【6,120字】帝国に敗北した王国が巨大な女帝にお掃除されちゃうお話
Added 2020-09-27 09:01:12 +0000 UTC※このお話には残酷な表現が含まれています。 [newpage] 「…以上が、我が帝国より貴国への…」 「なんと無礼な!!これではまるで宣戦布告、いや、もはや降伏勧告ではないかっ!!」 玉座の間にて隣国の使者を出迎えていたこの国の摂政は、淡々と読み上げられる通告文を怒りに震えながらなんとか最後まで聞いたのち、怒鳴り散らすようにそう叫んだ。 その才覚と強固な忠誠心によって50年近く王国を支え続けた老臣の凄まじい剣幕に味方であるはずの王国兵たちさえ恐れおののくなか、使者として訪れていた若い女性は表情一つ変えることなく先ほどまでと同じように淡々とした口調で返答する。 「…ええ、そのように受け取って頂いて構いません。皇帝陛下からはそう承っております。」 「こちらが黙って聞いておればぬけぬけと…!殿下!今すぐこの者の首を刎ねて我が国の返事と…」 「…控えなさい。」 「!!」 極度の怒りから顔を真っ赤に染めながら囃し立てていた彼は、後方から聞こえてきた落ち着いた一言によってようやく我に返る。 その発言の主であるこの国の若き女王は玉座から立ち上がると、一転して静寂に包まれた空間の中をコツコツと高貴な音を鳴らしながら使者へ向かって歩いていく。 「殿下!危険ですので殿下は玉座に…」 「…貴方にとっては私はいつまでも殿下なのですね。」 「…!…大変、失礼いたしました…陛下…」 「ふふ、良いのです。私は王位に就いて間もない未熟な女王。この国のために長年働いてきた貴方から見れば無力な子供のままなのでしょう。」 摂政と女王ではなく、幼子の頃から可愛がってくれたお爺ちゃんと孫のような関係として、2人は優しく視線を交わす。 そんな様子を冷めたように見つめていた使者だったが、女王自らが自分の元にまでやって来ると流石に驚いた様子で恭しく首を垂れた。 「…女王陛下。」 「使者殿。先ほど申された貴国からの内容について、我が国は確かに聞き届けました。ですが、私もこの国を預かる者として、そのまますべて飲み込むわけには参りません。」 「……では、戦争となりますが、よろしいのですね。」 「いいえ、それも望みではありません。」 「…返答内容を伺っても?」 「私どもは貴国との和平を望みます。よって、受け入れることはできません。」 「……そのような返答、皇帝陛下がお聞き届けになると…」 「ですから、この想いを伝えるため、私自らが貴国に赴き、直接お話させて頂く所存です。」 「!!」 ☆ ☆ ☆ 女王自らが和平交渉のために僅かな手勢を伴い帝国へと旅立ってから2日後。 度重なる忠告も聞き入れてもらえず国を任された摂政は一刻たりとも安らぐことは出来ないままでいた。 「…閣下。ご心配はわかりますが、閣下がそのようでは下の者にまで不安が広がってしまいますゆえ…」 「わかっておる!!…しかし、帝国が汚い手を使わぬとも限らぬ!よもや陛下の御身に…」 「いかに帝国といえど、それは考え…!?」 「な、何事だ!?」 突然、王宮内にある摂政執務室にまで届くような大きな揺れが地響きとともに伝わってくる。 即座に非常時だと判断し冷静さを取り戻した彼が部下に状況把握のための指示を下すよりも早く、真っ青な顔をした兵士がノックもせずに飛び込んできた。 「敵襲!敵襲です!!!」 「くっ…!やはり裏切ったか帝国め!!して、軍勢の数は!」 「そ、それが…」 「ええい、何万の軍勢でかかってこようがこの国の中には一兵たりとも…」 「…敵は…敵は、たった一人です!!」 [newpage] 王宮が存在するこの国で最も軍備の厚い首都へ向かってたった一人で向かってくるその敵とは、先日宣戦布告してきた帝国の統治者である女帝に他ならない。 豪華過ぎずシンプルな意匠ながらも煌びやかで真っ赤なドレスを着こなすその姿は戦争ではなく舞踏会の主役のようだったが、その姿を目にした王国の国境守備隊は見惚れているからではなく恐ろしさゆえにまともに動けずにいた。 「ふふっ、驚いてる驚いてる♪でも、今さら慌てても遅いよ?もう宣戦布告はしてあるわけだし…いいよね?お邪魔しまーす。」 そう呟いた彼女は足元にあった靴よりも小さな関所を軽々と跨ぎ越えて王国領内へと侵攻を開始する。 人間の1000倍という途方もない大きさで現れた彼女を止める手だてなど、そこに居た数百人の兵士たちにあるはずもなかった。 ☆ ☆ ☆ 「すごーい。やっぱり王国の技術は進んでるんだね。こんなに大きな建物がたくさん♪」 ついには街中にまで入り込んだ彼女はしゃがみ込んだ状態で足元に広がる光景を眺めながら楽しそうにそう呟く。 ハイヒールサンダルの周囲でワラワラと蠢いている無数の人々には目もくれず、帝国領内には存在しない50階層という高層建築物の横にピンヒールを並べているその様子は無邪気な子供のようだった。 「うーん、残念。背比べで負けちゃった。そんな生意気な子にはぁ…お仕置きっ♪」 残念そうな様子など一切ない彼女は、おもむろに立ち上がると左足を持ち上げてその建物の真上へと運んでいく。 あまりにも突然の襲来に避難など間に合っているはずもなくその建物内には逃げ遅れた人たちがいまだ大勢残されており、これから起ころうとしている悲劇に対して抗議の声を上げているがそれは余りにも無力だった。 「ちゃんと真っ直ぐ刺さるかなぁ?…ま、いっか。それじゃあ…えいっ♪」 まるで持ち上げた足をただもう一度下ろすだけのようなゆったりとした速度で下ろされたピンヒールは、あまりにもあっさりと屋上を突き破り、その内部構造を何層にも渡って次々と踏み抜いていく。 高さでも太さでも上回っていたはずのその建物内にいた人々は頑丈なはずの箱に守ってもらうことも出来ないまま、その先端に直接押し潰されるか崩壊していく瓦礫に飲み込まれるかの二択によって儚い命を散らせてしまう。 「あはっ♪まるで砂のお城みたいにサクッと壊れちゃった。こんな弱っちい建物じゃ大切な国民を守れないじゃない。そう思うでしょ?」 悪戯っぽい妖艶な笑みを向けられた王国民たちは自分たちが生き延びるため逃げることに必死でその問いに答える余裕などあるはずもない。 そんな彼らを追い立てるように歩き出した彼女がクスクスと笑いながら足元の建物を一つずつ軽く薙ぎ払うたび、バラバラになった瓦礫が辺りに散らばるように吹き飛んで甚大な二次被害を発生させていく。 「ふふ、可愛いなぁ。無駄なのに諦めずにちょこちょこと逃げ回っちゃって。あ、こんな楽しいこと、共有しないともったいないよね♪」 ☆ ☆ ☆ 「ーーー!!ーー!!!」 「あはっ♪何言ってるわっかんないよっ♪」 これまでで一番愉しそうに笑う彼女の手中にあったのは、人形サイズになったこの国の女王の姿だった。 人間から見れば相対的に100倍というサイズになっている彼女は一糸纏わぬ姿にされており、魔法でもかけられたのか開かない口からはモゴモゴとした呻き声しか出せないでいる。 「さて、そろそろ私がこんなことしてる理由を教えてあげようかな。」 「…」 「本当は普通に戦争しかけて属国にでもすればいいやって思ってたんだけどね。でも、貴女が来てから気が変わっちゃったの。ううん、一目見てから、が正しいかな。」 「…?」 前日行われた両国の君主同士による直接的な和平交渉は、案の定上手くいかなかった。 しかし、隣国の女王自らが来たと知ったときにさえやる気のない怠惰な姿勢を崩さなかった女帝は、その姿を見るなり態度を急変し、側近の反対さえ押し切って戦争方針を自身の単独侵攻へと切り替えている。 「他の国を欲しいなんて思ったことはなかったけど、貴女のことは欲しいって思っちゃったの♪でも、貴女はこの国の女王様。和平を結んでも侵略して属国にしても、貴女はこの国のもの…」 「…!!」 「ふふっ、理由に気付いちゃった?そう、貴女を独り占めしたいなら、この国そのものを滅ぼしちゃえばいいんだよねっ♪」 戦争の目的には様々あれどそれなりの対価を支払うからには得るものがなければ成り立たない。 それゆえに一般的な戦争において相手を滅ぼす、さらに言えば根絶やしにするなど以ての外であるし、何よりも生半可な方法では実現さえ困難なはずだった。 「ーー!!」 「帝国軍に任せてたら何年かかるかわからないじゃない?だから、手っ取り早く自分でしちゃおうかなって。ついでだし、貴女にも手伝ってもらうよ?初めての共同作業ってやつだね♪」 「ーーーーー!!!」 そう言って先端が長方形の薄い板になっている長柄状の掃除用具を取り出すと、涙目になって叫び続ける彼女をまるでシート代わりにするように魔法で貼り付けた。 その出来栄えに満足そうな笑みをこぼすとくるりと持ち替えて先端を地上のすぐ傍にまで近づける。 「ふふっ、どうかな?国民の皆様に裸を見られちゃう気分は。やっぱり恥ずかしい?」 「ーー!ーーーー!!!」 「あはっ、大丈夫大丈夫♪女王陛下の裸を見ちゃった不敬な国民は、私が一人残らずお掃除してあげるからっ♪」 そのまま先端をゆっくりと地上に向けて押し付ける様子はどこまでも愉しそうだった。 それに引き換え、自分自身の巨体によって砂粒のように小さな国民を大勢押し潰してしまっていることを全身の感触によって体感させられている彼女は、あまりの罪悪感に目と心の両方から大粒の涙を流している。 「お掃除はまだまだ始まったばっかりだよ?ほーら、すいすーい♪」 そう言ってまるで本当の掃除のように前後左右に動かすたび、女王の身体のあらゆる部位が大量破壊兵器となって罪のない群衆に襲い掛かる。 どれだけ必死に抵抗しようと身体をよじっても、人間にとっては小山のような両胸が建物を飲み込むように押し潰し、長い両脚は避難民の集団を一人残らず磨り潰してしまう。 「気分はどうかな?そろそろ貴女も愉しんでもらえる頃合いだと思うんだけど…ねっ♪」 「んんっ…♪」 そうしてひと際強く擦り付けるように動かした瞬間、彼女の閉ざされた口の奥から甘い声が漏れ聞こえた。 掃除用具扱いされている上、自分自身の身体によって大切な国民を大量虐殺させられているという倒錯的な状況は彼女の心に説明できない感情をもたらし、自身にも与えられ続ける直接的な刺激と重なり合って性的な快感へと昇華されていく。 「あはっ!国民をおっぱいで磨り潰してるのに興奮しちゃうんだ?イケナイ女王様なんだから♪」 「んっ、んんっ♪」 彼女の身体によって犠牲となった国民は既に数万を数えており、その数だけで見れば侵略者であるはずの女帝本人による分を遥かに上回っていた。 100倍サイズの女王の身体を道具のように使用して行う1000倍サイズの女帝による”お掃除”は、無力な人間たちに逃げる場所も時間も与えないまま栄えていた街並みを余すことなく更地へと還していく。 「うん、これで半分くらいかな?このまま全部綺麗にしちゃってもいいんだけど…1日で使い切っちゃうのはもったいないよね。」 「ーー!!」 「そうだ、良いこと思いついちゃった♪そのためには…あの子たちにも協力してもらおうかな。」 そう言って何か唱えると同時に街中の各所から多くの砂粒が浮き上がって彼女の足元へと飛んでくる。 彼らは街を守るべく武装した兵士たちで、皮肉なことに街を破壊しているのが自分たちの女王であったためにこれまでは攻撃することさえ出来ずにいた。 「国が滅びようとしてるのに兵士たちに抵抗する機会も与えないままだなんて可哀そうじゃない?だから呼んであげたの♪」 呼び寄せられた彼らは女帝が履くサンダルの爪先付近まで飛来するとそのままポトポトと落ちていく。 集まった数千もの兵士たちは最初こそ混乱していたものの、自分たちの居る大地が憎き侵略者の一部であることを理解すると剥き出しになった足指へと一斉に攻撃を始めた。 「あぁん、くすぐったい♪こういうときってつい擦りたくなっちゃうよねぇ?」 「ーーーー!!」 「ふふっ♪」 悲痛な叫び声もむなしく足指同士が軽く擦りあわされたことで、数百もの兵士たちが一瞬で磨り潰されただけでなく、残された兵士たちも跳ね上げられ足指の間へと落ちていく。 普段なら無意識に行われる程度の所作でさえ人間にとっては致命的な被害をもたらすことを目の前で見せつけられた女王は、侵略者との間にある圧倒的なまでの力の差を痛感し心まで屈しようとしていた。 「さて、そろそろ貴女から忠誠の証でももらおうかな。足指へのキスなんて、汚れちゃったしちょうどいいかも♪」 「なっ!貴女は何を言って…あれ、口が…」 「ふふっ、まだ半分くらいは生きて抵抗してるっぽいけど…それごと舐め取ってくれたら、街の半分は残しておいてあげる。どうする?」 近付けられた先、一つ一つが自分の顔よりも大きな足指の間では、この瞬間も砂粒のように小さく吹けば飛びそうなほど儚い大勢の兵士たちが死に物狂いで戦っている光景が見て取れた。 人間の100倍という大きさの女王がそこに舌を這わせるということは彼らを直接死なせることになるのは明白だったが、今の彼女には他の選択肢など与えられているはずもない。 「…んっ♪あはっ、ちゃんと感じるよ…貴女の気持ちを…♪」 「…」 「でもそのままだと大変そうだし…もっと舐めやすいようにしてあげる♪」 一番大きな親指の側面へと舌を伸ばしてぴちゃぴちゃと舐めあげていると、突然身体が薄板から解放されたうえグングン大きくなっていく。 このとき初めて建物や人を踏み潰す感触を味わってしまった女王は一瞬顔をしかめたものの、すぐに気持ちを切り替えるとなんとか口に入る大きさにまでなった親指を精一杯咥えこんだ。 「んも…ご…ん、れろ…」 「あはっ♪これで私と貴女の関係は決まりだね。たくさんの血の味を吸った盟約…忘れないようにね?」 「…んちゅ…ん…」 「ふふ、残り半分は約束通り取っておいてあげる。大切な証人でもあるし、約束は守らないとね?」 女王による足指への奉仕に満足した女帝は彼女を掴み上げると来た道を引き返し始めた。 首都の半分と統治者である女王を失った王国だったが、残された国民たちはこの災厄からなんとか生き延びられたことに歓喜の声をあげていた。 「(残りをいつ使っちゃうかなんて私次第なんだけどね。ふふっ、これからはもっと愉しい毎日になりそうっ♪)」 完