。 ハクは一人でそんなことを考えていた。途端に、一緒に歩いている友人たちの姿が儚く見えた。 「ふぅ。ここは確かに知らないと辿り着けないね」 神秘の花園──砂浜に着くなり明日香は深呼吸をしてからぐるりと辺りを見渡してそう言った。 シン「だろ!俺たちで見つけたんだぜ!」 明日香「ほんと、映画とかに出てきそうな…うーん、絵画とかにも、うん」 明日香は感心したように言ってハクたちから離れ、砂浜を歩き回った。 明日香はカメラで数枚、写真を撮っていた。良い風景を写真に収めている、というよりはとにかくこの場所の光景を記録に残しているようなそんなようにハクには思えた。 明日香は最後にビデオカメラでこの砂浜の映像を撮っていた。かなり念入りだった。それから砂浜の隅から隅までを歩き回り、途中、隅っこのあたり──ちょうど岩壁の真下あたり──で立ち止まってじっと地面を見つめ始めた。 シン「なんかあったのか?」 シンが駆け出す。ハクたちも続いた。 明日香の足元の砂の中から何かが顔を出している。 薄汚れた、ゴミに見えた。 明日香が足で、砂を蹴り飛ばすようにして掘る。 明日香のおっきな目は、じっと、ゴミを捉えている。笑顔はない。 ゴミは布切れのようだった。 ただ少し厚みがあって、硬そうで─── それは、袋だった。 麻袋のような、厚みのある袋だ。ずいぶん古いのか、かなり汚れて傷んでいる。 イチコ「ふくろ?」 シン「これは!お宝か!?」 シンが袋を覗き込むが、隣にいたダイチがそれを止めた。 袋。大人の明日香が抱えられるほどの大きさの袋。それが砂の中から現れた。 明日香は袋を砂から持ち上げた。 中からカラカラと乾いた音がする。 思ったよりも軽そうだった。 ハク「なんだ…これ」 ハクはこの時、なぜか心臓が厭なほど高鳴っていた。そしてなぜか、未悠の方を見た。未悠もまた他の友人たちとは違って不安げな顔をしていた。 シン「太古のお宝かな!?この砂浜を最初に見つけた人が隠したとか!」 明日香「残念ながらこれはつい最近埋められたものだね」 興奮気味のシンに対して、明日香は落ち着いた声色で言った。 ヒカリ「どうしてわかるの?」 明日香「砂の色だよ」 「この袋が埋まってた砂の色が周りと違ったんだ。それってつまり、最近この穴を掘ったってことでしょ」 「穴を掘ると、地中の土が掘り返されて別の色の土が出てきたりするのとおんなじだよ」 イチコ「でも、袋ですよね?」 シン「じゃあやっぱり、お宝か?きっと最近埋められた古のお宝だ!」 ダイチ「なんでそうなるんだよ」 明日香「お宝かどうか、確認してみようか」 明日香は掘り出した袋の紐を解こうとするが、紐は固く結ばれていた。結び目が石みたいになっていて、紐はほとんど、袋と同化している。 明日香はどこからかハサミを取り出し、その石みたいな紐をちょん切った。 紐は切れた──というより、ボロボロと砕けた。 紐が無くなってもなお、きゅっと閉じたまま固まっている袋の口に明日香の細長い指が捩じ込まれる。 ぐいぐいぐいと袋の口は大きく開けられた。 埃なのか、なんなのかよく分からない粉が舞った。 袋の中には、 白い。白い破片のようなものがいくつも詰め込まれていた。 白い破片は、互いに擦れてカサカサと乾いた音を出している。 それは、軽そうで、もろそうで、でもなんだかとても、大事そうなものに見えた。 明日香は白い破片の海に手を突っ込み、カサカサと乾いた音を立てて何かを探していた。 そして袋の底に何かを見つけて息を飲んだ。 シン「な、なにかあったのか」 ダイチ「これって骨じゃないのか?」 ダイチが腕組みをして言った。 骨。骨か。そうだ骨だ。この白くて軽そうなぼろぼろとしたものは骨だ。 なんとなく分かっていたはずなのに、ハクは知らず知らずのうちに分からないふりをしていた自分に気づいた。 しずか「え。骨…」 しずかが嫌そうに言う。 ヒカリ「骨っ!?骸骨?どくろ?」 ダイチ「まさか。動物の骨だろ」 「ほら、鹿とか猪とかのさ」 シン「それにちしゃあ小さくねぇか」 シンは思い切り首を傾げた。 ダイチ「古そうだし、劣化してぼろぼろになって小さくなったんだろ」 ダイチが言うとしずかはほっとしたようにため息をついていた。ヒカリやイチコやユウもダイチの推理に納得しているようだった。 だが、ハクは納得していない。 ハクは鹿の骨も猪の骨も見たことないが、それでも元々の骨の大きさはかなりあるだろうと思う。それを入れたならもっと大きな袋に入れるものではないか、と疑問に思った。 元々朽ちていた獣の骨を入れたのならともかく、大きかった骨を入れるにはこの袋のサイズでは足りていないように思えた。 いや、そもそもハクの疑問点はそこではない。 なぜ獣の骨をわざわざ袋に入れて砂に埋める必要があるのか。 そこだ。 埋葬だろうか。いや、埋葬してやるなら袋などいらない。土に帰れないじゃないか。 これは、埋めると言うより、隠している、と言う方がハクにはしっくり来た。 ──そこってさぁ、例えば何かを隠すのにうってつけの場所だったりする? そういえば昨日、明日香はそんなことを聞いてきた。 まさか、明日香はこれのことを言っていたのだろうか。 明日香「これは動物の骨。間違いないよ。これは、"動物"の、骨だ」 明日香は言い切った。そして袋を再び穴に戻し、穴にはまった骨入り袋の写真を撮った。 明日香「ねぇ。この場所に来た人ってここにいる皆と私以外にいたりする?」 明日香はくるりとハクたちの方を向いた。 シンはダイチを見て、ダイチはヒカリを見て、ヒカリはイチコを、イチコはユウを、ユウはハクを見た。 ハク「一人だけ、いるよ」 言おうかどうか迷ったが、嘘をつけないハクは正直に言った。 ハク「俺たちにここのことを教えてくれた人だよ」 ユウ「あ、髪の青いお姉さんのこと?」 ハク「そうだ。その人に、聞かれたんだ。ここの行き方を」 しずか「聞かれたって、なんで?」 「その人は知ってるんじゃないの?」 「知ってるから教えてくれたんでしょ?」 ハク「そうなんだけど、けっこう力づくで聞かれてさ、それでおととい場所を教えて…たぶん…ここに来たと…思う。昨日か、そのおとといには」 明日香「なるほど。ちなみにさ、その人の名前って知ってる?」 明日香は手帳を取り出していた。 ハク「えっと、ホトリだよ。ホトリお姉ちゃん…」 ハクはなぜかその言葉を口にするのが怖かった。 明日香「ホトリ?どういう漢字?普通に田んぼの横に半分の半って書くヤツ?」 明日香は手帳にサラサラと走らせていたペンで宙に漢字を書いたが、ハクには分からなかった。 ハク「ちょっと分かんないけど…」 ハクは"畔"という字を知らない。 明日香「それって、苗字じゃないよね?」 ハク「苗字ではないな。免許証かなんか見せてもらったけど、下の名前だった気がする」 ハクは頭の中にぼんやりとホトリから見せてもらった免許証を浮かべていた。 明日香「そっか。じゃあ苗字とかは?」 ハク「えっと苗字は───」 「水原…」 それだけははっきり覚えていたし、免許証にだってしっかりと刻まれていた。 ハクは明日香に水原という苗字を教えたものの、はたして言って良かったのだろうか、と少し考えた。 明日香「水原ホトリか…髪は青い…と」 明日香は熱心に手帳に文字を記し、手帳を隈なく見回してからぱたんと閉じた。 シン「それでさぁ探偵さん」 「教えてくれよ。開かずの屋敷のこと!」 シンが目に好奇心をいっぱいに浮かべて明日香を見た。 明日香はそれを見てバツが悪そうな顔をし、顎を触りながらしばらく考え込むようなそぶりを見せた。 明日香「私。嘘は嫌いなんだ」 明日香は突然そう切り出した。 明日香「だから嘘はつきたくない」 「でも、今キミたちに本当のこと、開かずの屋敷で何があったかを教えたくもない」 「それは真実がすごく怖くて残酷な話だから」 開かずの屋敷の秘密は聞けない。既にそう分かっていたのに、明日香の顔も、声も、あまりに真剣だったのでハクもシンも黙ったまま明日香の話を聞いていた。 明日香「でもいつか必ず、知らせるよ」 「君たちが大人になった頃に必ずね」 「だから今すぐは教えられない」 「真相が完全に明らかになっていないというのもあるのだけど」 「やっぱり今は、私の口から君たち少年少女には何も言えない」 「ごめんね」 明日香はぺこりと、自分よりもずっと歳下の青い青い子供に頭を下げた。大人が子供に頭を下げる。その光景にハクは子供ながらに驚いていた。 大人とは、自分たち子供より遥かに凄くて遥かに偉い存在だとハクはそれまでずっとそう思っていた。 そんな大人が、ひよっこ同然の子供に謝罪するというのは、いったいどれほど悔しいことなのだろう。 いや、悔しいとかそう言ったことを感じていないから明日香は頭を下げることが出来るのかも知れない。ハクはそうも思った。 明日香はきっと、ハクたち少年少女を見下してなんかいない。最初っから対等に見ているからこそ頭を下げることが出来るのだ。 自分が大人なら、それが出来るだろうか。 ハクはそんなことを考えた。 誰も明日香に反発する者はいなかった。 ヒカリ「なんか、ちょっと怖いけど、知れる日が来るならそれまで待ってる!」 しずか「まぁ怖い話なら私はいいかな…」 シン「仕方ねぇ!探偵の姉ちゃんに免じて楽しみは後にとっとくか」 ダイチ「なんでそんな偉そうなんだよ」 明日香はお詫びに、ハクたちに隣町でお菓子いっぱいを買ってくれた。カゴいっぱいにお菓子を詰め込まれても明日香は嫌な顔ひとつせずに会計を済ませた。 大人はやっぱりすごいな、とハクは改めて思ったのだった。