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【9,205字】サイズフェチ嗜好の女性が動画検索した結果のお話(後編)

※このお話には残酷かもしれない表現が含まれています。 [newpage] アキラ『さて、楽しかったゲーム大会もこれにておしまい!生き残ったみんな、おめでとう♪』  イスに座り机の上に向かって楽しそうに拍手を送るアキラを見上げていた小人たちはようやく死の恐怖から解放されたことに歓喜の声をあげる。  それでも当初集められた人数から増減を繰り返し最終的に残った50人は、アキラがもたらしてくれる”ご褒美”に期待と不安を半分ずつ持ちながらその発表に身構えていた。 アキラ『で、私からみんなにあげるご褒美の内容はー…ジャカジャカジャカジャカ…ジャン!私の身体のどこでも好きなトコ、そこを使って気持ち良くさせてあげる権、ですっ!』  その発表内容は多くの男性にとっては夢のようなものであり、サイズフェチを理解する美少女の提案というのもあいまってこれまでの苦労がすべて吹き飛ぶほどの喜びをもたらした。  ただ一人、文字通りのご褒美を受け取りづらい存在を除いて。 アカリ「(私はどうなるんだろう…)」  それは奇跡か必然か、幸運なことに幾度とない生命の危機を乗り切って生き延びた彼女もまた、ご褒美を受け取る権利を有している。  群衆から一人離れた場所で戸惑うように佇む彼女のことを気遣うものなど、歓喜と妄想に酔いしれている集団の中には誰もいなかった。  ☆ ☆ ☆ アキラ『さて、最初に言ったけど一人1回だけだからよーく考えてね?では、最初は…やっぱり定番から行こうかな?ほら、ここだよ…♪』  そう言いかけたところで突然ブラウスのボタンをパチパチと外しはじめたアキラの姿を見て小人たちの間に動揺が広がる。  衣服の上からでもわかるほどパツパツに押し上げられたその豊満な谷間が見え始めても止まらない手に、早くも興奮し始めた小人たちはゴクリと生唾を飲み込んでいた。 アキラ『…この自慢のおっぱいがいい人ー?あはっ!たくさん居るね!とりあえず希望者はここに一列に並んでね。って、ご褒美はちゃんとみんなに上げるから慌てない慌てないー。』  示された場所に15人ほどが我先にと駆け寄って行くのをアキラは変わらず笑顔で見守っている。  現役美少女JKの胸元に妖艶な紫のレースがチラ見えする光景は小人たちにとって魅力的すぎる誘惑だったが、すべての選択肢が示されていない中、ただ1回きりのご褒美に全体の半数が唸りながらも参加を見送っていた。 アキラ『それじゃ先頭の君はズボンとパンツを脱いで準備してもらって…あ、アカリちゃんはどうしよっか?胸…ではないみたいだけど。』 アカリ「えっ!わ、私…?」 アキラ『うんうん。だって、この方法で気持ち良くしてあげられるのは男の子だけだし。とりあえずどうしたいか考えておいて?』 アカリ「う、うん…」 アキラ『さて、記念すべき第1号くんは左胸と右胸、どっちがいい?』  その問いかけに意味があるのかと尋ねられた本人以外だけではなく他の小人たちの間にも疑問が広がる。  しかし、得意顔のアキラが右胸だけを軽く寄せ上げたかと思うと、そこに向かってとろりと唾液を垂らしたことで瑞々しい若い肌が透明な粘液でコーティングされていく。 アキラ『左胸は私本来のお肌を体感できるけど滑りは悪くて痛いかも?右胸は見ての通りトロットロできっと気持ち良いよ♪さぁ、運命の選択は自分で選びたまえ~!』  仰々しくおどけながらも両手の人差し指を丁寧に差し出したアキラに対し、先頭の小人は少し迷った様子を見せながらも左手の人差し指に抱きついた。  その反応に満足したアキラは机の端に両胸を乗せると小人を丁寧に摘まんで左胸へと運んでいく。 アキラ『あ、後ろの子も今のうちに準備して分かれておいてくれると…うん、良い子たちで嬉しいよ♪それじゃ、ご褒美始めるね。1名様ご案内~♪』  アキラは左胸の北半球部分に小人を優しく落とすと、右手でうつ伏せになるように裏返してから人差し指で優しく押さえつける。  男子高校生だった彼は温かく柔らかい地面から伝わって来るトクトクという鼓動に、今自分が夢のような境遇に居ることを改めて思い知らされ興奮のあまり今すぐにでも果ててしまいそうだった。 アキラ『ふふっ。嬉しいのはわかるけど、せっかくのご褒美なんだから少しは頑張るんだよ?それじゃ、ごしごし~♪』  そう言いながら手加減するつもりのないアキラは押し潰さない程度の絶妙な力で小人を自分の胸に押さえつけながらゆっくり上下に擦り始めた。  すでに限界が近かった彼のモノはアキラの柔らかい胸の表面を滑っていく際の突っかかるような強烈な摩擦であっと言う間に果ててしまい、ビクンビクンと欲望の白い液体を吐き出していく。 アキラ『え、もう出しちゃったの?早すぎない?若いんだからもっと頑張って♪』  果てたことを解っていながら手を緩めないアキラの指の下では、圧倒的な力で与えられ続ける快楽の波に飲まれた彼は既に数度の絶頂を迎えていた。  もはや出るものもなくなった状態で真っ赤になりながらも解放されないご褒美は、快楽を越えてただの拷問と化している。 アキラ『止めてほしそうに暴れてるけど無駄無駄。いつ止めるかは私次第なんだから♪ほら、次の人行くよー。』  そう言って右胸行きの行列の先頭に居た彼を拾い上げると、反対側と同様に胸の上に落としてズルズルと擦り始める。  唾液という潤滑油のおかげで大きな痛みこそないものの、にゅるにゅると適度なぬめりのもと擦り上げられる快楽には逆らえずこちらもあっと言う間に果ててしまう。 アキラ『あはっ!早い子ばっかりだな~。そう思わない?アカリちゃん。』 アカリ「え、う、うん。」 アキラ『ということで、次のローテ行くよー。』 アカリ「…あっ…」  そう言ってアキラが両方の指先で少しだけ強く胸を押し込んだことで、先端からはプチっと赤い汁が飛び出してくる。  ご褒美をもらえたとしても生かして帰れるというわけではないことを知った小人たちは、人生最後の一瞬をどのようにして果てたいか真剣に考えることしか出来なかった。  ☆ ☆ ☆ アキラ『はーい、次は太もも派の人ー?…お、けっこう居る。それじゃこっち、先頭から4人は…って準備万端だね。ふふっ。』  胸に始まり、唇や足の裏、腋や指先とあらゆる箇所でご褒美を与えてきたアキラが次に選んだのは太もも。  既に半数を超える小人たちがご褒美をもらって居なくなってしまった今、残りのほぼ全員がこのご褒美に狙いを絞っているようだった。 アキラ『君たちは太ももの上でうつ伏せになってねー。うん、いい子いい子。それじゃ、ごしごしっ♪』  ベッドの上で伸ばした右太ももの上に4人の小人を並べたアキラは、4本の指で彼らを同時に押さえつけると円を描くように擦り始める。  一人一人丁寧に相手されることなく効率よく快楽を与えられた彼らは、その扱いに屈辱感を覚えつつもそれすら興奮へと変えながら現役JKの滑らかな素肌の上でビクンビクンと何度も果ててしまうのであった。 アキラ『いつもながら太ももは楽でいいわ~。っと、アカリちゃん?もしかして、太ももをご所望ですか!?』 アカリ「う、うん…ダメ、…かな?」 アキラ『ううん、選んでくれて嬉しい♪太ももなら…そうだ、女の子だし跨って擦り付けちゃう感じがいいかもね。ってことで~。』 アカリ「え、わ、わわっ!?」  アキラがルーチンワークのように右手を動かし続けながらアカリに視線を向けると、その身体が少しずつ大きくなっていく。  その変化に戸惑うアカリとそれを楽し気に眺めるアキラだったが、精も根も尽き果てアレを真っ赤にしている太ももの上の小人たちは痛みから解放して欲しいと泣き叫んでいた。 アキラ『あ、ごめん、擦り過ぎちゃった?まぁ、太ももに痛みつけられるなら本望だよね。ってことで、ばいばーい。ぺたん。』 アカリ「あっ…」  指から解放され太ももの上でゼェゼェと荒い息をしていた彼らが最後に見たのは、アキラの左脚の裏ももだった。  彼女が太ももを重ねるように両足を組み合わせたのは一瞬だったが、小人たちは耐えられないほどの圧力によって押し潰され、両方の足に貼り付いていた残骸もティッシュで拭えばなかったことになってしまう。 アキラ『アカリちゃんはどっちの太ももがお好みかな?』 アカリ「えっと…どっちでも、大丈夫だけど…」 アキラ『うーん。それじゃ、小人さんを使ってなくて綺麗な左側がいいかな。おいでー♪』 アカリ「は、はい…失礼します…」  数分の1サイズほどまで大きくなっているアカリは目の前にあるすべすべな太ももに手をかけてなんとか跨ることに成功する。  それでもまだ自分より大きな太ももの大地に身を委ねるようにうつ伏せに抱きつくと、トクントクンと少しだけ早い鼓動が聞こえてきた。 アキラ『ご感想は?』 アカリ「温かくて、柔らかくて、天国、みたいな…」 アキラ『あはっ、ありがとう!私も女の子の身体って柔らかいんだなぁって、良い気持ちだよ♪』 アカリ「で、でも、擦り付けられちゃうんだよ…ね…?」 アキラ『ふっふっふー。もちろん!でも気持ち良くしてあげるから、身を任せてっ♪』  そう言ってアカリの背中に優しく手を添えたアキラは太ももに擦り付けるようにゆっくり動かし始める。  柔らかいとはいえ地面に対して無理矢理押さえつけられるという人生で体感したことの刺激に、身に纏った衣服の下では大きめな胸の先端が少しずつ快感を主張し始めていた。 アキラ『っと、そのままじゃアレだし脱いじゃおっか。あと、残りの君たちも忘れてないからねー。』 アカリ「え、わ、じ、自分で脱げ、脱げるからぁ~!」 アキラ『片手じゃ脱がしにくいなぁ。ほら、アカリちゃんも逆らわない逆らわないっ♪』  意識は完全にアカリに移りながらも右手だけはしっかりと動かしていくことで、小人たちには太ももによる快楽がきちんと与えられていた。  自分だけを特別扱いしてくれる嬉しさと強引に剥かれていく恥ずかしさ、そして他の小人たちに人生最後の瞬間を雑に扱わせてしまっている背徳感でアカリの身体はドンドン熱くなっていく。 アキラ『ふふ、ハダカも綺麗だね。そだ、アソコを擦り付けたいならもう少し大きくなる?』 アカリ「あ、ありがと…私は、サイズフェチ、だから…小さい方が、良い、かも…」 アキラ『…ふぅん。それじゃ、もしかして。もう少し荒っぽい扱いの方が興奮したり?』 アカリ「うっ…さ、さすが解ってる…ね…」 アキラ『あはっ!可っ愛い~♪』  ☆ ☆ ☆ アカリ「や、やめてっ、押さないで…!」 アキラ『あはは!やめなーい!乱暴にごしごしして欲しかったんでしょー?』 アカリ「あっ、んんっ…!」  大地のような左太ももの上で突っ張るように両手足を伸ばして抵抗するアカリを、アキラはクスクスと笑いながら軽い力で押さえつけて擦り続ける。  僅か10分の1しかない体格差ではどのような必死な抵抗も無意味であることを頭でも身体でも理解しているアカリだったが、自分が滑るたびにいくつもの小さな悲鳴が聞こえてくるため諦めないわけにもいかなかった。 アキラ『その子たちにとってもご褒美なんだからすぐに潰しちゃダメだからね~?』 アカリ「そ、んなっ…こと、言っても…んんっ…」 アキラ『うふ。アカリちゃんは大きくなってイジメる側も、小さくなってイジメられる側も、どっちも大好きで興奮するんだよねぇ?』  ご褒美として太ももを選んでいたはずの小人たちは、今やその残りの希望者全員がアカリの身体とアキラの太ももの間に挟まるようにして囚われていた。  彼らは太ももにアレを擦り付けようと必死に動こうとするものの、アカリによって全身を押し潰されそうな圧力がかかっているせいで微動だにすることさえ許されない。 アキラ『ふふーん。こうして背中をほんのちょっとだけ押しながら動かすとー…?』 アカリ「やっだめ、潰し…ちゃうっ…!」  アカリの豊満な胸がぐにゅりと潰れながらアキラの太ももの上をズズズと滑っていき、その肉同士で挟まれることになった不運な小人たちは快楽を得るどころではないまま薄っすらとペースト状に引き伸ばされてしまう。  しかし、アカリにとってはそれが良い潤滑油となったことで適度な擦れる先端部分がムクムクと大きくなり、熱に浮かれた身体は上から押さえつけられるまでもなく自らの意思で太ももを求めて動き出す。 アカリ「はっ…はぁっ、気持ち、良いっ…よぉ…!」 アキラ『んふ。そんなに喜んでもらえるならもっと補充してあげないとだね。はいっ、どーぞ♪』 アカリ「あ、はっ、小人、さ…んっ…!」  最初にアカリの下敷きにしていた小人たちはとっくに消費し切っていたため、アキラは太ももの上にずらりと新たな小人たちを召喚する。  彼らは自分の身に起こったことが何なのかを理解することも出来ないまま、太ももという大地の上を滑って来るアカリの巨体の下で次々と磨り潰されていく。 アカリ「私、の、おっぱい、で、小人さんが、ぷちぷち、ってっ…!」 アキラ『普段なんかよりすごい勢いで消費しちゃいそう。ま、楽しいからいっか。えいっ♪』 アカリ「あ、ああっ、…あっ…」  加虐心と被虐心が極限まで高まっていたアカリは、胸に与えられる刺激と僅かに角度をつけて擦り付けていた秘所の入り口へと微かな刺激だけで達しようとしていた。  男より何倍も手間がかかる女の子へのご褒美に単調ではない楽しみを見出していたアキラだったが、イタズラ心から大切な部分を小指で撫でた途端ビクンと一気に果てさせてしまう。 アカリ「…ッ!は、…ぁ……!」 アキラ『ふふ、イっちゃった?』 アカリ「はぁ……はい……ありがとう、ございました…」 アキラ『ううん、約束だからね。って、こんなに血まみれだし。ちょっと拭いてあげるからじっとしてて。』  もちろん、二人のうちどちらのものでもない血で真っ赤に染まっていたアカリの身体とアキラの太もも。  数枚取り出したウェットティッシュでその両方から丁寧に残滓を拭い去ってしまえば、この空間に残されたのはアカリとアキラの2人だけだった。 アキラ『さて、ご感想は?』 アカリ「検索して…良かった…こんな神体験が出来るなんて…」 アキラ『それは良かったよー。私としてもまさか女の子が釣れるなんてビックリしたし。』 アカリ「えへへ…恥ずかしい…」 アキラ『でも、これでお別れなんて残念だなぁ。』 アカリ「あ…そっか、そう、だよね…」  太ももの間からアキラの顔を見上げていたアカリの両側、聳え立つ太ももという両壁はゆっくりと閉じ始めていた。  逃げる道も、気力や体力さえも残されていないアカリだったが、かろうじて持ち上げた両腕を突っ張るように伸ばし、なんとかその壁に対して抵抗を試みる。 アキラ『あはっ、抵抗するんだ?素直に潰されるのかと思ったのに。』 アカリ「うっ…ぐぐ…やっぱ…無理ぃ…」 アキラ『無理しても痛いだけだと思うけどなぁ。ほらほら、そんな細い腕簡単に折れちゃうよー?』 アカリ「あ…がっ…」  当然ながら何の抵抗にもならない突っ張りを押し返すようにして太ももの壁はグングンと狭くなっていく。  折れるより前に痛みに屈したアカリの腕は引っ込められ、ついにアカリはぺたりとくっ付いた太ももサンドイッチの具材となってしまう。 アキラ『ほら~このままぺちゃんこにされちゃうんだよ~むぎゅむぎゅ。』 アカリ「うっ…」 アキラ『でも、どうして抵抗したのかな~?イジメられたかったの~?』 アカリ「ちがっ、そ、れは…」 アキラ『んー?それはー?』 アカリ「…アキラちゃん…にも、楽しんで、もらいたく、てっ…お礼、に…」 アキラ『……そっか。ありがと…私も楽しかったよ。』 アカリ「良かっ…た…」 アキラ『うん、それじゃ、ばいばいっ♪』 アカリ「ッーー!!」  力を込めて寄せられて太ももの間で、先ほどまでアカリだったものがブチュリと押し潰されて肉片が飛び散る。  それを見て蕩けたような顔をしていたアキラだったが、数秒の余韻を堪能すると、取り出したティッシュペーパーで丁寧に痕跡を拭い去った。 [newpage]  ジリリリリリとけたたましい音を鳴らして暴れる古いタイプの目覚まし時計に、伸びてきた手がバシンと叩けば壊れたよう静まり返る。  ありふれたワンルームマンションのベッドの上、ふわふわもこもこのルームウェアを纏った女性アカリは寝ぼけた眼を擦りながら起きるべく時間に正しく目を覚ました。 アカリ「ふわ…ぁ…よく寝…て…って、また寝落ちしちゃった…」  枕元のタブレット端末と床に転がるVR機器を見下ろしてそう溜め息をつく。  何度目とも知れない中途半端な目覚めに自己嫌悪に陥りそうになるも、意識がハッキリするとともに顔が熱くなってくる。 アカリ「…私ってば…すんごい夢見ちゃったなぁ…」  趣味が特殊過ぎるあまり現実に体感することは望むべくもない。  サイズフェチ特有の妄想力もここまで生かせれば幸せかもとむしろ前向きにとらえながら、昨日の朝と同じように出勤準備に取り掛かることにした。 アカリ「さってー、今日の下着はどれに…!?な、なに、地震!?」  全身の衣服を脱ぎ去ったばかりという最悪のタイミングで彼女が暮らす30階建てマンションを大きな揺れが襲い始めた。  最新の耐震設計のためすぐに避難する必要はないはずではあるが、エレベーターやライフラインが止まることを想定すると避難の準備をしなければならないかもしれない。 アカリ「うぅ…早く来替えだけでも、しないと、こんな格好じゃ…、って揺れすぎでしょ!!」  ドーンドーンと定期的に襲ってくる揺れは弱まるどころかむしろ強くなっていく。  その揺れの原因が地震ではないことに薄々気付き始めたアカリだったが、そんな期待と不安が混ざった予想が的中したことを知ったのは、寝室に隣接したベランダのカーテンを思いっきり開いたときだった。 アカリ「……まだ、夢、見てるのかな…」 アキラ『あはは。可愛いこと言っちゃって。それに…アカリちゃんってば裸族だったんだ…?』 アカリ「あ、これは、ちが!着替えてるところだったの!」  地上100m近いはずのベランダから見えたのは、中腰になって自分の部屋を覗きこむアキラの巨大な顔だった。  夢なのか現実なのか、はたまた彼女の足元はどうなっているのかなど気になることは山積みだったが、アカリにとっては最重要である下着を取り出すところから始まる。 アカリ「っていうか何しに来たの?そんな大きくなっちゃって。」 アキラ『え?それはもちろんアカリちゃんと遊ぶために決まってるじゃん。』 アカリ「遊ぶって…私は今日も仕事なんだけど?」 アキラ『へぇ、アカリちゃんってやっぱりお姉さんだったんだー!こんなに小っちゃくて可愛いのに♪』 アカリ「そっちがおっきいだけでしょー!」  自室を覗き込むことをやめない巨人とのバカ話を続けながらも着替えに取り組む姿はまるで気心の知れた友人同士のよう。  しかし、それはあくまでアカリにとってはというだけであり、マンションに居る他の人間にとっては災厄をもたらす者以外の何ものでもなかった。 アキラ『ほら、はーやーくー。』 アカリ「あ、ちょ、揺らさない、でっ!」  ズガガガガという轟音とともに建物が揺れたことで、アカリはアキラがイタズラのようにマンションを揺さぶったのだと勘違いしていた。  実際にはイタズラ心を起こしたアキラがアカリの部屋よりも下の階層に人差し指を突っ込んでおり、まるでお絵かきでもするように指を動かしながらそこに暮らしている人たちを部屋ごと蹂躙し続けている。 アキラ『もー、早くしないとマンションにおっぱいぶつけちゃうぞー。10、9、…』 アカリ「え、待って、ど、どうすればいいの!?」 アキラ『飛び降りたら受け止めてあげるっ♪4、3、…』 アカリ「…ああ、もう!!わかったってばー!」  最低限の着替えを済ませたアカリはベランダのドアを開いて欄干に身を乗り上げた。  そしてすぐ目の前にまで容赦のない速度で接近していた谷間に向かって飛び込むと、その直後にアキラの身体はマンションに衝突し、これまで数年もの間暮らしていた部屋があった場所を巨大な両胸が平然と押し潰していく。 アキラ『むぎゅー。はい、アカリちゃんのお部屋は消滅しました!』 アカリ「人の家をなんだと思ってるの!っていうか、他の部屋には人が…」 アキラ『んー?なんとも思ってないかな。』 アカリ「ちょっと!それはいくらなんでも…」 アキラ『えー、だって、ほら。こっち見てみ?』 アカリ「え、…そ、んな…」  マンションの瓦礫をパラパラとこぼしながら胸を引き抜いたアキラはくるりと回って自分が歩いてきた方角を見せつける。  そこに広がっていたのは、何棟ものビルが倒壊し足跡だらけの街中にいくつもの火煙が上がっている戦場のような光景だった。 アキラ『ね?これくらい些細な違いでしょ?』 アカリ「…」 アキラ『あの後履歴とか調べさせてもらったんだー。アカリちゃんはシュリンカー派よりもGTS派っぽかったから、こっちのほうが嬉しいかなって。違った?』 アカリ「…妄想の、中ではね…」 アキラ『あは。そんなの一緒だって。ほらほら、こんなに可愛い巨大娘が街を蹂躙してるんだぞ~♪』 アカリ「はぁ…こうなったらどうせ仕事どころじゃないし、しょうがないか。気持ちを切り替えて楽しむっ。」 アキラ『うんうん、それじゃ、お散歩開始~♪』  まるで夏休み前最後の登校日かのように楽し気にスキップする巨大女子高生によって、平穏だった街並みが踏み荒らされ人々の居場所が奪われていく。  それは、アカリとアキラの2人にとっても、この世界にとっても、新しい日常の始まりだった。 完


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